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週中競馬記事(2021年8月24日)~リーディグサイアー展望・回顧~

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●1位(1位)ディープインパクト(43億8172万5000円)(144勝)

先週は札幌記念でラヴズオンリーユーが2着、2勝クラス特別勝ち馬も複数出て週間ベースで1億円クリア。前回2番人気ラヴズオンリーユー、1番人気ソダシと想定しましたが人気は逆になったようで結果は1着ソダシ、2着ラヴズオンリーユー。ラヴズオンリーユーがソダシを差し切っていれば44億円も超えたのですが負担重量差と3コーナーの事象で苦しくなって3着ペルシアンナイトをとらえて連対しただけでも立派でしょう、実績通り強いです。

秋はBCフィリー&メアターフ路線とのことでラヴズオンリーユー分の獲得賞金は期待薄ですが勝てもしない凱旋門賞に拘るのならこちらの路線でも良いとは思います。以前と違い凱旋門賞は賞金高いのでそれ目当てだけならわからなくもないのですが。本年はデルマー開催らしく西海岸なので地理的事情からチャンスも多いのかも知れません。

 

今週の重賞はキーンランドC、新潟2歳S、小倉サマージャンプ

 

重賞登録馬はキーンランドCカツジのみ。

前走の函館スプリントSは注文競馬で5着ですが今回58キロになりますし、極端な競馬で嵌めるしかないのなら厳しいでしょう。想定は横山武史なのである程度位置は取りに行くと思いますが、もう1ハロンほしいとも。

 

次回想定としては44億円は超えますが、夏競馬の傾向から45億円は超えないでしょう。

 

●2位(2位)ロードカナロア(25億1763万3000円)(118勝)

ロードカナロアも先週はディープインパクトと同じく2勝クラス特別2勝の4勝、重賞2着馬が出るといった成績で獲得賞金25億円突破。重賞2着がこちらはG3北九州記念のファストフォース。CBC賞は馬場やハンデに恵まれたと見ましたが今回は軽量馬にやられただけで番手から稍重もこなし実質1番強い競馬をしたとも、再転入の叩き上げが本格化したと見るべきでしょう。

総合記事でも書きましたがスプリンターズステークスは中山の坂をこなせるか、サマースプリントシリーズを獲りに行ってセントウルSに出たらそこまでになるでしょうけど。セントウルS+サマーシーリーズの5000万でもスプリンターズSより大きくなりそうなのでそちらでも良さそうですが、リーディングサイアー観点ではサマーシーリーズのボーナスが加算されませんので。セントウルSでも中京芝1200m、通常年でも阪神で来年の宮記念に行くとしても条件戦で阪神の勝利はあるとしても坂の克服はファストフォースのポイントとなるでしょう。

 

キーンランドCにはダイアトニック、レイアハリア、ロードアクアが登録、メイショウチタンも登録されていますが次点で非抽選馬対象なので1頭以上回避で出走は可能。

オッズは割れそうですがこの中ではダイアトニックが上位人気となるでしょう。昨年は1番人気で出走も降雨によって外枠しか来ないような馬場になったところの最内枠58キロで全く勝負にならず、これは参考外として本年は57キロですが今回は昨年のスプリンターズS13着以来、休み明け自体は強いのですが年明けから重賞で上位入着を重ねG1宮記念3着、G3函館スプリントS1着からの昨年とは状態が?想定は池添謙一。

3歳牝馬レイハリアは51キロで重賞葵S勝利から。先週は3歳牝馬が古馬混合の重賞制覇と負担重量が軽いことからチャンスはあるでしょうし前走2着は北九州記念を勝ったヨカヨカ、しかしこれはヨカヨカが出負けして直線もゴチャついて捉えられなかっただけ。ヨカヨカのCBC賞は乗り替わりでヘタに乗られ主戦に戻したら一発で北九州記念を勝利、そのようなことから葵S自体がかなりレベルは低く信頼に欠くという評価で。4歳以下のロードカナロア産駒では現状唯一の重賞勝ち馬ですしロードカナロアを推すのならこの馬にも頑張ってもらわないと困るのですが。

ロードアクアは前走UHB賞11着から。前走は0秒3差なので着順ほど負けていないのですが平坦のスプリント戦なのでそのようことはありがちで着順を素直に評価すべきでしょう。2走前に3勝クラス特別を札幌芝1200m戦で勝利しておりコース適性のようなものはありそうですが。

 

新潟2歳Sにはキミワクイーンが登録。初戦を見る限りでは要らないと考えますが上位馬とそれ意外の差が激しいような登録メンバーで「それ意外」の方に入ってしまうかと。新馬戦は東京芝1400mで距離も不安ですが全馬キャリアも浅く紛れればといった程度で。

 

●3位(3位)ハーツクライ(18億4371万9000円)(84勝)

先週は未勝利で獲得賞金も1000万に満たず900万も割り込みました。夏競馬とはいえ3場開催で非常に悪い週間、どこかで戻すしかないでしょう。

 

今週の重賞登録馬はなく戻すのは今週ではないのか、これだけの種牡馬ですし重賞以外で勝ちまくることもあるので。

2歳馬も既に5頭勝ち上がっていますが勝ち馬は芝1800m以上の距離で5頭中4頭。ハーツ産駒は19年新潟2歳S勝ち馬ウーマンズハートのようにここで恐ろしく強い勝ち方をしてしまいますと産駒は伸び悩むといった一例もあるので、ジャスタウェイもここは2着でした。

 

●4位(4位)キズナ(17億465万7000円)(85勝)

前回は未勝利週でしたが先週は4勝。ハーツが伸びなかったこともあって差は詰めましたが1億円以上、1億3000万ほどあって4勝した割には…といった賞金加算でした。良いことを書けば1勝クラス特別勝ちのイリマ、新馬勝ちのシンシアウィッシュは非常に強い勝ち方で今後も期待大でしょう。

 

今週の重賞は新潟2歳Sにサイードが登録。[強い」というよりは「速い」と思われるタイプで小倉芝1200mの新馬戦を勝利し、ベルカントなどの下といった血統なので小倉2歳Sならば有力候補と見ていましたが。なので登録だけで次週の小倉2歳Sに回るとも思ったのですが戸崎圭太想定と、こちらに出走でしょうか。

 

●5位(5位)ルーラーシップ(16億2236万1000円)(84勝)

先週は3勝加算で獲得賞金16億円突破。良くも悪くも安定してこのまま年間25億円ほど獲得賞金があってトップ10内中位をキープして終えるでしょう。

 

今週の重賞は小倉サマージャンプにビーオールアイズが登録。

年間推移では安定していると書きましたが本年2歳戦に関しては非常に出足が鈍く、ここまで産駒勝利なし。2歳戦からガンガン勝ち出すという産駒傾向ではないのですが2着馬も出ていない状況で、さすがに異常事態と見て良いでしょう。

 

●6位(6位)キングカメハメハ(14億8214万2000円)(71勝)

先週は障害OPなど3勝、新馬勝ち馬なども出て少ない出走頭数から効率よく勝ち馬および入着馬を出すのが本年のキングカメハメハといえそうです。

 

今週の重賞登録馬は新潟2歳Sのスタニングローズ。2戦目の未勝利を阪神マイルで勝利というローテで昨年の勝ち馬ショックアクションも新馬1400m⇒未勝利1600m勝ちのローテで未勝利勝ち馬からでも全くないことはなく、18年勝ち馬ケイデンスコールも2戦目の未勝利勝ちからケイデンスコールの場合は新馬の勝ち馬がアドマイヤマーズだったりもしますが。

 

~母父部門~

1位キングカメハメハ   22億1739万5000円

2位ディープインパクト  17億8388万円6000円

3位クロフネ         15億3849万1000円

4位サンデーサイレンス 14億5364万7000円

5位シンボリクリスエス  13億6804万1000円

 

キングカメハメハが1億4000万ほど伸びたのですが札幌記念ソダシの母父なのでこれが効いています。

先週はソダシを含め5勝と好調でモクレレも久しぶりの勝利で2勝クラス特別制覇、直線競馬の1勝クラス特別でも勝ち馬が出て2歳戦でも2頭勝ち上がり。

 

クロフネも好調でこちらは6勝。ソダシはキングカメハメハ×クロフネなのでこの配合は走るのでしょう1勝クラスを勝ったペプチドヒミコがこの配合で上記スタニングローズはキングカメハメハ×クロフネ。

11位以下種牡馬なので父クロフネについてここで触れますと、ソダシはクロフネ産駒として芝2000m以上では初の重賞勝ち馬に。条件戦では芝2600m戦などにも強く自身が2100mのダートG1圧勝、日本ダービーも5着なので良馬場ならもっと前に来たとも思います。ホエールキャプチャやアエロリットが1800mで強く2000mでもやれそうだったのであまり驚きはなく、かつてのスリープレスナイトやカレンチャンといったようにスプリント戦線でやれるということが晩年の産駒はなくなっており、17年G3函館スプリントSジューヌエコール後の芝重賞勝ち馬(アエロリット、パクスアメリカーナ、エメラルファイト、ソダシ)は全て1600m以上とスプリントG1で勝負になるようなスピードは明らかに不足していますので現状からスプリント重賞勝ち馬の出た場合の方が驚きです。それでもここまで出なかったレアケースでソダシの場合は毛色も含め規格外のスーパーホースといった扱いになりそうなので。

 

母父に戻りまして先週はSSも好調で4勝、札幌記念ではペルシアンナイトが3着。北九州記念ではジャンダルムが1番人気に推されましたがこちらは10着、ゲートで失敗して流れに乗れなかったようです。

 

今週の重賞ではキーンランドカップのダイアトニックが母父SS。新潟2歳Sではアライバル、クレイドルが母父SS、スタニングローズが母父クロフネ。

 

●7位(7位)オルフェーヴル(13億6633万円)(72勝)

先週は1勝クラス特別の1勝。重賞出走馬もあったのですが最初から勝負にならないような人気でもあり着外に。札幌記念のバイオスパークは競走中止で右の手綱が口の中で絡まって制御不能となったようですが元々最低人気で普通に走ったところでG1勝ち馬が上位を占めるような定量のスーパーG2で上位は難しかったように思います。

 

今週の重賞登録馬はなし。

ルーラーシップが2歳戦は良くないとしましたがオルフェーヴルは輪を掛けて酷く、本年ここまではルーラーシップ[0-0-2-18]に対しオルフェーヴル[0-0-1-21]です。どちらも酷いというだけであまり差も出ないほどですが順位はルーラーシップ69位、オルフェーヴル102位です。

 

●8位(8位)エピファネイア(11億6194万1000円)(53勝)

先週は未勝利の1勝のみ。勝ち馬も出て獲得賞金1000万を割り込むようなこともなかったのですが3歳未勝利を連闘で1頭勝っただけ1030万ほどの加算に終わっています。このようなことはザラ、ここから重賞で勝ち馬を出したりするのが本年のエピファネイアなので特に問題はなく安定型ではないです。

 

今週の重賞は新潟2歳Sにクラウンドマジックとタガノフィナーレが登録。

クラウンドマジックは本年2歳戦最初の勝ち馬。中京マイルの新馬戦を7番人気で後方から差し切って来たように新潟外回りも合えば不気味な存在といえるでしょうか。

タガノフィナーレはOPダリア賞3着からですが、ここを使った組は新潟2歳Sでは勝負にならず例年レベルが低く本年もその例に漏れず、阪神芝1200mの新馬勝ち馬で前走も行って差し込まれたようなレース、内回り芝1400mから外回り芝1600mになることもあって、このタイプは無理でしょうエピファネイア×ハーツ配合も仕上がり早のスプリンターと見るべきでしょうか、母タガノミューチャンは2歳9月デビューで新馬⇒2歳500万特別を連勝。

 

●9位(9位)ダイワメジャー(11億1252万2000円)(58勝)

先週は未勝利の1勝で獲得賞金11億円突破。北九州記念に3頭出走もボンセルヴィーソ6着が最先着。ボンセルヴィーソもスプリントは向かないので良く走ったとは思いますがポートアイランドS辺りに出走ならば。

 

キーンランドCにはアストラエンブレムが登録。1200mでは昨年のラピスラズリSを勝利していますが基本はマイラーでスピード比べになれば対応できないでしょう、5月の安土城S以来も休み明けは悪くないのですが。想定は吉田隼人で先週は札幌記念を勝利しましたが次の最終レースで停止処分になって来週から停止期間ということから加重も怖く、2桁人気も予想されるこの馬で無理もできないかと。

 

新潟2歳Sにはセリフォスが登録。中内田-川田将雅コンビで1番人気になると思われますし個人的にもマイルまでなら上位、2歳戦で最後までトップとも見ていましたが既走馬のトップはステルナティーアでしょう。新潟で初戦を勝ち上がったそのステルナティーアもいませんし、ここはこの馬が勝利すると予想します。

 

小倉サマージャンプにはスズカプレストが登録。昨年の京都ハイジャンプ勝ち馬で出走は昨年11月の京都ジャンプS(阪神実施)以来。

 

●10位(10位)ヘニーヒューズ(11億233万2000円)(65勝)

先週は2歳未勝利の1勝で獲得賞金11億円突破。ダイワメジャーとはやや差が開き下位には詰められましたがどちらも大きくは動いていないので。

 

今週の重賞に登録馬はありません。

先週の2歳未勝利勝ち馬も芝からのダート替わりで圧勝しましたが、ここまで2歳戦は3頭勝ち上がりで全てダート戦。このような傾向は今に始まったことでもなく現状ダートのトップサイアーなので。

 

 

・11位以下種牡馬産駒

キーンランドCでは昨年の勝ち馬エイティーンガール、前走UHB賞を最低人気で3着したカイザーメランジェ、調教再審査を経ての2歳重賞2勝馬メイケイエールなどが有力と思われます。

 

新潟2歳Sではアライバル、ウインピクシス、オタルエバー、コムストックロードなど。アライバルは東京マイルで新馬勝ちのハービンジャー産駒、ルメール騎手想定のノーザンファーム生産馬。

ウインピクシスはかなり強いと見ますが福島芝1800mで勝って来たゴールドシップ産駒、ワンターン新潟外回りよりもコーナー4つの競馬場や本年のオークス馬ユーバーレーベンとも同配合の母父ロージズインメイで(ユーバーレーベンは東京芝1800mの新馬戦を2歳6月に勝利)仮にオークスを勝つような配合と

すれば新潟2歳Sを勝つというのは?

オタルエバーは初戦を新潟マイルで4馬身差の勝利、これが逃げ切ったもので短距離型を含め本年は同型も多くこのタイプが勝つレースでもないかと。父リダウツチョイスの母は豪州産馬(中央未勝利)、祖母も未出走でしたが母父SSで海外供用馬でしょうか変わり種といえそうな血統、オタルエバーはレイクヴィラの生産馬で2020年セレクトではリオンディーズ産駒最高価格。

コムストックロードはダリア賞2着から、父は新種牡馬シルバーステート。ダリア賞は勝ち馬ベルウッドブラボーも父シルバステートで産駒ワン・ツー、これも効いて現在新種牡馬リーディングというだけでなく2歳総合でも首位なのですがダリア賞組ということで高い評価は控えたいと考えます。

 

●今回は以上です

以上


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