◆3歳編
今回はリーディング関連から離れて重賞回顧などを。クラシック本番に向けてメモのようなものとして進めていきます。
●チューリップ賞
・1着マルターズディオサ
昨年の2歳1勝クラス・サフラン賞を評価しているので注目している馬でしたが阪神ジュベナイルフィリーズの結果から逆転はどうか?と懐疑的でしたがここで逆転、一旦逆転といったことで良いかと思います。
阪神ジュベナイルフィリーズのレース映像を見直す、普段やらないのにこれをやってしまったところレース序盤に田辺裕信をして引っ掛けられて直線に向いて追い出されると外に張る、ヨレるような感じでムチが入ってもそのようなことだったのでここらが解消されていなければ負けると直前に評価を落としたのですが。サフラン賞で1番人気だった3着ギルデッドミラーが京都2歳Sで走らなかったのでサフラン賞組を下げたらマルターズディオサには阪神ジュベナイルフィリーズ時点で2着されたりと、サフラン賞をポイントレースとしているのですがどうにもレース見解に上手く繋げられないことが続いています。
今回は8枠13番からの発走になってここからジワッと先行出来たのも良かったと思います、あまり引っ掛かっているところもなかったようにも。直線で追われてからも外に張るようなところはなく、この辺りが一息入って年明けで強くなったのか、阪神ジュベナイルフィリーズは高速馬場を追走して前と離されていたので辛くなって馬がヤメ気味だったのか、一応解消されたと見まして桜花賞と同じコースで連続好走ですからコース適性のようなものは心配無用。関東馬なのでもう1度来るとなると怖いのですが栗東滞在の13年勝ち馬アユサンの手塚厩舎ということからも調整面も問題ないと信じるしかないでしょう。
後方からも動けるようですが番手に付けて抜け出すレースが出来るので安定感ではやはりこの馬。チューリップ賞勝ち馬が本番で連勝せず15年から勝っていないのですが2年置きに16年シンハライト・18年ラッキーライラックと桜花賞で2着していますし隔年制を採用ではありませんが、阪神ジュベナイルフィリーズの結果からもなんとなくですが2着になりそうなタイプかと。
・2着クラヴァシュドール
こちらは内枠から先行して2列目から最後に最内に突っ込ませたのですが、あれをやる必要があったのか?単に狭くなって苦しいのもありますが勝ち馬マルターズディオサとの間に1頭置くことになって、それがレシステンシアだったのですが結果論からは直線向いてレシステンシアの外に出してマルターズディオサと併せていればというところですかね。
レシステンシアが勝つにせよ負けるにせよ外から被せた方が良かったとも思いますし、ミルコが狭い所突っ込ませたのが今回は結果として悪い方に出てしまったとなりますか。レシステンシアを競り落としてマルターズディオサとの勝負になってからは例のごとくミルコがデタラメなフォームでバランバランの騎座で暴れていますしこれで今まで良く勝っていたなと、つまりヘタなんですよこの騎手。併せた相手が中央の日本人騎手で最も騎座が安定している田辺裕信というのもあって尚更目立ちますがハナ差ですからこれも効いているでしょう。
それだけに逆転もありそうですが、今回6キロ減で出て来て仕上がっていたとなるともう上積みが?ハーツ産駒なので考え難いのですが前半の行きぶりというかクビが高いところがやや見て取れ1600mよりも1400m向きとか?ジャイアンツコーズウェイやサンダーガルチが母系に入っているのでここらの前向きさが強い・・・ってこういうの絶対に競走能力とは関係ないですから、こういう場合に都合よく合わせるだけですね。こちらも成績から安定感抜群ですが次走飛び頃かも知れませんね、桜花賞ではあまり狙いたくないです。
・3着レシステンシア
阪神ジュベナイルフィリーズのレース映像を見直して失敗したというのはマルターズディオサ項で書きましたが、レシステンシアは行かなくても競馬が出来るのは分かっていましたが無理やり抑え込んでいるのかと思いきや長手綱で楽に先行もしくは阪神ジュベナイルフィリーズの逃げといったレースぶりで今回もスマイルカナが行くのなら番手でも良いし、そのようなことで楽に先行して勝つという見解に至りました。
レースではスマイルカナが控えてハナになったので、これなら尚更勝てると思ったのですが直線伸びず3着まで。ハイペースで行って後続に脚を使わせないと勝てないという評価が多いようなのですが阪神ジュベナイルフィリーズもあのペースで行って最速上りなので瞬発力がないとは思えません。それも後続を離して脚を使わせないゆえのメンバー最速とも取れますしリアアメリアが来るのを番手勢が待っていてノーマークのようなところもありましたか。
個人的な見解としては阪神ジュベナイルフィリーズでゴーサインが出ると即反応するということではなくて、ゴーサインが出ての1完歩目というかそれが「ドン!」という感じで一気に伸びたように思えそこで突き離して決めたと見ているのですが、早目に来られたのもあったか今回それがなく離せず3着。両サイドから早目に来られて嫌になって自分から止めて最後歩いて2桁着順といったことでもないので巻き返す余地はあるかと。
初戦も作っていなかったのかはわかりませんが、さほど強くない相手に結構苦しんでいたんですよね。口向きの悪い所があって当時は豊さんが変な癖付けないように乗っていたとも思えここまでのリザルトを見てもその効用が窺えますし、そこから単に休み明け走らないというだけで、ここはプレップで使われて変わるというなんというか一昔前の「トライアルあるある」といったことだけで桜花賞でアッサリ変わっても。
消しに掛かるならペースなどよりも高速馬場の適性がある短距離よりのダイワメジャー、早熟でもうピーク過ぎているなどでしょう。今回のレースぶりでここまでのような絶対的評価は出来ませんが上位3頭の中では1番上積みあるとも、次もまたハイペースで進められなくとも使われて変わるのであれば追われて「ドン!」で離しますから。人気落ちるなら積極的に狙いたいですけど大崩れはしていませんし、なんだかんだで次走も1番人気にはなりそうですね。現段階では消極的な桜花賞本命といったところでしょうか、今回の敗戦はさほど悲観していません。
4着以下は桜花賞でもう巻き返せないというよりは大半が出走不可能でしょうが気になったところを。
・4着イズジョーノキセキ
33秒1の最速上がりで突っ込んで来たのですが、このタイプは評価しません。「後ろからやってどれだけの上り使うかゲーム」ではないですし実際に優先出走権穫れなかったので、もう1回どこか使って賞金積めば出られますがそうなればローテがキツイですし桜花賞という観点では考慮しなくて良いでしょう。
決め手があることは間違いなく自己条件に回れば当然有力、この馬もサフラン賞5着ではありますので。本来はもう少し行けるようですが今回は権利取りということもあって勝負賭けただけで本来あそこまで下げる馬とも思えません、今回の結果から次走もこれをやるかも知れませんね。忘れな草賞に回るとしてもメンバー揃いそうなんですよね、もう1戦見て位置取り含めて評価したいところ。仮に優先出走権のない400万組まで出走ラインが回って来ても要らないとは考えます、本年は900万でも回らないかも知れないので。
・5着スマートリアン
この馬も後方からやっただけの400万なので桜花賞は出走不可能でしょうけど、エルフィンS3着からとデアリングタクトの指標に。と行きたいところなのですがデアリングタクトから1秒1離された3着でデアリングにしても京都の外差しオンリーという時期でしたかね?今回勝ち馬から0秒4差なのでデアリングタクトがマルターズディオサよりも0秒7前にいる・・・とはならんでしょうし。阪神ジュベナイルフィリーズおよびチューリップ賞上位の3頭をひっくり返すならデアリングタクトか出てきた時のスカイグルーヴしかもうないとは思うのですが。
・6着ウーマンズハート
レシステンシアの相手がこの馬と見たのですが予想は何から何までダメでしたね、後出しでなんですが不的中ですしこれはこれで許してもらいましょう。
阪神ジュベナイルフィリーズが最内から出して行って伸びず、勝ち馬が当時は強すぎたのもあるでしょうけどそれならば本来の後方待機で、レシステンシアを負かしに行ったマルターズディオサやクラヴァシュドールが止まったところをズドンがあるといった見解も、少し早目に動いたのが良くなかったですかね。4・5着馬の競馬ぶりを価値なしとしましたがそれこそウーマンズハートにアレをやってもらいたかったんですよね。早目に動いたらどうなるかを試してダメとわかったので桜花賞では肚決めて後方一気やりそうですが結局早熟度で新潟平坦を32秒台の上りで切れただけ、3歳3月~4月の阪神ではもう用なしといった評価で良いでしょうか。阪神ジュベナイルフィリーズが新潟2歳S以来の14キロ増だったので今回そこからの10キロ減も絞れたと見るべきか仕上げていたとすべきか、クラヴァシュドールもですが有力ハーツ2頭を桜花賞では評価下げたいですね。
・7着スマイルカナ
この馬は評価が簡単で行かなければ終わりというだけ。行ったら早目に潰せば良いだけで放って置いても大丈夫でしょう。15年レッツゴードンキのようなことが絶対ないとも言えませんがレシステンシアがある程度行くでしょうから。
・9着チェーンオブラブ
この馬もハーツですがフェアリーSでスマイルカナの2着ということから単純にその組が弱いとなるでしょうか。フィリーズレビューにアヌラーダプラが出ますのでそこでまた考察すべきかも知れませんけど。
・11着ショウリュウハル
母が10年勝ち馬ショウリュウムーンで、そこらから多少は注目もされたのでしょうが10年はアパパネが牝馬三冠の年度でこの馬はプレップを捨てるタイプでしたからそこをショウリュウムーンが拾ったというだけですね。そこはともかくショウリュウハルの場合は2歳1勝クラス白菊賞が6頭立てのかなり弱いメンバーを相手に勝っただけで実際は1勝クラスでも厳しいと見ます。白菊賞3着ヒルノマリブがOP紅梅Sを勝ったのですが紅梅Sも相当レベルが低いという本年かと思われます。
・13着シャンドフルール
勝ち馬と同じキズナ産駒ですが弱いですね。豊さんが乗るのでソコソコ人気してクイーンCも5着なのですがクイーンCも連対2頭以外は弱いですね。逆転候補にクイーンC組を挙げませんでしたがミヤマザクラはあればあるかということでマジックキャッスルはないと見ています。アカノニジュウイチが勝てばというところでしたが4着でしたしやはりそこからの逆転候補はミヤマザクラだけで。
●以上です
先週のレースから他の3歳戦も書こうと思いましたが別記事かチューリップ賞のみにします。
以上