●1位(1位)ディープインパクト(28億8975万6000円)(111勝)
先週の重賞出走馬は振るいませんでしたがOP特別、3勝クラス特別などを含む4勝。
先週勝ち上がった中で注目馬となればOPクラスUHB賞勝利のロードマックスよりは3勝クラス勝利のエスコーラ。長期休養明けながら連勝を伸ばした点は立派でしたが、今後OPでやれるかとなると疑問のレースぶり、そもそもコンスタントに使えず出たとこ勝負とは見ますが秋のG1戦線で、とは思えず。
今週の重賞はG2札幌記念、G3北九州記念。
重賞登録馬は札幌記念のアイスバブル、グローリーヴェイズ、マカヒキ。
この中ではグローリーヴェイズでしょうけど香港ヴァーズか京都の京都大賞典しか勝たないような近年で、3月のG1ドバイシーマクラシック8着以来。札幌も初出走で洋芝よりは小回り、距離不足、夏競馬といった辺りも疑問。どこかを使いつつ香港ヴァーズに行ければという見立てで。想定はテン乗りのルメール騎手で先週から中央競馬に復帰。以前ならプラス案件も現状ではマイナスになりつつある存在なので。
アイスバブルとマカヒキは近走の成績から人気薄が想定され、その評価通り厳しいでしょう。7歳馬と9歳馬で旧実施条件のダート戦当時も含め7歳以上馬の勝利は00年ダイワカーリアン(7歳)1頭。
マカヒキは想定が豊さんですが先週の関屋記念同様にドウデュースの友道厩舎なので、まずありえないとは考えますが金子真人HDの2頭なのであればそれだけでしょう、それも同オーナーの他出走馬が1番人気必至なので。
過去10年3勝(14年ハープスター・15年ディサイファ・18年サングレーザー)と産駒成績自体は良いのですが本年はグローリーヴェイズが今回の条件でどこまでやれるかでしょう。
北九州記念にはクリのアリエルも登録されていますが登録時は非抽選馬対象。土曜小倉メインの3勝クラス別府S同じく芝1200m戦でこちらにも登録。
●2位(2位)ロードカナロア(25億6058万5000円)(127勝)
先週は全て平場ながら4勝。重賞をディープインパクト産駒が勝たなければと見ていた週間で、その通り勝たなかったのですがOP UHB賞はロードカナロア産駒アスタールビーが逃げ切ったかというところをゴール前ディープインパクト産駒ロードマックスが際どく捉えるといった結果。これが効いて獲得賞金差を広げられ3億2000万ほどの差に、本年も負けるならここから更に開いて行くでしょうし逆転するのならこれ以上開かれては厳しく、現状の差が最大の開きになるような気もします。秋のG1でディープインパクト産駒に上位独占でもされればそこで一気にリードもされますが本年の状況からそれは考え難いので、ロードカナロア逆転リーディングの年度ならばここが堪えどころでしょう。
札幌記念にはケイデンスコール、パンサラッサ、レッドガランの3頭登録。
パンサラッサはG1宝塚記念8着から。夏競馬の実績もなく札幌競馬場も初出走ですが昨秋からの充実著しくG1ドバイターフで同着ながら海外G1を勝利したほど。などというよりも行ってこその馬なので展開だけ、同厩のユニコーンライオンは引くでしょうがジャックドールなどとの兼ね合いでここがレースのポイントにもなるでしょうか。
レッドガランは7歳で高齢馬は良くないのでしょうけど本年になってG3中山金杯、G3新潟大賞典で重賞制覇。ハンデG3重賞までは勝っていますがG1に近いようなG2競走の中でもG1に最も近いようなスーパーG2も勝ち切れるか、こちらも札幌初出走。
ケイデンスコールは左回りのマイルベスト、厩舎もこちらよりはレッドガランでしょうし休み明けも良くないので。
北九州記念にはキャプテンドレイク、スワーヴシャルル、ビオグラフィー、ファストフォース、ボンボヤージ、メイショウチタンの6頭登録。22頭登録で非抽選対象も4頭いますがロードカナロア産駒は全て出走可能。
産駒の登録数は多いのですが連敗中の昨年2着ファストフォースや1400m向きのメイショウチタン、冬の小倉で活躍していたような組なので1頭ぐらい入着できればといった程度でしょうか。
2重賞に登録馬は多いのですが勝負になるのはパンサラッサだけのような陣容でそれも展開次第。今週も実質ディープインパクト産駒が重賞で走らないのを待つ形なのでグローリーヴェイズが札幌記念で勝たないのを待ちつつ他のレースで差を詰めて行くことになると思われます。
●3位(4位)ハーツクライ(21億525万6000円)(81勝)
先週は新馬と障害OPの2勝でしたが重賞の関屋記念と小倉記念で入着馬を出し獲得賞金21億円突破。ドゥラメンテを逆転しましたが相変わらず接戦で3位争いはまだ続くでしょう。
関屋記念のシュリは人気薄で2着しましたが展開や馬場に恵まれたもの、これまでのリステッドレース好走止まりからは脱却しましたがマイルG1戦線でも、といったことではないように思われます。
先週の勝ち馬では2歳未勝利勝ちのダノンザタイガー、初戦は断然人気ながら落としましたが牝馬三冠アパパネやアーモンドアイでも新馬を落とした(捨てた)厩舎なので。評判ほど強くはなさそうですが現役唯一の1000勝トレーナーも定年が近く日本ダービー未勝利なので、この馬がラストチャンスとなっても。
今週の重賞登録馬は札幌記念のサトノクロニクル。ピークを過ぎているような8歳馬で2走前のOP巴賞は3着もこことは相手が違うでしょう。
●4位(3位)ドゥラメンテ(20億9782万5000円)(87勝)
先週は2勝クラス特別2勝など3勝もハーツクライに交わされ3位に、それでも僅差というのはハーツ項でも記した通り。
2勝クラス特別勝ち馬ドゥラドーレスとヴァレーデラルナの2頭は今後も注目。というよりは本来どちらもOPでやっていないと行けないようなランクなので。
ドゥラドーレスはG3毎日杯など落としましたが、この厩舎の素質馬は毎日杯を使うと良くないのでしょうか。藻岩山特別は昨年ソーヴァリアントが勝ったレースで、本年の勝ち馬も期待として置きましょう。
牝馬ヴァレーデラルナは1勝クラスで強い相手と当たり続けた不運もありましたし牝馬ダート戦線でかなり上位まで行くようにも思います。
今週の重賞に産駒登録なし。
タイトルホルダーの宝塚記念勝利後に重賞出走馬は中京記念5着ヴァリアメンテ、レパードS15着ギャラクシーナイトの2頭のみで一旦は引き離したハーツクライに逆転を許す要因にも。
●5位(5位)キズナ(19億3895万8000円)(81勝)
先週も2勝とマズマズ。3位争いをする2頭には届かず6位以下にも落ちそうもないと行った状況が続きます。
札幌記念にはフィオリキアリが登録。前走G3クイーンSは枠順にも泣き0秒4差ながら8着。距離も2000mの方が良さそうなもののG1級メンバー相手のここでは。17頭登録の16位タイで登録時1/2抽選の対象で非当選馬となる可能性も。
北九州記念はレジェーロが登録。前走アイビスサマーダッシュは16番人気4着と元から人気薄で激走を見せるタイプですが8枠18番でこちらは枠順に恵まれた面も。
前走G3北九州記念3着アネゴハダも登録されていますが登録時は非抽選馬対象。3勝クラス別府Sにも登録はありますのでそちらに回れば有力、ハンデ49キロ継続で北九州記念に出走の場合も有力でしょうが出走しないことには。
もう1頭カフジテトラゴンも登録されていますが、こちらは前走1勝クラス勝利で登録中最下位22位の非抽選馬対象。本年のG1桜花賞12着などもありますが注目点としてはハンデ48キロ、今村騎手の想定ということで出走となればG3北九州記念のテイエムスパーダのような存在に?そのテイエムスパーダも北九州記念に登録で今回のハンデは51キロ、国分恭介騎手に戻る模様。
●6位(6位)キングカメハメハ(16億1328万5000円)(62勝)
先週はタヒチアンダンスの1勝クラス勝利で1勝。少ない出走数ながら入着率は高く獲得賞金16億円突破。
タヒチアンダンスは初戦があまりにも強く、ようやく2戦目を勝ち上がった印象で初戦は相手が軽く血統背景から過大評価されていた点もあるでしょうか。古馬になってからといったような血統でもあるのでここからまた期待したいところですが。
今週の重賞登録馬は札幌記念のアラタとハヤヤッコ。アラタは条件戦を連勝していた昨年の勢いがないというよりも毎回書くようにハンデキャップホース、54キロでリステッドレースを勝ってハンデも軽くならず現状は苦戦といった近走。前走G3函館記念6着は極度の道悪でむしろ良く走っていると考えますが定量57キロ同士で非常に強い相手では。想定は横山武史継続で北海道開催において勝利数量産していますが重賞およびG1レースを勝ちまくった昨年に対し本年ここまでの重賞勝利はG2チューリップ賞ナミュールで1勝のみ。
ハヤヤッコは前走G3函館記念勝利から。前走は道悪適性と最内枠で勝ったようなレースなので連勝は?13年勝ち馬トウケイヘイローが同年の函館記念・札幌記念を連勝した例もありますが函館実施の13年札幌記念勝ち馬。道悪にでもなれば有力候補といった程度の見解で。
17年には1着サクラアンプルール・2着ナリタハリケーン・3着ヤマカツエースで産駒ワン・ツー・スリーも決めましたがレイデオロが日本ダービーを勝利しディープインパクトの2位で種牡馬ランクを推移していた年度の当時と状況も違いますので。
●7位(7位)ルーラーシップ(13億1446万2000円)(57勝)
先週は2勝クラス特別勝利、2歳OPコスモス賞2着馬なども出て獲得賞金13億円突破。
今週の重賞登録馬は札幌記念のアンティシペイト。
OP(L)福島民報杯圧勝からの前走G3七夕賞は勝ち馬が嵌ったようなところもあり、この相手でもチャンスはあると見ます。福島でリステッドレース、G3と好走していますが札幌でも勝利があり本年札幌で勝利経験があるのは昨年の勝ち馬で札幌2歳S勝ち馬でもあるソダシ、抽選対象で前走3勝クラスSTV杯を12番人気で最内枠から勝利したフォワードアゲンにアンティシペイトの3頭なので札幌適性のようなものが強く出るようなレースになれば。想定は昨年の3勝クラスオホーツクS勝利時の横山和生。本年の札幌記念は国枝厩舎ならハヤヤッコよりもアンティシペイト、騎手も横山武史よりも横山和生で。
●8位(8位)モーリス(12億6245万5000円)(74勝)
先週は3勝加算。G3小倉記念の1番人気ジェラルディーナは3着。序盤の位置取り争いになって4コーナーでゴチャつき勝ち馬にそれが味方した分で直線に向き後続を離し、それを追いかけたゆえの3着で着差ほどの実力差はないはずですがジェラルディーナ自身も1800mベストで1ハロン長かったでしょう。今回も3着、その前走G3鳴尾記念も2着で2000mまではこなすようですが。
今週の重賞登録馬は札幌記念のジャックドール。
1勝クラスから5連勝でG2金鯱賞まで勝利して挑んだ前走G1大阪杯は5着。相手関係もあったのでしょうが金鯱賞時がピークでコンスタントに使われ上積みもなかったかと、休み明けも強くリフレッシュされたのなら。不安点はパンサラッサとの兼ね合いでどちらも番手でもOKといったタイプではないので、2頭の比較ではジャックドールの方がやや行かないでも良さそうな気配もありこちらが2番手、その後ろにユニコーンライオンやソダシといった位置取りになるようにも思いますが。他には札幌適性や夏場のレース。5連勝中は中京・東京のレース、これは右回り不安というより左回りで強いという印象も。想定は藤岡佑介と非常に不安ですがジャックドールに関しては全5勝時も騎乗。
産駒デビュー3年目で初の年間トップ10入りは有力ですが、ジャックドールがここを勝って秋のG1でも活躍するようならば盤石なものとなって、ここからの順位上昇。現段階でもルーラーシップと5000万円差がない状況なのでジャックドールの結果に関わらず、そこは交わしても。
●9位(9位)ダイワメジャー(11億8310万4000円)(62勝)
先週は1勝クラス特別を含む4勝で3勝は2歳戦。晩年になるので2歳成績はどうかと見ていましたが相変わらず強いようで短距離戦が多く仕上がり早といった印象もある早期は尚更でしょう。今季は母父ダイワメジャーの産駒も特に強く先週もOPコスモス賞のモリアーナ、新馬バルサムノートで2勝追加し既に世代12勝。
今週の重賞登録馬は北九州記念のモントライゼ。2走前はダート戦で最下位、前走はG3CBC賞で最下位な上に3秒前後負けているような状況ですから気性的な問題で復調は難しいと思われます。
●10位(11位)エピファネイア(11億7991万4000円)(59勝)
先週は2歳OPコスモス賞、新馬勝ち馬など3勝。オルフェーヴルを僅かに交わしてトップ10復帰となりました。本年はそればかり書く羽目になっていますがこのランクではいけない種牡馬なので少しでも順位状況を。といってもトップ10内確保もまだ怪しい状況なので。
2歳OPコスモス賞勝ち馬モリアーナは道営所属馬なども数頭出走し軽い相手に勝っただけでしょうが、そういう組み合わせをキッチリ獲ったという評価で良いと思います。牝馬クラシックどうこうといった存在ではなさそうですが今後の成長次第といった常套句の予防線を。
その勝利などもあって2歳リーディングではG3函館2歳Sブトンドールを逆転し首位奪回。以前も書きましたが昨年もディープインパクトに最終盤のG1ホープフルSで逆転を許した2歳2位だったので、その観点からも本年は2歳リーディング最有力でしょう。
今週の重賞に産駒登録なし。
●11位(10位)オルフェーヴル(11億7235万4000円)(47勝)
先週は3勝クラス特別など2勝もトップ10内から陥落の11位に。3勝クラスTVh賞も1着オセアダイナスティ・2着マイネルクロンヌのワン・ツーなど悪くはない週間で順位は落ちましたが9位ダイワメジャーまで僅差の状況なので。小倉記念出走のヒュミドールやタガノディアマンテがもう少し走ればまた違ったのでしょうけどタガノディアマンテの方は特に条件不適だったようで。
総合9位ダイワメジャー、10位エピファネイア、11位オルフェーヴルの2歳成績は
1位エピファネイア(9407万6000)(7勝)
7位ダイワメジャー(4718万)(5勝)
105位(103位)オルフェーヴル(104万)
現状このような成績でオルフェーヴルは未勝利。血統登録数の極端に少ない世代で仮にトップ10から陥落するようならば2歳部門が大きく影響するかも知れません。
今週の重賞に産駒登録なし。
・11位以下
札幌記念の有力馬はクロフネ産駒ソダシ、ノーネイネヴァー産駒ユニコーンライオン、ゴールドシップ産駒ユーバーレーベンなど。中でも昨年の勝ち馬でG1ヴィクトリアマイル1着からの白毛馬ソダシは1番人気が想定されあらゆる意味でも注目。
北九州記念の有力馬はレッドスパーダ産駒のCBC賞1着テイエムスパーダ、ミッキーアイル産駒の函館スプリントS1着ナムラクレアの両3歳牝馬、CBC賞2着タイセイビジョンなど。
・2歳部門
1位(2位)エピファネイア(9407万6000)(7勝)
2位(1位)ビッグアーサー(8035万6000)(5勝)
3位(4位)ハーツクライ(6243万2000)(3勝)
4位(3位)ダノンバラード(5987万8000)(4勝)
5位(5位)モーリス(5738万)(5勝)
6位(6位)マインドユアビスケッツ(4748万)(4勝)※新種牡馬
7位(17位)ダイワメジャー(4718万)(5勝)
8位(11位)キズナ(4678万)(5勝)
9位(9位)ルーラーシップ(4385万6000)(4勝)
10位(7位)シルバーステート(4324万)(4勝)
上記で触れたようにエピファネイアが再び首位に立ち3勝のダイワメジャーが順位上昇。
先週の勝ち馬で注目はOP特別2競走の勝ち馬よりダノンザタイガーでしょう。
・母父部門
(前回)
1位キングカメハメハ 24億9843万7000円
2位ディープインパクト 18億5915万1000円
3位クロフネ 16億4881万8000円
4位シンボリクリスエス 14億4809万7000円
5位フレンチデピュティ 11億4164万2000円
(今回)
1位キングカメハメハ 25億5816万4000円
2位ディープインパクト 19億6014万7000円
3位クロフネ 16億5907万9000円
4位シンボリクリスエス 14億6840万円
5位サンデーサイレンス 11億6468万5000円
首位キングカメハメハは変わらず獲得賞金25億円突破。先週は障害OP、1勝クラス特別など4勝。
2位ディープインパクトは3勝。中でもG3小倉記念1着マリアエレーナ・2着ヒンドゥタイムズ・3着ジェラルディーナでワン・ツー・スリー。
5位には50万円ほどフレンチデピュティを交わしたサンデーサイレンスが浮上。
G3小倉記念Sは父クロフネのマリアエレーナが勝利。母父ディープインパクトは2位。
母父ディープインパクトはG3七夕賞以来の本年重賞4勝、通算18勝。
母父として小倉記念初制覇。
重賞ワン・ツー・スリーはG3七夕賞1着エヒト・2着ヒートオンビート・3着アンティシペイト以来。
G3関屋記念は父スクリーンヒーローのウインカーネリアンが勝利。母父マイネルラヴは37位。
母父マイネルラヴは本年重賞初制覇、通算7勝。
重賞制覇は20年G3福島記念バイオスパーク以来。
母父として関屋記念初制覇。
母父としてこれまでの重賞制覇は全てG3戦。