●1位(1位)ディープインパクト(45億3074万2000円)(152勝)
先週は新馬や1勝クラスで強い勝ち馬は出たのですが(エスコーラですね)大挙出走馬のあった重賞・新潟記念では振るわず。週間8000万円台の上積みも、前回記した通り夏競馬終了の昨年同時期比から大きく数値を落とす結果に。本年も牡牝3歳三冠最終戦で有力馬を抱えていますが昨秋スプリント・マイルでG1を制したグランアレグリアが中距離路線に進むとなれば加齢もあり同様の活躍は疑問で、ここから巻き返す公算は低いでしょう。
今週から中京・中山の2場開催、2週目が3日間の9日開催に
秋競馬開幕週の重賞はセントウルS、京成杯オータムハンデキャップ、紫苑S
セントウルSにはベストアクターが登録。前走G3関屋記念を叩かれ詰めて使えるのは良い状況でしょうが関屋記念は使っただけとしても全く勝負にならず関屋記念の1600mやセントウルSの1200mではなくベストは1400m。今回も人気薄の厳しい一戦が予想されます。
京成杯オータムハンデキャップにはコントラチェック、スマイルカナ、トラインが登録。
コントラチェックはこのところスプリント戦に出走しているので距離延長は気になりますが19年G3フラワーC・G3ターコイズS、21年G3オーシャンSと中山で重賞3勝のコース巧者、1800mで3歳時に牝馬限定重賞の勝利もあって同コースのターコイズS勝ちと距離をこなす素地はあり、過去2年は先行決着なので同型は多いものの行って粘り込めれば。10番枠3連勝中で過去5年4勝ということからここらが引ければ、過去5年の勝ち馬は1・1・1・4・4番人気なので上位人気馬が勝利しているだけとも言えそうですが。隔離期間などあるのか不明ですが想定は主戦の丸山騎手なので今週は乗れるものと思われます。
スマイルカナは昨年3番人気で2着。昨年は3歳牝馬の52キロから55キロとハンデも厳しくなりますが本年に入って14・15着。前走は差し決着のG1ヴィクトリアで仕方ないところもありますが不振期に入った牝馬がどこまで戻せるか。行ってこそというタイプで、こちらも同型との兼ね合いは気になるところ。
トラインは出走馬決定順18位の登録時は非抽選馬対象、ハンデ上位にもならいでしょうから回避馬が複数出れば、いずれにせよ相手関係で厳しいかと。
紫苑Sにはエクランドール、ホウオウラスカーズ、ミスフィガロが登録。
エクランドールは900万組で登録時11/13の抽選対象。3歳1月デビューの2戦2勝、フィエールマンの全妹になるノーザン生産馬、想定もルメール騎手になっていますので抽選は通して来るものと思われます。底を見せていない未知の魅力は十分ですが2戦とも東京で瞬発力を生かして勝ったようなレースぶりから中山適正、開幕週でもあり届くのか。1勝クラスでは前目に付けてそれをやっても引っ掛けられない唯一の中央所属騎手も配していますので有力馬の一角で権利獲得どころか勝ち負けでしょう。サトノレイナスもいますので騎手継続かはわからず、いざとなったら使い分けで引っ込めることも平気でやりますから叩き台や挑戦者のような立場で挑むものでもないと見ます。
TRなので秋華賞に向けてという観点で2018年はアーモンドアイを勝たせないといけなかったので紫苑Sを勝利して後に国内外G1勝利のノームコアを引っ込めて、昨年はデアリングタクトに勝たせないといけなかったので明らかにそれより強いレイパパレを非当選馬にするなど、エクランドールがこのノームコア、レイパパレ枠にならなければ紫苑Sの結果次第ですが本番でも、逆にその枠になるようならば今後のG1で有力とできるのかも知れません。本年は2冠牝馬こそ出ていませんが白毛のアイドルホースもいますので・・・。
ホウオウラスカーズは新潟で2勝クラス月岡特別を勝利して出走は可能。夏競馬では新潟の2勝クラスで強い勝ち方をした3歳というのが牡牝ともに多くホウオウラスカーズもその1頭。ソングラインが強い勝ち方をした未勝利戦の4着馬でOP(L)スイートピーSでは勝負にならなかったといった実績で条件戦を連勝して来た上がり目のようなものでどこまでやれるか、条件戦ではマイルで強い競馬をしていることから離延長もやや微妙でしょうか。
ミスフィガロは900万組の前走1勝クラス勝ち馬ですがこちらも新潟で強い勝ち方をして来た1頭。ワグネリアンの下で早くから注目されており、この馬の場合は小柄で最近はそのような馬も強いのですが400キロ程度の馬体重で前走ようやく408キロ。なので輸送で減ったりしたら危険ですし血統の字面からは東京や京都で瞬発力を生かすようなタイプ、川田将雅で連勝して来たところに想定は津村騎手、先週の新潟記念でも友道厩舎はラインベックに津村騎手を乗せているのであまり不安視しなくても良さそうですが川田将雅が乗って来ないのは割引かと(騎乗技術が高いからではなく有力馬に乗る騎手ということで)。中内田厩舎が藤岡佑介にも乗せるように川田将雅・藤岡佑介・津村明秀の各騎手は競馬学校20期生で同期なのですが関東・関西の拠点もあってそこまで繋がりは?騎手起用関連よりも当日馬体重がポイントになるとも感じます、なさそうですが大幅馬体重増ならば。
今週の重賞では紫苑Sが有力でその結果次第。2場開催になりますが1億円弱の加算はあって重賞次第で1億5000万程度。46億は超えて47億円も重賞勝ち馬が出ればといった次回想定で。
●2位(2位)ロードカナロア(26億6742万8000円)(125勝)
先週は2歳OP勝ち馬と2勝クラス特別勝ち馬を札幌芝1200m戦で出すなど。OPすずらん賞勝ちのヴィアドロローサはさほど強くないのですが短距離で差せるタイプで一介の早熟逃げ馬ではないとも、勝負強いタイプとなるでしょうか。夏競馬終了時は昨年より1億円ほどプラスで世代が増えた効果ですが昨秋との比較ではアーモンドアイ分が消えるのでこれをどこまでカバーするか。夏競馬ではファストフォースや
レイハリアが重賞勝利など好調でしたが相変わらず4歳世代の重賞勝ち馬は出ていないのでその世代による活躍もほしいところ。
セントウルSにはカレンモエ、ボンボヤージ、メイショウチタンが登録。
カレンモエは昨年からスプリント重賞で僅差の3走連続2着、中京でも通常実施の阪神でも問題はなく短距離戦ならばどこでも走るといった具合で番手で進めてもう一押しがあれば。ロードカナロア自身は12年・13年2着とこのレースをなぜか勝てなかったのですが中京実施の昨年は産駒ダノンスマッシュが勝利で産駒による連覇なども母カレンチャンもG1勝ち馬ですが父ロードカナロアも出走した12年セントウルSは4着。
ボンボヤージは前走G3北九州記念10着から、前走とは馬場も違うのでしょうが平坦小倉向きで中京初出走、左回り実績も乏しく前走のハンデ52キロから負担重量増。人気もないでしょうし相応の評価ということで。
メイショウチタンはG3キーンランドC非抽選馬からこちらに回るのですが、それはある程度織り込み済みでしょう。上記ベストアクターではありませんがこの馬も1400mベスト、相手関係からも勝ち負けは難しいかと。
京成杯オータムハンデキャップにはステルヴィオとグランデマーレが登録。
ステルヴィオはG3根岸S10着以来。前走はダート戦なので度外視というか58キロのその条件で着順の割に負けていないとも思いますが喉の手術明けになるようで、実績はトップといっても良く休み明けは強いのですが今回は割引でしょうか。
グランデマーレは出走馬決定順16位タイで登録時1/2抽選。現4歳世代ロードカナロア産駒重賞未勝利の元凶としても良い素質馬ですが若駒当時の骨折が悔やまれるとこれまで何度も。前走の関屋記念は枠なども厳しかったのですが勝つか、負けるなら体調が合わない大敗と見ていたところ5着なので良く走ったというよりは底を見せてしまったなと、力はあるので勝っても驚きませんが以前より期待は薄いです。
昨年はトロワゼトワル連覇で産駒3連覇も懸かりますがセントウルSのダノンスマッシュ、京成杯オータムハンデキャップのトロワゼトワルで同日重賞制覇は競走馬時代にロードカナロアも管理した、いわば「ロードカナロアマイスター」の安田隆行厩舎によるもので他厩舎の管理馬でもこのようになるか果たして。
紫苑Sに産駒登録はありません。
●3位(3位)ハーツクライ(19億266万3000円)(86勝)
先週は未勝利週を脱して獲得19億円も突破。昨年同時期は21億2000万ほどなので2億円以上落としていますがサリオス分とすべきかサリオスが古馬になって伸び悩んでいる分などとなるでしょうか、要因は他にも多岐に渡るはずですが即、思い付くようなところではそれかと。
セントウルSには産駒登録なし。
京成杯オータムハンデキャップにはカテドラルとマイスタイルが登録。本年マイルG3重賞で2回2着があり前走は小倉芝1800mの中京記念2着から。19年NHKマイルC3着、G3アーリントンC2着などマイル戦未勝利ながらこの実績なので距離ベストとは言い難いのですが問題はなく中山もダービー卿チャレンジトロフィー2着、問題なのは開幕週の高速馬場先行決着になれば脚質的に届かず終わるということも。このタイプは中山マイルでも外枠が良いかと思われます、形状的には内枠有利も強ければ差せるコースなので、本年のダービー卿チャレンジトロフィーも15頭立て11番枠から2着。
マイスタイルは4着か着外のような成績が続いて今回も行けるかどうかだけでしょう、想定は横山和生騎手。
紫苑Sにはララサンスフルが登録。1勝400万組での2頭で登録時は非抽選馬対象ですが1勝クラスでも
大敗していることから出走になっても厳しいと思われます。
●4位(4位)キズナ(17億7686万6000円)(86勝)
先週は再転入馬による1勝クラスの1勝でしたが重賞出走4頭が全て入着、札幌2歳S2着アスクワイルドモア(4人)オンリーオピニオン4着(7人)、小倉2歳S3着アネゴハダ(8人)、新潟記念4着ヤシャマル(8人)と全て人気を上回る着順と大きかったように思います。オンリーオピニオンやアネゴハダは自己条件にも回れますしヤシャマルもOPで目途がついたというか東京向きなので秋の中長距離戦線で楽しみになったでしょう、1800mの方が合うと見ていましたが2000m超で良い様にも感じました。
総合記事では書き漏れましたが昨年は17億4226万2000円の獲得賞金で先週これを上回り獲得賞金キャリアハイの年度となることが確定。産駒デビュー2年目でトップ10入りした3年目種牡馬なのでこの結果も順当、ハーツクライと3位争いをしているほどなので。
セントウルSには産駒登録なし。昨年5着ビアンフェの出走があればといったところでしたが函館スプリントS1着からスプリンターズS直行のようです。
京成杯オータムハンデキャップにはマルターズディオサ、スマートリアン、バスラットレオンの3頭が登録。
マルターズディオサは古馬になった本年2走して8・9着、これはG1高松宮記念とヴィクトリアマイルの結果で今週実施の紫苑S昨年の勝ち馬でG2チューリップ賞ではマイル重賞勝ち、G1阪神ジュベナイルフィリーズ2着もありますがプレップで強いタイプとも言えそうでチャンスも。
スマートリアンはマイルのリステッドレース連続2着からで出走すればチャンスもありそうですが登録段階では1/2抽選でグランデマーレかどちらか1頭が出走。中山では昨年の紫苑S8着に敗れてこれが関東エリア唯一の出走。
3歳バスラットレオンは圧勝したG2ニュージーランドトロフィーと同じ中山マイルで。ニュージーランドトロフィーはかなり相手の軽いレースでそこから挑んだNHKマイルCはスタート直後の落馬競走中止、更に日本ダービーへ出走して逃げを打ち2秒9差15着から。適条件に戻ってですが54キロでこの相手では厳しいと思われます。
紫苑Sにはハギノピリナとファインルージュが登録。
ハギノピリナは16番人気で勝ち馬から0秒1差3着と好走したG1オークスからですが900万組なので登録時は抽選対象。アイドルホース保護枠で非当選馬にされる一発も考えておきたいところですが11/13抽選なのでそこまで露骨にやるとは?言うほど強くないとも考えますのでアッサリ負けても、本年のオークスはそれほど高いレベルだったとも思えないので。
ファインルージュはG3フェアリーS勝ち馬でG1桜花賞3着、オークスは11着と敗れてそこから。母父ボストンハーバーなので距離が堪えたというかそんなものはこのような際の後付けで出すものであって全く関係ないのですが一応距離が堪えたとして2000mに短縮されて。オークスも1秒差ですし対応できれば、ダメならマイルまででしょう。
昨年は初年度産駒マルターズディオサ勝利で産駒による連覇も懸かります。
●5位(5位)ルーラーシップ(17億3278万6000円)(92勝)
先週も4勝と好調。2勝クラス特別勝利もありましたが相変わらず平場戦の勝利が多く先週は最終レースで強さを発揮。勝利回数ではディープインパクト、ロードカナロアに次ぎ5位タイのハーツクライとキズナに6勝差。昨年同時期比でも1億7000万ほど伸ばして、これは戻したと見て良いでしょう。2歳戦で未だに勝ち馬が出ないのは気になりますが年間推移としては安定しています。
セントウルSには産駒登録なし。
京成杯オータムハンデキャップにはカレンシュトラウスが登録。デビュー以来全て3着内の[4-3-2-0]という過去成績で昨秋の福島で1勝クラス勝利から休養を挟んで条件戦3連勝、前走もスローで差せそうもない前残り傾向の馬場を差したようなレースで重賞初挑戦ですが55キロですしこの相手でも。
紫苑Sはトウシンモンブラン、プレミアエンブレム、ホウオウイクセルの3頭が登録。
トウシンモンブランは3歳6月に10戦目で勝ち上がり小倉で勝って来た900万組ですが、掲示板を外したのもダートに出走した1走のみで混戦向きと言えるでしょうか。このところ産駒好調のGreat Lady M.一族でトレンドハンターなど中山芝1800mの方が向く一族にも思えますが2000mまでなら。
プレミアエンブレムは函館で1勝クラス勝利の900万組。こちらもこれまで[2-3-1-0]の安定型、母は阪神ジュベナイルフィリーズやNHKマイルCでG1勝利のメジャーエンブレムと距離延長は微妙ですがルーラーシップでカバーと都合良く。
ホウオウイクセルはG3フラワーC勝ち馬でG1桜花賞9着以来の出走。オークスには出走しませんでしたが祖母メジロドーベルでむしろ距離が伸びてからとも。桜花賞は輸送なども影響したかも知れませんが馬体重を減らしつつの出走で当時412キロ、大幅プラスで出てくれば。
紫苑Sは19年1着パッシングスルー、20年2着パラスアテナと近2年連対馬を出しており18年も4着パイオニアバイオと相性の良いレースで2頭抽選対象ですが本年もこの3頭ならば上位馬を送り出す可能性は高いでしょう。
●6位(6位)キングカメハメハ(15億7753万6000円)(77勝)
先週も少ない出走頭数からOP特別勝ち馬などを出して好調でした。昨年同時期比では1億3000万ほどプラスでディープインパクトに次ぐ2位をキープしていた当時などの成績からは大きく落としていますが本年最終世代出走という状況から獲得賞金で前年超えということも見えて来ました。
セントウルSには産駒登録なし。スプリント重賞のスプリンターズS最重要プレップともいえるレースではもう厳しいのか知れません。
京成杯オータムハンデキャップにはレイエンダが登録。本年はダート戦に出走したり前走ダービー卿チャレンジトロフィーは22秒3も負けており(2秒3ではないです)それ以来で騸と表示がありますので去勢放牧明けとなるようです。去勢放牧明けは1戦見てからというのがセオリーもこのところいきなりから勝つ馬も多く狙っても良いのですがそれは条件戦などでレイエンダの場合は無理かと。新潟記念にも人気薄馬の出走が見られた藤沢和厩舎最終年度の出走で勝負懸かりといったものでもないでしょうシンボリインディ、ゼンノエルシド、キングストレイルで厩舎得意のレースも2007年を最後に勝利もなく今回はコントラチェックもいますが。騸馬となったのは全兄レイデオロの産駒がセレクトセールでは高値も付いていたようで種牡馬にすることもないのでしょう、競走馬としての実績も大きく違いますが。
レッドヴェイロンも登録はありますが20頭中出走決定順20位の非抽選馬対象。
紫苑Sに産駒登録はありません。
~母父部門~
1位キングカメハメハ 23億6170万7000円
2位ディープインパクト 19億2664万円
3位クロフネ 16億2908万3000円
4位サンデーサイレンス 15億6641万4000円
5位シンボリクリスエス 14億2135万9000円
先週はキングカメハメハが週間1億円超えで首位堅持。G3札幌2歳S勝ち馬ジオグリフ、G3新潟記念3着クラヴェル・5着ラインベックなど重賞勝ち馬および入着馬で伸ばしたようです。ジオグリフの父新種牡馬ドレフォンは重賞初勝利で2歳リーディングもトップに。
ディープインパクトも好調で2歳OPすずらん賞ヴィアドロローサ、ジェラルディーナ、ジュビリーヘッドの2勝クラス特別勝利など。小倉で1勝クラス特別・2勝クラス特別連勝となった父モーリス・母ジェンティルドンナのジェラルディーナは2歳戦こそもたついた印象もあって3歳牝馬クラシック路線にも乗りませんでしたがここに来て本格化の兆し、秋華賞に駒を進めるようならば面白い存在でしょう。
SSはOP丹頂Sカウディーリョなど5勝とこちらも好調でした。
●7位(7位)オルフェーヴル(14億3663万8000円)(76勝)
先週は1勝クラスで1勝。新潟記念にラーゴムの出走はありましたが勝負にならず現状では菊花賞戦線で上位といったことにもならないかと。前年同時期比では2億以上落としておりラッキーライラック分などをカバー出来なかったか、一気にトップ10圏外となるようなこともないのですが本年はこの程度かと。ルーラーシップ同様に依然として2歳戦は未勝利で秋競馬に突入。
セントウルSにはシャインガーネットが登録。1600mでも勝利はありますが1400mのG3ファルコンS勝ち馬で1400mベストのオルフェーヴルでしょう、1200m戦は初出走。京成杯オータムハンデキャップにも兼登録ですがこちらは非抽選馬対象、セントウルSの想定騎手は空欄なので今週は登録だけなのかも知れません。
京成杯オータムハンデキャップにはクリノプレミアムが登録。福島で2勝クラス特別、新潟で3勝クラス特別を連勝しての重賞初挑戦。ハンデ1キロ貰いといった感の52キロですがそれだけで足りる相手とも思えませんが。
紫苑Sにはスライリーが登録。G2フローラS2着馬でこの馬自身も不利はあったのですがゴール前で他馬の進路をカットしたような2着でレースレベルはかなり低くオークスでは12着。フローラS3着ユーバーレーベンがオークス勝ち馬なのでそのように断じるのもなんですが、フローラSはオークスに直結しなかったとするしか、勝ち馬クールキャットも豊さんがデタラメに乗ったとはいえ14着なので。
●8位(8位)エピファネイア(12億3183万円)(57勝)
先週は未勝利で本年のエピファネイアとしては特に珍しくもないので。新潟記念のクラヴェルは3着でしたが重賞では上位常連も勝ち切れないといった結果に、2着もあったように思うのですがお父さんが横見て息子さんに先着させているので。クラヴェルが2着でもトーセンスーリヤ3着でサマー2000シリーズチャンピオンでしたが。
昨年同時期比というエピファネイアの場合はキズナ同様に産駒デビュー2年目のトップ10入り、16億クリアで獲得賞金キャリアハイといったことからこちらはまだそこまでもう少し時間が掛かるようです。昨年同時期との比較では3億ほど伸びていますが2年目と3年目の数値なので。
今週の重賞は紫苑Sにキヨラとミヤビハイディが登録。
キヨラは中央所属馬としてデビューしていますが現在は岩手に転出し方所属馬として出走。盛岡で芝を勝っての参戦もスピードが足りないでしょう。
ミヤビハイディは900万組でG1オークス17番人気6着から、この辺りの下位人気馬が上位に食い込んでソダシなどにも先着しているのですがこれをそのまま信頼することも出来ずここである程度ハッキリするでしょう。オークスは勝負度外視で後方からやって着を拾ったようなものでダイナコマネチ-システィーナといったボトムラインということからも本来はマイル向きにも思えます。
初年度産駒が出走の昨年はシーズンズギフトが3着と優先出走権も獲得しましたが秋華賞には出走せず(これはデアリングタクトアシストではないでしょう)、シーズンズギフトよりもオッズがかなり割れた1番人気で産駒スカイグルーヴが9着に消えたレースとした方が良いでしょう。
●9位(9位)ダイワメジャー(12億1564万8000円)(62勝)
先週は3勝クラス特別勝ち馬も出て獲得賞金12億円突破。一時9位争いの続いたヘニーヒューズとは9000万ほどの差とかなり開いて8位エピファネイアにも迫っています。昨年同時期は13億円突破週で落ちてはいますが思ったよりも大きく落ちてはいない数値。
先週は2歳重賞でチャンスと見ていたのですが札幌2歳Sの2番人気トップキャストは行って止まったようなレース、これもあって最後方待機の勝ち馬が差して2着を離した結果となって勝ち馬は強かったのですがリューベックがゲートでゴネてレースにならなかったことなども。トップキャストは前回かなりの有力候補としましたが全くの見当違い、オークスは無理としても桜花賞ならとも考えてはいましたがこれではそのようなランクでなく函館と違い札幌の芝が合わなかったにせよ負けすぎ、ゲートは良くテンに行けるので1200mでも同様に行けるようならば。
小倉2歳Sにも出走馬はありましたが外枠の差し馬が勝つレースで先行したインプロバイザーは未勝利勝ちと全く違う馬場で対応できず脚質も今回は向かなかったようです。ソリッドグロウは北海道からの参戦でこのレースに適さないローテだったのでしょう、こちらも内枠で行って止まりましたが。
2歳戦でかなり良い状況にあるといった前回でしたが結局は新潟2歳Sのセリフォス頼みとなるようで、2歳リーディング自体は好調でドレフォンに次ぐ2位にランク。
今週の重賞はセントウルSにラヴィングアンサーとレシステンシアが登録。
ラヴィングアンサーは本年の北九州短距離S勝ち馬で、これがOP特別3勝目。昨年のセントウルSは8着、本年のシルクロードS9着と中京実施となったスプリント重賞で結果も出てなく2歳未勝利勝ちは中京1600mなのですが2016年になっていしまいそのランクのレース、今回は3月のG3オーシャンS以来でこの相手ですから楽ではないでしょう。
レシステンシアはG1ヴィクトリアマイル6着以来。前走は先行して止まった印象ですが勝ち馬だけ強かったレースでもあり2着とは0秒2差。阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬で桜花賞・NHKマイルカップ2着という実績からその程度で許されるとも出来ませんが本年の高松宮記念も2着、スプリント戦に戻ればプレップといえどもG3阪急杯で楽に逃げ切ったように軽視は禁物でしょう。今回のポイントとしてはNHKマイルカップ以来のルメール騎手想定でグランアレグリアが天皇賞(秋)予定ということからスプリンターズSとセットの騎乗でしょうか、これなら番手でも控えられますし行けるようならそのまま押し切っても。
●10位(10位)ヘニーヒューズ(11億2927万2000円)(67勝)
先週も1勝クラス1勝とローカル開催で伸びず。それでもまだ11位とは差があるので中京・中山開催に戻ってどこまで戻すか。昨年同時期は9億獲得で2億円以上の上積みですが順位も14位でそこからの逆転トップ10入りだったことからもここから伸びるという想定も強ち間違いではないかと。
今週の重賞には京成杯オータムハンデキャップにワイドファラオが登録。デビュー当初は芝で使われており中山マイルではニュージーランドトロフィーを勝利し芝出走は19年G1NHKマイルカップ以来。その後ユニコーンSを勝利して中央芝・ダート重賞制覇、かしわ記念も勝利して地方ダートG1も勝ちましたがここでトップハンデ57.5キロを背負って勝ちきれる状態ではなさそう。現状ダート向きでしょう。
ダートOP(L)エニフSには1頭登録。
・11位以下種牡馬
セントウルSで有力なのはモーリス産駒シゲルピンクルビーとピクシーナイトが登録。シゲルピンクルビーはG3北九州記念4着、ピクシーナイトはG3CBC賞2着からでどちらも3歳重賞勝ち馬、スプリント重賞では夏競馬で3歳馬も勝利しており負担重量も軽いのですが有力馬との差は少なく相手も強いことから苦戦になるかと。モーリス産駒がここで勝ってスプリンターズSも勝つようならば10位争いも混沌として来ますが。
他ではリアルインパクト産駒の勝ち馬ラウダシオンが有力と思われます。
京成杯オータムハンデキャップではトゥザグローリー産駒の東京新聞杯勝ち馬で前走関屋記念2着のカラテ。フランケル産駒で昨年のG1朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬でNHKマイルカップ3着以来のグレナディアガーズなどが有力。
紫苑Sはトップ10内種牡馬産駒が優勢と見ます。
先週は11位以下種牡馬から3重賞で勝ち馬が出て札幌2歳Sは新種牡馬のドレフォン産駒ジオグリフが勝利。ダイワメジャー項でも書きましたが勝ち馬だけ強く前が止まったようなレースで着差が付いたのはそれに拠るもの、昨年は後の桜花賞・オークス馬が連対しニュージーランドトロフィー勝ち馬をねじ伏せてしまったような結果でしたがそのレースレベルにはないかと。現段階ではジオグリフのみ今後も注目としておきます。
小倉2歳Sはミッキーアイル産駒の連覇で初年度産駒からの連覇にも。急遽の乗り替わりでミッキーアイルの主戦だった浜中騎手による勝利でしたが外差しの決着を外枠からの発走、2着スリーパーダが内に進路をとることになったことなど恵まれた面も。初勝利がOPフェニックス賞でこのレースレベルは未勝利馬が勝ったということで相当低いと見てここでは軽視しましたがその馬が連勝したので馬場が荒れているにも関わらず時計は速かったのですがそれほど強くないと見ます。2015年以降の勝ち馬は以後のレースでも重賞勝利が多いもののシュウジ、桜花賞スローで嵌ってその後全敗のレーヌミノル、本年小倉サマージャンプで障害重賞勝利のアサクサゲンキ、2歳までのファンタジスト、暴れ馬メイケイエールなどで出世レースといっても近年勝ち馬のラインナップはそのようなもので。リコリスも函館2歳Sを勝利しておりナムラ勢2歳牝馬の出来は素晴らしいと思いますが。
新潟記念はステイゴールド産駒のマイネルファンロン勝利で半妹のオークス馬ユーバーレーベン同様にM.デムーロ騎手で勝利。ステイゴールド産駒は新潟で土曜メインの3勝クラス古町S7番人気フローリン1着、土曜最終レース1勝クラス12番人気ザスリーサーティ2着、日曜新潟記念12番人気マイネルファンロン1着で先週は新潟でこの3頭しか出走はなかったのですがG3重賞・3勝クラス特別勝利を含む2勝2着1回のオール連対で全て人気薄の勝利。残された少ない産駒で本年もこれで30位に浮上とこの種牡馬には本当に驚かされるばかりです。最年少世代が15年産現6歳、産駒中央在籍頭数28と思われます。
先週の週中ではドゥラメンテ死亡というニュースもありましたが総合記事に公式ホームページのリンクも貼りましたので。本年は難しい状況ですが来年以降トップ10入りチャンスも数年はあるように思われます。現実的とは言えませんが本年もここからタイトルホルダーがTRを勝って菊花賞、その後に有馬記念でも勝つようならば。
●今回は以上です
以上