◆リーディング関連
●1位(1位)ディープインパクト(66億3990万1000円)(234勝)
東京スポーツ杯2歳Sで1着~3着これで5500万弱、マイルチャンピオンシップ2着・5着これは両ダノンですが2頭で5500万。合わせて2重賞で1億1000万。先週は1億9400万ほどなので大体2億円加算、G1勝っていればというのはありますがこれだけ加算すれば良いところでしょう。
特にキングリーが毎日王冠あの勝ち方でプレミアムと使い分けるために天皇賞(秋)スキップして結局マイルチャンピオンシップ2頭出しで落とすというイマイチわからない使い方というか結局ノーザンが勝っていますのでディープインパクトのキャリアハイのためにはやっていないのだと。東スポ杯の方は2歳編で着順などは想定通りで2歳記事にもあるのですが想定以上の強さだったというか。
今回の重賞加算想定のようなものはジャパンカップに特化しまして今年のメンバーならどれが勝ってもという観点で行きますとディープインパクトは4頭出しで1着~4着なら5億4000万ってさすがにそれは。5億取れば11月段階で70億超えですがラヴズオンリーユーが香港に回ったのがキャリアハイ関係では痛い、中1週なので最初から出ないつもりだったのでしょうけど今年のメンバーなら。上位独占は無理だとしても1着で3億入るので70億は行く可能性が高い、そうなると昨年67億7704万2000円なのでこの段階でそれをクリア2着でも1億2000万、このところ重賞以外でも獲得賞金が多いので2着でも昨年の数値は超えるでしょう。
ワグネリアンが大将格でしょうがカレンブーケドール53キロ、ジナンボーも例年なら出走すら微妙ですが今年のメンバーでライアン・ムーアならば、マカヒキは豊さんですがこれが1番苦しいか。毎回繰り返しになっていますが順位は確定しているのでどこまで伸ばしてキャリアハイになるかどうかだけ手薄なメンバーでジャパンカップ1着のチャンスが来てそれを生かせるか。
●2位(3位)ハーツクライ(29億5961万6000円)(136勝)
●3位(2位)ロードカナロア(29億5041万6000円)(142勝)
ハーツクライが再逆転で2位・3位が入れ替わり。マイルチャンピオンシップでロードカナロア優位と見ましたがダイアトニックが走らずマイスタイルが4着と先週分に関してはこれが効いたでしょう。仮にマイスタイルが5着になっていたらロードカナロアが2位でしたので。
ロードカナロアもダートOP霜月Sミッキーワイルド勝ち馬を出して、ハーツも同じくダートOP(L)福島民友Cで3着スワーヴアラミスが出てこちらは人気で落とした感じでしたがゲート入りにかなり手こずってあれだけ走れば。その後のマイルチャンピオンシップで逆転となったようです、結果から見ると霜月Sでロードカナロアが逆転してそれをまたひっくり返したのでしょう、いずれにせよ僅差なので並んでいる状態が続いているということでしょう。
そこでジャパンカップでアーモンドアイが登録せずシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、タイセイトレイル3頭出しのハーツがここで一気に2位を決めてしまう可能性も。総合記事であまり書かなかったのですが2位争いでロードカナロアは相当追い込まれたと見て良いでしょう。
アーモンドアイがいないにしても何か出走すれば別ですが本当に登録がなくジャパンカップでのロードカナロアは獲得賞金なしが確定。ハーツ産駒が全て着外になるのを待つという状況ですが昨年はスワーヴ3着、シュヴァル4着、どちらもピークは過ぎていてここまで走れるか怪しいですが今年のメンバーということで騎手もシュヴァルがスミヨン、スワーヴがマーフィーと外国人騎手確保。タイセイも今年ならばということで騎手は全く乗れていませんが一応ミルコなので。
ロードカナロアが5000万弱加算すると30億円突破でこの大台をクリアした種牡馬自体少ないのですが産駒デビュー3年目のクリア。
【年間獲得賞金・初30億円突破)
・サンデーサイレンス(35億1574万8000円) 3年目・1996年
・トニービン(32億6462万6000円)10年目・2001年
・アグネスタキオン(33億5073万3000円) 4年目・2008年
・キングカメハメハ(37億1809万6000円) 3年目・2010年
・ディープインパクト(50億3164万3000円) 3年目・2012年
・ステイゴールド(33億3030万7000円) 13年目・2017年
・ハーツクライ(32億2054万1000円) 5年目・2014年
この7頭だけだと思われますのでここにロードカナロアが入ることに、賞金がかなり違っていたり競合種牡馬も年度で大きく違うのですが3年目で突破するというのは近年の3大種牡馬としても良いSS・ディープインパクト・キングカメハメハのみでこの域にあるのがロードカナロア、要はSS-ディープインパクト・キングカメハメハ-ロードカナロアの父子ラインだけだと。今週のジャパンカップ週で無理でもまだ1ヶ月あるのでクリアは間違いないでしょう。京阪杯にエイシンデネブとファンタジストの登録がありますのでそこで勝てば。
一方のハーツも本年はキャリアハイペースで昨年の32億9041万5000円が過去最高。ジャパンカップ1着でほぼ届きますのでそれがあればロードカナロアをリードで2位に大きく近づくでしょう。サートゥルナーリアが有馬記念に出走予定でこの1着というのも想定されますのでジャパンカップでは決まらないのが現実なのですが。キャリアハイのために入着はほしいというところですね、過去3回32億円到達はあるのですが33億には届いていないので、ジャパンカップの結果次第で大きく突破する可能性もあると。
個人的に今年のジャパンカップは「ハーツクライ産駒がどれだけ加算するかorしないか」ということに1番注目しています。サイアー記事観点ではそうなるということですね。
●4位(4位)ステイゴールド(25億8056万3000円)(66勝)
インディチャンプのマイルG1春・秋制覇で一気に25億円突破と相変わらず強い。ステゴは来年どこまで落ちるかというのを考えてはいるのですが、インディチャンプも含まれる2015年産現4歳が現役競走馬のいる最終世代で来年は5歳上しかいなくなりますが元から加齢しても産駒は走りますし思ったよりは落ちないのではないかと。現在の4歳上のみで11月1週残しで25億円確定というのも驚異的なのですが。
11月といえば本年は11月30日が5回阪神・中山の初日でステイヤーズSオジュウチョウサンの鞍上がミルコとかで、東京よりは合うのでしょうけど平地だと3勝クラス勝てないので。
ジャパンカップにはエタリオウとルックトゥワイス登録で何度も繰り返しますが今年のメンバーならこの2頭でも、今年ならむしろ上位候補となるでしょうか。エタリオウなら2着獲れそうでルックトゥワイスがジャパンカップ最多勝のフランキー・デットーリ想定。ワン・ツー決めて有馬記念でもう一発などあれば2位になる可能性まであるとか?
さすがにないとは思いますがワン・ツーならばハーツ産駒も叩くことになりますしステゴワン・ツーでディープインパクトやキングカメハメハ産駒などと上位占めてハーツやロードカナロアが伸びなければ。仮にワン・ツーでもその後また突き離されて有馬記念勝負ということになるはずですがステゴだけに何があるかわからないんですよね、年頭にインディチャンプが安田記念とマイルチャンピオンシップ勝つとは殆どの人が考えていなかったでしょうし。そういうことを平気でやって来るのがステゴですので。
●5位(5位)ルーラーシップ(21億5750万1000円)(97勝)
一時はステゴに追いつきそうでしたが10月から止まって11月にはまた伸びだしたのですがステゴが女王杯・マイルチャンピオンシップで一気に加算して4億以上の差に。こうなったら本来は無理でおそらく逆転はありませんが今年のジャパンカップということでダンビュライトとムイトオブリガードが登録。
ダンビュライトの京都大賞典組というのは良くなかったのですが16年1着キタサンブラック・2着サウンズオブアース、17年1着シュヴァルグランが近年の前走京都大賞典組。こういうローテ論や該当馬との実績も違いますが本年のジャパンカップなら関係ないでしょう。
ムイトオブリガードのアルゼンチン共和国杯などは過去10年で前走ここからというのが16年3着シュヴァルグランだけで連対なし、そもそも過去10年データなど使うほうがおかしいのですが11年前08年の勝ち馬スクリーンヒーローがアルゼンチン共和国⇒ジャパンカップ連勝なので。スクリーンヒーロー4歳で1番良かった時でムイトオブリガードは昨年4歳時もアルゼンチン共和国杯2着だったので色々違うのですが過去10年データで採りたいのならアルゼンチン共和国杯組というだけで外さない方が良いかと11年前なので。なんというかこれを頼りに消すデータがあれば信頼に欠くというか自分の都合に合わせているだけですね、キッチリ10年スパンで全て動くわけではないので、成績が悪いということは事実なので認めますが。
逸脱仕掛けましたがルーラーシップもジャパンカップ産駒ワン・ツーならステイゴールド一気に追い詰めて4位まで。有馬記念を残しますがステゴ逆転にはジャパンカップでワン・ツー且つステゴ産駒着外しかないでしょう。
獲得賞金キャリアハイは確定していますが年間勝利回数100まであと3。昨年は99でこれが同部門キャリアハイなのでなんとかクリアしてほしいところ早ければ今週でクリアですが今週は2場開催、それでもまだ3場の最終開催がありますのでさすがに届くでしょう。
●6位(6位)キングカメハメハ(20億3518万円)(91勝)
先週で20億突破と総合記事でやって、上記の3年目で30億円を超えてから年間30億円を割ったこともなく今年はそのクリアが厳しいとしたのですが本年はどうやっても無理だろうと。
無理なのですが今年のジャパンカップということでダイワキャグニー、ユーキャンスマイル、レイデオロの3頭登録。3着まで独占してレイデオロかユーキャンスマイルが有馬記念でも上位ならば、チャンピオンズカップのチュウワウィザードなどもいて全部最良の結果ならまだ30億行きますから無理ではないのですがジャパンカップ前週に20億届いた種牡馬が30億超えるというのは通常ありえないので。
3年目以降では昨年が1番悪かったように落ちるのに歯止めが利かなく15年の53億円獲得がピーク、この年は出来過ぎだったとも考えられますがそれ以降毎年年間獲得賞金が下がっていますので。これだけ下がりましたので来年はあまり下がらない気もしますし少し戻すかも知れませんが。
ダイワキャグニーは東京で全7勝なのですが重賞勝利もなく、これで7勝するのも凄いですがやはり距離ですかね。そして7戦7勝ではなくて[7-0-1-6]の7勝なので。
ユーキャンスマイルが天皇賞(秋)の競馬ぶりからはチャンスがありそうで4着でしたが上位3頭の登録はなく最先着。それが直結するのなら勝ちますが、そういうものでもなくしかし距離延長などはプラスと出そう2000mよりは2400mといった感じですが2400m自体は初出走、3000m以上で好走が多いのですが近年の長距離ビッグレースもスピード優先なのでこのタイプが初2400mで来ても。良くも悪くもどちらに出ても
おかしくない感じで[微妙」だと。
17年2着レイデオロは明らかに今年の秋以降ピーク過ぎたといったレースぶりでコントレイルやインディチャンプでも見られた某騎手からのスイッチでビュイック騎手想定ですがそもそも某騎手が乗ればワグネリアンでしたでしょうし本来主戦のルメール騎手が乗らないという辺りで。単純な騎乗技術ならビュイック騎手がその中ではダントツでしょうけど。
今年は報じられているように海外調教馬の登録がなくトップ10内種牡馬でメンバーがほぼ固まっていて、それも6位キングカメハメハまでで占めている状況。それだけに各種牡馬の記録面や結果次第では年間順位にも大きな影響を及ぼすことになっています。
トップ10、本年の登録状況ではトップ6以外からはカンパニー産駒ウインテンダネスが1頭だけ登録でこの馬が勝てばトップ10内にもそう影響がないでしょう、ただ2着・3着でも大きいのがジャパンカップでウインテンダネスが勝つかとなると?昨年8着ですが。
●7位(7位)ダイワメジャー(18億7327万6000円)(75勝)
一時キングカメハメハと激しい順位争いをしていたダイワメジャーもここまで離されて上とも下とも離れた状況。
ジャパンカップに登録馬もなく書くこともないのでここで触れますと、ダイワメジャー産駒で本年最も活躍したアドマイヤマーズこの馬もマイルチャンピオンシップに出ず香港に回りましたがオーナーの近藤利一氏が死去。これだけの大オーナーですから大きな変化もありそうですし、最も微妙な状況で云われるほど関係も悪くなかったようですが豊さんからも「いろいろ思い出がある」と含みを残したコメントが。一競馬ファンの個人的な感想として「いろいろ思うところはありますが、大オーナーが亡くなった」というものだけにとどめて置きます、以前に色々書いているはずですが。
そんな中で三浦皇成騎手ですが書くところがないのでなぜかここでやりますと(某オーナーは関係なし)ルーキーイヤーに91勝してこれがキャリアハイという稀有なものでしたが本年は94勝で年間勝利回数キャリアハイ確定で初の100勝も見えていますが戸崎騎手が本年もう乗らないと思われますので関東リーディングも?ただ戸崎騎手104勝でこの数値自体も微妙で地方5勝があるので実質109勝、2着数も戸崎騎手の方がかなり多く16勝必要となるとさすがに届かないか?皇成騎手地方・海外0勝なんですね。
ここまで来たらそれほど変わりませんけど100勝クリアはなんとか。ルーラーシップでもそんなことを書きましたが。
●8位(8位)ハービンジャー(15億9693万2000円)(68勝)
マイルチャンピオンシップ好走でおなじみのペルシアンナイトが今年も3着。それでは本年の凋落をカバーしきれませんが未勝利週ながら賞金加算は多目。
産駒デビュー5年目の昨年まで右肩上がりで年間獲得賞金を伸ばして25億までクリアしたが本年は20億を割り込みそう、数値は確定しないが昨年度を下回るのは確定的。2歳も最も悪いシーズンで来年もしくは再来年までトップ10ボーダーにもなりそうだがそこを凌げばまた産駒数が増えるのでトップ10内は確保出来そう。入れ替わりの時期でかつての上位常連が落ちているが本年好調の新種牡馬勢が3年目となる2021年シーズンが危険か?
ブラストワンピース、ディアドラ、ノームコアのローテが違えばというのもあって本来はもっと上位でも良さそうではあるんですけどね。
●9位(9位)オルフェーヴル(14億6646万3000円)(92勝)
先週も好調というのは総合記事で記しましたので省略して、10位ゴールドアリュールと1億3000万円以上の差となって10位以内確定をより強固に。ここでジャパンカップの一発があればハービンジャー逆転までありそうなのですが産駒登録なし。ハービンジャーが16億円台で止まりこのところの調子を維持できれば或いはといったところか。
●10位(10位)ゴールドアリュール(13億3606万3000円)(76勝)
未勝利週となったところに11位キンシャサノキセキ好調週で差を詰められたのですがまだリードを保っておりキンシャサも先週ほど加算する週もそれほどないので10位以内は大丈夫でしょう。
総合記事では書きませんでしたがチャンピオンズカップにゴールドドリームとクリソベリルの登録があり、ここで大きな賞金加算がありそうなことから10位は大丈夫であろうと、ワン・ツーでもやればオルフェーヴヴルを再逆転するケースも。
5回阪神・中山、4回中京から更にダート戦も増えるのでここからもう一伸びという可能性が高く、おかしな話ですがゴールドアリュールが11位以下で逆転トップ10入りを狙う状況の方が面白いんですけどね。
●11位以下
キンシャサノキセキは先週好調で4勝し5000万ほどの加算。ゴールドアリュールと1億円ほどの差となってこれが続けば逆転もありますが上記のようにゴールドアリュール圧倒的優位。しかしキンシャサもあと4000万ほどで年間獲得賞金キャリアハイ、14年産駒デビューで3年目以降は伸びが鈍っていますが常に前年度の獲得賞金を上回っていて今年もキャリアハイ更新が確定的。初の13億円台が狙える状況。
昨年から重賞勝ち馬が出ていないのでその辺りがネックとなったか。
12位クロフネも伸びず2014年11位以来のトップ10陥落が濃厚、年間12位以下となると産駒デビュー2年目の2006年20位以来。
13位ヘニーヒューズも2歳戦など好調で4勝し11億円台に乗せたがこの差では。ワイドファラオがチャンピオンズカップに登録されているがゴールドアリュール産駒に対抗できるかとなると逆にやられる可能性が高くそこで完全に終了となりそう。これだけ取っていれば世代数・産駒数も増えて来年こそはとなるが本年古馬勢が思ったより走らなかったのでそこがどうか。先日スタッドインが発表された外国産馬モーニン
のようにそれほど早熟傾向とも思えないが。
●今回は以上です
史上最も盛り上がりに欠くジャパンカップとなりそうですが高額賞金レースでサイアー記事としては注目度が高い一戦です。
以上