●1位(1位)ディープインパクト(38億7182万3000円)(123勝)
先週はOP特別勝ち馬が出て獲得賞金38億円突破。夏競馬は重賞勝ち馬が出ない(関屋記念では出ます)というのが近年の傾向でCBC賞ではここ数年産駒が強かったものの本年は勝ち馬も出ず、かなり特殊な馬場の小倉芝1200m実施でディープインパクト産駒は時計勝負も向きそうに思いますがスプリントの時計勝負は疑問。開幕週の小倉は行かないと無理だったようなところもあるので出走馬の力関係もあって厳しかったでしょう。スプリントで1番強い現役馬がディープインパクト産駒だとも思いますがそのランクが夏場のハンデ重賞に出ることはないので。
ラジオNIKKEI賞の方はシュヴァリエローズで、このレベルではさすがに無理でしたが皐月賞で勝負にならなかった組が入着したハンデ重賞だったのでしょう。
そのような感じで夏競馬は週間1億円前後の推移で、もう少し広げると7500万~1億2500万ぐらいの推移で(先週が7500万ほどの獲得)2場開催になる時期などもありますのでもう少し下がるケースがあっても。
総合記事でも書きましたが先週の勝ち馬からはエスコーラ、これも例の開幕週小倉の馬場でしょうが血統的背景や勝ちぶりなどから当然注目に値するでしょう。
今週の重賞は七夕賞とプロキオンS
七夕賞はブラックマジックとプレシャスブルーが登録。ハンデ戦で天候から馬場もまた悪くなりそうで難解な一戦ですがこの2頭ではさすがに厳しいでしょう。ブラックマジックはローカル2000mというよりも東京や中山の2000m超でといったタイプ福島への対応が鍵(ゆえに無理)。プレシャスブルーは本年の福島民報杯2着なのですが先週の小倉とはまた違うかなり特殊な新潟芝2000m戦で福島よりも新潟向き、20年福島実施の福島民報杯は8着。20年新潟大賞典3着で新潟記念は18着など新潟適正というよりもムラなだけなのかも知れませんが。
プロキオンSは産駒登録なし。
次回想定は39億円クリアで嵌れば40億突破、39億円台という線が濃厚でしょう。
●2位(2位)ロードカナロア(22億1688万6000円)(103勝)
年間100勝クリアで獲得賞金22億円突破。獲得賞金はこれまでも書いているように秋競馬のビッグレース分で前年から落ちると見ていますが勝利回数200超えを狙えそうで順位2位は確定的ですしロードカナロア本年の注目点としてはそこでしょうか。
CBC賞でファストフォースが日本レコードで勝利も前日に条件戦で20年以上も破られなかったコースレコード且つ日本レコードが更新される超高速で、時計自体の価値は数字ほどのものではなくそれゆえに行かないとどうにもならないところを行ききっただけでしょう。3勝クラスも勝てなかった馬がそのような条件で勝っただけの特殊なレース、その状態の休み明けでいきなり重賞勝利というのは見事なのですが。
ロードカナロア産駒から新たな重賞勝ち馬ですが5歳馬で依然として4歳世代から重賞勝ち馬は出ていません。
七夕賞はアールスターが登録。こちらは休み明けからというタイプではなく関東エリアの実績も皆無で使って昨年勝利した小倉記念が本線ではないでしょうか。
プロキオンSはダノンスプレンダー、ペプチドバンブー、メイショウウズマサが登録、ロードラズライトも登録されていますが出走馬決定順下位(登録23頭中22位)でここまでは回らないと思われます。この中では前走G3平安S4着ダノンスプレンダーが上位人気となりそう、ペプチドバンブーはOP名鉄杯、メイショウウズマサは中京ダート1400mの3勝クラス門松Sで本年勝利してこれが直近の勝利でもあり中京ダート1400mを勝っていますが本年は小倉ダート1700mなので、どちらも一発はありそうでペプチドバンブーの方はダート1700m実績もあるので通常年よりは本年の方が合いそうな気も、入着馬は出せそうといった産駒登録状況。
●3位(3位)ハーツクライ(15億8451万7000円)(72勝)
先週は2歳新馬の1勝、その1勝がセレクト高馬のフィデルであまり中央では走っていない一族の高馬掴まされてこれまで全く成功していないオーナーなので懐疑的に見ていましたが初戦の内容は非常に良かったと思います。相手関係も楽だったでしょうし2019年2歳ハーツがサリオスこそ出しましたがこのような2歳戦で良かった産駒はその後さほど活躍しなかったので過度の期待は禁物かと。本年2歳馬に関してはまだ全くわからないというのが実情でしょう。
七夕賞はスカーフェイス、ワンダープチュック、ワーケアが登録。この中ではワーケアとなりますが2019年2歳戦活躍ハーツ産駒の1頭、ワーケアはG2弥生賞ディープインパクト記念2着でそこまでは活躍したのですがそこまでといった戦績で昨年のG2富士S8着以来。道悪実績もあり馬場が悪くなっても良さそうですが福島の荒れ馬場に対応するかは別でコーナー4つの小回りがいかにも向かなそうなタイプ、4歳世代自体が怪しくなってもいますし人気するようなら嫌いたいところ。
スカーフェイスは格上挑戦で阪神で実績、距離もやや長いでしょうか。
ワンダープチュックはOPでは足りないのですが大負けしているわけでもなく微妙なところで人気しないでしょうから、その人気よりは着順を上げるタイプ、重賞を含むOPの近4走全て2桁人気で1桁着順には駆けている8着(10人)⇒9着(10人)⇒4着(10人)⇒8着(17人)。
プロキオンSの小倉ダート1700mという本年の条件は合いそうにも思えますが産駒登録なし。
●4位(4位)キズナ(15億289万円)(72勝)
先週は未勝利1勝、獲得賞金15億円突破ですが停滞気味。本年はこれdけの獲得賞金がありますし年間を通して見ればこのような時期もあるのでしょうけど、今週も重賞登録馬がなくこれで3週連続重賞出走馬なし。
そちらは世代数の関係もあるので仕方ない部分もありますが過去2世代で強さを見せた2歳戦の出足が非常に鈍く、総合記事でも書いたように過去2世代は6月時点でともに3勝、本年は7月1週を終えて未勝利と重賞な獲得賞金源でもあるこのカテゴリーで伸びないようではハーツ逆転が厳しいでしょう。上記フィデルもあるように対するハーツ産駒は既に2歳世代2勝、先週はもう1頭新馬で2着馬も出ています。
血統登録数は182⇒138⇒111(現2歳)という推移で減少傾向ですが3桁確保でここから中央に何頭入ってどれだけデビューするかですが母数3桁は変わらないので走って来るとは思いますし、本年は良くないと思われた新種牡馬が好調なようでそちらに押され、セレクトが近いですし現状の2歳リーディングでも上位ドレフォンやシルバーステートのキャンペーンといった側面があるのかも知れません。初年度産駒の活躍もあってキズナの2020年種付け数はまた増加していますし「上位常連種牡馬あるある」といったものを踏襲しているとも。
●5位(5位)ルーラーシップ(14億992万8000円)(71勝)
先週は区切りの勝利などもあり獲得賞金14億円突破、といっても大きく伸ばしてはいないルーラーシップらしい平場勝利のみという週間に。本年は基本そのようなことで偶に重賞勝ち馬も出るというのがルーラーシップの傾向。
七夕賞にはヴァンケドミンゴが登録。昨年の3着馬でもあり、全4勝が福島というコース巧者の関西馬。昨年のG3福島記念も2着で前走の福島民報杯は新潟実施、馬場も特殊でしたが展開も特殊でこれはもう参考外でここ狙いということで良いでしょう。ただローテが昨年は急遽組まれた福島の3勝クラスエールSから勝利で休み明けが良いタイプではなくハンデも3着した昨年からは2キロ増の56キロ。
プロキオンSはは産駒登録なし。
●6位(6位)キングカメハメハ(12億6525万5000円)(58勝)
先週はヴァイスメテオールがG3ラジオNIKKEI賞を勝利。これまでの重賞・リステッドレース実績からあってもおかしくはなかったのですが、やや複雑になった抽選状況からボーデンを通して週中にボーデン・ヴァイスメテオールの所属厩舎関連の係争でもやや動きがあり年内に調教停止になるとは思われますが、その関連や抽選も通しましたしボーデンを勝たせるのかと見ましたが勝ったのはヴァイスメテオールの方でした、クラブ名義の方を取ったということでしょう。
七夕賞はカウディーリョ、クラージュゲリエが登録。
カウディーリョは母ディアデラノビアだったりもしますがそこまで強くはないのに昨年のG3函館記念では1番人気で7着、OP実績もないですし昨年のG2札幌記念7着からで休み明けは強いのですがOPの成績からは狙い難く、堀厩舎なので人気するのかも知れませんが。
クラージュゲリエはG3鳴尾記念7着からで展開を考えればもう少し前に来ても良かったという先行馬に向いたレースでペースなどからもその見解で良さそうなのですが、鳴尾記念勝ち馬のユニコーンライオンが宝塚記念でも2着、これも行っただけのようなところはありますが相手も相手なので価値はあるでしょう。
クラージュゲリエ自体が重賞実績もありますし初福島でコースがよほど合わないといったことでもなければチャンスもあるように考えます。
プロキオンSは産駒登録なし。
~母父部門~
1位キングカメハメハ 18億8274万9000円
2位ディープインパクト 14億9404万2000円
3位クロフネ 13億5016万円
4位シンボリクリスエス 11億9162万8000円
5位サンデーサイレンス 11億8047万8000円
先週は上位2頭とサンデーサイレンスが好調だったようですが、1位~5位では順位変動なし。
母父ディープインパクトは2頭新馬戦勝利で血統からは父モーリスで祖母ドバイマジェスティのアルナシームが注目になるでしょう、おじに本年の日本ダービー馬シャフリヤールということになりますが。
サンデーサイレンスは函館の特別戦で10番人気インペリアルフィズ、12番人気メリーメーキング勝利など人気薄の特別勝ち馬などが出たことでシンボリクリスエスとの差を詰めています。
●7位(7位)オルフェーヴル(11億68万1000円)(58勝)
先週は2勝クラス特別の勝ち馬を複数出すなどして獲得賞金11億円突破。
今週はどちらも良さそうなコースですが重賞登録馬なし。先週4勝のうちダート1700mで3勝したのですが本年は小倉ダート1700m実施となる今週のプロキオンSに産駒登録はありません。
●8位(8位)エピファネイア(9億7690万8000円)(39勝)
未勝利週で本年のエピファネイアでは珍しくもなくなっていますがG3ラジオNIKKEI杯ではワールドリバイバルが11番人気2着。行くだけのような馬でG1皐月賞は早めに来られて潰れましたが今回はハナを切らず最後も踏ん張って2着争いを制したように53キロでしたが、かなり頑張ったように思います。あまり重くなると良くないでしょうけど稍重程度の馬場も向いたかと。
今週は産駒の重賞登録なし。
●9位(9位)ヘニーヒューズ(9億5533万1000円)(56勝)
先週は珍しく芝で複数頭の入着はあったものの未勝利、ローカルのダートこそ強そうな印象もありますが
開催替わりとなった先週の各場で勝ち馬は出ず、ダイワメジャーに詰められましたがなんとか9位をキープといった状況。
七夕賞には産駒登録なし。
プロキオンSはスマートセラヴィーとワイドファラオが登録。
ワイドファラオは中央芝・ダート重賞勝ち馬で昨年のG1かしわ記念勝ち馬。これで58キロを背負って地方のダートに実績が偏りつつもありますが左回りダートで走っているとも思える近走、これで小倉ダート1700mとなると疑問ですが小回り適正のようなものがあるのならば。本年のかしわ記念4着、さきたま杯3着と勝てませんが上位で相手を考えれば一気に軽くなるでしょうから勝ち負けにもなりそうですが個人的にはやや手を出しにくいかと。
ワイドファラオが不振期を脱しつつあるのに対しスマートセラヴィーの方は不振期といった状況で近走は大きく負けすぎですし調子が戻ればといったところでしょうか。
ここは上位種牡馬の産駒登録もありますがウェスタールンド(ネオユニヴァース)、サンライズホープ(マジェスティックウォリアー)、バンクオブクラウス(ロージズインメイ)などの下位種牡馬産駒が上位人気となってそちらが有力とも思われます。
七夕賞も連覇の懸かるステイゴールドのクレッシェンドラヴ、キングズベストのショウナンバルディ、トーラスジェミニと今週はそのようになるかも知れません。ステイゴールドもそのような扱いになってしまいました現在29位です。
●10位(10位)ダイワメジャー(9億5451万6000円)(50勝)
先週は3勝クラス勝ち馬を含む4勝と好調でヘニーヒューズとの差を一気に詰めましたが順位変動はなし。11位以下からモーリスが重賞で複数入着馬を出しましたがどちらも勝ってワン・ツーでもしてくるようではないと現状の獲得賞金差から逆転トップ10入りは難しいでしょう。
今週の重賞ではプロキオンSにアヴァンティストの登録はありますが登録時次点の出走馬決定順17位。
上位馬から1頭回避で出走可能ですが1400mまでといった過去成績で初距離にもなりますし本年の小倉ダート1700mでは厳しいでしょう。
●今週は以上です
以上