●1位(1位)ディープインパクト(39億4896万5000円)(146勝)
(38億8910万4000円)(144勝)
先週は土日阪神の最終レースで勝利の2勝。
G2アルゼンチン共和国杯ではカントルが4着と入着。2番人気キラーアビリティに期待しましたが8着。菊花賞や天皇賞(秋)で日本ダービー上位馬が好走したのでその組で良いかと思ったのですがキラーアビリティは伸びず。キラーアビリティの日本ダービー6着は勝ち馬と1秒差、といっても2分22秒9で駆けており9着だったジャスティンパレスがG2神戸新聞杯を勝利してG1菊花賞では勝ち馬から僅差の3着。キラーアビリティは2歳G1勝ち馬ですし休養期間でパワーアップでもあれば、などと考えましたが今回は着外に。
キングオブドラゴンの事象によってレースに大きな影響もありましたし、あまり参考にならないレースだったかとキラーアビリティはさほど不利がなかったようですが。
先週の勝ち馬トゥデイイズザデイ、ルージュスティリアの3歳馬は次走以降も注目というかルージュスティリアの2着ダノンティンパニーも含め順調ならばOPクラスまで行く重賞級でしょう。
今週の重賞はG1エリザベス女王杯、G3武蔵野S、G2デイリー杯2歳S、G3福島記念、G3京都ジャンプSの平地・障害5重賞。
エリザベス女王杯には21年G3ダービー卿チャレンジトロフィー、21・22年G3クイーンS連覇で重賞3勝、21年エリザベス女王杯11着、前走22年G3クイーンS1着テルツェットが出走予定。
エリザベス女王杯20年6着、21年4着ソフトフルートは登録時出走馬決定順22位タイの非抽選馬対象。
テルツェットのみ出走となりそうですが4連勝でG3クイーンSを制して出走の昨年が11着。本年もクイーンSを勝利して連覇、これは昨年から負担重量1キロ増の56キロで勝利しましたが内枠優位となった当時の札幌で最内枠からのイン突きで勝利。相手関係などもクイーンSとは違うのでしょうが距離実績も1800mまでなので昨年同様に重賞勝利から直行のローテになりますが苦戦は免れないと見ます。想定は前走勝利時の池添謙一継続。
他の重賞登録馬は福島記念サトノエルドール、エフェクトオン(登録時1/2抽選対象)。京都ジャンプSのヴァーダイト。
●2位(2位)ロードカナロア(34億2028万6000円)(159勝)
先週は2歳重賞入着馬なども出る3勝で獲得賞金34億円突破。首位ディープインパクトとの差を僅かに詰めましたが依然として獲得賞金差は大きく2週前登録のあったマイルチャンピオンシップで差を詰めたとしてもジャパンカップで一気に離される可能性もあり、現時点でほぼ決していますがジャパンカップの結果でリーディングを完全に決定付けるという可能性も。
先週は重賞が全て大荒れとなってしまい4重賞勝ち馬のは全てトップ10内には絡んで来ない種牡馬の産駒だったのでG1谷間週で上位陣の動きに大きな関与はなかったようです。
エリザベス女王杯には前走OP新潟牝馬S1着ホウオウエミーズが出走予定。
アーモンドアイなどの出走もなかったので、ホウオウエミーズが産駒初出走になるようですが前走芝2200mの新潟牝馬Sを勝ったとはいえベストは芝1800mでしょう、相手関係も一気に強化されますので。新潟牝馬Sは20年から実施のレースで同じ距離の芝2200m戦の中2週ですが本年までは阪神に変わりますしサンプル数は少ないのですが関連性も薄いといったことに。
ホウオウエミーズで一発あるならば全5勝は稍重・重なので不良馬場まで悪化した場合はわかりませんが渋った場合に注意は必要でしょう。稍重・重でも全勝ではなくその勝利時とも相手が違うので良馬場よりも多少は着順が上がるといった程度というのが実情。稍重・重の実施年もありますが基本的には雨の少ない時季で本年も良馬場実施と思われます。
武蔵野Sにはケイデンスコールが登録。
近走が大敗続きで得意の左回りになりますが6歳秋のキャリア26戦目で初ダートと常識的には狙えないでしょう。騎手の想定は入っていないので登録だけかも知れませんが。
デイリー杯2歳Sにはダノンタッチダウンが登録。今週の重賞登録馬で有力なのはこの馬と見ますが2歳重賞で上位馬苦戦の傾向にある本年なので順当に収まるかは?想定は川田将雅。福永祐一からのスイッチで福永祐一の某噂も気になるところですが安田隆行厩舎でダノン-川田将雅の組み合わせなら珍しくもなく。
昨年パンサラッサが圧勝した福島記念、京都ジャンプSには産駒登録なし。
●3位(3位)ハーツクライ(27億5789万5000円)(113勝)
(26億8577万3000円)(109勝)
先週は4勝で新馬勝ち馬2頭は強かったと思うのですが、G2アルゼンチン共和国杯2着ハーツイストワールの好走が目立ったといったところでしょう。レースでは不利を受けつつ2着まで伸びて来ましたが内しか伸びないような馬場でインを狙った馬がキングオブドラゴンの事象で不利を受けたといったもので、ハーツイストワールは外枠から良く潜り込んだのでしょうけどレース自体が再現性のないもので今後にはあまり繋がらないでしょう。
エリザベス女王杯には前走3勝クラス関ヶ原S1着サンテローズが登録。登録時出走馬決定順19位タイの非抽選馬対象。
1週前は決定順上位から1頭回避で1/3抽選なので出走自体が難しく、出走になったとしても繰り上がり組では厳しいでしょう。
武蔵野Sにはアラジンバローズが登録。こちらも登録時は非抽選馬対象。
福島記念にはアドマイヤアルバ(非抽選馬対象)、トラストケンシン(1/2抽選)、カテドラルの3頭が登録。
この中では非当選馬・非抽選馬の可能性がないことからもカテドラル。問題は距離で新馬戦は芝2000mで勝利していますが2歳時18年7月の中京。前走G3小倉記念で4着、芝1800mの2走前G3中京記念でも2着と中距離よりにシフトしているのなら。後方からやってどこまでという騎乗になるので馬場や展開にも左右されそうですが。想定は団野大成が継続。
京都ジャンプSにはアルーフクライ、リバーシブルレーンが登録。
●4位(4位)キズナ(26億6853万4000円)(117勝)
(25億7600万4000円)(111勝)
キズナは先週も好調で6勝。G3みやこSではハギノアレグリアス2着、ハピ4着と出走2頭が入着。
ハギノアレグリアスは3コーナーの進路取りでミスったとのことですが、2頭とも内で捌くのに手間取ったようなレース、それでも上位には来ており勝ち馬は重賞勝利経験馬ですが嵌っただけのようないつ走るかわからないタイプなのでキズナ産駒2頭も力は示したでしょう。勝ち馬サンライズホープはゲートを出なかったので控えて外から捲って行ったのが当たっただけなのかも知れません。
種牡馬成績に話を移しますと産駒デビュー3年目の昨年は獲得27億242万円、勝利回数119のキャリアハイなので今週で両部門記録更新という可能性も。先月から勝利回数を量産し次週ではないとしても本年に記録更新は間違いなく年間獲得賞金30億円超えも十分に狙える状況。ハーツクライにも迫っていますので初のトップ3入りも狙えなくはない状況。
エリザベス女王杯には21年エリザベス女王杯でG1および重賞1勝、前走G2府中牝馬S10着、日本馬レーティング4位アカイイトが出走予定。
21年G3マーメイドSで重賞1勝、21年G1エリザベス女王杯15着シャムロックヒル、フィオリキアリの2頭は登録時出走馬決定順19位タイの非抽選馬対象。
アカイイト勝利で98・99年メジロドーベル、03・04年アドマイヤグルーヴ、10・11年スノーフェアリー、19・20年ラッキーライラック以来5頭目の連覇達成。
アカイイト連覇なるかというところですが昨年は府中牝馬S54キロ7着から勝利、本年は56キロ1秒差10着。馬齢を重ねて(成句表現ではなく)衰えたというより、前走は休み明けで16キロ増のここへ向けての完全なプレップ。京都芝2200mならば要らないと思うのですが本年も阪神実施なのでコース適性は昨年に見せた早め一捲りから押し切りで言うまでもなく。昨年の女王杯よりも実際に評価したいのは、その後未勝利ですが21年有馬記念7着、22年G2金鯱賞0秒6差3着、G1大阪杯0秒8差10着、ヴィクトリアマイル0秒6差8着。前走の府中牝馬Sはそれとしてこの実績ならばここでは上位でしょう。あとは負担重量差のある海外調教馬を含めた強力3歳勢との争いになるかと。
競争能力面以外ではJBC2歳優駿9番人気勝利ゴライコウ、G2京王杯2歳S10番人気勝利の岡浩二オーナー、G3みやこS11番人気勝利の幸騎手という乗りに乗っている陣営。連覇があっても全くおかしくないと考えます。
武蔵野Sにはバスラットレオンが登録。欧州の芝マイル路線で2走した海外遠征明け、芝馬だとは思いますが本年のG2ゴドルフィンマイルでは勝利。これで中央のダート勢に通用するとは即飛びつけませんし中央ダート戦も初出走。芝スタートなどは良いはずで外枠からスンナリ進入して先行策を取れればとなるでしょうか。
福島記念にはシャムロックヒル、フィオリキアリの2頭が登録。
女王杯にも登録のある2頭で非抽選馬になった際はこちらに回ると思われます。女王杯よりはこちらの方がチャンスでしょうけどローカルで強そうな骨っぽい牡馬も揃っていますので。
デイリー杯2歳Sにはショウナンアレクサが登録。
●5位(5位)ドゥラメンテ(25億8993万5000円)(112勝)
(25億5175万4000円)(109勝)
先週は2勝クラス特別など3勝。2勝クラス勝利のセントカメリアはゲートの弱点を矯正して来たとの事で自己条件の牝馬限定戦とはいえキッチリ勝利。秋華賞路線では振るいませんでしたが立て直されまた期待を抱かせる勝ちぶり。
今週の重賞に産駒登録なし。
スターズオンアースの戦線離脱がなければ、といった産駒の重賞登録状況でしょうか
●6位(6位)キングカメハメハ(21億8908万4000円)(81勝)
(21億5080万4000円)(79勝)
相変わらずこの状況で勝利回数をコンスタントに重ねてくるのは驚異的といった推移で勝利回数80突破。2歳戦の出走も完全になくなる本年はさすがに年間100勝はクリア出来ないと見ましたが微妙な状況かと。絶望的な状況から12月になって一気に爆発したりする近年でもあるので。
エリザベス女王杯には22年G3フラワーC・G3紫苑S・前走G1秋華賞で重賞3勝、G1レース1勝、日本馬レーティング1位スタニングローズ。
22年G3愛知杯で重賞1勝、前走G3クイーンS4着ルビーカサブランカ。
21年G2ローズSで重賞1勝、前走G2府中牝馬S3着アンドヴァラナウトの3頭が出走予定。
スタニングローズは本年のG1オークス2着、G1秋華賞1着。秋華賞はオークスの上位3頭が着順を変えて3着まで形成、ゲートを出て寄った寄られたといった事象はありましたが(こちらは寄った側)実力上位ということには違いないので。負担重量も古馬に対して2キロ貰っていますので今週重賞連勝、G1秋華賞勝利後の3走目でダメージさえなければ。オークスの結果からも距離延長はマイナスにならないでしょう。
想定は坂井瑠星継続。今週は騎乗馬を内ラチに激突させないはず。
ルビーカサブランカはG3愛知杯をハンデ52キロ、最内枠からインを通れる恵まれた面も大きくその後の重賞未勝利が実力でしょう。3勝クラス特別は阪神芝2200mも実績は2000m寄り、定量56キロも厳しいかと。想定は横山和生。
アンドヴァラナウトは昨年のG2ローズSを勝利しG1秋華賞3着。その後に勝利はありませんが前走G2府中牝馬S3着から。ゴーサインに鋭く反応するタイプで内回りも向くと思いますが今回に関しては想定ライアン・ムーアとこれだけで脅威の存在に。騎乗技術や海外の実績は元より(海外競馬知りませんが)、女王杯に関しても京都実施の10・11年にスノーフェアリーで連覇。ルメール、M.デムーロの両騎手も含め16~20年も外国人騎手が5連勝のレース。今秋のG1全般にもいえそうですが短期免許で騎乗の外国人騎手も大きなポイントになりそうです。
武蔵野Sにはエアスピネルとペプチドナイルが登録。
エアスピネルは武蔵野S20年3着・21年2着の3年連続出走。21年フェブラリーステークス2着などもあってコース適性は高そうですが、昨年の武蔵野S2着後は振るわず迎えて9歳の11月とさすがに巻き返しは考え難く。想定は先週に重賞制覇の田辺裕信、主戦アルクトスの抹消で空いていたといったところでしょうか。
ペプチドナイルは非抽選馬対象。これまで1800m以上の距離にしか出走がなく、相手も強くこの条件は出走となっても向かないでしょう。
福島記念にはアラタが登録。
54キロでハンデのOP特別を勝利した馬でハンデキャップホースという印象が強いものの、昨年の福島記念はパンサラッサ圧勝のレースで56キロ3着。その後もそれなりには駆けていて前走G2札幌記念は12番人気4着。これでハンデが軽くなれば上位と見たいのですが近年のハンデは基本として3勝クラス・OP特別・リステッドレースといった格付けのレース勝利によって機械的に決めているようなので軽くはならないので今回も56キロで軽ハンデ馬にそれでやられなければ。崩れるイメージはありませんが勝ち切るイメージもないといったところでしょうか。
●7位(8位)ルーラーシップ(18億2575万7000円)(80勝)
(17億6783万3000円)(76勝)
先週は4勝加算で獲得賞金18億円突破で7位に浮上。勝ち馬が出た福島で良い印象もありますが今季は2歳戦絶好調で1勝クラス特別勝ち馬も出て同部門現在2位。
重賞登録馬は福島記念のヴァンケドミンゴ。全4勝は福島というコース巧者で福島記念は20年2着、21年6着。20年4月に急遽編成された福島の3勝クラス特別勝利後は上位入着もありましたが連敗中。6歳11月ですし得意の福島とはいえ近況からは苦戦といった見立てに。想定は酒井学。
京都ジャンプSにはエイシンクリックとザメイダンが登録。
エイシンクリックはG2阪神スプリングジャンプを勝利して6月のG3東京ジャンプS3着以来。ザメイダンは中京のG3阪神ジャンプS4着からと今週の重賞では障害戦でチャンスでしょう。
●8位(7位)モーリス(17億9964万3000円)(97勝)
(17億8816万1000円)(97勝)
先週は未勝利で入着も少なくルーラーシップに交わされ8位に後退。
エリザベス女王杯には前走G2オールカマーで重賞1勝、日本馬レーティング5位ジェラルディーナが出走予定。
中山のG2オールカマー勝ち馬なので同じ2200m戦で関連性は高く阪神実施ならば京都よりも更にと思えますが近年は前哨戦として府中牝馬S組や3歳馬優勢。本年のオールカマーも内枠決着になっただけのようなレースでもあり芝2200m重賞を勝っての参戦も実績は芝1800m寄り。想定のC.デムーロ自体はプラスでしょうが今回の短期免許で2週乗って重賞ではイマイチといった結果なので。京都競馬場改装中ということもあって京都の出走はありませんが阪神よりも京都が向くタイプのようにも思えます。
今週の重賞登録馬はジェラルディーナのみ。
●9位(9位)エピファネイア(16億9024万3000円)(89勝)
(16億4971万9000円)(87勝)
先週は3勝クラス特別など2勝。2歳戦で勝ち馬は出ませんでしたが同部門首位は変わらず。
エリザベス女王杯には20年G1桜花賞・G1オークス・G1秋華賞で3歳牝馬三冠、G1レースおよび重賞3勝、前走G2オールカマー6着、日本馬レーティング2位デアリングタクト。
前走G2府中牝馬Sで重賞1勝、21年エリザベス女王杯5着、G2府中牝馬S1着で優先出走権を得たイズジョーノキセキの2頭が出走予定。
20年無敗の3歳牝馬三冠デアリングタクトは復帰後に好走を見せていましたが前走はG2オールカマー6着。直線でインを通った馬の内枠決着で外を回して6着。馬場や枠に泣いたようにも思えますが54キロでその結果では、ここが勝負で前走を叩かれて上がるとも思えますが脚元の関係で大きく変わるかは疑問。宝塚記念で追い込み3着を確保したコースなので流れて地力が生きるような展開になれば。
イズジョーノキセキは昨年5着馬。前走G2府中牝馬Sを勝利しての出走も2着となったソダシを目掛けイン突きで嵌めたようなレース。主戦の岩田康誠停止中でクリストフ・ルメールにスイッチ、スターズオンアース故障もあって回って来たのをどう見るか。天皇賞(秋)勝利など騎手の調子は上がってきたようにも思えますがテン乗りでプラスに出るかは?
今週の重賞登録馬はエリザベス女王杯の2頭。
●10位(10位)ダイワメジャー(16億4689万8000円)(83勝)
(16億2299万8000円)(81勝)
先週は未勝利の2勝で11位オルフェーヴルに差は詰められましたが、オルフェーヴルは産駒オーソリティが連覇していたアルゼンチン共和国杯で本年は入着馬を出せなかったことなどもあって依然としてリードは大きいまま。
福島記念にはシンハリングが登録も非抽選馬対象。
京都ジャンプSにはホッコーメヴィウスが登録。現在重賞で2・1・1・2着と安定しており障害で現状トップともいえそうな近走の充実ぶり。前走は逃げて勝ち馬の目標となったような0秒3差。阪神実施の21年京都ジャンプSは0秒8差3着ですが当時よりもかなり力を付けており、よほど阪神が合わないようでなければ。
中山大障害になると大障害コース適性も問われますが順調ならばそこでも有力、最有力ともいえそうな存在。
・母父部門、2歳部門
こちらは次記事に回します。