●1位(1位)ディープインパクト(36億1032万2000円)(113勝)
先週は連続週重賞勝利がストップ、日本ダービー・安田記念と勝利していたのでG1実施機会連続勝利などの記録は継続中で宝塚記念にも産駒の登録があることから更に継続して下半期へという可能性も、バゴ産駒が勝たなければ…といったところでしょう。
エプソムCでは勝ち馬を出せなかったものの2着サトノフラッグ、3着ファルコニアが上位入着。函館スプリントSはオーシャンS組が連対を占めましたが勝ち馬であったコントラチェック着外でカツジが後方から嵌めて5着。先週は土曜未勝利で日曜に中京で未勝利と1勝クラス平場戦の2勝、それでも重賞入着馬を複数出して獲得賞金36億円を突破。新馬戦開幕週にコマンドライン、トレデマンドが未勝利脱出という全弟・全妹勝利の流れからエプソムCアルジャンナは10着など。
先週の重賞ではエプソムCをザダルが勝利してトーセンラー産駒重賞初制覇、函館スプリントSをキズナ産駒ビアンフェ勝利とディープインパクト系が勝ち馬を送り出す結果にもなりました。
今週は阪神・東京・札幌の3場でG3マーメイドSとG3ユニコーンS
マーメイドSにはサンクテュエール、ソフトフルート、レッドベルディエスが登録、キングスタイルは登録時3/8の抽選対象。
実績ではサンクテュエールと思われますが不振が続き前走G3福島牝馬S3着と、やや復調傾向。藤沢和厩舎に想定では川田将雅と珍しい組み合わせもノーザン生産馬でエージェントの関係などだけでしょう。
ソフトフルートは前走で3勝クラス勝利と実績ではサンクテュエールに劣りますが秋華賞3着、エリザベス女王杯6着と昨秋のG1で好走。厩舎の解散で転厩し条件戦でやや手間取ったりもしましたが昨年サマーセントで勝利の斉藤崇厩舎に移って、次週の宝塚記念も1番人気馬を出走させることになりそうですがマーメイドSも割れたオッズでソフトフルート1番人気が想定され、騎手は本年好調の横山和想定。
サンクテュエール55キロ、ソフトフルート54キロでそれ自体は酷量といえませんが下は50キロからで(49キロ馬は非抽選馬対象)軽ハンデ馬にやられなければ。いずれにせよソフトフルート有力でしょう。
ユニコーンSは産駒登録なし。
次回獲得賞金想定はマーメイドSの結果で37億円突破、マーメイドSで勝ち馬を出せなければ36億円台のままというケースも。要はマーメイドSソフトフルートの結果次第ですが37億円台とするのが無難でしょうか。
●2位(2位)ロードカナロア(19億5209万4000円)(85勝)
函館スプリントSで1番人気カレンモエは2着で母娘同一重賞制覇ならず、週間勝利も未勝利1勝と3000万円台の上積みと重賞連対馬を出したにも関わらずロードカナロアとしては獲得賞金がかなり少ないとして良い週間に。本年はここまで好調を維持し、昨年同時期が17億8000万円台だったのでまだキャリアハイペースですがこの辺りから下降して昨年の数値を下回ると思われます。昨秋にあったアーモンドアイのビッグレース連勝分がなくなりそうなので、他の産駒がカバーすれば別ですが天皇賞(秋)・ジャパンカップ勝利分を本年もキッチリ補完とは考え難く。
昨年の2歳リーディングは首位ディープインパクト、2・3位は2020年新種牡馬ワン・ツーのドゥラメンテ・モーリス、4・5位は2019年新種牡馬ワン・ツーのキズナ・エピファネイアでその次位となる6位がロードカナロアでしたが本年はまだ実施2週とはいえ4頭出走で全て着外。人気もそれほどない出走馬で時期的にもまだまだこれからですがこの部門も落ちるとなれば、現2歳は5世代目で血統登録数が過去最多の200超え(216)と数は多いのですが、この血統登録数が曲者でそのうち中央に何頭入るか、もっといえばノーザン生産馬が何頭かといった要素が重要視されCPIなども見るべきでしょうけど、ロードカナロア2歳に関して数だけは多いといった程度の判断で良いでしょう。
前述のキズナ・エピファネイア、モーリス・ドゥラメンテと新種牡馬2強が2歳リーディング上位を賑わすといった過去2年で本年はそれほど当たらないとも考えたのですが序盤から新種牡馬産駒がかなり勝ち上がってここからどう動くか、セレクトセール用のキャンペーンや白毛のアイドルをまた…などといった向きも。
2歳関係はその程度にしてマーメイドSにはホウオウエミーズが登録で抽選対象。
ユニコーンSは前走8馬身差圧勝のルコルセール登録も前走で未勝利勝ちなので非抽選馬対象。出走馬決定順上位から2頭回避で1/2抽選という登録時の状況で、その前走が東京ダートマイルということから出走すれば一発も考えられますが先ずはそこでしょう。ニキーヤ一族ながら芝で使われ初ダートの前走で離して勝った辺りは疑問ですが堀厩舎所属馬で勝てば昨年のカフェファラオから連覇、しかしここは出られないと見るべきでしょう。
●3位(3位)キズナ(13億8158万円)(67勝)
先週は獲得賞金が伸びなかったところに土曜ハーツ好調で一旦逆転されていたはずですが函館スプリントSビアンフェ勝利で終わってみれば今回も3位キープ。ビアンフェは際どい勝利でしたが行き来って着差よりも楽といった印象で去勢効果も出て来た模様。なので使い倒しても良いとは思うのですが負担重量の関係なのか次走はG2セントウルSだとか、今回も休み明けで騸馬になってから大事に使われているようにも感じますがセントウルS勝利ならばサマースプリントチャンピオンということもありそうなので。
マーメイドSにはアブレイズ、シャムロックヒル、アカイイト(抽選対象)が登録。
アブレイズはG3フラワーC勝ち馬で前走OPメイSでそれ以来の勝利という4歳でトップハンデ56キロ。56キロの出走自体も初ですがハンデ差もあって阪神初出走、関西馬ですが関東で良績というタイプで実績馬が勝利する別定当時のマーメイドSとは違って消えるタイプではないかと。56キロ馬の勝利では13年マルセリーナまで遡ってマルセリーナも桜花賞馬ですし55キロで17年にマキシマムドパリが勝利していますが秋華賞3着馬で同年の愛知杯勝ち馬。例年と同じく阪神実施といっても昨秋からイレギュラー開催が続く関西エリアの3回阪神開幕週なので傾向がガラリと変わることも考えられますが負担重量を背負う方が優位に振れるケースはないかと。
キズナ産駒の登録馬で最も有力と思われるのはアカイイトで抽選対象ですが前走3勝クラスシドニートロフィーは1番人気が想定されるソフトフルートの0秒1差2着で、ソフトフルートはG1実績なども考慮されたのか55⇒54キロでアカイイト出走の場合は55⇒52キロなので抽選次第で突破すれば勝ち負けでしょう。想定も松山弘平を確保でデアリングタクトでイマイチだったり海外遠征・隔離期間などもあって少し落ちていましたがこのところ絶好調で厩舎も先週ビアンフェで重賞勝利、とにかく抽選突破を。
ユニコーンSにはヴィゴーレとローウェルが登録。ヴィゴーレはクラシックのプレップで通用せず出走叶わなかった初ダート馬で本年中央3歳のダートレベルはここまで相当低いのですがこのローテでユニコーンSを勝てるかと言われれば。祖母が切れ者ラティールでおじにヒットザターゲットとこちらを採れば芝血統
ですが母はダート短距離で3勝のキングカメハメハ産駒。芝で使われ1勝クラス特別も勝利、いずれも芝1800mの勝利でもありますし出走すればここよりはラジオNIKKEI賞向きとも思えますが。
ローウェルは初戦は阪神芝でしたが2戦目以降は阪神ダート1400mに使われ1勝クラスも勝利。距離の関係もあってかそれほど離して勝たないのですがかなり強いタイプで、これが阪神ダート1400mに特化しているとなると東京ダート1600mでは?距離延長よりも阪神ダート1400mと同じく芝スタートとはいえコースが合わないかと、ラウダシオンの下なので東京が合うことがあってもおかしくないのですがダート戦で父も違いますし。かなり良い馬で、阪神ダート1400mならばここでも有力と見ますが。
●4位(4位)ハーツクライ(13億6411万7000円)(61勝)
先週は土曜に札幌・東京で2勝ずつ札幌は芝2600mの特別戦勝利など得意条件で強さを見せ、日曜はエプソムCにも出走馬はあったのですが勝ち馬は出ずキズナとの差を僅かに詰めただけで順位は4位のまま。
マーメイドSにはシャドウディーヴァが登録。阪神で出走はありますが東京の1600m~1800m向きというタイプでここでは格上といった存在ですが、このタイプが負担重量差からも軽量馬にやられる傾向にあるので。
ユニコーンSは産駒登録なし。
今週の重賞もキズナ産駒が有力なので離されずに追走出来れば、先週のように条件戦で勝ち馬を送り出してキズナが止まるようならば逆転可能な差ですが。
●5位(5位)ルーラーシップ(12億7964万4000円)(65勝)
日本ダービー週から2週未勝利でしたが先週は勝ち馬も出て不振を脱出。先週の勝ち馬で注目したいのは3勝クラス桑名Sを勝ったカレンシュトラウスでマイルの決め手は相当、これならば同じく中京マイルの中京記念でというところですが本年は小倉芝1800mなので。それでも出走すれば有力でしょうし完全に軌道へ乗ったと見るべきでしょう、母のアグネスワルツは先行して頑張るタイプでしたがこちらはマイルの差し馬なようで。
マーメイドSにはパッシングスルーが登録。阪神内回り芝2000mは合いそうなのですが阪神は初出走。
ユニコーンSは産駒登録なし。
●6位(6位)キングカメハメハ(11億3245万1000円)(52勝)
先週は特別戦勝ち馬も出ましたが2勝クラス八王子特別の16頭立て16番人気単勝333.5倍のリキサンダイオー、札幌でも10番人気馬が勝利して3歳ではグランオフィシエや、レイデオロ・レイエンダなどの全弟アルマドラードもダートで漸く勝ち上がり。
今週の重賞は産駒登録なし。
~母父部門~
1位キングカメハメハ 16億2772万8000円
2位ディープインパクト 13億3201万6000円
3位シンボリクリスエス 11億1855万8000円
4位クロフネ 10億4210万6000円
5位サンデーサイレンス 10億4142万円
上位は同じ程度伸びましたがクロフネがサンデーサイレンスを交わして4位に浮上。
クロフネは函館スプリントS2着カレンモエの母カレンチャンが父クロフネ、新種牡馬ドレフォン産駒初勝利となった白毛のハイアムズビーチは母ユキチャン、これらでクロフネが上げて来たようです。
●7位(7位)オルフェーヴル(9億8483万4000円)(50勝)
先週は3勝クラスジューンSで勝ち馬を出すなどマズマズの週間。個人的にはエプソムCのヒュミドールを狙っていて着外でしたが枠順の差で負けたような結果に。外枠でも勝たなかったとは思うのですがもう少し前に来て際どくはなっていたかと。
マーメイドSにはアンドラステが登録。重賞入着実績があり2000mは長いというかワンターン向きの印象で今回は昨年12月のターコイズS2着からと実力は十分ですが力を発揮できる条件が整っているかということでは割引きでしょうか。
ユニコーンSにも1頭登録はありますが非抽選馬対象。
●8位(8位)エピファネイア(9億460万円)(36勝)
先週も4勝と2週連続4勝で、大連敗を喫した先月の不振から脱したというよりはあれだけ勝ち馬が出なければ勝ち馬も出るだろうということで。獲得賞金9億円突破と好調で洋芝も走りますし札幌でも産駒は活躍するでしょう(適当)。
マーメイドSにはイズジョーノキセキとクラヴェルの登録はありますがどちらも抽選対象、登録時3/8抽選なので出走がない場合や2頭出走ということも。イズジョーノキセキは本当に強く宝塚記念に出ても本年のメンバーで上位に来てもおかしくないのですが未勝利戦でも2着になりそうなタイプ。想定が西村淳也なので一発も、逃げ屋なので追い込みのこの馬に合うかは疑問ですが。
クラヴェルは母ディアデラマドレの産駒で勝利すれば母娘同一重賞制覇に、こちらも抽選ですが想定は横山典なので後方からでしょう、もしくは気まぐれに逃げて大惨敗とか?安田翔厩舎とは相性が良くキングオブコージなども完全に手の内へ入れていましたので普通に乗りさえすれば上位に来ても、抽選組なのでまずはそこですが。
イズジョーノキセキは京橋S2着からで当時3着はアカイイト、5着がソフトフルート(転厩初戦)
クラヴェルはシドニートロフィー4着からで勝ち馬とは0秒2差、1着ソフトフルート・2着アカイイトでこの辺りからの出走馬が負担重量でアドバンテージもあり重賞からの組よりも有力とは見ています。
ユニコーンSは産駒登録なし。
●9位(9位)ヘニーヒューズ(8億7307万3000円)(52勝)
先週は得意のダートOPで特別で入着はありませんでしたが1800mでやや長くサトノギャロスが5着まで。
OP特別だったのですが三宮Sは出走馬のレベルもかなり高く5着でも良く走っているとは思います。
3勝クラス夏至S勝ち馬スマッシングハーツはミルコで出遅れたので(騎手が)止めてしまうかとも思ったのですがそれでも外を回して完勝と、またOP特別勢に強力な1頭が加わったでしょう。
マーメイドSには産駒登録なし。
ダート戦でも重賞登録馬があまり見られないのがヘニーヒューズですが本年はケイアイロベージ、ゲンパチフォルツァ、サンライズウルスの3頭が登録。
ケイアイロベージは半兄クインズサターンも武蔵野Sで2着入着のハッピートレイルズ一族。阪神ダート1800mを連勝してきたのでコース適性などがポイントでしょうか、母父はクロフネ。
ゲンパチフォルツァは同じく東京ダート1600mのOP青竜S勝ち馬で本年のメンバーでは上位人気でしょう、海外レース明けのピンクカメハメハ、ラペルーズ、ブラックアーメット辺りなどと上位人気を形成するかと。
サンライズウルスは前走東京ダート1400mで勝利したフェアリードール一族、ディナシーのラインだったりもしますが距離はとりあえずマイルまでは持つでしょう。
ケイアイロベージとサンライズウルスは900万組なので出走可能ですが前日の2勝クラスで東京ダート1600m戦の青梅特別にも兼登録されユニコーンS登録馬に兼登録馬も多いのですが、こちらに出走の3歳がその後に活躍するという年度もあるので。レパードSで狙うのならユニコーンS組よりも青梅特別組といったことで。
ユニコーンS産駒勝利の場合は19年ワイドファラオ以来の2勝目。
今週土曜の東京メインはOPスレイプニルSですが2100m戦なのでここでは長いからなのかヘニーヒューズ産駒の登録はありません。
●10位(10位)ダイワメジャー(8億3486万7000円)(42勝)
先週は新馬・未勝利で3勝加算。函館スプリントSのケープコッドが6着で上位はほぼ差がなかったのですが、オーシャンS上位馬で決した上に外枠からスンナリ行けた組に利があったようなレースで枠も良くなかったとは思います、北海道地区でも走りますがベストは中山芝1200mでしょう。
2歳戦は序盤ですし大きな動きもまだないのですが、先週はセリフォスが勝利してダイワメジャー産駒世代最初の勝ち馬に。開幕週で勝利したコマンドラインが評判馬ということもあってそちらより低い評価になるでしょうが初戦だけならば断然セリフォスが上という評価で、コマンドラインはここからの上積みも見られそうなのでと予防線は張って置きますが、あの程度ならセリフォスの方が断然上だとこの段階では。
シルバーステート産駒で初勝利となったメリトクラシーと同じく中京の勝ち上がりでこの2頭は追分F生産のG1レーシング所有馬とノーザン生産のサンデーレーシング・シルク・キャロットといった辺りではないのですがセリフォス・メリトクラシーともにかなり強いと見ます。メリトクラシーは強いというよりはゲートが上手いレースセンスに優れた天才少女的な印象。
マーメイドSにはシャレードが登録で抽選対象。前走シドニートロフィー組ですが勝ち馬から1秒1離された8着馬でこちらは苦しいでしょうか。6勝しているダノンメジャーの全妹で半兄ダノンキングダムも6勝ときょうだいから重賞勝ち馬は出ていませんが堅実に走るという成績でシャレードも既に3勝、今回は軽視しますがノーザン生産のセレクト高馬ですしもっと走っても。
●今回は以上です
以上