●1位(1位)ディープインパクト(35億3387万9000円)(111勝)
グランアレグリアが安田記念を勝って、という体で進めた前回でしたが1着ダノンキングリー・2着グランアレグリアの産駒ワン・ツー。集計としてはディープインパクト産駒決着なのでどちらが前に来ても同じなのですがプレミアムも含めてダノンが勝つとは全く考えていませんでした。
これで一気に跳ねて日曜は中京メインの3勝クラスも人気薄の勝利、などで一気に35億円まで突破。昨年の安田記念実施週終了時、平たくいえば昨年同時期は36億9896万1000円(119勝)なのでペースとしてはやはり落ちています。
先週からクラス再編成などがあり2歳世代から早くも勝ち馬も出ましたが、2歳記事に関して本年は2歳リーディング記事のみという予定。開幕週2場実施なので先週分は少し書きましたが開催が進むに連れ2歳戦も増えますので簡略化されて行くでしょう、今週から3場開催なので早くもギブアップ予定。2歳リーディングサイアーの数値だけは保存しようと思います。
ディープインパクト項なので1つだけ書くと2歳記事では絶賛したような向きもありますがコマンドラインの個人評は高くないです、低くもないですが。
昨年も2歳戦開幕週にサトノレイナスが勝ったわけですが、1勝クラスも古馬混合になる週でその最初のレースを昨年勝利したのがレイパパレだったようです。安田記念もグランアレグリア勝利で連覇でしたが中2週がやはり堪えて位置を取れなかったということでしょう。
今週の重賞はエプソムCと函館スプリントS(札幌実施)
エプソムCんいはアドマイヤビルゴ、アルジャンナ、サトノフラッグ、ファルコニア、プレシャスブルーの5頭が登録。7歳のプレシャスブルー以外は有力と思われますが昨年のクラシックで足りなかったグループ、といっても昨年はコントレイルが勝つブックだったので、この辺りの実力派(実力ない派)がどこまで頑張るかでしょう。天皇賞(春)では4歳馬も上位に来ていましたが安田記念はサリオス8着、ラウダシオン最下位14着と同じ東京の1600m⇒1800mの翌週実施、これで4歳馬がどこまで頑張れるか。
安田記念は18年モズアスコット・19年インディチャンプ・20年グランアレグリアと4歳が3連勝中でしたが本年は5歳ダノンキングリー勝利。エプソムCも18・19年は4歳勝利でしたが昨年は6歳ワン・ツーでダイワキャグニー勝利、オーナー関連(某半島系の某大物逝去)で明らかな何かだったのですが本年はどうなるでしょうか。上り調子のアルジャンナ、ファルコニアにアドマイヤビルゴ、サトノフラッグが復調なるかという見立てで。コマンドラインにしても結局アルジャンナの下でしかも全弟なんですよね、全姉は全く勝てない状況で。
函館スプリントSはコントラチェックが登録。G3オーシャンS以来ですが距離も本来は忙しいと思いますし中山専なので洋芝適正などではなく中山以外ならば消して良いのではないかと。初勝利は札幌芝1800mで7馬身も切ったのですが6頭立てで当時の相手関係が、当時2着ブラックウォーリアは3勝クラスまで勝ち上がっていますがダート馬だったりというレベル。
もう1頭カツジも登録で昨年G2スワンSを突然勝利しましたが、その後はG1などで大敗続き、距離も1400m~1600m向きかと。
ここ2年年間獲得賞金70億円オーバーのディープインパクトですが2019年は日本ダービー ロジャーバローズの次に重賞勝利となったのはG3クイーンSミッキーチャーム。2020年は安田記念グランアレグリアの次が新潟ジャンプSフォイヤーヴェルクで平地重賞ではG3関屋記念サトノアーサー(関屋記念は2019年もミッキーグローリーが勝利)70億オーバーの近2年も夏競馬の平地重賞勝利は年間2勝が続いていますので傾向が続くのであれば、あまり頭からは狙わない方が良いとも考えます、昨年のエプソムCは不良馬場でもあったので向かなかったなど条件もかなり変わりそうですが。
次回想定としては36億は超えて重賞の結果次第で37億を超えて38億に接近。36億円台に落ち着くのが有力として置きます。
●2位(2位)ロードカナロア(19億1896万2000円)(84勝)
先週も4勝加算で19億円突破。安田記念のケイデンスコールはもう上積みがなかったのか伸びませんでしたね本年に入って復調していましたが相手が一気に上がったとも。
エプソムCは産駒登録なし。函館スプリントSにはカレンモエ、ロードアクアが登録。アスタールビーとスギノヴォルケーノも登録されこの2頭が出走馬決定順16位タイで登録時は抽選でここから1頭出走なので3頭出走予定、決定順上位のロードカナロア産駒以外1頭回避で4頭出走。登録状況はそのようなことですが勝負になりそうなのはカレンモエだけでロードカナロアは12年函館スプリントS2着でしたが母カレンチャンは11年勝ち馬なので同一重賞母娘制覇も懸かる一戦。函館で勝利はありますが札幌未出走で休み明けから走るのか、コース適性といったことがポイントになりそう。
●3位(3位)キズナ(13億2122万3000円)(65勝)
2場開催で出走頭数も少ない週間で特筆すべきこともないのですが1頭勝ち馬が出て依然として3位をキープという週間に。昨年は最初の2歳戦で後のOP(L)橘S勝ち馬がいきなり勝利だったのですが本年は開幕週1頭のみ出走の未勝利、3世代目ですがそのうち勝ち出して来ると思われます。
エプソムCにはヤシャマルが登録。1勝クラスから3連勝で近5走が2⇒2⇒1⇒1⇒1で全て東京競馬場、未勝利勝ちも東京なので昨年の勝ち馬ダイワキャグニーほどでないとしてもかなりの東京巧者。良馬場むきとも思いますが本年は良馬場実施となりそうでやや2000m寄りの気もしますが1800m~2000mが強いといったことで、重賞初挑戦の相手関係がポイントで得意条件の分どこまで戦えるか、過去3年は重・稍重・不良でしたが良馬場なら1分46秒前後の勝ち時計で日本ダービー同日の3勝クラスむらさき賞は1分44秒3が勝ち時計だったりもしますので良の方が良いでしょうけどここまで速い時計の決着になると、夏競馬良くないとしましたがディープインパクト産駒が優勢かと、エプソムCが良の高速決着ならディープインパクトなのかも知れません。
函館スプリントSはビアンフェが登録。完全に終わったといった時期もありましたが騸馬になってここから良くなるでしょうし函館2歳Sの勝ち馬なので札幌の函館スプリントSでもなんとか。オーシャンS1着コントラチェック・2着カレンモエ・3着ビアンフェでいずれも宮記念をスキップしてここが再始動戦なのでそのままスライドすればリーディング上位3頭の産駒による決着ですが。
●4位(4位)ハーツクライ(13億239万4000円)(57勝)
先週は障害戦の1勝のみで安田記念サリオスは8着。距離はマイルでも良いと思うのですが朝日杯フューチュリティステークスはライアン・ムーアの超絶騎乗で勝っただけなので結局それでしょう。皐月賞・日本ダービーも2着で毎日王冠までは良かったので早熟とは思えませんがそのような怖れも。トモが良くないとかで見た目にも明らかに緩かったので状態が良くなかったなど、とにかく走らなかったということで。
エプソムCにはシュリとマイラプソディ、ワンダープチュックが登録。シュリは強いのですがリステッドレース止まりという印象で1800mよりも1600m向き。マイラプソディも本年に入ってリステッドレースで好走していますがこちらは2000mが良いでしょうか。問題はどちらも騎手でシュリのミルコはダメなら投げ出しますし日本ダービーのアドマイヤハダルは調教で大ミスをやらかしたとはいえ最下位で安田記念ラウダシオンも直線でもう一杯になって最下位なので、横山典と同じで馬よりも騎手が途中で止めないかどうか。マイラプソディもキーファーズ縛りで豊さんなのでしょうが豊さんがビックリするぐらい乗れてなく、これだけで消せるような状況なので。
ワンダープチュックはメイS4着から、相手関係で苦戦でしょう。
函館スプリントSは産駒登録なし。
●5位(5位)ルーラーシップ(12億507万円)(61勝)
2週連続未勝利で、順位を争っていたキズナ・ハーツには離される一方で本年もハーツに勝つことはないというか最初から考えてもいませんでしたがキズナにも勝てないでしょう。昨年はオルフェーヴルどころか大種牡馬とはいえ父で既に亡くなっているキングカメハメハに負けたぐらいなのでこの程度なのでしょう。
今週の重賞に産駒登録はありません。
●6位(6位)キングカメハメハ(10億9105万8000円)(48勝)
先週は2勝クラス特別の1勝。出走頭数も減っており2場開催では厳しくなる週間も珍しくはない近況なので。現2歳が最終世代となりますが開幕週は3頭出走で1番人気となった2頭は2・3着とそれなりに走りそうな気配も。
先週は18年G3新潟大賞典勝ち馬の10歳馬スズカデヴィアスが予後不良に。海外キャンペーンを刊行して中央復帰戦の障害戦でいきなり勝利と良い意味で形容の難しい馬でしたが、その障害レースでなんとも残念な結果に。
顕彰馬選定投票で基準に達せずキングカメハメハは本年も選定されなかったようです。リーディングサイアー記事観点ではキングカメハメハが選定されないというのは有り得ないのですが。
今週の重賞に産駒登録はありません。
~母父部門~
1位キングカメハメハ 15億8272万4000円
2位ディープインパクト 12億9694万円
3位シンボリクリスエス 10億7971万6000円
4位サンデーサイレンス 10億114万6000円
順位変動はなく安田記念4着インディチャンプ、鳴尾記念3着ブラストワンピース、2勝クラス特別2勝のキングカメハメハがリードを広げたようです。サンデーサイレンスも10億円を超えて来ましたが昨年母父リーディングからも陥落し、状況からもこの部門で首位に返り咲くことはないでしょう。
安田記念でダノンキングリー勝利のストームキャットが15位、海外供用種牡馬な上に1983年産なので母父としての産駒出走も少なくなりつつありますが本年はG2京都記念ラヴズオンリーユー、G2京都新聞杯レッドジェネシスなども重賞勝利でディープインパクト×ストームキャット配合の強さを改めて感じるシーズンに。
鳴尾記念勝ち馬ユニコーンライオンの母父ハイシャパラルも本年重賞2勝目で順位は43位。G2フィリーズレビュー のシゲルピンクルビー(函館スプリントSに登録)とG3鳴尾記念ユニコーンライオンの2勝で中央通算でも母父としての重賞勝利は中央通算も2勝。
●7位(7位)オルフェーヴル(9億1830万4000円)(46勝)
未勝利週で獲得賞金も1000万円割れの2場開催とはいえ不振週。これといって特にありません。
エプソムCにはヒュミドールが登録。条件を問わないタイプとしていましたが前走のような荒れ馬場は向かなかったようで3勝クラス勝利時に突然恐ろしいまでの決め手を発揮した東京芝1800m戦なので、長距離G2戦でも入着するほどですがここがベストではないでしょうか。騸馬なので難しいところもありそうですが嵌ればというよりは実力さえ発揮すれば勝つシーンまであるかと。
函館スプリントSにはジャスティンが登録。重賞勝ち馬ですがダート1200m戦の重賞勝ち馬でサウジ・ドバイで使ってドバイゴールデンシャヒーンからというローテ。芝でも勝利はありますし走らなくもないのでしょうがベストは大井のダート1200mにも思えますし適正がどうかでしょう。鳴尾記念勝利の坂井騎手で矢作厩舎が使うのですから勝算もありそうですが矢作厩舎からはミッキーブリランテも登録と常識ではこちらを優位と見るべきではないかと。ダノンキングリーが最下位だった前年の天皇賞(秋)から安田記念を勝つぐらいなのでなんともいえませんがドバイゴールデンシャヒーン2秒8差11着からでは。
●8位(8位)エピファネイア(8億6834万円)(32勝)
先週は勝ち馬が出て未勝利週は3週連続でストップ。その間に日本ダービーでエフフォーリア2着など大きな獲得賞金もあって順位を戻しつつありますが、2着で許されるような状況でもなかったので。連敗も止まりましたのでここからまた上げて来るのを期待します。
結果的に大連敗ストッパーとなったのが本年最初の2歳戦勝ち馬クラウンドマジック。デアリングタクト・エフフォーリア級とは思えませんが、もう1頭3着馬も出て開幕週を終えて2歳リーディングではトップに。2位が新種牡馬のアメリカンペイトリオットなど、まだまだ動くでしょうが好スタート。
今週の重賞登録馬はありません。
●9位(9位)ヘニーヒューズ(8億2272万3000円)(49勝)
2場開催で入着数は少なかったのですが3勝クラス特別勝ち馬などをだし2勝で獲得賞金8億円突破。
5月に勝ちまくりだったダートOP特別に産駒出走はなかったのですが3勝クラス特別で勝利とダート戦の強さは月が変わってもこちらは変化なし。
今週のダートOP三宮Sにはサトノギャロスが登録。前走平安Sは距離などよりも相手が強かったので。
東京のダート戦3勝クラス夏至Sには2頭登録。
北海道地区のダート短距離や1700m戦も走るので(適当すぎ)堅実に賞金加算は見られるでしょう。
夏だから特に強いというよりはダート種牡馬なので、冬場に強いイメージもありますが。
●10位(10位)ダイワメジャー(39勝)
先週は重賞登録馬なしとしましたがG3鳴尾記念で12番人気ワイプティアーズが5着でした。
鳴尾記念は行ったっきりのレースで荒れましたが中京芝は先行有利でしょうか、4回中京は今週までの4日間開催ですが。
今週の重賞はケープコッドが函館スプリントSに登録。中山も強いのですが北海道地区でも実績アリ、函館・札幌は2歳時の成績だったりもしますが短距離ならば崩れないようなので。過去5走1⇒2⇒3⇒4⇒5着とキッチリ刻んでいますので6着はマズイのですが右回りの方が良いですかね、左回りも前走中京の
鞍馬Sだけなので悪いのかは微妙。
●2歳戦
開幕週に大物は出なかったように思います。コマンドラインに今後どれだけの上積みがあるかといったぐらいでしょうか、東京の牝馬限定戦勝利クレイドルは血統的魅力もありますが2着レディーナビゲーターの方が明らかに将来性は上なので。
2歳記事参照ということで本年の2歳関連はこの程度に。
●今回は以上です
以上