◆リーディング関連
●1位(1位)ディープインパクト(34億5752万6000円)(113勝)
前回コントレイルが勝って33億円台と想定したのですが34億5000万まで行きました。コントレイルに関してはリザルトを見れば強さがわかるというもので福永騎手も今回の騎乗は完璧。騎手人生の中でも最高の騎乗をしたように思います。秋は菊花賞行かないかとも思いましたが世界的な事情もあるのか今年は国内専念らしく神戸新聞杯⇒菊花賞かまた直行で菊花賞ではないでしょうか、中山適正もあるのでアーモンドアイにJC取らせてこちらが有馬記念の(神戸新聞杯)⇒菊花賞⇒有馬記念でしょうか、ノーザン生産馬ではなくJCで激突があっても?
ただしメディア側の書き手と違い「やった」時はいつでもそのまま書けますので、酷い騎乗をした際にはそのようなことをそのまま書きますが今回に関してはさすがに文句の付けようがないでしょう。それに応えるコントレイル個体の強さや陣営の仕上げも見事という他にありません。「良いものは良い悪いものは悪い」と私見ながらもキッチリ評価するスタンスは不変ということを改めて意識した本年の日本ダービーウィークということで。リーディングサイアー記事なのでレースの回顧は特にやりません、要は面倒なだけなのですが勝ち馬が強いというだけでも良いでしょうし。
そのコントレイルの日本ダービー勝利で2億2669万8000円の獲得とこれだけで前回の数値に加算すると33億に載せて、日本ダービー4着サトノインプレッサ3000万、OP安土城Sエントシャイデン2500万、G2目黒記念2着アイスバブル2300万、3勝クラス朱雀Sミッキースピリット1800万とこれらで1億近く獲っていて他の勝利や入着などで今回の数値に。日本ダービー週の土曜未勝利で危険かと思ったのですが終わってみればボコボコ勝ち馬が出て1番大きいところもあの勝ち方でした。
レース回顧ではなく産駒の獲得賞金面ということで日本ダービーはサトノインプレッサ4着が大きかったですね、ゲートでガタガタしていたので出遅れると思いましたがそのように、そこから4着まで押し上げた。前走NHKマイルカップと比較して枠も良かったのでしょうけど日本ダービー初騎乗の坂井騎手も勝つ訳に行かない事情もあったでしょうから、そういった意味での難しい騎乗もよくやったでしょう。上手いとは決して思わないのですが期待の若手で出て来てほしい騎手ではあります。なんといってもビジュアルが良いですからそういった面でも。
他は2桁着順でサトノでもフラッグの方が前に来るとも見ていましたが、豊さんがやはりどうにもダメで11着。日本ダービーの1つ前で穴を出したのですが逃げ切りで嵌めたようなものと今の豊さんで大きいところに出ると引っ掛けられて終わることが多いですね、今回はスローでしたし尚更。
レクセランスはG1メンバーでは現状無理でしたが記事でも投稿を毎年している「伝説の新馬戦」(菊花賞同日の京都芝1800m新馬戦)という半ばネタ的レースの世代勝ち馬、なのでどこかで一発があっても。
アルジャンナは結果論で後出しになりますがパドックで1番悪く、これは映像を見れば明らかでイレですね最下位と敗れてしまいました。G3東京ポーツ杯で離されたとはいえコントレイルの2着、G3毎日杯でもサトノインプレッサの2着などもあるのですがどちらも決定的な敗戦として良いもの、出走メンバーで1番弱いとも出来ないでしょうけど順当でもあったかと。
今週の重賞に話を移して安田記念はキングリー、プレミアムのダノン勢が有力も相手が非常に強いこともあって今回はどれだけの賞金を拾えるかといったことで良いかと。キングリーの方は東京になってこの距離の方が良さそうでもあるのですが復帰間もないということもあるのか想定の戸崎騎手がまだ戻りきっていない気配でここで完全復活となるか、元から全く評価をしていない騎手ですけど、それにしても悪すぎるので。ダノンプレミアムの昨年はゲートでやられて止めた競馬なので参考外。海外遠征明けなのでその影響がなければレーン騎手で。あとはグランアレグリアで前走の脚が使えるか、条件も今回の方が良いはずですが休み明けの方が良く使われると煩くるようなところもあるので、宮記念から間隔はありますが。
鳴尾記念はラヴズオンリーユーと昨年の菊花賞2着以来のサトノルークスが登録。実績からは上位でしょうけどラヴズは宝塚記念行くとしてもドバイ遠征から距離不適のヴィクトリアマイルを経由しつつ挟むのが疑問、サトノの方は古馬になっての始動戦でそれがどうかでしょう。
今週も2場開催ですが週間1億円ベースは獲れそう、重賞次第でもう少し跳ねて36億円台、嵌れば37億までといったところでしょうか。実際は36億ラインの攻防でここを少し割り込む程度と見ますが。
●2位(2位)ロードカナロア(16億5684万9000円)(72勝)
日本ダービーは産駒出走なし。しかし同日の最終レースG2目黒記念でキングオブコージがキッチリ勝利とハーツには差を詰められましたがオークス・日本ダービーに産駒出走がないシーズンで3位ハーツに2億5000万以上のリードですから初の年間2位を獲るのならば、その過程としては現状の陣容で上々というか最良に近いでしょう。
ハーツ項でも書きますがロードカナロアが強いというよりはディープインパクト産駒が強くその恩恵を非常に受けているといった見立て。ディープインパクト王政で年間2位を守り続けた父キングカメハメハほどサイアーとしては強くないのですがこういったものはタイミングなども重要、ディープインパクトも亡くなっていることから将来のリーディングサイアー候補には違いないでしょう。
目黒記念キングオブコージは前回でもやっていますし、総合記事でも評価を高くしていたので順当というか1番人気でもありましたので。日本ダービー コントレイルの福永騎手ではないですが、こちらの横山典騎手も完璧。条件戦の連勝中より後ろからになったので届くか心配でしたが直線空くまで待つというか焦らず待てる度胸も素晴らしく機を逃さず抜けてきて負担重量差もあり最後は2着馬を凌いで勝利。乗り替わったら一発で負けそうな気もしますがまさに「手が合う」といった印象。ロードカナロア産駒で安田翔伍調教師が勝ったというのも興味深いところで父・安田隆行厩舎在籍時にロードカナロアを担当していたなど。賞金加算にも成功し秋に向けて鋭気を養うのかローテはわかりませんが、とにかく横山典騎手が乗るかどうかだけでしょう、もう少し距離を短くしてもといったコメントもありましたが。
安田厩舎からの流れでもないのですが今週の安田記念にはアーモンドアイ登録で普通に走りさえすれば勝つでしょう。ゆえに3歳牡牝クラシック2冠獲得賞金なしの現時点でハーツにこれだけアドバンテージがあるのは非常に大きくここで年間2位を完全に決定付けるとも。まだ上半期なので実際にそうはなりませんが本年を振り返った際にヴィクトリアマイルとここが効くことになりそうです。秋も天皇賞(秋)とジャパンカップ2走ならそこで更に突き離しそうですが。
当初は回避の報もあったダノンスマッシュも登録もマイルになってどうかでしょうね。距離もあるのですがTR型といった実績で本番というかG1になると?この馬こそ安田厩舎で今回は将雅騎手がアドマイヤマーズということもあり宮記念で1度決まったものの乗れなかった皇成騎手想定と今度こそ結果を出してもらいたいのですが。
鳴尾記念にはリステッドレースの大阪城Sを勝利のレッドガランが登録。
こちらも安田隆行厩舎所属馬。
●3位(3位)ハーツクライ(13億9310万3000円)(66勝)
日本ダービーでコントレイルは勝つだろうと見ていましたがサリオスの方は皐月賞の結果を受けても懐疑的としていましたが強かったですね。コントレイルが無敗の2冠、2歳G1を含め既にG1を3勝なのですが通常の年度であればサリオスがそうなっていてもおかしくはなかったと。2歳戦からの距離延長も不安でしたがライアン・ムーアで勝っていただけというような評価は変えないとダメでしょう、強いです。しかし相手が余りにも悪すぎたと。
皐月賞や日本ダービーに出走馬がなかったロードカナロアにはこのカテゴリーで完全に勝利しているのですがディープインパクト産駒に封じ込められたということで。昨年におけるリスグラシューのような大エースやジャパンカップを勝ったスワーヴリチャード格も本年はなく、サリオスがそのランクにはあるのでしょうけど本年は年間3位が確定的でしょう。サリオスがG1勝利級かレースによってはそれ以上の賞金を本年獲得していますが、ここまで重賞勝利がG3マーチSのスワーヴアラミスだけとこれも響いていますね。それでいて現在3位と地力も付いていますがキングカメハメハやステイゴールドが亡くなって晩年の産駒でその分ということも。
ロードカナロア産駒有力の安田記念に産駒登録がなく、鳴尾記念もなし。先週はヒュッゲもOP(L)白百合S勝利など結果を残してオルフェーヴル以下に抜かれるということはなさそうですが近3年クリアの年間30億円突破も怪しく、キャリアハイとなった昨年の39億円台にはとてもではないですが届かないでしょう。サリオスの秋ローテ次第でそれに近づく可能性はありますがそこでもまた強敵が立ち開かりそうなので。
通算勝利回数でDIDに1差と迫ったので、次回これを上回るというよりここは時間の問題でしょう。その上がステゴ、トサミドリ、マンカフェといった具合で、勝利回数差からも年内でヒンドスタンの次位となる歴代12位の通算勝利回数までは行くでしょう。
●4位(4位)オルフェーヴル(11億9686万9000円)(51勝)
上位3種牡馬の云うならば「ビッグ3」昨年からそのようになった3強が大幅な賞金加算をした日本ダービーウィークに対して1500万ほどの加算にとどまり、獲得賞金12億円に届かなかったオルフェーヴルでは現状の差はあまりにも顕著ですね。その3頭を相手によくやっているのですが3位と5位とも2億円ほどの差で暫くは順位変動がないというか、このまま最後まで年間4位で推移する可能性が強いでしょうか。日本ダービーのビターエンダーは道中不利もあったようですが10着、なくてもこの程度でしょうし青葉賞組の相性が悪いレースで2着ヴァルコスの結果からも勝ち馬オーソリティが出走したいたとしても皐月賞組優位となった本年の日本ダービーからは期待薄だったでしょう。結果として世代G1連対経験のある馬が上位3着まで占めましたし。本年春の3歳クラシックではオルフェーヴルよりもゴールドシップやドリームジャーニーといったステゴ系産駒の方が上回ったといえるでしょうか。
安田記念・鳴尾記念とも産駒登録はなく近いところでは宝塚記念に期待としておきましょう。
●5位(5位)ルーラーシップ(9億9290万3000円)(60勝)
堅実に勝ち馬を出していますが、これではオルフェーヴルに届かないですかね。日本ダービーのマンオブスピリットは昨年の日本ダービー勝ち馬ロジャーバローズと同じく前走G2京都新聞杯2着からでしたが、枠も違いますし続くこともなかったですね。
鳴尾記念にはドミナートゥスが登録。出走すれば重賞初出走でG1実績のあるメンバーの登録もある本年では?勝利すれば昨年のメールドグラースから産駒による連覇で12月実施当時の競走馬時代2010年に自身も勝利している何かと縁のあるレースでもありますが。
●6位(7位)ダイワメジャー(9億2053万8000円)(35勝)
先週に続き未勝利週ながら獲得賞金は多く9億円突破で完全に止まったとしても良いキングカメハメハを交わして6位浮上。オークス・日本ダービーといったところに産駒が強いということでもないのでこれがこの時期ダイワメジャーの戦い方なのかも知れません。本年はレシステンシアが上半期まさかの未勝利でしたがG1で2着2度とこれが効いていますね、故障で離脱してしまったのは残念ですが。
安田記念にはアドマイヤマーズ登録でベスト条件としても良いのですが、出走はしていないもののドバイ遠征明けでテン乗り。更にアーモンドアイやインディチャンプ、他にも骨っぽいところが顔を揃えてアドマイヤマーズをして上位に来られるか疑問となるでしょうか、無論地力で勝ち負けという場面も十分に考えられるのですが。オーナーサイドで色々動きがあったのも少し嫌いたいところでしょうか、近代競馬への影響も非常に大きかったオーナーから競馬への関わりに興味が薄いようなオーナー(名義)に変わっていの一戦。
●7位(6位)キングカメハメハ(9億1668万円)(40勝)
先週は未勝利週で総合記事にある通り。安田記念にクルーガーの登録はありますが今年のメンバーでは無理でしょう、G1実績などではなく過去最高レベルと思える今年のメンバーで8歳馬クルーガーの出番があるとは?鳴尾記念にエアウィンザーの登録もありますが復帰後冴えませんし角居さんのラストイヤー来年2月までとなりますが、その期間に入っていますのでそのようなことで使われているといった見方も。
~ブルードメアサイアー~
1位キングカメハメハ 15億9685万6000円
2位サンデーサイレンス 12億1367万2000円
先週はキングカメハメハがリードを広げたのですが大きな変化はないですね。目黒記念2着アイスバブル・3着ステイフーリッシュが母父キングカメハメハとこれでやや差を広げたという程度。日本ダービーでは母父キングカメハメハのブラックホールが7着、母父サンデーサイレンスのマンオブスピリットが17着という結果でした。
安田記念ではアーモンドアイが母父サンデーサイレンス、インディチャンが母父キングカメハメハと上位人気2頭の2強状態となりそうでそのまま1・2着ということも十分あるでしょう。アーモンドアイのサンデーサイレンス優位と見ますがインディチャンプの大崩れも考え難くアーモンドアイが詰めて使われることから逆転もあるでしょうし、色々ありましたが昨年の勝ち馬と、ここで差を詰められたとしても現状リードも大きいですし急接近ということもないでしょう。母父サンデーサイレンスからはペルシアンナイトも安田記念出走。鳴尾記念登録のキングカメハメハ産駒エアウィンザーは母父サンデーサイレンス、母父キングカメハメハの鳴尾記念登録馬はありません。
●8位(9位)キンシャサノキセキ(7億4071万8000円)(34勝)
キンシャサノキセキ好調で8位まで浮上。好調とするよりは他が止まった週間というのもあるのですがコンスタントに勝ち馬を出していますね、先週は土曜未勝利でしたが日曜4勝で芝・ダートを問わないのが強味でしょうか。
日本ダービーのガロアクリークは6着と入着までもう少しでしたがSS系からディープインパクト系、ハーツクライ、ステイゴールド系といったところが掲示板を占めた次位6着なので。これで尚更自信を深めたのか菊花賞戦線に行くというコメントもあって、さすがにどうかとは思いますが近代競馬の様相からは距離適性よりも京都、特に坂の下り適正として置きましょう。4代母が凱旋門賞馬であったりもするのですが。
●9位(8位)ゴールドアリュール(7億2208万1000円)(39勝)
前回に続き未勝利週で9位まで後退。総合記事で述べたような理由からトップ10内確保は厳しいと見ます、毎年ゴルアをその扱いにしてここ数年毎年ハズレているのですが。
通算勝利回数1000まであと2なのですが、これも足踏み状態。これだけ勝っていない状況ですしポン・ポンと一気に決めてしまいそうにも思われますが。
●10位(12位)キズナ(7億1167万1000円)(44勝)
前回は4勝したステゴやオークス勝ち馬を出したエピファネイアに交わされ12位となりましたが、ビアンフェが重賞葵Sを勝利して2着レジェーロでワン・ツー。更に日本ダービーでディープボンドが5着とこれも大きく2000万加算。リステッドレース白百合Sでも入着馬を出すなど先週はOPクラスで好調と新たな勝ち馬は出なかったのですが一旦落ちたものの戻って来ました。
ステイゴールドも好調週で3勝クラスむらさき賞でワン・ツー、目黒記念3着ステイフーリッシュなども出て7億円を超えましたがこれを僅かに捉えたといったところで、安田記念にステイゴールド産駒インディチャンプの出走があることから次回でまた逆転があっても。エピファネイアを含め本年はこのゾーンが上半期から激しい争いとなっています。
鳴尾記念にもステイゴールド産駒は出走すれば本年初出走ですが18年3着トリコロールブルー、昨年G1天皇賞(春)3着以来のパフォーマプロミスも登録と長期休養明け2頭ながら重賞実績馬が登録。
キズナ産駒は安田記念にも出走可能ですが本年は3歳馬自体の登録なし、鳴尾記念に同じ阪神芝2000mのOP(L)若葉Sで2着したキメラヴェリテが3歳から唯一エントリーをしています。
●今回は以上です
今週から2歳戦スタートですが例年通り2歳記事を投稿し、注目馬が出れば週中記事でフォローするような形式で進めようと考えています。
以上