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週中競馬記事(2022年8月2日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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●1位(1位)ディープインパクト(27億8892万9000円)(106勝)

先週はG3クイーンSをテルツェットが連覇など3勝。2場開催になりましたが週間1億円超えで2位ロードカナロアとの差を広げることに成功。今期の落ち込みぶりからリーディング陥落もありえると見ましたが現在のリードも3億円以上、あまりにも止まらなければこのままディープインパクトが首位でしょう。

昨年とは日程も異なりますがアイビスサマーダッシュ終了週の7月終了時点で40億円を超えて2位ロードカナロアに17億円近いリードを保っていたことから本年はこれまでのような圧勝ではないことも窺えます。

昨年2位のロードカナロアは36億円台の獲得賞金だったので7月時点でそれも上回っていたのですが。

 

G3クイーンSのテルツェットは勝つと見ていなかったのですが内枠優位に働いた札幌芝で最内枠に入った分もあるでしょう、上位も内枠勢が固めたので。G1桜花賞2着の3歳ウォーターナビレラが存外走らなかったことなどもあるでしょうけど。

3勝クラスでは1年以上の休養明けカントルの勝利。障害重賞で上位入着馬を複数送り出すなど好調でしたが、OP関越Sではグレートマジシャンの予後不良といった事象も。

 

今週の重賞はG3エルムS、G3レパードSのダート2重賞。

引き続き新潟・札幌の2場開催で上位勢も大きく伸びないことが予想されます。

 

今週の重賞には産駒登録なし。ダートも走らないことはなく晩年になった現状は下級条件でダート戦勝ち馬も出ていますが重賞で勝ち負けするほどではないので。コマンドラインがジャパンダートダービーに出ていたりもしましたが。

 

OP(L)札幌日経OPにボスジラが登録。出走すれば3年連続出走となって20年2着・21年6着という結果も。順調ならば札幌最終週の丹頂Sとセットで本年も出走することが予想されます。

 

●2位(2位)ロードカナロア(24億7584万7000円)(121勝)

先週は特別戦勝ち馬も出ましたがディープインパクト好調週で3億円以上のリードを取られることに。ロードカナロア視点の楽観論で行けば、この状態でそのリード7月はディープインパクト優勢でしたから8月はロードカナロアの反攻もありえるでしょう。小倉があればロードカナロアに分があるとも見ますが今週まで実施はないので。

2歳戦成績でディープインパクトに対して圧勝しなければリーディング獲得は現状から更に難しくなりますが序盤から走るといった感じでもなく、先週の新馬戦でシャザーンが強い相手に2着とはいえ落としてしまったのも痛手に感じられます。

 

アイビスサマーダッシュではスティクスが5着も内枠でインを突いてしまったためにその時点で終了だったのでしょう。外に出すロスを嫌って内を通した分の5着とも考えられますが2枠4番スティクスの進路取りに対し3着の3枠5番ロードベイリーフが一旦下げてインを取りに行き最後は外に持ち出して3着なので今更ですが直線競馬は外枠、外めの馬場を通した方が良いのでしょう。昨年3着バカラクイーンに引っ張られたというのもありそうですが1頭で離れて走った方が良いという馬だったので。

初日の新潟最終レースで実施された1勝クラスの芝1000m戦は18頭立てで17番のロードカナロア産駒カゼノタニノアヤカが短期免許で今週から騎乗のホー騎手で勝利。結局は枠なのですが短距離戦なので産駒成績自体は良いようです。

 

今週の重賞登録馬エルムSのロードエクレール。

大沼S3着・マリーンS3着からで札幌に変わって夏の北海道地区ダート1700m戦3走目。函館と札幌で同じということもないのでしょうけど小回り1700mなどは強いということで、その2走で走ったこの時季の3戦目でダメージなどがなければここでも好走は期待できるでしょう。逃げ馬なので行ってこそですがメンバー的にも行けそうなのでハナ切ってどこまで粘りこめるかというレースになるかと。

 

●3位(4位)ドゥラメンテ(20億1556万9000円)(80勝)

先週は4勝で獲得賞金20億円を初めて突破、勝利回数も80に。ハーツクライを逆転して3位となりましたが800万円ほどの差しかないので順位変動が暫く続くことも考えられます。

 

先週の勝ち馬で注目したいのは初日に新潟芝1600m戦の2歳新馬を上り31秒4で2着に3馬身差を付けたリバティアイランド。半姉ロムネヤも現状は初戦だけで中内田厩舎ということからどこまで持つかわかりませんがスローや相手関係があったとはいえその数値なので。本年も3歳牝馬2冠を持っていったドゥラメンテなので期待も、当然ながら次走は大注目でしょう。

 

今週の重賞登録馬はレパードSのヴァレーデラルナ、ギャラクシーナイト、メンアットワーク。

いずれも2勝900万組で登録時は9/15抽選。

現段階では抽選突破すればということになりますが中ではメンアットワーク。芝で世代G1級のメンバーに当たり敗れ続けましたがダートに回ったところ連勝。未勝利勝ちの9馬身差圧勝から前走1勝クラスは1馬身1/4差の勝利。上位を3歳馬が多く占めたとはいえ古馬混合戦それでも初勝利時のパフォーマンスに比べ不安も感じますが、いわゆる着差以上の強さといった内容、ここはリステッドレース勝ち馬や2勝クラス特別勝ち馬との相手関係でしょう。ダートに転じて走ったというよりは揉まれると良くないらしくダートでの連勝も東京・福島で大外枠を引いており、先週のアイビスサマーダッシュではありませんが外枠を引けないと不安も。内枠でキックバックを浴びてしまうようなことになれば危険とも。

ヴァレーデラルナは新馬の芝レースのみ4着、2戦目以降はオール連対の4・1・2・2・2・2・1着。1勝クラスで足踏みしましたが崩れはなく前走は逃げて6馬身差の勝利。逃げた方が良さそうですが同型も多く関東オークスでも2着したラブパイローなどもいますので。

ギャラクシーナイトもメンアットワークのように芝で強い相手に負けダートに回って連勝したヴァレーデラルナ同様の先行タイプ。前走はOP(L)プリンシパルSで走りませんでしたが、ダート戦は中山ダート1800mで2戦2勝。

 

●4位(3位)ハーツクライ(20億706万1000円)(78勝)

先週で獲得賞金20億円を突破しましたがドゥラメンテに交わされ4位に。総合記事で書きましたが昨年は20億円突破が9月最終週だったのでドゥデュースなどの活躍もあり、復調ムード。4年連続年間獲得賞金30億円超えから昨年は27億まで落ちてしまい、本年は30億円ペースに戻っただけとも。ドゥラメンテのタイトルホルダー、ハーツクライのドウデュースともに今週は海外競馬からスタート予定なので上半期ほどの獲得賞金は期待できず、中央戦に復帰した際はどこになってどのような結果を残すかがポイントでしょう。

2歳戦ではロードトルネードが新馬戦で上記シャザーンを2着に下しての勝利。こちらも中内田厩舎所属馬で早期活躍も予想されます。

 

今週の重賞登録馬はエルムSのスワーヴアラミスとロードレガリス。

昨年とは北海道地区の実施順が異なり、本来の実施順に本年は戻っていますが昨年は札幌の大沼S2着、函館のマリーンS1着から函館のエルムS1着。函館・札幌の順でクイーンS連覇したテルツェットではありませんがスワーヴアラミスも函館・札幌のエルムSで連覇が懸かる状況。夏場のこの北海道3戦を使い倒してしまう、酷暑に激走が続くとダメージが残ってその後は厳しくなりますが本年のG2東海S勝ち馬。

ローテとしてはマリーンSや大沼Sからが良く本年は帝王賞から挑む点に不安も、G2重賞勝ち馬なので負担重量は昨年の56キロから58キロに。

ロードレガリスは1年以上の休養明けとなった前走のG3プロキオンS4着から。良く走った前走ですが前が潰れるような稍重の小倉ダート1700mで北海道地区初出走。実績としては秋から冬といったタイプでもありここは条件不適とも。

 

●5位(5位)キズナ(18億6979万6000円)(77勝)

先週は未勝利1勝。アイビスサマーダッシュでは外枠に入った人気薄レジェーロが好走もクイーンSではフィオリキアリが外枠に入って着外。半ば強引ですが先週の重賞は枠順が結果に大きく作用したとここからも。

 

今週の重賞登録馬はレパードSのハピ、ライラボンドの2頭。

ハピはOP(L)鳳雛S勝利から出走した前走ジャパンダートダービーは4着。これは相手関係もありますが不良馬場で後方からになって届かなかったもの。鳳雛Sもそのような競馬で勝ちましたが大井のジャパンダートダービーはそれで届かずデビューからの連勝も3でストップ。今回もそのような競馬になるでしょうし行きたい馬も多く中京ですが左回りは2戦2勝なので、鳳雛S2着タイセイドレフォンが2勝クラス弥富特別を圧勝したことから評価も高かったようなのですがタイセイドレフォン(父ドレフォン)もここに登録されておりその再戦にも。他ではロージズインメイ産駒でオメガパフュームの半弟ホウオウルーレットなどが有力でハピかホウオウルーレットが1番人気になると想定します。

ライラボンドは抽選組でダート1400mで2勝ということから1800m対応も鍵に。

 

●6位(6位)キングカメハメハ(15億6595万6000円)(59勝)

先週は未勝利で1勝。重賞出走馬もいましたがクイーンSでルビーカサブランカが4着入着程度の結果に。アイビスサマーダッシュのアヌラーダプラに関しては長期休養明けで直線競馬も特に良くはなかったのでしょう。

 

今週の重賞登録馬はエルムSのバティスティーニ。

マリーンS11着からで小回り適性も疑問ですがダート1400mベスト追い込み一手の9歳馬と、よほど展開が嵌らない限り無理でしょう。

 

●7位(7位)ルーラーシップ(12億5201万1000円)(54勝)

2場開催でしたが未勝利週。本年のルーラーシップとしては特に珍しくもなくこのような推移で最後まで終えると思われます。

 

今週の重賞登録馬はエルムSのダンツキャッスル。

昨年は大沼S1着・マリーンS3着からエルムS9着。本年は大沼6S着・マリーンS6着からとこの馬も昨夏の北海道地区3連戦で走ったダメージが大きいのだと思われます。昨年もエルムSで崩れたようにここで急変するとは考え難く。

 

●8位(8位)モーリス(11億5504万9000円)(69勝)

未勝利週で特にないのですが勝ち馬の出たキングカメハメハやキズナよりも獲得賞金は多い週間に。

 

今週の重賞登録馬はレパードSのカフジオクタゴン。

前走の2勝クラス鷹取特別1着から。阪神ダート2000m戦と芝スタートの特殊コースなので他のダート1800m戦でも勝利はありますが、そのコースで勝って来た馬にはやや疑問も。想定ホー騎は21年QE2Cをラヴズオンリーユーで勝った矢作厩舎とのタッグということに。ここまでは連勝がなくそこもやや嫌いたい材料。

 

●9位(9位)オルフェーヴル(11億2906万9000円)(45勝)

先週はOP関越Sで勝ち馬を出すなど獲得賞金11億円突破。関越S勝利のイクスプロージョンは左回りを狙って使っているようで新潟記念やケフェウスSなどに出てくれば次でもといったところでしょう。新潟記念は相手関係、ケフェウスSはハンデで厳しくなりそうですが。

 

今週の重賞には産駒登録なし。

注目したいのは土曜新潟メイン3勝クラス柳都Sのマイネルクロンヌ。28頭登録なので出走可能なのかわかりませんが同じく新潟ダート1800mで空馬に邪魔されながらも圧勝など出走すれば有力とも。壁になるならこの3勝クラスでしょうけどダートではまだ底を見せておらずここで止まってしまうようではそこまででしょう。

 

●10位(10位)ダイワメジャー(11億1057万3000円)(56勝)

先週はG3新潟ジャンプSでホッコーメヴィウスが勝利し獲得賞金11億円突破。週間ではその1勝のみで障害重賞勝利の週間ながら大きくは伸びませんでしたが順位10位をキープ。11位エピファネイアが未勝利週でまた悪い方に落ちつつありますが、1000万円も差がない状況でエピファネイアのトップ10内復帰も近いでしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

11位エピファネイアも重賞に産駒登録なし。

 

11位以下で注目は12位ヘニーヒューズでエルムSにフルデプスリーダー、ウェルドーンの2頭が登録。

前走マリーンSは1着フルデプスリーダー・2着ウェルドーんのワン・ツーでここも期待。フルデプスリーダーが1番人気になるとも思われます、所属の斎藤誠厩舎は現在関東リーディングトップと好調。上記ロードエクレールも斎藤誠厩舎所属馬。

ウェルドーンは豊さんの想定で地方競馬で強いタイプですが前走は53キロでマリーンS勝ち馬と同タイムの2着、今回も54キロなので。過去と実施時期なども違い牝馬の出走数はわかりませんが牝馬のエルムS勝利となれば02年プリエミネンス以来2頭目。

その他ではシニスターミニスター産駒ブラッティーキッド。地方競馬からの8連勝とやたらとそこが強調されますが中央で1勝クラスから3連勝出来る馬ならば園田や姫路でそのような連勝もできるというだけでしょう。中央では昨年の北海道地区で未勝利ということもあって使い倒され2着は多かったのですが勝ち上がれなかったということで。とはいえ容易に可能な連勝数ではないでしょうし、一気に相手が上がったここでも勝負になるようならば。ダート1700mの条件戦連勝中ですがもっと長い距離が向くような血統で将来的にはそちらに回っても。

 

 

・2歳部門

1位(1位)ビッグアーサー(7374万2000)(5勝)

2位(2位)エピファネイア(6636万)(5勝)

3位(3位)ハーツクライ(4713万2000)(2勝)

4位(4位)モーリス(4068万)(4勝)

5位(8位)シルバーステート(3864万)(4勝)

6位(12位)マインドユアビスケッツ(3792万)(3勝)※新種牡馬

7位(5位)ダノンバラード(3774万)(3勝)

8位(7位)キンシャサノキセキ(3532万)(2勝)

9位(6位)キズナ(3510万)(4勝)

10位(18位)ヘニーヒューズ(3230万)(3勝)

 

ビッグアーサー首位は変わらず大きな動きはありませんが新種牡馬マインドユアビスケッツがトップ10内に。現在唯一の新種牡馬としてトップ10入り、新種牡馬2位はデクラレーションオブウォーで現在3勝、13位。

注目の2歳戦勝ち馬としては早熟の嫌いはあるものの上記リバティアイランド、ダノントルネードで良いでしょう。新潟ダート1200mでレコード勝ちのスクーバーなどもいますがこの条件の勝ち馬なので。

 

今週は新潟でOPダリア賞。地方馬シテイタイケツの登録があり初戦のレースぶりから注目されそうですが芝適性なども含め未知の点が多くどうなるでしょうか。

 

 

・母父部門

(前回)

1位キングカメハメハ 23億9305万円

2位ディープインパクト 18億4233万1000円

3位クロフネ       16億730万1000円

4位シンボリクリスエス 13億8944万1000円

5位サンデーサイレンス 10億9275万1000円

 

(今回)

1位キングカメハメハ 24億5219万8000円

2位ディープインパクト 18億3245万1000円

3位クロフネ       16億2993万8000円

4位シンボリクリスエス 14億2849万7000円

5位フレンチデピュティ 11億2431万9000円

 

首位キングカメハメハは変わらず獲得賞金24億円突破。先週は2勝でワグネリアンの全弟カントル、ソダシの全妹ママコチャが新潟で特別戦勝利。

2位ディープインパクトの獲得賞金は減少していますが前回の記載ミスと思われます。

4位シンボリクリスエスは獲得賞金14億円突破、OP関越S勝利のイクスプロージョンなど2勝。

5位にはサンデーサイレンスを1200万ほど交わしフレンチデピュティが浮上。2勝クラスおおぞら特別ワン・ツー、新馬戦勝ち馬など2勝。

 

アイビスサマーダッシュは父モンテロッソのビリーバーが勝利。母父ネオユニヴァースは17位。

母父ネオユニヴァースはG2スプリングSビーアストニッシド以来の本年重賞2勝、通算9勝。

アイビスサマーダッシュは20年ジョーカナチャン以来の2勝目。

 

クイーンSは父ディープインパクトのテルツェットが勝利。母父デインヒルダンサーは77位。

母父デインヒルダンサーは本年重賞初制覇で21年から2年連続重賞制覇、通算5勝。

重賞制覇は21年G3北九州記念ヨカヨカ以来。

クイーンSはテルツェットによる連覇達成の産駒2勝目。

 

新潟ジャンプSは父ダイワメジャーのホッコーメヴィウスが勝利。

母父ダンシングブレーヴは本年重賞初制覇、通算33勝。

重賞制覇は15年G3京阪杯サトノルパン以来。

新潟ジャンプSは初制覇、障害重賞制覇は08年G3小倉サマージャンプ バトルブレーヴ以来2勝目

母父ダンシングブレーヴの活躍馬にはG1レース3勝スイープトウショウ、06年クラシック2冠・07年天皇賞春秋制覇メイショウサムソン、重賞6勝クラレントなど。

 

 

●今回は以上です

以上


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