●1位(1位)ディープインパクト(52億9362万9000円)(174勝)
前回の想定で53億突破としましたが産駒3連覇中の菊花賞で本年は5着馬を出すのがやっと、昨年勝ち馬を出した富士Sもワグネリアンは復調の兆しも本年は入着なし。OP(L)アイビーSでも1番人気馬が3着などそのようなことで週間1億円も超えず獲得賞金53億円にも僅かに届きませんでした。
本年は日本ダービー馬のシャフリヤールが菊花賞から逃げ出したのもありましたが、神戸新聞杯組が着順も下げており回避したのは正解だったのかも知れません。
他には先週の週中で別記事にて投稿した菊花賞同日・同場の芝1800m新馬戦、本年は4回阪神6日芝1800mの新馬戦でセレクト高馬の産駒リアドが勝利。かなり強いというか完成度の高い勝ちぶりで現時点では来年のクラシック有力候補としても良いでしょう。
昨年の菊花賞週は両重賞制覇、週間でも9勝しそこで獲得賞金60億円を突破して61億円も突破。勝利回数も213まで伸ばしています。昨年の年間獲得賞金がキャリアハイ、結果的に最晩年となった産駒がこれから走り出走頭数も減って行くでしょうから単年で前年度の獲得賞金を上回ることはあるかも知れませんが、本年から数値を下げていくことになるでしょう。既に死亡している種牡馬であり、こればかりはディープインパクトでも逆らえません。
今週の重賞はG1天皇賞(秋)・G2スワンS・G3アルテミスS
天皇賞(秋)には18年G3サウジアラビアロイヤルC、19年G1桜花賞・G2阪神C、20年G1安田記念・G1スプリンターズステークス・G1マイルチャンピオンシップ、21年G1ヴィクトリアマイルでG1レース5勝を含む重賞7勝、前走G1安田記念2着、レーティング1位グランアレグリア。
19年G3東京スポーツ杯2歳S・G1ホープフルステークス、20年G1皐月賞・G1日本ダービー・G2神戸新聞杯・G1菊花賞で20年クラシック三冠を無敗で達成しG1レース4勝を含む重賞6勝、20年G1ジャパンカップ2着、前走G1大阪杯3着、レーティング2位コントレイル。
19年G1オークス2着・G1秋華賞2着・ジャパンカップ2着でG1レース3回を含む重賞2着6回、前走G1宝塚記念4着、レーティング3位カレンブーケドール。
19年G1菊花賞、前走21年G1天皇賞(春)で重賞およびG1レース2勝、レーティング5位ワールドプレミア。
OP(L)白富士S1着、前走G2毎日王冠3着ポタジェ。
16年G3京都2歳S、17年G2弥生賞、20年G3小倉大賞典で重賞3勝、天皇賞(秋)19年13着・20年8着、前走G2毎日王冠10着カデナの6頭が出走予定。
グランアレグリア、コントレイル、エフフォーリアの3強といった人気になると思われますし、産駒のグランアレグリアとコントレイルは有力でしょう、実績などは上記の通りで昨年はアーモンドアイが出走してこの馬が出る場合は勝たせないといけなかったわけで、本年も3強でどの馬を勝たせるかでしょう。
ポタジェは3着を外していない安定型、カレンブーケドールも勝ちませんが安定はしていますので有力。
ワールドプレミアは春・秋天皇賞制覇も懸かりますがローテも天皇賞(春)以来で、馬主関連でこれ以上勝たせるかは?上記リアドもセレクト落札時の大オーナー(利一さんですね)が死亡したからなのか名義上はワールドプレミアと同じ馬主になっていますが。
カデナに関しては実績からも厳しいでしょう、イン突きしてどこまで着を拾えるかになるかとコントレイルのアシスト役といえばディープボンドで、その主戦の和田竜二なら同期でコントレイル想定の福永祐一に対してこれでもかというほどアシスト役に徹しますが田辺裕信想定なので最後の直線イン突きではないかと。馬主名義自体はコントレイルとカデナで異なりますがノースヒルズ関連ということで。
コントレイルはその点でもやや苦しいでしょうか、グランアレグリアも1600m超で好走歴がないことから盤石とはいえず、また台風が週末に接近の予報もあって道悪ではどちらも割引でしょう。
スワンSにはカツジとサウンドキアラが登録。
カツジは昨年11番人気でこのレースを逃げ切ったのですが、その後は振るわず追い込んで嵌るかどうかというだけのレースぶり。岡田スタッドの生産馬ですがこの馬で2週続けてというのは?
サウンドキアラも重賞3連勝で挑んだ20年ヴィクトリアマイル2着の後はどうにも勝てずピークを過ぎてしまったとしか思えませんがマイル未満でソコソコ走るようでもあるので相手関係からも力を出せば上位には。想定では松山弘平が同日東京のアルテミスSになっていますのでその辺りがやや割引でしょうか。
どちらも京都重賞勝ち馬ですが近走の不振はコースに起因するものでなくカツジは中山でも重賞勝利、サウンドキアラは阪神で重賞勝利もありますから阪神実施で評価を下げることはないでしょう。
アルテミスSにはロムネヤが登録。中山で逃げ勝って来た馬なのでコース替わりも不安ですが相手関係だけでしょう、昨年の勝ち馬ソダシのような既に重賞勝利があるG1でも好走確実といえるような素材はいないと思うのですが、この馬も含めて非常に良い馬が揃っていますので。今後大きいところを勝つ馬がいてもおかしくはないと考えます。
次回想定は600万円ほどの加算で53億突破ですからここは確実。後は天皇賞(秋)の結果次第で勝ち馬が出てもおかしくなくワン・ツーも、2着は獲るような登録状況で勝ち馬が出れば1着1億5000万で天皇賞(秋)のみで2億円オーバーまで、勝ち馬が出ずとも1億円程度は獲れそうということから、55億後半~56億、勝ち馬が出なければ54億後半、間を取って55億円台辺りで。
●2位(2位)ロードカナロア(30億6230万円)(144勝)
先週は東京で3勝し、G3富士Sで人気薄2頭が2・3着もあって獲得賞金30億円突破。年間獲得賞金30億突破は昨年より1週だけ遅れましたが菊花賞終了週の同時期比としては昨年とほぼ同じ獲得賞金。
総合記事でも書きましたが昨年はここからアーモンドアイの天皇賞(秋)・ジャパンC制覇があってこれだけで4億5000万以上の獲得もあって40億円に届きましたが本年はこれがそっくり消えることも容易に想定されることから昨年より数値を落とすのが確定的という見立てに。産駒デビュー5年目で落ちてもおかしくないというかアーモンドアイの活躍に拠るところが大きく、それがなくなっても世代数も増え良くカバーしているといったところでしょう。
天皇賞(秋)にはカイザーミノルが登録。前走G2毎日王冠0秒3差5着はレースレベルを考えれば立派ですが更に距離延長されクラシック競走を含むG1をいくつも勝ったような相手や56キロの3歳馬相手では。
ここで勝負どうこうというよりは1200mでも1600mでも使えるようにリステッドの朱鷺Sをキッチリ取ったのだから、富士Sか今週実施のスワンSをプレップにマイルチャンピオンシップというのが良いローテとは思うのですが、この路線で来るとは思わなかったというか1800m~2000mは基本的に長いでしょう。強いので人気より前に来るかも知れませんが、1週前追いが軽いので最終追いをチェックした方が良いとも。
スワンSにはステルヴィオが登録。18年G1マイルチャンピオンシップ勝ち馬で昨年2着馬、5ヶ月半ぶりだった昨年より良いローテで前走のG3京成杯オータムハンデキャップは1月のダートG3根岸S以来で0秒4差7着。G1勝ち馬なので良くはないのですが枠順も味方してこれだけ走るのなら反動さえなければ、今週まで岩戸厩舎所属の出走だったと思いますので厩舎全体の動向も注視すべきかと。名目だけの一時的な転厩でようけど。
アルテミスSにはシンティレーションが登録。このレースは良い馬が揃ったとしましたが新馬で2着を離して良い勝ち方をしたグループと新馬で非常に強い馬と対戦してしまい2戦目の未勝利で順当に勝ち上がったグループに分けられるといったメンバー構成でシンティレーションは未勝利勝ち。初戦は函館で函館2歳Sでも2番人気になったトップキャストの2着、この新馬戦で勝ち馬トップキャストが強く札幌2歳Sで行ったら止まってしまい案外でしたが当時の勝ち馬ジオグリフが抜けて強くシンティレーション自体が負けた訳ではないので。2戦目で時計を詰められず昨年の勝ち馬ソダシも北海道地区芝1800m好走馬でしたがそれと比較するのも。
●3位(3位)ハーツクライ(21億9960万3000円)(95勝)
先週は2歳OP(L)アイビーS、3勝クラス特別などで勝ち馬が出て22億円には僅かに届かなかったのですが一気に伸びたキズナも抑えて3位をキープ。
菊花賞出走の2頭は妥当な結果ともいえますが枠でしょう、18番枠から2着馬が出たのでそれを理由にはし難いのですが内枠ならばもう少し前に来たかも知れないので。
アイビーSは勝ち馬ドウデュースと2着グランシエロのワン・ツー。このレースはアスクビクターモアが勝つと見ていてアルテミスSで書いたような新馬でジオグリフの3着、当時2着だったアサヒを2戦目で2着に下して、そのアサヒも3戦目で勝ち上がり新馬4着だったカメハメハタイムも2戦目で勝ち上がったことから、ジオグリフの札幌2歳Sでのパフォーマンスなども考慮してこの新馬戦がキーレースになると見てのアスクビクターモア本命。ところがレースに行ったら戸崎がスローで引っ掛けられて7頭立てで最後捌くのに手間取るわでハーツ産駒2頭にやられたというレース。
ドウデュースはパドック映像で見た限り素晴らしいトモをしていて、まだまだ伸びる素材やられるならこの馬とも思い結果そうなりましたがグランシエロの方は後方からやって嵌めただけ、この馬はゲート出ませんね。ディープインパクト産駒のアスクビクターモアにしても今回は参考外でしょう、スローの折り合いに課題を残しましたが。
天皇賞(秋)にはG3中山金杯、前走G2中山記念で重賞2勝ヒシイグアスが出走予定。
休み明けも走るようですが勝利した中山記念以来というローテでこの相手では、東京でも条件戦を勝利して芝1800m~2000mなら堅実に走りますがG3中山金杯・G2中山記念と連勝しただけに中山の方がより走る印象で重賞連勝はハンデ54キロと負担重量56キロ、これが8ヶ月ぶりの58キロで相手が一気に超強化となれば。本年の出走馬で前走勝利というのはヒシイグアスと天皇賞(春)勝ち馬のワールドプレミアだけでどちらも半年以上の休養明け、前走で勝利している馬が良いという傾向でもなさそうですが。
スワンSにはタイムフライヤーとマイスタイルが登録。
タイムフライヤーは19年2月のG2京都記念以来の芝レース出走。昨年の夏に北海道ダート1700m戦で連勝して夏場に走ったダメージが抜けずピークも過ぎている印象。芝では初の距離マイル未満、ダート1400mのG3根岸Sで2着はありますが現状この条件は不向きでしょう。G2富士S2着サトノウィザードや3勝クラス勝利のハギノリュクスと旧・松田国英厩舎所属馬が先週走ったのはやや不気味ですがさすがにこの馬では。登録だけで19・20年と2年連続出走し翌週実施のG3武蔵野Sに回るとも思いましたが池添騎手想定になっていますので出走するかと。
マイスタイルは昨年3着でマイルチャンピオンシップも4着と好走しましたが、行って嵌るかだけで1走ごとに好走と凡走を繰り返していますので阪神実施が向いて上位に来ても。来ても4着でどちらかといえば京都向きなことからあまり狙いたくはないのですが。
●4位(4位)キズナ(21億5965万3000円)(100勝)
先週はG2富士Sソングラインなど週間7勝と絶好調、年間勝利回数100にも。週間の獲得賞金も1億円を超え3位ハーツとの差を詰めましたがハーツも踏ん張って順位は変わりませんでしたがこの程度詰めてソングラインのマイルチャンピオンシップ勝利でもあれば。G1勝利はないのですがソングラインのNHKマイルカップのように2着はあるので、毎日王冠を勝利してNHKマイルカップでも唯一先着されたシュネルマイスターとの争いにまたなるのかも知れません。
2歳リーディングでは例年との比較でやや遅れていましたが先週7勝のうち3勝が2歳戦で前回11位から8位に浮上。例年といってもまだ3世代目で産駒は2歳戦から走るとしてもう良いでしょう。
天皇賞(秋)には産駒出走なし。富士Sソングラインの勝利で本年は重賞7勝と過去最高の重賞勝利数となっていますがディープボンドは凱旋門賞に出走し大敗したダメージもありますし、秋華賞2着ファインルージュやNHKマイルカップ2着ソングラインなどが本年の重賞勝ち馬なので。来年以降出走もあるものと思われます。
スワンSは産駒登録なし。
アルテミスSにはシンシアウィッシュが登録。この馬は夏の新潟で新馬戦を2着に3馬身差で勝利、その2着馬も2戦目で勝って6着馬もダートで勝ち上がっていますが今回のメンバーで連勝できるかは疑問。全くダメということもないでしょうけど相手も強いです。
●5位(5位)ルーラーシップ(20億2417万6000円)(109勝)
ルーラーシップも好調週で先週に獲得賞金20億円を突破しました。一時は接近したキズナがここ2週で一気に伸ばしたことから順位逆転は難しい状況となって、あとは年間獲得賞金でキャリアハイの年度となるかだけでしょう。微妙なラインと思われます。
天皇賞(秋)には19年G2アルゼンチン共和国杯で重賞1勝、前走G2京都大賞典11着ムイトオブリガードが出走予定。状態が良ければとも思えますが基本的に芝2000mでは忙しくハンデ次第でしょうが勝利経験もあるアルゼンチン共和国杯⇒ジャパンカップの方が良いという気も。
スワンSにはリレーションシップが登録。阪神芝1400mの3勝クラス戎橋特別を勝って重賞初挑戦、1勝クラス、2勝クラスも中京ですが芝1400mで勝利して距離はベストということから勢いでこのメンバー相手にどこまで。母父がハーツクライでルーラーシップの母がエアグルーヴですからトニービンの3×4クロスを持ち、これが芝1400m向きという印象もないのですが重賞戦線ではあまり見ないクロスと思いますので注目をしたい1頭です。
アルテミスSにはヴァンルーラーが登録。初戦はG3サウジアラビアロイヤルCでも2着したステルナティーアの3着という未勝利勝ち馬。初戦はどう考えても相手が強く、あまりにも切れただけでここのメンバーなら相手はそこまで強くないはずで勝負になっても。今週の東京は良馬場でない可能性もありそうなので渋った方がこの馬には合うかも知れません、このキャリアなので実際はわかりませんが。
●6位(6位)キングカメハメハ(18億7564万2000円)(87勝)
先週はダートのリステッドレースで勝ち馬も出ましたが出走頭数が少ない中でなんとか凌いでいる状況。
昨年度は年間100勝の危機に陥って11月終了時点で86勝と絶望的だったのですがそこから12月だけで15勝加算して無事クリア。本年は現時点で87勝ですからペース的にはクリア出来そうですが出走頭数が減りつつあるので楽ではないでしょう。年間獲得賞金20億円クリアも継続してもらいたいところです。
先週はドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーが菊花賞を勝利して記録も色々と生まれたようですが
キングカメハメハ 2004年日本ダービー
ドゥラメンテ 2015年皐月賞・日本ダービー
タイトルホルダー 2021年菊花賞
このようなことで父系3代のクラシック制覇にもなったようです。ドゥラメンテは出走しなかった菊花賞でタイトルホルダーがそれこそタイトル補完で3冠になった思いが個人的には強くなります。
天皇賞(秋)には19年G3ダイヤモンドS・G3新潟記念、20年G2阪神大賞典で重賞3勝、天皇賞(秋)19年4着、前走G2札幌記念6着ユーキャンスマイルが出走予定。
距離も忙しく無理なのですが春秋天皇賞でソコソコ走りますし上位に来ても。ただ3強を喰うぐらい走るかと言われればそうは思えず。ポタジェも同じオーナーですが怖いのはそこだけでしょう。
スワンSはファーストフォリオとホウオウアマゾンが登録。
ファーストフォリオは前走で3勝クラス特別を勝って重賞初挑戦。母シーザリオ産駒でようやくここまで来たかという感もありますが、母は競走馬としても繁殖としても超優秀でその両部門に置いて史上最強ランクとしても良さそうなほどですが、その産駒傾向は牡馬型としても良く牝馬産駒が重賞勝利なるか?
芝1200m型という実績でしたが前走は札幌芝1500mで勝利と今回の1400mよりも長いのでこなさないこともなさそうですが、かなり特殊の形状なコースで洋芝向きというか、ほぼ札幌オンリーのようなリザルトで。
ホウオウアマゾンはG3アーリントンC勝ち馬でNHKマイルカップ9着以来の3歳牡馬。重賞勝利した本年のアーリントンC自体はレースレベルが相当低いと見ますが4着は後のスプリンターズステークス勝ち馬ピクシーナイト。スプリントG1勝ち馬のマイル戦ということもありますが、そのピクシーナイトが4着に負けるような特殊なレースだったのでしょう、当時は重馬場でもあったので馬場が渋れば多少は。過去7走は全てマイル戦で忙しいということもなさそうですが特にプラスでもないでしょう。基本的にあまり強くないと考えています。
アルテミスSには産駒登録なし。本年2歳が最終世代なのでアルテミスSにはもう出走馬がいないということになります、本年の2歳重賞は全てそのようになります。昨年は産駒ククナがソダシの2着、ソダシは母父キングカメハメハです。ということで母父部門に。
~母父部門~
1位キングカメハメハ 28億5812万5000円
2位ディープインパクト 26億5081万1000円
3位クロフネ 19億2079万6000円
4位サンデーサイレンス 18億4237万9000円
5位シンボリクリスエス 16億9457万1000円
~母父部門~(前回)
1位キングカメハメハ 27億9153万3000円
2位ディープインパクト 24億8203万7000円
3位クロフネ 18億6315万2000円
4位サンデーサイレンス 17億9853万2000円
5位シンボリクリスエス 16億2548万1000円
首位キングカメハメハは6勝と好調で中では2歳未勝利勝ちですがソダシの全妹ママコチャでしょうか。姉ほど走る感じでなく白毛でもないのですが1つ勝ってここからでしょう。
ディープインパクトはマリアエレーナのOP新潟牝馬Sなど3勝、このレースではムジカも3着。先週は勝利よりもG1菊花賞で2着オーソクレース・3着ディヴァインラヴ・4着ステラヴェローチェとこれが大きく勝ち馬は出ませんでしたが出走3頭で2~4着。首位キングカメハメハとの差はまだ大きいですが2億円ほどまで詰め、これからビッグレースもあるので。
クロフネは2勝でOP(L)ブラジルCでは連覇を狙ったハヤヤッコが4着、ダノンハーロックが2勝クラス勝利と白毛馬が活躍。
サンデーサイレンスは2勝で入着多目といった週間。
シンボリクリスエスは2勝。1勝はG2富士Sのソングラインで母父として本年重賞3勝目(他にG3愛知杯マジックキャッスル、G3中山牝馬Sランブリングアレー)。
菊花賞勝ち馬タイトルホルダーの母父モティベーターは本年G2弥生賞ディープインパクト記念と合わせてタイトルホルダーのみが重賞勝利ですが、中央では他に昨年のG2富士S勝ち馬ヴァンドギャルドが重賞勝利。ヴァンドギャルドも出走予定のBC関連は触れませんでしたが総合記事含めて次回に結果程度は。
母父上位勢産駒の天皇賞(秋)出走馬ではラストドラフトが母父ディープインパクト。ペルシアンナイト、ムイトオブリガードが母父サンデーサイレンス。
●7位(7位)オルフェーヴル(16億7004万円)(84勝)
先週は特別戦勝利こそあったものの1勝止まりで獲得賞金も2000万円台。現状の獲得賞金差からトップ10内確保は問題なさそうですが初年度産駒ラッキーライラックが阪神ジュヴェナイルフィリーズを勝利したこともあり産駒デビューの2017年から4年連続G1勝利を継続中も本年ストップしてしまいそう。これも2018年はエポカドーロが皐月賞を勝って2019年女王杯・2020年大阪杯・2021年女王杯とほぼラッキーライラックが勝ってG1勝ち馬はここまで2頭。そのラッキーライラックが抜けた年度で2歳の出走頭数も勝ち馬が少なく厳しい年度に、初の年間獲得賞金前年割れが確定的でしょう(昨年は24億9000万円台)。
天皇賞(秋)には産駒登録なし、これまでもこのレースには出走馬がないようなので。
スワンSにはギルデッドミラーが登録。1400mがベストとも思うのですが内回りが得意のステゴ系で阪神になるのは更にプラスではないでしょうか。「伝説の新馬戦」本年の勝ち馬リアドはギルデッドミラーの半弟。
●8位(8位)エピファネイア(16億465万2000円)(73勝)
先週は未勝利週でしたが菊花賞で2・3着馬を出して週間では1億700万ほどの加算で前回の14億円台から16億円台となって産駒デビュー2年目の獲得賞金を上回って部門キャリアハイが確定。世代数も増えてまだまだ獲得賞金が伸びる時期なのでここはあくまでも通過点で20億円はクリアしてもらいたいところ、クリアするでしょう。
菊花賞のオーソクレースは骨折明けとはいえ2歳時からあまり成長が感じられず、阪神内回りで大外18番枠とそれでいて2着なのですから離されたとはいえ立派でしょう、勝ち馬は展開にも恵まれたというか行き切りさえすれば強い馬だったので。そもそもエピファネイア×マリアライトという配合なので、ここから恐ろしいほどに強くなる気も。昨年菊花賞2着アリストテレスの先例もあるので些か不安ですが、良さそうな論を採用しましょう。
3着ディヴァインラヴは牝馬ながら3着、しかも2着と際どい3着だったのでこれは立派で、この馬を下げる訳でもないのですが勝ち馬は展開次第、2着馬はこれからともしましたがそれほど成長を感じられずクリストフの手腕によるもの、4着ステラヴェローチェは前走G2神戸新聞杯のダメージも大きく且つ調教で失敗した結果と、それらに恵まれたゆえの3着だったとも、神戸新聞杯のダメージということでは人気で走らなかったレッドジェネシスも。とはいえそのような機会だったとしても、これだけ牝馬劣勢のレースで上位に来るのは見事。3勝クラスにまだ出られるのでそこで勝てるか怪しいレベルですが、とにかく菊花賞に関しては偉いということで。こちらも本来はこれから良くなる血統のようにも思います。
天皇賞(秋)にはG3共同通信杯、G1皐月賞で重賞2勝、前走G1日本ダービー2着、レーティング4位エフフォーリアが出走予定。
3歳牡馬と他世代の世代間レベル、これが全体で見た場合は厳しく思えますが実績からエフフォーリアは抜けていますので。近年3歳馬は勝てませんが中山実施の02年にシンボリクリスエスが勝っていますので、それでなんとか。近年のデータやら世代間レベルなどよりも想定の横山武史でG2セントライト記念で大失敗したタイトルホルダーで菊花賞勝利しましたし、シャフリヤール相手ではないですが同じ主戦・福永祐一で年長三冠馬のコントレイルをここで倒して日本ダービー惜敗という結果を少しでもカバーできれば。
要はグランアレグリア・コントレイルのディープインパクトVSエフフォーリアのエピファネイアという構図で、距離に不安のあるグランアレグリア、コントレイルには2キロもらっていますし道悪出走経験はないですが渋れば5・4歳の強敵2頭は割り引きでしょうから更に有利に。日本ダービー以来というのがどうかですが最初からここと決めていたようなので。
スワンSには産駒登録なし。
アルテミスSにはサークルオブライフ、シゲルイワイザケ、フォラブリューテ、ミントが登録。登録時11頭で4頭登録ですからチャンスも十分なのですが、3世代目の出走とはいえここまで2歳重賞勝利はないので勝てば2歳重賞初勝利。そもそも通算重賞6勝中デアリングタクトの牝馬三冠、前記エフフォーリアの皐月賞でG1レースが4勝を占め、エフフォーリアが日本ダービー2着、菊花賞は昨年アリストテレス2着で本年が2・3着という大レースの一発長打型サイアー。といってもここはチャンス十分なので以下登録馬を。
サークルオブライフは新馬(シンバではないです)でイクイノックスの3着となった未勝利勝ち上がり。新馬戦は勝ち馬が強くキタサンブラックの初年度産駒でトップとも思え、現段階ではジオグリフかイクイノックスがクラシックでもといった気配。初戦は大きく離されましたがその3着なら、当時の2着馬は苦戦していますが4着馬も2戦目で勝ち上がっています。母父アドマイヤジャパンという変わり種も魅力で「心配ないさ」といったところ。
シゲルイワイザケは7月に小倉の新馬で勝利も前走の1勝クラスサフラン賞3着。だからダメということでないのですが同じ新馬戦に出走した他馬は勝ち上がってなく、行かないと話にならなかったような当時の中山で押し切られたサフラン賞で、もう底を見せてしまったようなところも。こちらも母父はリンカーンでこのような組み合わせでも産駒は走るようです、3歳の全姉コーディアルも既に2勝、G2ローズSこそ走りませんでしたが強いです。想定は福永祐一で継続。
フォラブリューテはブルーメンブラットの産駒でパドック映像では良くなるのはまだまだ先だとも思ったのですが、レースに行ったらとんでもない切れ味の持ち主で4馬身差の圧勝。クリストフ想定でおそらく1番人気、同じ新馬戦出走馬からは当時5着だったパーソナルハイが勝ち上がり(新馬4着だったベッラアルバが該当未勝利戦で2着)。やや気になるのは宮田厩舎でいずれ関東のトップになるでしょうが、開業間もないとはいえこれだけのラインナップで依然として重賞未勝利。毎日杯2着グレートマジシャンはシャフリヤールと同タイム、先週の富士S2着サトノウイザードもソングラインと同タイムなどほぼ勝っているので(?)そろそろ決めても。国枝さんが師匠筋にあたると思われますし登録のあるロムネヤ、サークルオブライフが国枝厩舎所属馬と師弟対決ともいえるでしょうか。
もう1頭がミント。こちらもキレッキレタイプで新馬は新潟で差し切って圧勝。新馬戦では福永騎手が4着オヤノナナヒカリも圧倒(特に意味はないです)、2着には3馬身半差でした。この馬はエアグルーヴなどが出るパロクサイド一族なのですがダイナカールの血統ではなくトウカイポイントやトランスワープなどが出るマッチポイントの一族。オツウのようなタイプもいますが基本キレッキレ型でしょう。友道厩舎所属馬で想定は吉田隼人。福永祐一がシゲルをチョイスするとは思えないのですがエージェントの差配でしょうか?ステルナティーアなどもいてBCにも遠征しますし、阪神ジュベナイルフィリーズが香港国際競走デーと同日でまだ確定しないところもありそうですが。
●9位(9位)ダイワメジャー(15億1851万8000円)(71勝)
先週は1勝クラスの2勝で獲得賞金15億円突破、とりあえず順調でしょう。
天皇賞(秋)は産駒登録なし。
スワンSはガゼボが登録。本年の洛陽S2着などリステッドレースは好走歴もあって前走はポートアイランドS2着。重賞は初出走でリステッドレースでは1400mの朱鷺Sで崩れましたが本来距離はベスト、今週で出走予定馬でいうところのエフフォーリアと同じKaties一族ですが、おばにスリープレスナイトで父からも短距離よりにシフトしているでしょうか。
アルテミスSにはトーセンシュシュが登録。正直あまり印象にないのですが夏の新潟最終週で芝1800m戦を勝利。ナリタタイセイやファイトガリバーの出る一族でマイル向きでもなさそうですが、それらのクラシック好走馬となると30年ぐらい前のような話でダイワメジャーですしそれほど近親でもなくマイル対応しても。ソコソコ強いのでしょうけど精鋭揃いといった本年のメンバーではやや見劣るのでは、というのが本音。
●10位(10位)ヘニーヒューズ(13億4211万7000円)(81勝)
先週は2歳戦の2勝で10位キープ。2歳1勝クラスなでしこ賞で昨年に引き続き産駒勝利も人気馬が走らなかったようなところもあり、これから出世するかといわれれば?
今週の産駒重賞登録馬なし。
11位以下ではドゥラメンテがタイトルホルダーの菊花賞勝利などで13位から12位に浮上。タイトルホルダーに関しては行くかどうかという馬と見ていて同型も多かったのであれほどスンナリ行くとは想定できませんでしたが行かせたらああなってしまうよということで。
12位ドゥラメンテと10位ヘニーヒューズとの差はそれでもまだ1億6000万以上、11位で産駒デビュー同期で2年目種牡馬のモーリスとも5000万円以上の差。年内に出るなら有馬記念でしょうが、ここも勝つようなら逆転も可能ですが凱旋門賞からのクロノジェネシスが出ればグランプリ4連覇なども懸かりますしタイトルホルダーのローテもわかりませんが現状では10位ヘニーヒューズが有力かと。11位モーリスのピクシーナイト香港で、あとは12位スクリーンヒーローのウインマリリン女王杯勝利でもなければ、このままヘニーヒューズが押し切るのではないかと得意のダート戦も増えるシーズンになりますし。
●今回は以上です
以上