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週中競馬記事(2021年5月4日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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●1位(1位)ディープインパクト(23億4263万円)(82勝)

天皇賞(春)をワールドプレミアが勝利、3着カレンブーケドールとG1レースの大幅賞金加算に成功し獲得賞金も23億円まで伸びました。土曜段階どころか天皇賞(春)まで未勝利という週間で伸びずに終わるケースもありそうでしたが終わって見ればガッチリ首位固め、その直後に日曜新潟の最終レースでも条件戦ですがワン・ツーを決めました。

天皇賞(春)は19・20年フィエールマンから産駒による3連覇。本年は異例の阪神芝3200m、外回りから内回りという特殊コースでの実施でもディープインパクト産駒が勝利。

ただし昨年は通常の京都開催ということもあり、この週間は10勝。先週は得意の東京でも未勝利ということで週間では2勝、本年はG2青葉賞に出走馬自体なかったのですが昨年は3・4着馬ながら2頭入着、OP(L)スイートピーSも昨年はデゼルが勝利も本年は1頭出走で着外など該当週東京の成績で昨年に比べるとおかなり落ちると思われます。

昨年同時期の獲得賞金・勝利回数は(27億7799万4000円)(94勝)で、上記の本年数値と比較しても良くないといって差し支えないでしょう。

 

ワールドプレミアに関しては論外ということで結果として「勝った」、つまり「勝たせた」ということでリーディング記事的にはそれが数値として反映されるというだけで。カレンブーケドールも良く走りました。

 

今週の重賞はNHKマイルカップ、京都新聞杯、新潟大賞典の3重賞

 

NHKマイルカップにはG2京王杯2歳S2着、前走G3ファルコンS9着のロードマックス。

OP芙蓉S1着、前走G2スプリングS7着ランドオブリバティの2頭が出走予定。

他にグレイイングリーン、ヴィアルークスも登録されているが登録時グレイイングリーンは出走馬決定順上位から1頭以上回避で6頭による抽選対象、ヴィアルークスは登録時25位で非抽選馬対象。

 

そのようなことでNHKマイルカップはほぼノーチャンスでしょう。ロードマックスは左回りの方が良いというかG1朝日杯フューチュリティステークス以外は左回りで出走。なので左回りというよりは東京でやや良いというもので年明け中京での2戦も大きく負けていて、東京ならば多少はという程度でしょう。

ランドオブリバティは能力自体ある、「あった」と考えますがホープフルSでゲート出て両サイドから挟まれて変なスイッチ入って終わったのが全てでしょう。1800m未満初出走でそこらの対応もありますがレースに行って見ないとわからず難しい面も多い上に今回初めて違う騎手というのも。

グレイイングリーンは出られれば多少は面白いとは思うのですが先週のOP(L)スイートピーSに出走したエリザベスタワーが現段階では想定から消えず、オークスの想定に入っていないので出走すれば非抽選馬となってこれは決定順19位タイの900万組全てに共通。エリザベスタワーを含む出走馬決定順上位から回避馬が出て1頭回避で1/6抽選、ヴィアルークスは25位400万登録で出走不可能と思われます。グレイイングリーンにしても良い馬なのですが阪神芝1400mの内回り向きディープインパクトといった感じで前走のアーリントンCは馬場もあったでしょうが大敗していますので面白いとはしましたが仮に出走しても厳しいはず、中京芝1400mのOP(L)橘Sにも登録されていますのでこちらの方が距離というよりコースが向くと思われます。

 

京都新聞杯にはアナレンマ、ディープモンスター、レッドジェネシスの3頭登録。

中ではOP(L)すみれS勝ち馬ディープモンスターが有力で豊さんに戻るということもあって1番人気でしょう。皐月賞も勝ち負けにはなっていませんが戸崎が限定の代役で変に弄ることも出来ない中を後方からやって0秒8差7着、これは勝ち馬だけが抜けた着順やタイム差で2着タイトルホルダーからは0秒3差の7着で8着からまた離れているということから日本ダービーまで考慮した2着争いということではここまでを圏内としても良いかと。青葉賞組は要らないでしょうしそれよりもサトノレイナスをどの位置として予想立てするかなどもありますが。メンバーを見てもトップの実績で本年は中京芝2200m実施ですが1勝クラス梅花賞をここで勝利してエリカ賞2着も皐月賞4着アドマイヤハダルの0秒1差2着と対アドマイヤハダルという観点では皐月賞もこの結果がほぼ反映されたような形。現段階の能力ではここでトップで良いはずですが1勝クラス勝利後のリステッドレース勝ち馬で日本ダービー出走の賞金は足りていると思われそれでもここを獲りに来るのか、日本ダービーでは勝負にならないので3歳G2重賞1着賞金を獲りにくるのか、クラブ馬主の競走馬ということもあってその辺りのジャッジが必要になるかと。昨年も皐月賞からのディープボンドが勝利していますがディープボンドの場合は優先出走権もない賞金400万から皐月賞に出走して10着からでこの辺りは同じ皐月賞からでもディープモンスターとは違うでしょう。

レッドジェネシスはノーザンの友道厩舎、川田将雅想定で1勝クラスゆきやなぎ賞勝利から。ゆきやなぎ賞2着リーブルミノルが次走でアザレア賞を勝利してG2青葉賞で勝負にならなかったようにこの辺りの組では日本ダービーの本番は元よりプレップでも足りないという見立ても。前走に関しては勝っていても勝っていなくても良く過去5年も勝ち馬は全て違うレースがステップにいるので。14年勝ち馬サウンズオブアースの主な勝ち鞍(?)でおなじみのはなみずき賞からというのが良い傾向でしたが18年から実施されず、15年ゆきやなぎ賞3着⇒はなみすき賞1着⇒京都新聞杯1着⇒日本ダービー2着サトノラーゼンなどもはなみずき賞経由組。

もう1頭アナレンマは年明けデビューで1勝クラス大寒桜賞5着から、大寒桜賞組はどちらかといえば青葉賞寄りの実績でアザレア賞・大寒桜賞組が青葉賞・京都新聞杯の日本ダービープレップG2で良く馬券になっていたのですが過去5年やら10年単位で見たデータで3年程度に限定すればあまり来ない傾向になっているので。以前に来ていたので来ない時期になっているのか京都改修の影響で例年と違う実施状況にあるのか理由はわかりませんけど。金子真人HDのノーザン高馬で怖いことは怖いのですが祖母は欧州2歳G1などの勝ち馬で、おばにヨークシャーオークス馬が出る母父ガリレオ配合ということからあまり中央の馬場向きではないかと、例年の高速京都なら即消しでも良さそうですが3歳新馬勝ちも中京の藤原英厩舎なので。

 

新潟大賞典はサトノエルドール、サトノソルタス、ダノンマジェスティ、ポタジェが登録。重賞好走経験のある実績馬と3勝クラスを勝ち上がった直後の5歳・6歳勢ですが全馬チャンスはあるでしょう。新潟も例年と違い2回新潟の実施なのでわかりませんが勝ち馬は出しているものの直近ではそれほど良くないのでイレギュラー開催が良い方に出れば。中では4連勝でリステッド白富士Sを勝利して前走G2金鯱賞3着のポタジェが有力と思われます、1番人気か2番人気の出走かと。有力どころのハンデは55~57の範囲といったところでそこはあまり影響ないでしょうか。

 

今週の重賞登録馬で有力なのは京都新聞杯ディープモンスター、新潟大賞典ポタジェといったところ。重賞勝ち馬が出て上手く嵌ればそこだけで1億円以上の加算というケースも週間では2億近くか2億超えまでありそうですが最良のケースなので次回想定としては獲得賞金24億円台まで、上手く行けば25億円突破も。NHKマイルカップ1着1億5000万なのでそうなれば更に跳ねますが本年の登録状況からそれは難しいでしょう。

 

●2位(2位)ロードカナロア(15億8019万円)(67勝)

先週は青葉賞出走馬が勝負にならずといった重賞出走状況で天皇賞(春)は出走なし。3勝クラス特別で4歳グランデマーレが勝ち上がって昨年はコントレイルが全部持って行きましたが故障さえなければその対抗馬、それはサリオス(アリストテレス)だったのでその下ぐらいにはランクしたような馬で順調ならば大きいところでもやれると思います。

 

NHKマイルカップにはG3京成杯2着、前走G2ニュージーランドトロフィー2着で優先出走権を得たタイムトゥヘヴン。

前走G3アーリントンC2着で優先出走権を得たリッケンバッカー。

OP(L)ジュニアC1着、前走G2スプリングS5着ヴェイルネビュラの3頭が出走予定。

 

タイムトゥヘヴンは三冠路線からNHKマイルカップに切り替えたような形。前走のニュージーランドトロフィー組自体を評価していないのですがそこで2着といっても逃げ馬が5馬身離して勝ったレースで2・3番手が止まったところを拾ったようなもの、未勝利勝ちも中山、G3京成杯2着は完全に乗り違いですがこれも中山と中山巧者な上に勝ち馬が抜けた重賞で2着があるといった具合なので大負けしても。想定は前走から継続のミルコで一時よりは上向きなようで昨年もこのレースを勝っていますが大きな信頼を寄せるのも。

リッケンバッカーは勝ち上がるのに6戦掛かって3月末に漸く未勝利勝ち、ただしこれがかなり強い相手の2着なども多く前走G3アーリントンC2着も人気薄でしたが割と順当かと。要は相手なりのようなところがあるというタイプで輸送も含め東京が向くかとなると?想定は横山武史で乗れていますが。馬込みで追い出しも出来るだけ我慢させてといった印象なので内枠引いたらですかね、それでバラバラの展開になって直線横一杯に広がったりしたらアウト、その観点でも東京はどうかと。

ヴェイルネビュラ辺りならば要らないだろうと思いますがOP(L)ジュニアC勝ち馬で負けた2戦も5着。前走G2スプリングSは道悪適正や枠順の差が出たとして、新馬勝ち後の2歳1勝クラス百日草特別は8頭立ての5着なので威張れたものではないですが勝ち馬が皐月賞馬エフフォーリア、2着は青葉賞出走(6着)のレインフロムヘヴン、3着は京都新聞杯に登録のあるひめさゆり賞勝ち馬ヴェローチェオロと過去大きく崩れた経験はないと一応出来ますのでやや不気味なところも。ロードカナロアと相性の良い母父ハーツクライ産駒で母父ハーツクライ産駒は重賞8勝ですが6勝は父ロードカナロア、と書くと盛っただけで重賞勝利のロードカナロア×ハーツクライ配合はケイデンスコール3勝、トロワゼトワル2勝、ヴァルディゼール1勝で1頭が複数重賞勝利というケースも見られ、母父ハーツ産駒で他の重賞2勝も1頭だけ、それが父エピファネイアのエフフォーリアなので。

 

京都新聞杯はディオスバリエンテが登録。初戦は中山芝1800mの新馬戦勝利で2着ボーデン、3着アサマノイタズラというG2スプリングS上位入着馬、4・5着馬も既に勝ち上がっており5着グローリアスサルムは祖母がメジロトンキニーズで同世代でもおばにG2フローラS勝ち馬クールキャットなど。といっても初戦で負かした相手がその後強かったり一族が走っているというだけで前走G3共同通信杯11着から、勝ち馬は皐月賞馬エフフォーリアですが12頭立て11着でそれ以来。母ディアデラノビアなので京都実施だったならばというところでしょうか、堀厩舎の関西遠征もこのランクの場合は信頼度も疑問。

 

新潟大賞典は産駒登録なし。

 

●3位(5位)キズナ(10億1515万2000円)(53勝)

先週は1勝クラスで多く勝ち馬が出ていたところに3勝クラス府中Sでヤシャマルが3連勝を決めて、G1天皇賞(春)でディープボンドが2着。これで一気に賞金加算して獲得賞金10億円突破、ハーツクライは伸びない週間でしたが共に伸びたルーラーシップも僅かに交わしてトップ3崩しの3位まで浮上。3位~5位は僅差なのでまだ週間ごとに順位変動は起きそうですが今シーズンでキズナがここまでくるとは想定外。G1天皇賞(春)も例の絡みで色々と書きたいのですが、とりあえず割愛しまして(ディープボンド鞍上の和田竜二が事実関係を述べないので書きけません)天皇賞(春)も2着馬を出したまでと産駒G1未勝利でここまで来るのが凄いのか凄くないのか?凄いのですがそこで勝つようならば年間3位内も十分に有り得ると。

 

NHKマイルカップには前走G2ニュージーランドトロフィー1着で優先出走権を得たバスラットレオン。

OP(L)紅梅S1着、前走G1桜花賞15着ソングラインの2頭が出走予定。

ダディーズビビッドは登録時19位タイで非抽選馬対象。

 

バスラットレオンが前走のG2ニュージーランドトロフィー5馬身差の圧勝なので上位人気、G1朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬でG3ファルコンS2着からのグレナディアガーズとどちらかが1番人気だとは思うのですがニュージーランドトロフィーからの連勝というのも12年カレンブラックヒル以来でニュージーランドトロフィーが現行の中山芝1600m戦となってからはこのケースのみ、前走ニュージーランドトロフィーから勝利というケースは他にもあるのですが。東京芝1400m実施当時は場も同一ということもあって勝ち馬も出たのでしょうがシーキングザパールやエルコンドルパサーといった海外G1を勝利する歴史的名馬だったので、これとて90年代後半まで遡ってこのローテからの連勝馬でカレンブラックヒル以前となるとこの当時まで遡ります。ニュージーランドトロフィーの評価というよりは昨年の朝日杯フューチュリティステークスを全く評価していないのでグレナディアガーズを含めてここはどうかと、この見立てが狂えば見解としては全くダメでしょう皐月賞で共同通信杯組を下げてエフフォーリアのやられたようなものです。重賞で負けた相手もソダシ、先週青葉賞勝利のワンダフルタウンでこの京都2歳Sは2000mで距離不適、朝日杯フューチュリティステークスグレナディアガーズ、シンザン記念がここに出走の1着ピクシーナイト・2着ルークズネストに先着を許すなど前走だけ見れば強いのですが行けなかった場合や初の東京で不安も。厩舎が2頭出しでもう1頭もTR勝ち馬且つノーザン生産馬、こちらが非ノーザン生産馬なのでその辺りのブックを飲むとなれば。やられても納得なところはありますが個人的な評価は低いです。

ソングラインは前走G1桜花賞から、牡馬はエフフォーリアのみが現段階では抜けていると行牝馬の方が強い世代で桜花賞4着アカイトリノムスメよりも実際は強いのですから(たぶん)ここでも勝負になるはず、勝ってもおかしくないとは考えますが前走の負けぶりは道中の不利が決定的なものだったとはいえ負け過ぎで精神的ダメージのようなものがここにも影響してしまうと。

今週こそ産駒G1制覇といった感じでもありますが狙うなら個人的にはソングラインの方かと。

 

京都新聞杯は産駒登録なし13年勝ち馬で初年度産駒のディープボンドが昨年いきなり勝利して父子制覇と産駒による連覇も懸かっていましたが本年は登録なし。

新潟大賞典も初年度産駒の産駒登録はなく今週はNHKマイルカップの2頭が重賞出走予定。

 

●4位(4位)ルーラーシップ(10億1138万円)(53勝)

先週はG2青葉賞をワンダフルタウンが勝利してノーザンやら同期の騎手やなんらかの馬主(競馬学校受験同期とか?)が絡まない場合は馬上で暴れすぎなので実際はブレーキ掛けつつも勝ってしまうようですが…それはさて置きワンダフルタウンは年明け初戦でG2制覇、未勝利勝ちも相変わらず多く2週連続重賞制覇からこちらも獲得賞金10億円突破。キズナに抜かれハーツクライを抜いたので順位は前回と変わらず4位、勝利回数ではキズナと同数に。

ワンダフルタウンですが低レベルの京都2歳S勝ち馬が年明け初戦で勝つレースで2着キングストンボーイも調教師がアレで最終年度の日本ダービーですから出走はさせようというものでそれにやっと勝っただけ、キングストンボーイもエフフォーリアやステラヴェローチェと勝負付けが済んでいるような馬で新興勢力が勝つと期待していのですがここらが勝つようでは本番で要らないでしょう。そもそも青葉賞自体が日本ダービー勝ち馬を出さないためのレースになってしまっているので、本年も青葉賞組2頭は本番で苦戦と見ます。

 

NHKマイルカップには産駒登録なし。

京都新聞杯も産駒登録なし、こちらは昨年2着マンオブピリット、17年3着ダノンディスタンスなども出して京都に特化して中京が良くないということでもないとは思いますが。

 

新潟大賞典にムイトオブリガード登録で勝利ならば3週連続産駒重賞制覇ですがさすがに厳しいでしょうか。19年G2アルゼンチン共和国杯勝ち馬で実績は上位、ダート戦などを叩きつつソロソロといったムードもありますが前走G2日経賞は敗れていますがこのような距離向きで新潟外回りでもここは忙しく目黒記念辺りでとは思いますが。

 

●5位(3位)ハーツクライ(9億9931万円)(43勝)

獲得賞金10億円にも届かずキズナ・ルーラーシップに抜かれ5位まで後退。その差は僅かといっても良いのですが天皇賞(春)実施週の5月に入った段階でハーツクライがトップ3から追いやられる異常事態としても良いでしょう。

 

ハーツクライ(10億8340万8000円)(51勝)⇒(9億9931万円)(43勝)

ルーラーシップ(7億7447万8000円)(47勝)⇒(10億1138万円)(53勝)

キズナ(5億1500万8000円)(36勝)⇒(10億1515万2000円)(53勝)

 

昨年同時期比で見るとハーツが落ちてもいますが産駒デビュー3年目のキズナは出走世代数も増えまだ数値が右肩上がりと、ルーラーシップは昨年初めて獲得賞金が前年割れとなったものの本年はキャリアハイペースに戻しており、この2頭の種牡馬が伸びていると見た方が良いのかも知れません。

アンオフィシャルな情報ではハーツがそろそろ種牡馬引退といったものも出ていて母父部門での活躍を考えてもそちらへシフトしつつあるともいえるでしょうか。

 

NHKマイルカップには産駒登録なし。

 

京都新聞杯にはサトノマジェスタとハートオブアシティが登録。

2頭とも1勝400万組で登録馬の大半もそのような状況ですがサトノマジェスタは先月阪神で未勝利勝ち。

母ノーブルステラの母父モンズン産駒で例年の高速京都よりはというイメージ、開催替わりの中京初日で馬場などはわかりませんが中京も昨年秋や年末の開催を経ての3回中京なのでそれほど良い状態とも思えませんが。

ハートオブアシティは中京の芝2000mで2歳9月にデビューして先週の青葉賞で本命に推して大失敗したノースブリッジの2着。2戦目の京都で勝ち上がりましたがその後はアドマイヤハダルやエフフォーリア相手で勝負にならずといったレースぶりで1勝クラスでも上位といった気配ではなくこの相手でも厳しいかと。

 

新潟大賞典はマイスタイルが登録。偶に走ったりするのでわからないところに想定が横山典、これではどう乗るかわからないというよりはどのようなデタラメなことをしてくるかわからないといった方が良さそうなので。新潟大賞典は18年6着以来の出走。

 

●6位(6位)キングカメハメハ(8億5322万9000円)(36勝)

天皇賞(春)ではユーキャンスマイルが7着。阪神大賞典の過去成績などから京都よりは阪神が向きそうでメンバーも落ちそうな本年ならばと思ったのですが京都の天皇賞(春)から成績を落として着外。シロニイも出走して阪神大賞典ではがんばりましたが条件馬でもあって16着、そもそも芝未勝利ですしダートの長めが合うような気も。

 

OP(L)スイートピーSではタガノパッションが勝ってオークスの優先出走権を獲得しましたが、相当弱い相手に勝っただけで近2年がカレンブーケドール、デゼルなので本番で狙いたくもなりますが(実際全くならないのですが)ここらのディープインパクト産駒よりは下でしょう。このレースから連勝となると06年カワカミプリンセスまで遡って無敗のオークス・秋華賞馬となったようなこの馬が唯一でもあって常識でこの組はオークス低評価で良いかと。昨年のデゼルはローテも厳しいデビューが遅くなった馬でしたがオークスでは通用せず、タガノパッションも3歳3月デビューで直線不利を受けたとはいえG2ローズSで敗れたアンフィニドール相手に初戦で落としていたり、これで強力な桜花賞上位勢の抵抗勢力になるかといわれればやはり疑問で。

 

NHKマイルカップには前走OP野路菊S1着、G2デイリー杯2歳S2着、前走G3アーリントンC1着で優先出走権を得たホウオウアマゾンが出走予定。

アーリントンC2着リッケンバッカーは評価していましたが、この馬が来る程度のTRを勝ったところで特に、OP野路菊Sも5頭立ての先行決着、G2デイリー杯2歳Sも時計だけ早かったのですが馬場ということで朝日杯フューチュリティステークスやデイリー杯2歳S勝ち馬レッドベルオーブのその後を見ても、レッドベルオーブ自体は強く故障で離脱したという見立てですがこのレースの3着以下を見てもかなりレベルは低いかと。川田将雅がグレナディアガーズなので捨てて先週復帰の豊さんですがこれが現状でプラスになるとも思えず、川田将雅でも勝たないとは見ますが。

 

京都新聞杯はトーホウバロンが登録。青葉賞にも登録され非当選馬となってこちらに回るようですが前回も特には書かなかったのですがそれほど狙える要素もないとは思います。

 

新潟大賞典にはボッケリーニが登録。昨年のG3中日新聞杯勝ち馬で前走はG3小倉大賞典で勝ち馬と同タイムの2着。上記のポタジェかこの馬が1番人気でこちらが1番人気でしょうか、勝ち負けとは思いますが京都新聞杯ディープモンスターと同厩でこのところの池江厩舎を考えれば週間複数重賞制覇というのが?京都新聞杯をディープモンスターが勝つとは決まっていないので新潟大賞典実施の時点でそのような状態になっているともいえませんが今週はこの馬が重賞では最有力でしょう、ホウオウアマゾンよりこちらかと。

 

~母父部門~

1位キングカメハメハ   12億3412万7000円

2位ディープインパクト  10億2545万円

3位サンデーサイレンス 8億6272万6000円

 

ディープインパクトがやや差を詰めましたが首位は変わらず、SSはもう苦しいですかね。

先週は青葉賞勝ち馬ワンダフルタウン、天皇賞(春)4着アリストテレスが母父ディープインパクトでその割にキングカメハメハが差は詰められたものの良く凌いだといったところでしょうか。

 

今週の重賞で有力となりそうなのはNHKマイルカップはG3ファルコンS勝ちからの父モーリス産駒ルークズネストが母父ディープインパクト。京都新聞杯ディオスバリエンテが父ロードカナロア産駒で母父サンデーサイレンス、有力とは言えないかも知れませんがゲヴィナーは母父キングカメハメハで一発あれば。

 

●7位(7位)オルフェーヴル(7億5292万8000円)(37勝)

先週は未勝利で2頭勝ち上がったのみ。天皇賞(春)は元からノーチャンスだったようにも思うのですが、理由はもうわからない(今更)としますが勝たせなければならない馬を最内に入れてオルフェーヴル産駒3頭を8枠にブチ込むなどメロディーレーンかわいそうですね。メロディーレーンは3勝クラスで勝てませんし他の2頭は関東エリアならばといった手合いの関東馬で内枠というか好枠でも負けたとは思うのですが。天皇賞(春)はオルフェーヴル自身も例の阪神大賞典大立ち回りからの再審査明けで18番枠から大敗を喫したレース。メロディレーンが5着した菊花賞の勝ち馬天皇賞(春)の本年勝ち馬で4着が今回は15着となったディバインフォースだったりで良くわかりませんし本年の天皇賞(春)に関しては謎が多すぎです。

 

NHKマイルカップには産駒登録なし。ポールネイロン(今週の橘Sに登録)やサトノブラーヴといったところがこの路線に有力馬として出走の運びとなれば面白そうとは考えるのですがオルフェーヴルの悪いところを引き継いでしまったのか難しいところもあるようなので。

 

京都新聞杯にはゲヴィナーとフォルテデイマルミが登録。ゲヴィナーは前回の青葉賞で血統背景やら特にオーナー関係が強そうなので非当選馬になればと、したところ本当にそうなってしまいこちらに。金子真人HD馬でステイフーリッシュの下、18年京都新聞杯勝ち馬の半弟なのでむしろこちらに回った方が不気味さが増したとか?

もう1頭のフォルテデイマルミはゲヴィナーが3月阪神で既走馬相手にデビュー戦で未勝利勝ちした際の2着馬。先月というか2週前に東京芝2400mのドスローを決め手比べで勝って来たというタイプで母や近親に欧州ビッグレース勝ち馬、などというよりはこちらも金子真人HD馬なので。オルフェーヴル産駒も力入れいているのでしょうか?どちらもセレクト購買馬でディープインパクト産駒のようにかなり高いという感じでもないのですが。

 

新潟大賞典はヒュミドールが登録。どこで強いといった感じもないのですが芝1800m~3600mまでなら崩れないようなタイプでOP入りしてからはステイヤーズS・ダイヤモンドS・日経賞で勝たずに3着内もないのですが掲示板は確保、これで色気出して天皇賞(春)に行かなかったのもここらの組が勝負にならなかったことからも正解でこの距離も対応可能。馬場はわかりませんが決め手があるので中距離の方が向いて新潟外回りで決め手比べになればチャンスは十分かと、ここにはサンレイポケットやら昨年勝ち馬トーセンスーリヤなど地味に強いような馬が多くヒュミドールもその1頭かと。

 

●8位(9位)エピファネイア(7億152万3000円)(28勝)

先週は未勝利勝ち馬が3頭出てアリストテレスの天皇賞(春)4着もあって獲得賞金7億円突破で順位は8位に。アリストテレスはもう少しなんとかならなかったかとも思いますが、それも昨年の菊花賞からアメリカジョッキークラブCまでの結果で前走の阪神大賞典であれだけ負けていますから入着賞金加算のあったこれぐらい走ればということも。金鯱賞デアリングタクト、阪神大賞典・天皇賞(春)アリストテレスと全て勝っても良さそうだったのですが全く勝たなかったので総合記事でも書きましたが日本ダービーのエフフォーリア頼み、その結果次第では順位もまだ上げてくるでしょうから。宝塚記念もありますので。

 

NHKマイルカップには前走G2ニュージーランドトロフィー3着で優先出走権を得たシティレインボーが出走予定。スペシャルドラマは19位タイで非抽選馬対象。

シティレインボーは優先出走権ありますがニュージーランドトロフィーで大きく離された3着400万の1勝馬でこの馬が勝つとはとても。新馬でオーソクレースの2着ですが8頭立ての2歳8月札幌で下位はかなり離されるような2歳初期にありがちなメンバー間のレベル差がかなりあるところの2着、その後もホウオウアマゾン辺りとやって勝負になっていないという感じでバスラットレオンも含め直接対決で既に敗れていることも魅力を感じないなど。

スペシャルドラマはプリンシパルSにも兼登録で、馬名を出した京都新聞杯登録馬からもそのような馬が数頭。スペシャルドラマの馬主に関しては…特にないですね昨年から天皇賞(春)まで一連の顛末がスペシャルドラマだったということで。そもそもノーザンお抱え馬主でここが厄介なんでしょうけど、どこまで権利を持っているのかわからないところも。

 

京都新聞杯は産駒登録なし。新潟大賞典も初年度産駒からの登録なし。

 

●9位(8位)ダイワメジャー(6億7115万2000円)(34勝)

先週で通算1100勝達成などとりあえず順調といったところでしょう、特筆すべきこともないです。

 

NHKマイルカップには産駒登録なし。

産駒成績は12年1着カレンブラックヒル、13年3着フラムドグロワール、16年1着メジャーエンブレム、17年3着ボンセルヴィーソ、19年1着アドマイヤマーズ、20年2着レシステンシア。

総合記事から持って来ていますが、このように得意レースで本年もG2京王杯2歳S勝ち馬モントライゼなどいましたがルメール騎手のマイル戦でも折り合いが付かないようなので短距離路線に行くとか?それよりは落ちますが牝馬でもサルビアなどいたものの産駒登録なしなので。

 

今週の重賞登録馬もなし。

 

●10位(10位)ヘニーヒューズ(6億725万1000円)(37勝)

前回OP特別の登録馬などを取り上げず毎回そのような状態ですが、先週はOP特別で2頭が勝利して獲得賞金6億円突破で10位をキープ。

天皇賞(春)のウインマリリンでスクリーンヒーロー、青葉賞でモーリス・ドゥラメンテなどが伸ばして来れば危うい状況になるとも思ったのですが結果としてはヘニーヒューズが11位以下にリードを広げる形で10位のまま。

なのでOP(L)ブリリアントSの登録馬を見るとヘニーヒューズ産駒の登録なし。先週東京ダート2100m戦で勝ち馬は出ましたが、これが2頭目の中央ダート2000m以上の勝ち馬ということからこの距離はカテ外と見ても良いかと。

 

スクリーンヒーロー、モーリス、ドゥラメンテが今週も重賞登録馬がありNHKマイルカップのモーリス産駒ピクシーナイトとルークズネストは重賞勝ち馬でもあり有力ですがモーリスが今週でトップ10入りするには現在の獲得賞金差からNHKマイルカップで勝ち馬を出すのが必須となりそうです。

京都新聞杯でもモーリス産駒ルペルカーリアは有力で前走G3毎日杯4着で時計は馬場によるものですが速いことは速く、この4着までは強いとしても良いような着差、ルペルカーリアのランクがここでどこまでやれるかで毎日杯上位のシャフリヤールやグレートマジシャンが日本ダービーでどこまでやれるかという見立ても少しは出来るかも知れません、母シーザリオということで注目度も高いでしょう。

 

その他ではNHKマイルカップのキングマン産駒シュネルマイスターとエリザベスタワー。前期のようにエリザベスタワーは連闘となるので出走するかも含めて微妙ですが弥生賞2着からのシュネルマイスターに注目しており朝日杯フューチュリティステークス・ニュージーランドトロフィー・アーリントンCといった世代マイル重賞を全く評価していないので(桜花賞は相当なレベルでしょうけど)いわば別路線のこの馬がまとめて面倒を見ても。ローテ自体はNHKマイルカップ勝ち馬らしくないのですが血統的にもマイルでしょうしルメール騎手騎乗でまとめて面倒を見てしまっても。

 

京都新聞杯ではゴールドシップ産駒で前走1勝クラス勝利のヴェローチェオロとマカオンドール。ヴェローチェオロは世代上位馬に敗戦済ですが百日草特別エフフォーリアの3着、東京スポーツ杯2歳Sダノンザキッドの5着、梅花賞ディープモンスターの2着などもあって、その後やや落ちましたがイレギュラー開催の新潟ひめさゆり賞勝利からで同じく異例の中京実施となった京都新聞杯で、というのは強引ですが新潟で大当たりの西村淳騎手が継続騎乗のようでもありますので。

マカオンドールもヨーホーレイク、ワンダフルタウン、ダノンザキッドといったところが勝ったレースに出走して既に敗れていますが青葉賞3着のレッドヴェロシティが勝った水仙賞2着から大寒桜賞を勝利しての参戦。大寒桜賞はどちらかといえば青葉賞向きで近年直結しなくなっていると前回から書いていますが中京芝2200mの1勝クラス特別で本年の京都新聞杯とは同コース・同距離ですから巻き返しも?昨年の京都2歳Sはかなりレベルは低いと見ますが1着ワンダフルタウンが青葉賞を先週勝利、2着ラーゴムがきさらぎ賞勝利、6着が距離不適で敗れたバスラットレオンでその3着がマカオンドール、G1ホープフルSは8着でこの6着テンカハル・7着アオイショーが青葉賞で全く通用しなかったのはありますが早くから強いレースをしていた馬で勝ち切ってもおかしくはないかと。ゴールドシップ産駒の重賞勝ち馬が先日抹消された19年札幌2歳Sを勝ったブラックホールだけというデータなどもありますが、いずれ他の勝ち馬も出るとは思われますので。

 

●今回は以上です

以上

 

 

 

 

 


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