Quantcast
Channel: ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3862

週中競馬記事(2023年1月17日)~リーディングサイアー展望・回顧~

$
0
0

●1位(4位)ロードカナロア(1億8757万8000円)(9勝)

(9081万2000円)(4勝)

重賞出走馬のない週間でしたがOP特別2勝・2着1頭、3勝クラス特別勝ち馬などの出る週間5勝。前回1位・2位種牡馬が未勝利週だったこともあり首位に。近3年の2位種牡馬で産駒頭数も多いロードカナロアが本年のリーディングサイアー候補ということで良かったのでしょう。

先週の勝ち馬ではOP特別勝ち馬よりも3歳未勝利勝ちのシャザーンを注目馬として挙げます。クラシックにもまだ間に合いそうです。

 

今週の重賞はG2アメリカジョッキークラブC、G2東海S

 

アメリカジョッキークラブCにはレッドガランが登録。

近2走はG1チャンピオンズカップ、G1東京大賞典とダートに使われて来ましたが、どちらも勝ち負けにはなっておらず東海S実施週にこちらのみ登録ということで芝に戻すのかも知れません。想定が入っていないので登録だけになって交流重賞に回るかも知れませんが明けて8歳となって大きな上積みもないでしょう。

 

東海Sには産駒登録なし。

 

●2位(2位)ハーツクライ(1億7903万3000円)(5勝)

(1億2269万5000円)(5勝)

未勝利週でしたがG2日経新春杯でキングオブドラゴン2着、OP(L)紅梅Sバースクライ2着など獲得賞金は多くロードカナロアには逆転されましたが順位は前回と変わらず2位。獲得賞金差も首位とはまだ1000万円ない状況と逆転も可能ですが昨年の獲得賞金などから考慮すればハーツクライ優位ということもないでしょう。

 

キングオブドラゴンはアルゼンチン共和国杯があのレースぶりだったので良くわかりませんが、他馬が馬場を気にしたことやハンデ差、距離短縮なども良かったのでしょう。

 

紅梅S2着のバースクライは本来この馬が勝っていたと思うのですが、騎手が騎乗停止となった勝ち馬が着順変更なしでそのまま勝ったようなレース。荒れ馬場中京の外差し合戦のようなレースで桜花賞には繋がらないかと、そもそも牝馬路線はリバティアイランドが抜けてしまっているような様相。中京実施の紅梅Sから21年1着ソングラインなども出ていますが現状は期待薄という見解で。

 

アメリカジョッキークラブCには産駒登録なし。

 

東海Sにはロードレガリスが登録。

20・21年OPアルデバランS勝ち馬で21年は中京のアルデバランSも勝利していますがその後に長期休養などを経て昨年はG3プロキオンS4着、G3エルムS5着の2走。今回は5ヶ月ぶりで休み明けからというタイプではなく順調に使えればといったタイプでしょう。想定は昨年の勝利した松田大作。昨年はハーツクライ産駒のスワーヴアラミスで勝利。

 

●3位(1位)ディープインパクト(1億5781万1000円)(4勝)

(1億3002万3000円)(4勝)

先週は未勝利で未勝利週自体も昨年辺りから珍しくもなく、むしろG2日経新春杯でプラダリアがよく3着したとすべきでしょう。昨年は産駒ヨーホーレイクが勝利したレースで昨年同時期は3億2000万円台獲得の1位ディープインパクト、2位ロードカナロア2億4000万円台の獲得。昨年に数値を激減させたディープインパクトが本年更に落としそうなので全体へ獲得賞金が分散する傾向にあって上位勢もここ数年ほど大きな獲得賞金にはならないような序盤の推移。前回重賞勝ち馬が出て首位に立ちましたが本年のリーディングサイアー獲得は厳しいという見方で良いでしょう、それでも3位で推移しているように一気に下位まで転落というのも考え難いのですが。

 

アメリカジョッキークラブCにはブラックマジックが登録。

1年以上の長期休養明けから昨秋復帰後のリステッドレースで2走し7・6着。大きくは負けていませんが前走はハンデ54キロ、今回は別定57キロ。中山芝2200mは2戦2勝、21年3勝クラス迎春S勝利は2着ウインキートス、3着デゼル、5着クラヴェルといった相手に勝利していますが復帰後の結果からもこの当時の勢いがあるとも思えず。先週の日経新春杯2着キングオブドラゴンと同じ名義のオーナーなのでもう一発あれば。想定は三浦皇成。

 

東海Sには産駒登録なし。

 

●4位(3位)モーリス(1億3760万5000円)(6勝)

(9784万1000円)(4勝)

先週は日曜中京・中山の最終レースで勝ち馬が出て2勝。早くも重賞勝ち馬が出て、というよりは本年最初に実施された重賞でいきなり勝ち馬を出してその後も勝利加算の1月3週目で獲得賞金1億円突破と順調なスタート。

 

ダートOPジャニュアリーSのハコダテブショウは中山ダート1200mで出遅れてそこからハナを切って3着と負けて強しといったレースぶりでしたがレコードを持っているコースでもあり使われて煩くなっているのならばダートスプリント戦では致命的な弱点になるでしょう。11頭立てなので出来た位置取りでしょうし実際に最後は差し込まれ3着に落ちていますので。モーリス産駒が得意なカテゴリーとも思えずOP特別なので1番人気を裏切ったとはいえ、それほど失策感もありませんが。

 

アメリカジョッキークラブCにはノースブリッジが登録。

昨年G3エプソムCを勝利して、いよいよ軌道に乗ってきたと思われたところG2毎日王冠5着、G1天皇賞(秋)15着と相手が強かったこともありトップグループに跳ね返された印象。全5勝中4勝は左回りですが2歳時に1勝クラス葉牡丹賞を勝利しており回り自体は問題ないでしょう。中山芝2200mは1走して21年セントライト記念10着。ベストは左回り芝1800m~2000mといった実績も今回の条件、相手ならばといった事になるでしょうか。そこらよりも行った方が良いタイプでしょうし先行勢は揃っていますがどうしてもハナといった登録馬もなく距離不安があるとしても抑え込むよりは行ってしまえば。想定は岩田康誠。

 

東海Sには産駒登録なし。

 

●5位(6位)キタサンブラック(1億3415万3000円)(8勝)

(6769万8000円)(5勝)

先週はG3京成杯など3勝。日曜小倉では女性騎手の本年初勝利がキタサンブラック産駒といったトピックもありましたが、なんといってもG3京成杯のソールオリエンスでしょう。世代2歳の中距離戦線は人気馬が崩れっぱなしで確たる存在がいないいような状況でしたが、ついにそのような存在が出たとなるでしょうか。手前を換えずコーナーを曲がれなかったり粗い面も目立ちますがそれでいてあの強さなのでクラシック本番でも楽しみでしょう。同コースの皐月賞に直結しないレースですがあの勝ちぶりならば、ローテはわかりませんが近年の傾向から直行しても外厩で仕上げてくるでしょうし日本ダービーまで見据えているのならその方が良いでしょう。

 

昨年はイクイノックス分があまりにも大きく、それが続くか懐疑的で年間トップ10入り予想に加えませんでしたが早くもキタサンブラック分の1枠が見当違いだったとして良いでしょう。週中記事はその軌道修正といった役割もあるので。ソールオリエンスが昨年イクイノックスほどの獲得賞金があるとは断言できませんが、その可能性を秘めた存在が本年早めに出現したともいえそうです。勝利回数ではロードカナロアに次ぐ現在2位と京成杯の一発だけでもなく、とにかく強いです。

 

アメリカジョッキークラブCにはガイアフォースが登録。

キタサンブラックが強いといっても序盤の話で今週は古馬重賞しかないので一旦止まると見たいところでしたがガイアフォースが登録。G1菊花賞こそ8着でしたが昨年G2セントライト記念では菊花賞馬アスクビクターモアにも勝利したコースで天皇賞(春)に向かうのかはわかりませんが距離短縮もプラスでしょう。

昨年春のクラシックは故障などもあって出走しませんでしたが2歳9月小倉の新馬戦では後の日本ダービー勝ち馬ドウデュースの2着、3着は昨年ラジオNIKKEI賞で重賞勝利、本年の中山金杯でも3着したフェーングロッテンなど早くから素質の一端を見せており古馬になって本格化すれば。想定はクリストフ・ルメール、先週に勝利も挙げており年始のお休みから明けてそろそろ本気で乗って来るでしょう。

 

前回も触れましたが1番人気になってしまうと重賞では不安といったデータもありソールオリエンスが解消したと思ったところ最終的には2番人気で依然として産駒重賞1番人気の勝ち馬はイクイノックスのみ。

他の重賞勝ち馬は22年G2セントライト記念3番人気ガイアフォース、22年G3アルテミスS3番人気ラヴェル、23年G3京成杯2番人気ソールオリエンス、今週は1番人気と思われますのでそれを打ち破れるか。

イクイノックスの主戦クリストフ・ルメールなので重賞1番人気で勝つなら現状はこのパターンとも。

 

東海Sには産駒登録なし。

競走馬時代の実績や重賞勝ち馬の産駒傾向から芝の印象も強いのですが本年ここまで8勝中5勝はダート、うち3勝クラス特別で2勝とダートも走るのでいずれダートカテでも上級馬は出るでしょう。本年中央ダート部門ではロードカナロア、ヘニーヒューズに次ぐ3位にも付けています。

 

●6位(7位)キズナ(1億858万6000円)(3勝)

(6504万円)(2勝)

勝利回数などは少ないのですが入着数は多く獲得賞金1億円も突破。大物が出ればもっと弾けそうですがこのような形で上位となるのもキズナなので。先週はアブレイズとサヴォーナが重賞で入着など。

 

アメリカジョッキークラブCにはシャムロックヒルが登録。

21年マーメイドS勝ち馬ですがその後は未勝利で牝馬限定重賞でも勝てず、G3福島記念10着から。重賞勝利もハンデ50キロの勝利で今回は別定55キロ、中山実績もなく苦戦は免れないでしょう。牝馬は91年メジロモントレーが唯一の勝利。想定は重賞勝利時の藤懸貴志。

 

東海Sにはハギノアレグリアスが登録。

1年以上の長期休養を経て昨年OPアハルテケSで4着、その後は秋競馬のOP太秦Sを勝利してG3みやこS2着から。前走も勝ち馬サンライズホープが嵌ったような同タイム2着、中京は今回と同じダート1800mで条件戦ながら2戦2勝と脚元の不安さえなければ。想定は騎乗成績[2-1-0-0]の川田将雅。

 

●7位(8位)ルーラーシップ(1億426万2000円)(6勝)

(5779万2000円)(2勝)

先週は4勝で獲得賞金1億円突破。E.I.もトップ10内最低と例年のルーラーシップらしい推移。とはいえ本年は3歳馬が揃っており上位勢に例年の強さがないのならば、もう少し順位を上げても。

先週は全て平場の勝利でしたが勝ち馬で注目は新馬勝ちのマスクトディーヴァ、間に合えば桜花賞よりオークス向きなのかも知れません、などと特に根拠もなく適当に。ラズベリームースは1度底を見せてしまったので立て直され古馬になって再上昇するようなら。

 

アメリカジョッキークラブCにはエヒト、レインカルナティオが登録。

エヒトは前走G3チャレンジC3着から。昨年の七夕勝勝ち馬で2000m向きなのか中山金杯に使う予定もあったようなのですがこちらに回ったとのこと。今週は良馬場実施となりそうでそれは良いのですが勝利した七夕賞のような速い馬場にならないでしょうし昨年も9着。距離が1ハロン長いというよりは前走などからも小回りや内回り向きという印象も。想定は田中勝春。

レインカルナティオはG3中山金杯12着から。重賞では厳しいといった成績のOPクラス未勝利からG2重賞挑戦。中山は良いのですが芝1800mベスト、同年の中山金杯からというのもローテ上は近年良績なし。想定は石川裕紀人。

 

東海Sには産駒登録なし。

 

●8位(15位)スクリーンヒーロー(9776万3000円)(4勝)

(4263万1000円)(1勝)

G3愛知杯をアートハウスが勝利など週間3勝しトップ10入り。産駒数の関係などからトップ10入りには少し届かないといった種牡馬成績で本年も15位以内、20位以内には入ってくるでしょう。こちらよりも産駒の種牡馬モーリスが昨年初めて年間トップ10入りし順調にトップ10内上位常連種牡馬の道を歩んでいますので。

総合記事でも触れましたが昨年の2歳成績が悪く3歳世代の勝ち馬が先週1頭勝ち馬が出て3頭勝ち上がりの3勝。受胎率が良くないのか血統登録数が少なくコンスタントに勝ち馬を出すというよりはモーリス、ゴールドアクター、ウインマリリン、(ボルドグフーシュ)といった大物も出る一発長打型でしょう。

 

アートハウスはG2ローズS勝利の中京芝2000m勝利。牝馬限定重賞の中京芝2000m戦というのは愛知杯ぐらいでしょうし、今後は他の条件でどこまで頑張れるかでしょう。女王杯やヴィクトリアマイルといった

コースにも対応はしそうですが。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●9位(5位)キングカメハメハ(9662万1000円)(3勝)

(8737万1000円)(3勝)

未勝利週で重賞出走馬も振るわずなんとかトップ10内に踏みとどまったといった結果でしょう。先週まで好調だっただけにトップ10入りは本年まで問題ないかと思いましたが。

昨年は愛知杯をルビーカサブランカが勝利するなど同時期に2億円近くの獲得賞金があり11勝、これは出来すぎとしても数値を落としているのも事実。昨年は秋華賞馬なども出しましたが3歳戦の獲得賞金も完全に消えるなど苦しい戦いとなりそうです。

 

アメリカジョッキークラブCには産駒登録なし。

 

東海Sにはディクテオンが登録。

再転入馬で条件戦を連勝しOP入りしてのクラス初出走が重賞初出走のG2戦。この時点で軽視したいのですが2勝クラス特別・3勝クラス特別連勝中も東京ダート2100m戦。同じ左回りといっても今回とは全く違うコース、相手も一気に上がりますから常識的には。想定は松山弘平、同日の重賞に登録されているガイアフォースよりこちらをチョイスといったことでもないでしょう。

 

●10位(9位)イスラボニータ(8362万4000円)(3勝)

(5301万7000円)(3勝)

未勝利週でしたがG3京成杯2着オメガリッチマン、OP(L)紅梅S3着アルーリングビューなどが入着しトップ10内キープ。

 

オメガリッチマンは変則連闘で馬体を絞って無理やり出て来たようなローテから2着。3着セブンマジシャンの進路をカットして騎手も制裁を受けていますが被害馬が不利をその前に勝ち馬から受けてやや脚をなくしていたところにダブルパンチで不利を喰らったようなもので最低人気で連対を果たしており評価は低いようですがフットワークなどからはそれほど弱いとも思えないのがオメガリッチマン。ここで無理なローテを強いられたことなどからクラシックで活躍するとも言えませんが、またどこかで一発あるようなタイプでしょうか。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

 

・11位以下

ドゥラメンテ、エピファネイア、ダイワメジャーの昨年トップ10内組ですが総合記事にある通りで省略。

今週の重賞ではエピファネイア産駒アリストテレス、エピファニーがアメリカジョッキークラブCに登録。エピファニーは未勝利から4連勝でOP入りも芝1800mの4連勝で距離克服が鍵でしょうか。

 

その他トップ10内に影響がありそうなところでは11位ヘニーヒューズ産駒サンライズウルス、スマッシングハーツが東海Sに登録(もう1頭産駒登録で登録時非抽選馬対象)。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位キングカメハメハ 1億4986万円

2位ディープインパクト 1億4513万6000円

3位ファルブラヴ 5518万3000円

4位ゼンノロブロイ 5364万8000円

5位ブライアンズタイム 4550万8000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 2億3903万3000円

2位キングカメハメハ 1億9811万2000円

3位シンボリクリスエス 1億444万9000円

4位クロフネ 8829万円

5位ゼンノロブロイ 8759万9000円

 

首位はOPカーバンクルSなど3勝加算のディープインパクト、勝利回数12も現在トップ。G3愛知杯3着マリアエレーナ、G2日経新春杯4着ヤマニンゼスト、G3京成杯2着オメガリッチマンなど先週実施の3重賞で入着馬を出して獲得賞金2億円突破。本年はリーディングサイアー陥落の危機も、母の父部門で初となる首位獲得のチャンス。

2位キングカメハメハは2勝クラスなど3勝。獲得賞金2億円には僅か届かず2位に後退。

3位に前回9位、昨年4位シンボリクリスエス。先週は2勝クラス特別など4勝。

4位に前回8位、昨年3位クロフネ。先週は1勝クラスなど3勝、G2日経新春杯ではプラダリア3着。

5位に前回4位ゼンノロブロイ。先週は2勝クラス特別1勝、2着3回。

 

G2日経新春杯は父ドリームジャーニーのヴェルトライゼンデが勝利。母の父アカテナンゴは13位。

母の父アカテナンゴ本年重賞初制覇で21年から3年連続重賞制覇、通算7勝。

重賞制覇は22年G3鳴尾記念ヴェルトライゼンデ以来。

日経新春杯制覇は初めて、中央重賞勝ち馬はワールドエース、ワールドプレミア、ヴェルトライゼンデの母マンデラ産駒3頭と16年G3紫苑S勝ち馬ビッシュ。

 

G3京成杯は父キタサンブラックのソールオリエンスが勝利。母の父モティヴェイターは22位。

母の父モティヴェイター本年重賞初制覇で20年から4年連続重賞制覇、通算7勝。

重賞制覇は22年G1宝塚記念タイトルホルダー以来。

京成杯制覇は初めて。

これまでの中央重賞勝利はタイトルホルダーによる重賞勝利でソールオリエンスは2頭目の重賞勝ち馬。タイトルホルダーはG1レース3勝・G2レース3勝でG3重賞制覇は今回が初めて。

 

G3愛知杯は父スクリーンヒーローのアートハウスが勝利。母の父ヴィクトワールピサは19位。

母の父ヴィクトワールピサは本年重賞初制覇で22年から2年連続重賞制覇、通算3勝。

重賞制覇は22年G2ローズSアートハウス以来。

愛知杯制覇は初めて。

アートハウスの他に重賞勝ち馬は21年G3京成杯オニャンコポンで3歳限定戦以外の重賞制覇などは初めて。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3862

Trending Articles