Quantcast
Channel: ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3862

週中競馬記事(2023年9月12日)~リーディングサイアー展望・回顧~

$
0
0

今週は4回阪神・中山開催の2週目で土・日・月の3日間開催

重賞はG2セントライト記念、G2ローズSの3歳トライアル重賞と障害重賞G3阪神ジャンプSの3重賞

月曜はJRAアニバーサリーとして2003メモリアルシンボリクリスエスカップ、2013メモリアルロードカナロアカップ、JRAアニバーサリーステークスも条件クラスの特別戦で実施。

 

 

●1位(1位)ロードカナロア(27億5731万7000円)(111勝)

(27億2701万7000円)(110勝)

先週は1勝クラス1勝。2場開催2日間に戻って出走頭数も少ない中から日曜阪神最終レースでなんとか勝ち馬を出し、大波乱となったG2セントウルSでも入着馬を出して週間3000万ほどの加算ながら2位ドゥラメンテとの差をやや広げて首位キープ。

 

セントライト記念にはシャザーンが登録。

OP(L)すみれSの勝ち馬で収得賞金1600万、この辺りが本年は菊花賞のボーダーになりそうですが確実に出走するには優先出走権がほしいところでしょうか。6頭立てのリステッドレースとはいえ芝2200mのすみれSを勝利してG1皐月賞0秒7差6着、G1日本ダービー0秒4差9着ならば距離はそれなりに対応する中距離指向のロードカナロア産駒でしょう、京都芝3000mになって更に良くなるとも思えませんが。そこは母がマンハッタンカフェ産駒でエリザベス女王杯勝ち馬、有馬記念2着クイーンズリングなどということを都合よく。

 

ローズSにはブレイディヴェーグが登録。

2歳8月にデビューし休養明けの3歳2月に未勝利勝ち、6月に東京で1勝クラスを勝って3戦2勝2着1回という成績。間隔を取って大事に使って来たようで順調に使えるようならばとなりますが宮田厩舎所属馬が既に栗東入りしているとのことで権利は獲りに行っているのでしょう、それを証明するかのごとく想定はクリストフ・ルメール、本番はG1桜花賞4着・G1オークス2着ハーパーなのかも知れませんが。

血統面では祖母ミュージカルウェイのおばが15年G1オークス・秋華賞のミッキークイーン、おじがトーセンマタコイヤでもあるので、この辺りの京都適性が本馬にもあれば。

リーディング観点では2位ドゥラメンテ産駒が秋華賞をほぼ勝つので、まずは出走馬がいないと話になりませんが、そこから入着馬を出して獲得賞金差を少しでも縮めさせないといった戦いとなるでしょうか。

 

阪神ジャンプSにはジューンベロシティが登録。

G3東京ジャンプS勝利から障害重賞連勝を狙っての出走。阪神は平地競馬を通じても初出走。

上記メモリアルレースは20年前のシンボリクリスエス、10年前のロードカナロアを冠したものが本年は実施されますがロードカナロア産駒ジューンベロシティは母の父シンボリクリスエス。

 

●2位(2位)ドゥラメンテ(24億2606万1000円)(88勝)

(24億1294万1000円)(87勝)

先週は1勝クラス1勝で1200万ほどの獲得賞金にとどまりロードカナロアに獲得賞金差を広げられて2位キープ。出走頭数も少なく先週は仕方ないとして、3億円台の差ならばまだデッドラインにも達していないはずで毎回の繰り返しですが、逆転リーディングのためにはある程度の差で追走して行くしかないでしょう。

 

セントライト記念にはドゥラエレーデが登録。

昨年の2歳G1ホープフルSを14番人気で勝利し、年明け初戦は海外ダート重賞G2UAEダービーでデルマソトガケの2着。そこから直行したG1日本ダービーはスタート後に落馬競走中止。前走G1宝塚記念は53キロの出走も強力な古馬勢相手に1秒1差10着。これまでも異例のローテから挑むような臨戦過程で安定感も全くなく評価のしようがないのですが、いうほど強くもないので先行してペースなどが向いた際に踏ん張り切って好走するタイプでしょう。22年ホープフルSのレベルは高いと思えませんが勝利した中山コースで。想定は日本ダービー競走中止時の坂井瑠星。

 

ローズSにはラファドゥラが登録。

3歳4月4戦目の未勝利勝ちで福島の1勝クラス特別を連勝中。牝馬クラシック上位馬に比べ実績はありませんが[2-2-1-0]という成績でこれまで着外なし。前走からも後方で溜めてどこまで弾けるかという競馬になると思われます。小島厩舎所属馬で既に栗東入りとのこと、想定は木幡巧也の継続。

ロードカナロア項で秋華賞はほぼドゥラメンテ産駒が勝つとして、2冠牝馬のオークスがあの強さなのでそれで良いと思いますし京都内回り対応などは該当週に再考するとして、他の産駒も出走して更に獲得賞金を上乗せ出来れば。

 

●3位(3位)ディープインパクト(23億696万4000円)(62勝)

(22億7311万8000円)(61勝)

先週は3勝クラス特別勝利、G2セントウルS入着などで獲得賞金23億円突破。6頭出走で入着はその2頭だったので効率としては非常に良かったでしょう。通算勝利回数は2746となって父サンデーサイレンスまであと「3」。3日間開催なので以前ならここで決まるはずですが現状では出馬状況を見ないことにはなんとも。

 

先週は海外調教馬から愛G1チャンピオンSで3歳オーギュストロダンが勝利というのもありましたが総合記事で記載しなかったので、こちらにてそれだけを。中央所属の最終世代3歳6頭からも勝ち馬は出て、重賞勝ち馬もいますがG2セントライト記念、G2ローズSともに産駒登録なし。

 

セントライト記念は16年ディーマジェスティで1勝。この年度は皐月賞・日本ダービーをマカヒキ・ディーマジェスティ・サトノダイヤモンドで1着~3着独占でしたがセントライト記念も1着~3着、2着は昨年のアスクビクターモアまで6頭。

 

ローズSはディープインパクトの得意レースで12年ジェンティルドンナ、13年デニムアンドルビー、15年タッチングスピーチ、16年シンハライト、18年カンタービレ、19年ダノンファンタジー、20年リアアメリアで過去7勝、ワン・ツーやワン・ツー・スリーなどもあり中京芝2000m実施でも勝利していますが、京都や阪神芝1800mというのはディープインパクトの得意な条件。牡馬の大物も数多くいますが実際はフィリーサイアーといった面も否めず、同じ時期にキングカメハメハ産駒も出走してこのような実績ということからも最も得意なレースが3歳牝馬限定のローズSだったような気もします。

 

今週の重賞登録馬は阪神スプリングジャンプのグレートバローズ。

前走G3東京ジャンプS4着からの出走。おばは09年G2ローズS勝ち馬ブロードストリート。

 

 

●4位(4位)キズナ(22億4018万3000円)(92勝)

(22億724万3000円)(91勝)

先週は新馬1勝の、重賞入着馬なしも条件レースなどで入着が多く週間の賞金加算は3000万ほど。

 

セントライト記念にはアームブランシュが登録。

G2弥生賞ディープインパクト記念は勝利した本年の日本ダービー馬タスティエーラから0秒2差4着。その次走となった1勝クラス山吹賞も0秒2差3着と結局は相手なりのようなところもありますが勝利したドゥレッツァは未勝利から3勝クラスまで4連勝してOP入り。G2青葉賞は0秒9差ですが5着、前走1勝クラス稲城特別は不良馬場の東京芝2400mで6頭立てですが0秒1差2着。強い相手に善戦していますが勝ち切れないタイプ、後方から決め手を生かすので取りこぼしている印象でこの辺りが噛み合えば今回の相手でも、左回りはコーナーで膨れたり前走は馬場の悪い内を避けたのでしょうが、それを考慮しても直線で外に張るようなところもあるので右回りの方が向くと思われます。それだけに追い込んで4着になりそうな気がしないでもないのですが1勝クラスの収得賞金400万なので、ここで権利を獲らないことには。想定は新馬から全て騎乗の吉田豊。

 

ローズSにはコンクシェル、レミージュ、アリスヴェリテ、トリオンファルマンが登録。

コンクシェルはOP(L)アネモネSを追い込んで2着し優先出走権を得て桜花賞に出走も15着。アネモネS組は例年勝負にならないので相手も強く当時はその程度だったのでしょう。その後も自己条件で勝てなかったのですが逃げる競馬をするようになって1勝クラス特別・2勝クラス特別を連勝。これで秋華賞直行というプランもあったようですが本年は桜花賞のボーダーが高くなったように秋華賞も1500万では微妙というかTR紫苑Sの上位3頭は収得賞金1500万未満から優先出走権獲得だったこともあってほぼ出られないので、ローズSを使うようになったようです。想定などからは現状1500万が抽選対象とも思えますが、ローズS登録馬の賞金で出走が確定しているのはラヴェル(2000万)だけで、ここの結果でボーダーが上がるのはほぼ間違いないので。ここも行けるかどうかだけでメンバー的に同型もいますが同じノースヒル勢なのでこちらがハナでしょう。想定は連勝中に騎乗の坂井瑠星がラヴェル想定でジョアン・モレイラ。G1シーズンになって短期免許をまた取得するのかわかりませんが今回最後ならば、もう中央で乗らないでしょうし勝負を懸けてくることも。デットーリとモレイラはあと何回か引退宣言しそうな気もしますが。

レミージュはG1オークス10着から。2歳1勝クラスエリカ賞は逃げ切って、G3きさらぎ賞も逃げているので近2走は逃げていませんが行けるようならば。しかし上記のノースヒル勢の関係からこちらは行かないでしょう、想定はテン乗りの和田竜二でコントレイルの三冠にも貢献した騎手でディープボンドの主戦。オーナーサイドのブックはともかくOP入りしてから重賞3走の結果からも足りないとは見ます。

アリスヴェリテとトリオンファルマンは登録時2/3抽選でどちらか1頭は少なくとも出走可能。どちらかといえばアリスヴェリテでOP野路菊Sファントムシーフの2着、G3アルテミスS3着、OP(L)スイートピーS2着はあっても収得賞金は加算できていないので400万組。OP(L)スイートピーSを含め5走連続3着内とここでも崩れなければ。

トリオンファルマンは3月の未勝利戦1勝で前走はOP(L)忘れな草賞8着。紫苑Sで忘れな草賞勝ち馬のキズナ産駒グランベルナデットが休み明けで動けなかったようにこの組は厳しいとも見ますが新馬はOP(L)若駒S2着、G2弥生賞ディープインパクト記念3着ワンダイレクトの0秒1差3着。アリスヴェリテ・トリオンファルマンの2頭もノースヒルズ生産馬。

 

阪神ジャンプSにはタマモワカムシャ、ネビーイームの2頭が登録。

産駒の障害重賞出走はこれまでテイエムタツマキのみで勝利の場合は産駒障害重賞初制覇。

 

●5位(5位)ハーツクライ(18億5844万2000円)(70勝)

(18億1242万1000円)(67勝)

夏競馬の終盤から調子も上向き先週も2勝クラス特別2勝を含む3勝加算で順位5位をキープ。

 

セントライト記念には産駒登録なし。

 

ローズSにはソーダズリング、ルクスドヌーヴが登録。

ソーダズリングはG2フローラSで2着して優先出走権を得て出走したG1オークス8着から。前走は距離が長かったとのことですが2分25秒0で駆けていますし時計だけなら1週後の日本ダービーよりも0秒2速いので前走は距離よりも相手関係でしょう、距離短縮自体はプラスと見ますが。想定は武豊の継続、G2フローラS以外の4走中3走で騎乗。収得賞金は1450万で2勝クラス勝利の1500万組も複数頭が秋華賞に登録すると思われますので権利を獲らないと非抽選馬対象となるでしょう。

ルクスドヌーヴは札幌の芝1500m1勝クラスの平場戦を51キロの減量騎手で勝利した前走から。未勝利勝ちも芝1600mで相手も一気に強くなりますが、最大の鍵は距離克服でしょう。ハーツ産駒ですが母の父ストラヴィンスキーで無理だとは思いますが。想定騎手は入っておらず月曜2勝クラス特別のメモリアルレースにも登録があるので、自己条件のそちらに回るのかも知れません。

 

阪神ジャンプSにはアドマイヤアルバが登録。

入障2戦目の前走で障害未勝利を勝利しての重賞挑戦。平地の重賞では18年G2京都新聞杯2着、21年G2目黒記念3着などの上位入着も。

 

●6位(6位)モーリス(18億4574万4000円)(76勝)

(18億243万7000円)(72勝)

先週は2勝クラス特別など4勝。特別戦勝利のハギノモーリスは気性に難ありというタイプで、湯済明けでもここでは力が抜けており控える競馬が出来たのはプラス。と総合記事でしましたが、外を通っての差し切りで揉まれた際にはまだ不安もあるでしょうか。

 

問題はG2セントウルSピクシーナイトでG2京王杯2歳S以来の10キロ増でイレて出負け、そこで開幕週の馬場を人気薄テイエムスパーダの逃げ切り。これでいて上り32秒9を計時して0秒5差8着。叩かれて変わるようなら2年前に勝利したスプリンターズSで。2年前のG1勝利は同厩のラビットを使って進路を譲らせるチームプレイの55キロだったとはいえ勝ったことは勝ったので、あとは鞍上でしょう。

 

今週の重賞登録馬はセントライト記念のコレオグラファー、フレーヴァード。

コレオグラファーは日本ダービー前日に東京で1勝クラスを勝利し3ヶ月ぶりの前走2勝クラス阿賀野川特別4着から。ポポカテペトルやユーキャンスマイルが阿賀野川特別から菊花賞を人気薄で3着していますが、そこを勝利しての直行というローテで前走4着馬がセントライト記念でどこまで。1走置きに走るようなところもあるので来ればその辺りに要因を求めるしか。想定は1勝クラス勝利時の菅原明良。

フレーヴァードは札幌芝2000mの1勝クラス勝利から。2走前の6頭立て4着はアームブランシュ2着のレースでこれ以外は全て連対。前走は平場1勝クラスですが4コーナー手前からスムーズに加速し先団の外を回って抜けてからも手前を何度も替えていたようなレースぶりで2着に3馬身差と、かなり強く未勝利勝ちは中山芝2000mと坂も問題ないのでしょうが想定は騎乗時2勝2着1回のクリストフ・ルメールではなく、4着時の戸崎圭太。クリストフ・ルメールが継続して乗ってくれば狙いたいところでしたが。2勝クラス特別2003シンボリクリスエスメモリアルにも登録。

 

●7位(7位)キタサンブラック(16億3773万9000円)(61勝)

(16億601万5000円)(61勝)

未勝利週でしたが4頭しか出走のない週間でG2紫苑S2着ヒップホップソウル、3勝クラス特別2着など3頭が2着。出走頭数などを考えれば週間3000万の加算は上々でしょう。

 

紫苑Sのヒップホップソウルは勝ったようなところを勝ち馬に嵌められてしまったような競馬、G1オークスも6着だったのでこれぐらい走っても。次は相手も強くなりますし中山では強いというか京都の内回りや関西へ輸送して同じ競馬ができるか。社台Fの馬なので厩舎が実質ノータッチで首尾よく調整されるようならば。

 

セントライト記念にはソールオリエンスが登録。

G3京成杯をデタラメな競馬で勝利して、重馬場のG1皐月賞は最内枠から出走し4コーナー17番手からの差し切り。G1日本ダービーはもっと流れればという競馬ながら勝ち馬と同タイム2着。京都の菊花賞となるとわかりませんがこれまでの成績からは中山でより真価を発揮する世代のトップホース、56キロ同士の対戦で負けられない一戦でしょう。想定は横山武史の継続。

 

ローズSはココナッツブラウン、ラヴェルが登録。

ココナッツブラウンは新馬から2・1・2・1着のオール連対で前走は札幌芝1800mの1勝クラスを勝利。前走は中位で進め3~4コーナー中間辺りから動き外に持ち出されタイトなコーナリングから直線半ばで出切って2着に3馬身差。非常に強いのですが好騎乗と平場の限定戦13頭立て12番人気2着・13番人気3着というレース。相手が上がってどうかというのもありますが小回りで勝つような乗り方であって阪神外回りで同じようなレースが出来るか。半兄は阪神ジャンプSに登録のある上記グレートバローズで、おばに09年G2ローズS勝利のブロードストリート。想定は横山武史の継続と血統面や騎手からは買いでしょう。

ラヴェルはG1オークス4着から。2歳G3アルテミスSでは後の2歳G1勝ち馬で3歳牝馬クラシック2冠リバティアイランドに唯一の土をつける勝利。その後は出遅れなどもあってリバティアイランドにG1レースで3連敗も前走G1オークスは最内枠から先行し前が止まって自然と直線で先頭に立つような形で最後は勝ちち馬に捻じ伏せられ4着まで落ちましたが2着とは0秒1差。先行勢がもう少し踏ん張って2・3着馬が併せて追い上げて来たのに対し内ラチ沿いで1頭になってしまったのもあるのでハーパー・ドゥアイズとオークスに関しては差がないでしょう。オークスのゴール前は止まってしまったようにも見えなくはないので距離短縮はプラス、母方を見れば本来はマイラーのような血統で内回りの京都芝2000mでギリギリでしょう。

想定は坂井瑠星の継続。

 

阪神ジャンプSにはエコロデュエルが登録。

ここまで産駒唯一の障害レース出走馬で入障2走目の障害未勝利戦を勝利して前走の障害OPを連勝。産駒の障害重賞初出走予定。

 

●8位(9位)ルーラーシップ(13億5600万6000円)(66勝)

(13億122万1000円)(65勝)

先週は週間1勝も京成杯オータムハンデキャップのソウルラッシュによる重賞勝利。順位は前回の9位から8位に浮上。

 

京成杯オータムハンデキャップ実施の開幕週中山初日は稍重の芝でもかなり速い時計が出ておりソウルラッシュはハンデ59キロで対応できるか不安でしたが1分31秒6の時計で勝利。スムーズならG1でもといった実力馬で結果論にもなりますが59キロでもこの相手ならということだったのでしょう、中山も得意で3戦3勝となりましたが。もう一戦挟むかわかりませんが京都のマイルチャンピオンシップでどうかでしょう、本年のマイラーズC3着からは問題なく当時も1分31秒6で走破。渋っても強いので他馬が気にするようならこの馬には良いと思われます。

 

セントライト記念にはキングズレインが登録。

キングズレインは2歳G1ホープフルS3着。前走で東京芝2400mの町田特別を勝利。ソールオリエンスと同じ手塚厩舎所属馬でこちらもかなり期待されていたようですが、1番人気で出走したG3毎日杯の負け方が不可解など不安もありますが本来の実力を発揮できれば。想定はクリストフ・ルメールでフレーヴァードよりもこちらをチョイスしたのでしょう。

 

ローズSにはマスクトディーヴァが登録。

祖母ビハインドザマスクの切れ者で、ここまでの2勝時は最速上りを計時して差し切り。良馬場向きに思えますが中京の3歳新馬は重馬場で前走の1勝クラスは稍重。良馬場のOP(L)忘れな草賞7着とこのレースを落としていること自体も気になりますが良馬場は疑問も、キャリアも浅いので未知数とした方が良いでしょうか。サンライズソアやマスクトヒーローといった近親の牡馬はダートでも強いので良の瞬発力比べは?ビハインドザマスクに戻れば良でこそとも考えますが。想定は岩田望来。

 

阪神ジャンプSにはエイシンクリックが登録。

1年ぶりの長期休養明けで出走した22年G2阪神スプリングジャンプの勝ち馬。

 

●9位(10位)エピファネイア(13億5516万9000円)(66勝)

(12億7261万5000円)(62勝)

先週はG2紫苑Sモリアーナなど4勝で獲得賞金は13億円を突破して順位も9位まで浮上。9位でも物足りないのですが上半期を主に11位以下で推移といったトップ10内陥落といった危機は脱したようなのでここから更に上げてもらいましょう。2歳戦で強く(古馬が弱いだけですが)シーズン後半型の種牡馬という面も。

 

紫苑Sのモリアーナは後方から嵌めたというよりはゲートも飛び上がって出るようなスタートで後方からやるしかなく、最後も馬群から出て突き抜けましたがグランベルナデットの脚がなくなって出て来ただけなので見た目ほど強くはないでしょう。それを証明するということでもないのですが翌日のセントウルSでは同じ騎手が捌けずに外を回して人気薄の逃げ切りを許しているので、進路はあったのですがロンドンプランが出て来て先に入られてしまったようなことだと思われます。

道が出来て恵まれれば勝つ状況にあったのが紫苑Sのモリアーナで、今回はそのチャンスをキッチリ獲りきったというような見解で。次走の京都内回りでも同じようなレースが出来れば2着候補の1頭とは考えます。

 

セントライト記念にはウインオーディンが登録。

連闘馬のワン・ツーとなった昨年の新潟2歳S2着馬。その後もG3共同通信杯5着、G1皐月賞8着など着順は悪くなく前走2勝クラス阿賀野川特別2着から。想定は三浦皇成。

 

ローズSにはブライトジュエリーが登録。

3歳3月の未勝利戦でデビューし既走馬相手に後方からインを付いて直線で外に持ち出され差し切り。2戦目でG2フローラSに挑戦し3着でG1オークスの優先出走権は逃したものの、前走1勝クラス特別は直線で狭いところを割って出て勝利。勝利時は中京でG2フローラS3着は東京と左回りでしか走ってなく、右回りで走らない保証も全くないのですがゲートで必ず外を向いたり直線でもそのような口向き、手前を替える際も高足を使うような感じなどいかにも若駒で、右回りでも変わりなく走れば。非常に良い馬で古馬になって更に強くなるとは見ます。想定は鮫島克駿に戻る形。

 

●10位(8位)ハービンジャー(13億4694万9000円)(64勝)

(13億3209万7000円)(64勝)

未勝利週で伸びなかったところに前回9位ルーラーシップ、前回10位エピファネイアにそれぞれ重賞勝ち馬が出て8位から10位まで後退。これで一気に崖っぷちに追い込まれた、ということではなく8位ルーラーシップとはまだ1000万円の獲得賞金差もない状況。苦しくなってしまったのは11位ヘニーヒューズの方で、このところ好調で先週も3勝していますが10位との差は1億円以上になってしまいダート偏重な種牡馬ということから逆転も難しいと思われます。芝偏重ハービンジャー(本年64勝中平地芝57勝)とダート偏重ヘニーヒューズ(本年69勝中ダート68勝)のどちらが勝つか。ヘニーヒューズ本年唯一の芝勝利は函館2歳Sゼルトザームで重賞勝利でもありますが。

 

今週の重賞登録馬はセントライト記念のウイニングライブ。

7戦目の3歳未勝利を4月の新潟で勝ち上がり、夏の福島で1勝クラスを2戦して6着。この臨戦過程でクラシックホースもいるここでは相当厳しいと見ますが、おじにスプリングマンボのNative Partner一族で、強引にその辺りから持ってくれば96年菊花賞のダンスインザダークなど。この相手に善戦出来れば自己条件に戻ってとなるでしょうか。想定は丸山元気。

 

 

・11位以下

種牡馬順位ということではなく今週の重賞登録馬で他に注目なのはセントライト記念の28位リアルスティール産駒レーベンスティールでしょう。2歳11月東京の新馬戦はソールオリエンスと同タイム2着。前走はG3ラジオNIKKEI杯3着で当時2着のスクリーンヒーロー産駒シルトホルンも登録されていますが、前走は完全な乗り違いで負けて強し、その素質の高さを改めて印象付けることに。ここまで勝利しているのは外国人騎手の騎乗時で想定はジョアン・モレイラ、当然のスイッチで大幅な鞍上強化。ソールオリエンスとはデビュー戦以来のリマッチで母の父トウカイテイオーが出走叶わなかったクラシック最終戦の権利も獲れれば。

 

 

・2歳部門

1位(1位)スワーヴリチャード(1億2859万6000)(11勝)※新種牡馬

2位(3位)モーリス(1億2490万4000円)(10勝)

3位(2位)ロードカナロア(1億2430万6000)(9勝)
4位(4位)エピファネイア(1億1984万)(12勝)

5位(5位)キズナ(1億109万2000)(10勝)

6位(8位)ドレフォン(8686万6000)(8勝)

7位(7位)ヘニーヒューズ(8685万2000)(7勝)

8位(6位)ダイワメジャー(8158万4000)(6勝)

9位(9位)リアルスティール(7098万3000)(4勝)

10位(10位)リアルインパクト(6661万8000)(4勝)

 

11位(11位)デクラレーションオブウォー(6362万4000)(3勝)

12位(12位)ルーラーシップ(6078万)(5勝)

13位(14位)ニューイヤーズデイ(4629万5000)(2勝)※新種牡馬

14位(13位)ブリックスアンドモルタル(4565万)(5勝)※新種牡馬

15位(15位)ファインニードル(4189万9000)(3勝)

16位(17位)ダノンバラード(4063万)(2勝)

17位(16位)ビッグアーサー(4019万)(3勝)

18位(23位)リオンディーズ(3820万)(3勝)

19位(21位)ロゴタイプ(3774万8000)(3勝)

20位(20位)ドゥラメンテ(3773万)(3勝)

 

新種牡馬スワーヴリチャードの首位は変わりませんが、2週連続未勝利。前回は重賞連対馬を出して未勝利でしたが先週は新馬戦に2頭の出走しかなく4着馬による1頭入着のみ。モーリスやエピファネイアが勝ち馬を出して迫っており耐えられるか。5位キズナも勝ち馬を出してここまでが獲得賞金1億円突破。

 

勝ち馬で注目は先週唯一の特別戦となった1勝クラスアスター賞のキャットファイト。

中山開幕週の馬場によるものでしょうが稍重馬場で04年マイネルレコルトがG1朝日杯フューチュリティステークスで記録した1分33秒4を0秒1更新するレコード。時計は馬場だとしても2着を5馬身離しており、とりあえずは要警戒でしょう。

ボンドガールの勝利した新馬戦出走馬で2着チェルビニアは2戦目6馬身差勝利。3着コラソンビートは2戦目を勝利してOPダリア賞勝利。4着マスクオールウインは2戦目勝利のOPダリア賞3着。5着アンジュグルーヴは3戦目を札幌のダートで勝利した新種牡馬ニューイヤーズデイ産駒。6着は2戦目勝利で前記1勝クラスアスター賞勝利のキャットファイト。キャットファイトの強さよりもボンドガールの評価がまた上がったと見るべきでしょうか。

 

新馬戦勝ち馬はそれほど注目馬はいないように思いましたが中山芝2000mで2着を3馬身離したフォルラニーニ。おじサトノダイヤモンドのエピファネイア産駒で順調に行けば。母の父ステイゴールドの2歳戦勝利はフォルラニーニで本年4頭目。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 28億9745万7000円

2位キングカメハメハ  24億4114万5000円

3位クロフネ       15億8624万8000円

4位シンボリクリスエス 15億7983万4000円

5位マンハッタンカフェ 15億4885万5000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 29億5445万6000円

2位キングカメハメハ  24億7726万1000円

3位マンハッタンカフェ 16億2688万1000円

4位クロフネ       16億1632万8000円

5位シンボリクリスエス 16億1539万円

 

首位ディープインパクトは1勝クラスなど4勝。G2セントウルS4着ボンボヤージ、G2紫苑S3着シランケドの入着などもあって前回から4700万ほど加算し獲得賞金29億円突破。

2位キングカメハメハは2勝クラス1勝。

3位に前回5位マンハッタンカフェ。G3京成杯オータムハンデキャップ ソウルラッシュ、3勝クラス特別メイショウミツヤスの週間2勝。京成杯オータムハンデキャップではミスニューヨーク3着などの入着もあって獲得賞金16億円突破の2ランクアップ。

4位に前回3位クロフネ。順位は落としたが2週ぶりに勝ち馬が出て1勝クラスなど3勝。獲得賞金16億円突破。

5位に前回4位シンボリクリスエス。こちらも順位は落としたものの2勝クラス特別など3勝で獲得賞金16億円突破。3位~5位はおよそ1000万、4位と5位は100万円差のない接戦に。今週は2003年の年度代表馬シンボリクリスエスの馬名を冠した2勝クラス特別のメモリアルレースも実施。

 

 

G2セントウルSは父レッドスパーダのテイエムスパーダが勝利。母の父アドマイヤコジーンは49位。

母の父アドマイヤコジーンは本年重賞初制覇で22年から2年連続重賞制覇、通算8勝。

重賞制覇は22年G3CBC賞テイエムスパーダ以来。

セントウルSは初制覇。

これまでの中央重賞制覇はコウソクストレート(1勝)、ウインブライト(5勝)、テイエムスパーダ(2勝)の3頭。

 

G2紫苑Sは父エピファネイアのモリアーナが勝利。母の父ダイワメジャーは11位。

母の父ダイワメジャーはG3函館スプリントSキミワクイーン以来の本年重賞2勝、通算4勝。

紫苑Sは初制覇。

年間重賞2勝以上は22年以来2度目。これまでの重賞勝利は22年G2チューリップ賞ナミュール、22年G3アルテミスSラヴェル、23年G3函館スプリントSキミワクイーン、23年G2紫苑Sモリアーナの全て異なる牝馬4頭(ナミュールとラヴェルは母サンブルエミューズのきょうだい)。

 

G3京成杯オータムハンデキャップは父ルーラーシップのソウルラッシュが勝利。母の父マンハッタンカフェは3位。

母の父マンハッタンカフェはG3七夕賞セイウンハーデス以来の本年重賞4勝、通算21勝。

京成杯オータムハンデキャップは初制覇。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3862

Trending Articles