総合記事にてトップ10内種牡馬に関しては、ある程度のことを書きましたので今回は2歳部門と母の父部門の記載で。
・2歳部門
1位(2位)ドゥラメンテ(4億1146万8000)(24勝)
2位(1位)エピファネイア(4億1060万)(35勝)
3位(3位)ルーラーシップ(3億5041万5000)(19勝)
4位(4位)ハーツクライ(2億8768万)(22勝)
5位(5位)ロードカナロア(2億6191万2000)(20勝)
6位(6位)モーリス(2億6163万4000)(23勝)
7位(7位)ジャスタウェイ(2億5758万8000)(22勝)
8位(8位)キズナ(2億2670万7000)(20勝)
9位(11位)ハービンジャー(2億2556万4000)(18勝)
10位(9位)ヘニーヒューズ(2億2122万2000)(20勝)
11位(10位)ドレフォン(2億1818万6000)(14勝)
12位(12位)マインドユアビスケッツ(2億1364万5000)(19勝)※新種牡馬
13位(13位)リアルスティール(2億327万7000)(16勝)※新種牡馬
14位(14位)キンシャサノキセキ(2億303万4000)(14勝)
15位(16位)ダイワメジャー(1億9330万1000)(15勝)
16位(15位)ビッグアーサー(1億9162万9000)(10勝)
17位(18位)キタサンブラック(1億8700万9000)(11勝)
18位(17位)ダノンバラード(1億8639万3000)(10勝)
19位(19位)シルバーステート(1億8181万)(15勝)
20位(22位)デクラレーションオブウォー(1億7414万8000)(11勝)※新種牡馬
エピファネイア独走のシーズン。最終日を首位で迎えそのまま逃げ切ると見ていましたが、G1ホープフルステークスでドゥラメンテ産駒14番人気ドゥラエレーデが勝利、それでもエピファネイア産駒のミッキーカプチーノが4着なら逆転されませんでしたが5着となって100万円を割り込むほどの僅差ながらドゥラメンテが逆転し初の2歳リーディングサイアーを獲得。G1阪神ジュベナイルフィリーズ リバティアイランドの勝利で可能性を残し最終盤で一気に捲ってしまいました。ドゥラエレーデはハナ差の勝利でムルザバエフ騎手が短期免許を取得していなかったら...など非常に薄いところを引いての大逆転劇。
エピファネイアは昨年に続き本年も世代2歳戦最終実施のG1ホープフルステークスで逆転を許し2歳戦部門2位ですが勝利回数34はトップ、獲得賞金4億円超えは初のキャリアハイ。昨年はエピファネイア産駒がG1阪神ジュベナイルフィリーズを勝利して本年は2歳重賞未勝利ながらこの数値。勝利回数34も初年度産駒出走の19年31勝を上回り2歳戦キャリアハイエピファネイア産駒も非常に良く走ったという評価として良いと思います。新馬戦4着or未勝利戦3着馬がもう1頭でも出ていればという僅少差の2位でした。
意外なところではルーラーシップの躍進。総合部門でも年間トップ10入り常連の種牡馬ですが昨年は2歳戦20位以内に入らない状態だったところにG3サウジアラビアロイヤルC・G1朝日杯フューチュリティステークス勝利のドルチェモアなどの活躍もあって獲得賞金過去最高の3位。16年5位⇒17年5位⇒18年4位⇒19年11位⇒20年7位⇒21年22位という2歳戦順位から一気に過去最高順位の3位まで戻しました。
以下もおなじみのところが上位を占めG2東京スポーツ杯2歳S勝ち馬を出したジャスタウェイが25位⇒7位の巻き返しが目立つような上位。
キングカメハメハ産駒の出走が完全に消え、ディープインパクトも3頭のみ出走で2頭が新馬勝ちした程度という近年のサイアーランクをリードした2大種牡馬からの転換期にドゥラメンテが2歳王者へ。そのドゥラメンテも残されたのは2世代なので長年に渡り王者に君臨するということでもないのですが。
新種牡馬部門
1位マインドユアビスケッツ(2億1364万5000円)
2位リアルスティール(2億327万7000円)
3位デクラレーションオブウォー(1億7414万8000円)
4位サトノダイヤモンド(1億6603万8000円)
マインドユアビスケッツが1000万円ほどの差で2位リアルスティールを抑え新種牡馬首位。
2位リアルスティールはG1ホープフルステークスに産駒1頭フェイトが出走し4着以上でマインドユアビスケッツ逆転だったがそれを含め最終日は6頭出走ながら入着なしで2位は変わらず。
3位デクラレーションオブウォーはG1ホープフルステークスでトップナイフがハナ差2着。逃げ残っていれば4291万の上積みで2億1705万8000円となってマインドユアビスケッツを逆転していただけに非常に大きなハナ差となってしまった。トップナイフ勝利の場合は2歳リーディングもドゥラメンテではなくエピファネイアの逃げ切り。
4位サトノダイヤモンドもG1ホープフルSに1頭の出走があり、そこで勝ち馬を出し上位種牡馬の結果次第では逆転首位もあったが産駒モンドプリュームは着外に。
総合記事から持って来ましたが、マインドユアビスケッツは中央重賞勝ち馬こそ出ていないものの全日本2歳優駿をデルマソトガケが勝利。リアルスティールは2位でしたがG2デイリー杯2歳Sをオールパルフェが勝利など初年度産駒から重賞勝ち馬を送り出しています。新種牡馬ではグレーターロンドン産駒ロンドンプランもG3小倉2歳Sを勝利、その後のレース中に骨折判明で復帰が待たれるところ。
・母の父部門
(前回)
1位キングカメハメハ 41億3787万9000円
2位ディープインパクト 36億5267万2000円
3位クロフネ 29億160万7000円
4位シンボリクリスエス 22億327万2000円
5位サンデーサイレンス 21億1408万6000円
(今回)
1位キングカメハメハ 41億5114万6000円
2位ディープインパクト 36億8763万4000円
3位クロフネ 29億2386万6000円
4位シンボリクリスエス 22億1225万5000円
5位サンデーサイレンス 21億1408万6000円
最終日は上位種牡馬もそれほど伸びませんでしたがキングカメハメハは初の獲得賞金40億円超えのキャリアハイで20年から3年連続3度目の母の父部門首位。
2位ディープインパクトは昨年に続き2位でしたがこちらも獲得賞金は過去最高。2014年に母の父ディープインパクト産駒が出走し同年は2頭出走、獲得賞金なしでしたが翌年以降は常に前年度を上回る獲得賞金。最終日も2勝加算しG1ホープフルステークスではキングズレインが3着。
3位クロフネは19年から4年連続3位で獲得賞金は過去最高。重賞勝利数10はディープインパクトと並んでトップ。獲得賞金に関してはG1ジャパンカップなど勝利のヴェラアズール(がかなり効いていると思われます。
4位シンボリクリスエスは昨年と同じく4位。獲得賞金はキャリアハイとなった昨年を下回りましたが中山グランドジャンプ オジュウチョウサン、ヴィクトリアマイル ソングラインで平地・障害G1制覇。障害王者オジュウチョウサン引退で来年度以降はどうなるでしょうか。
5位サンデーサイレンスも昨年と同じく5位。上位5頭は昨年と同じ順位に。03年に初めてトップ10入りし本年で20年連続トップ10入りと未だトップ5入りと未だにおの影響力は強く。
G1ホープフルステークスは父ドゥラメンテのドゥラエレーデが勝利。母の父オルフェーヴルは149位。
母の父オルフェーヴルは重賞初制覇。
昨年母の父として産駒1頭が1走し未勝利。本年に入ってドゥラエレーデが母の父として産駒初勝利を記録し、今回の勝利が通算3勝目。勝ち馬頭数は2頭でもう1頭の勝ち馬はエコロレジーナが。
過去重賞最高着順はG2東京スポーツ杯4着ドゥラエレーデ、G1レースは今回産駒初出走で初勝利。
ドゥラエレーデ、エコロレジーナともにダートの未勝利勝ちで芝レースの勝利は今回のホープフルステークス ドゥラエレーデが初めて。
本年は総合部門でトップ10内から陥落し11位となってしまったオルフェーヴルですが母の父としてG1制覇。ホープフルステークス翌日のG1東京大賞典では産駒ウシュバテソーロが勝利、同じく東京大賞典に出走し6着だったショウナンナデシコもG1かしわ記念勝利など重賞4勝・2着1回・3着3回という安定ぶりなど地方交流重賞で産駒は活躍。東京大賞典実施日の12月29日現在の地方競馬分ランキングでは4位(1位エスポワールシチー)、中央・地方分合算のランキングでは12月29日現在のもので7位とこちらではトップ10内にランクインし中央分トップ10入り種牡馬ではエピファネイアが12位に押し出されています。
●本年の週中記事および競馬記事投稿は以上です
ランキング関連の記事なのでもっと精査すべきですが、際限もなくこの程度で。気づいたことがあれば来年度以降の総合・週中記事にて。
来年度の順位予想を年頭に投稿できればそれを。出来なければ総合記事や週中記事で来年度も推移を追う予定。