◆ランキングデータ
◆重賞勝利種牡馬
天皇賞(春) ワールドプレミアの父ディープインパクトは1位⇒1位
青葉賞 ワンダフルタウンの父ルーラーシップは4位⇒4位
1位(1位)ディープインパクト(23億4263万円)(82勝)
スーパーフェザー(2勝クラス・魚野川特別)、ワールドプレミア(G1・天皇賞(春))で2勝
賞金21億・22億・23億円突破
先週はG1天皇賞(春)、2勝クラス魚野川特別で2勝。
G1天皇賞(春)では3番人気ワールドプレミアが勝利、前走G2日経賞3着から19年G1菊花賞以来の勝利、勝ち時計3分14秒7は実施2レース目の基準タイムながら3勝クラス松籟Sディアスティマが記録した時計を0秒2更新するレコード。4番人気カレンブーケドールは3着、先行策から直線に向く正攻法で挑んだが最後は連対2頭に離され3着、またしても重賞勝利には手が届かなかったもののデビュー戦から全て掲示板を確保しG1レースでは6度目の入着、1953年レダ以来牝馬による制覇の大偉業もならなかったが84年のグレード制実施後では牝馬による最先着で入着を果たしたのも初めて(本年は牝馬ウインマリリンも5着入着)。7番人気ディアスティマは6着、前走3勝クラス阪神芝3200mの松籟Sで勝利し本年の実施コースでは過去唯一の勝ち馬ではあったが負担重量58キロ、相手関係も一気に強化、鞍上の落馬負傷で当日乗り替わりという要素も含みながらハナを切る自分の形に持ち込みG1初挑戦ならば好走の部類とも。12番人気マカヒキは8着、16年日本ダービー勝ち馬でレース勝ち馬となったワールドプレミアとともにG1勝利経験馬として出走したが3歳時16年9月の仏G2ニエル賞後は勝利がなく初出走となった天皇賞(春)で現状からはここまで。13番人気メイショウテンゲンは14着、もっと渋ればもう少し前に来たのかも知れないが阪神コースでも3分14秒台後半の勝ち時計を要求される馬場となって昨年の8着から着順を下げてしまった。本年は5頭出走で1・3着馬を出しG1レースでの大量賞金加算に成功した。
2勝クラス魚野川特別では2番人気スーパーフェザーが勝利。3歳時の18年3月アザレア賞以来の勝利で騸馬となってからは初勝利、先週実施のG2青葉賞では18年に3着。2着に1番人気トゥルーヴィルで産駒ワン・ツー。
先週は土曜未勝利で日曜も阪神メインレースまで勝利はなかったがG1天皇賞(春)で勝ち馬を出して、この勝利のみで1億5300万ほど、3着馬も出して天皇賞(春)では1億9200万ほどの賞金獲得。日曜新潟の2勝クラス特別でも勝ち馬が出て週間では2億4300万ほど加算し前回700万円ほどに迫っていた21億円を超えて獲得賞金23億円まで突破した。
NHKマイルカップにはG2京王杯2歳S2着、前走G3ファルコンS9着のロードマックス。
OP芙蓉S1着、前走G2スプリングS7着ランドオブリバティの2頭が出走予定。
他にグレイイングリーン、ヴィアルークスも登録されているが登録時グレイイングリーンは出走馬決定順上位から1頭以上回避で6頭による抽選対象、ヴィアルークスは登録時25位で非抽選馬対象。
産駒成績(3着内)は11年2着コティリオン・3着リアルインパクト、14年1着ミッキーアイル、18年1着ケイアイノーテック・2着ギベオン。
競走馬時代は不出走(該当年05年1着ラインクラフト)、産駒勝利で通算3勝目。
天皇賞(春)をワールドプレミアが勝利
G2阪神牝馬Sデゼル以来の本年重賞11勝、通算259勝
ワールドプレミアは19年G1菊花賞以来の重賞およびG1レース2勝目
天皇賞(春)は19・20年フィエールマンから産駒による3連覇達成の3勝目、19・20年は京都競馬場実施で本年の阪神競馬場と合わせ産駒による2場での天皇賞(春)制覇も達成
競走馬時代の06年に勝利しており父子制覇達成済
G1制覇は大阪杯レイパパレ以来の本年2勝目、G1通算61勝
2位(2位)ロードカナロア(15億8019万円)(67勝)
グランデマーレ(3勝クラス・ストークS)、フミロア(未)で2勝
先週は3勝クラスストークS、未勝利で2勝。
G2青葉賞では2番人気アオイショーが9着、前走1勝クラス山吹賞1着からで距離が堪えたとは思えないが良い感じの追走も直線で失速と初の左回りや東京コースが向かなかったか。12番人気マテンロウエールは15着、前走の1勝クラス大寒桜賞を叩いての参戦も大きく敗れてしまった。
3勝クラスストークSでは1番人気に応えてグランデマーレが勝利。前走2勝クラス天神橋特別から阪神マイルで連勝、2歳時にはデビューから新馬・特別と連勝し大物の相も窺えたが骨折で休養に入った素質馬が漸く立ち直ったようで順調ならば重賞戦線でも十分にやれるだろう。
土曜新潟4レース未勝利では1番人気に応えてフミロアが7戦目で勝利。2歳6月東京で早期デビューし新馬戦ではG1阪神ジュベナイルフィリーズ3着、前週のG2フローラSなどでも3着のユーバーレーベンが勝ったレースで7着。その後も中々勝ち上がれなかったが年明け3歳戦からは芝1200m戦に使われ連続2着から新潟芝1200m戦で同着となった2着2頭に2馬身半差の逃げ切り。ユーバーレーベンの勝った20年3回東京4日芝1800m新馬戦(12頭立て)からは8頭目の勝ち馬。
先週は土曜2勝で日曜は未勝利、東京競馬場では土日通じて未勝利に終わった。重賞出走馬2頭は着外で連続週重賞制覇もならなかったが3勝クラス特別勝ち馬などを出して順位2位は変わらず。
NHKマイルカップにはG3京成杯2着、前走G2ニュージーランドトロフィー2着で優先出走権を得たタイムトゥヘヴン。
前走G3アーリントンC2着で優先出走権を得たリッケンバッカー。
OP(L)ジュニアC1着、前走G2スプリングS5着ヴェイルネビュラの3頭が出走予定。
産駒成績は19年2着ケイデンスコール。
産駒勝利で初勝利。
競走馬時代は不出走(該当年11年1着グランプリボス)。
3位(5位)キズナ(10億1515万2000円)(53勝)
アマービレ(1勝クラス)、ショウナンアストラ(1勝クラス)、スンリ(1勝クラス)、ハギノピリナ(1勝クラス・矢車賞)、ヤシャマル(3勝クラス・府中S)で5勝
勝利数50突破
賞金9億・10億円突破
先週は3勝クラス府中S、矢車賞など1勝クラス4勝の5勝。勝利回数50突破。
G1天皇賞(春)の1番人気ディープボンドは2着。G1未勝利ながら1番人気に推されたが、レースでは2頭出走したG1勝ち馬の1頭で19年菊花賞勝ち馬ワールドプレミアに捻じ伏せられる形で敗れた。産駒によるG1初勝利はならなかったが、G1連対は19年阪神ジュベナイルフィリーズ2着マルターズディオサ以来2度目。
3勝クラス府中Sでは1番人気に応えてヤシャマルが勝利。好メンバーが揃った3勝クラス特別の混戦で1番人気となったような形だったがキッチリ差し切って1勝クラスから3連勝でOP入り、特別戦は今回初勝利。
3歳牝馬限定1勝クラス矢車賞では3番人気ハギノピリナが勝利。今回と同じく阪神芝2200mの未勝利勝ちから特別戦も連勝。
日曜阪神7レース1勝クラスでは3番人気アマービレが勝利。近走はダート1200m戦に使われていたが1ハロン延長も良かったか阪神ダート1400m戦で2着に3/4馬身差の勝利。地方からの転入馬で中央では今回初勝利。
日曜東京3レース3歳1勝クラスでは5番人気ショウナンアストラが勝利。1勝クラス昇級後は着外続きで前走は芝に使われ2桁着順となっていたがマイル未満の距離に初めて出走し東京ダート1400m戦を差し切っての勝ち上がり。
日曜阪神5レース1勝クラスでは3番人気スンリが勝利。OP(L)エルフィンSでは12頭立て12番人気で2着していた実績もあり自己条件で逃げ切った。
先週は重賞勝ち馬は出なかったがG1天皇賞(春)で2着馬を出しこのレースのみで6100万ほどの獲得。その他に3勝クラス特別勝ち馬も出て1勝クラスで複数勝ち馬を出すなどして週間では前回から1億2700万ほどの加算で獲得賞金9億円を突破して10億円も突破。僅差の順位争いとなっているが前回の5位から3位まで浮上した。
昨年は産駒デビュー2年目で初の年間トップ10入りを果たし本年ここまでは3・4歳の2世代のみという出走と同時期まで3歳世代のみの獲得賞金であった昨年とは大きな差異はあるものの、2020年の獲得賞金10億円突破は8月23日のG2札幌記念など実施週でこれを大幅に更新するペース。
通算勝利回数200まであと3。
NHKマイルカップには前走G2ニュージーランドトロフィー1着で優先出走権を得たバスラットレオン。
OP(L)紅梅S1着、前走G1桜花賞15着ソングラインの2頭が出走予定。
ダディーズビビッドは登録時19位タイで非抽選馬対象。
昨年は初年度産駒の出走がなく本年産駒初出走予定。
競走馬時代は不出走(該当年13年1着マイネルホウオウ)。
4位(4位)ルーラーシップ(10億1138万円)(53勝)
スマートパルフェ(未)、ブライズルーム(未)、プレミアエンブレム(未)、ライラックカラー(障・未)、ワンダフルタウン(G2・青葉賞)で5勝
勝利数50突破
賞金10億円突破
先週はG2青葉賞、未勝利3勝、障害未勝利の5勝。勝利回数50突破。
G2青葉賞では3番人気ワンダフルタウンが勝利。爪に不安があったとの事で前走G3京都2歳S以来5ヶ月ぶりの出走も、さすがは重賞勝ち馬といったところで3着まで同タイムとなったゴール前の接戦を制して賞金も足りていただろうが日本ダービーの優先出走権を獲得。同じく東京芝2400mの日本ダービーTRながら勝ち馬および出走馬から日本ダービー勝ち馬がこれまで出ていないレースで皐月賞組や牝馬から有力馬も参戦予定など相手は非常に強力だが、ジンクスめいたものを破るが如くこのレースから本年こそ連勝馬を出せるだろうか。中央重賞勝利馬の青葉賞勝利は06年日本ダービー2着でG3毎日杯を勝利していたアドマイヤメイン以来2頭目。
土曜新潟1レース牝馬限定未勝利では6番人気スマートパルフェが7戦目で勝利。2歳8月小倉でデビューし芝のレースで大敗、2戦目以降はダート戦に出走し今回はハナを切ったのも良かったか2着に7馬身差で初勝利。
土曜東京4レース牝馬限定未勝利では7番人気ブライズルームが3戦目で勝利。2歳11月東京でデビューし間隔を空けて使われているのかコースを狙って使っているのか今回で東京芝1600m戦に3連続出走となって2着馬を半馬身差し切って初勝利。
土曜東京5レース未勝利では1番人気に応えてプレミアエンブレムが4戦目で勝利。2歳11月東京でデビューし2着となって以降も安定した成績を残し3着内を外さず東京芝2000m戦で勝ち上がり。母は15年阪神ジュベナイルフィリーズ、16年NHKマイルカップでG1レース2勝メジャーエンブレムの初子、ここまでは母と同じく全て1番人気・鞍上ルメール騎手で出走。
日曜東京1レース障害未勝利では1番人気に応えてライラックカラーが勝利。入障3戦目の障害戦初勝利、平地競馬では20年OPカーバンクルSなど5勝しており今回はそれ以来となる通算6勝目。母は07年G3フェアリーS勝ち馬ルルパンブルー。
先週はG2青葉賞など東京で4勝、新潟で1勝の5勝。勝利回数50を突破し2週連続重賞制覇など前回あら8800万ほど加算し獲得賞金10億円突破。ハーツクライを逆転したもののキズナに僅かに交わされ順位4位は前回と変わらず。
NHKマイルカップには産駒登録なし。
産駒成績はこれまで2頭が出走し18年14着テトラドラクマが過去最高着順。
競走馬時代は不出走(該当年10年1着ダノンシャンティ)。
青葉賞をワンダフルタウンが勝利
G3福島牝馬Sディアンドルから2週連続重賞制覇の本年4勝、通算20勝
ワンダフルタウンは20年G3京都2歳S以来の重賞2勝目
青葉賞は19年リオンリオン以来の産駒2勝目
2週連続重賞制覇は19年G3紫苑Sパッシングスルー・G2セントライト記念リオンリオン以来
5位(3位)ハーツクライ(9億9931万円)(43勝)
チュウワエンジェル(未)で1勝
先週は未勝利で1勝。
G1天皇賞(春)の14番人気ゴーストは12着。前走G2阪神大賞典は心房細動で競走中止となってそれ以来のレース、相手関係も強化され勝ち負けにはならなかったが無事完走は果たした。
日曜新潟5レースでは3番人気チュウワエンジェルが3戦目で勝利。2歳11月東京でデビューし過去2戦の9着から新潟芝2400m戦で勝ち上がり。母エレクトラムは15年米G2ジョンC.メイビーSなど重賞2勝、2019年セレクトセール4644万円取引馬。
G2青葉賞では7番人気グレアリングアイが7着。1馬体重は増えていたものが絞れた分とも取れるが前走1勝クラス大寒桜賞2着から14キロ減でこの辺りも影響しただろうか。
先週は土曜未勝利で日曜に阪神で未勝利の1勝。重賞およびリステッドレース出走馬は着外で3勝クラス特別で2頭2着馬を出したが獲得賞金10億円には70万弱届かず、前回4位ルーラーシップ・3位キズナともに好調週で順位は3位から5位まで後退。それでも3位まで1500万ほどの差であることからまだ逆転は可能だが後発の年少種牡馬と勢いの差といったものは否めないか。
NHKマイルカップには産駒登録なし。
産駒成績は19年3着カテドラル。
競走馬時代は不出走(該当年04年1着キングカメハメハ)。
6位(6位)キングカメハメハ(8億5322万9000円)(36勝)
タガノパッション(OP・LスイートピーS)で1勝
先週はOP(L)スイートピーSで1勝。
G1天皇賞(春)の5番人気ユーキャンスマイルは7着、19・20年と4着に入着しているレースで阪神競馬場実施の本年は着順を上げるとも思われたが過去2年から着順を落とす形で着外に敗れた。もう1頭出走の17番人気シロニイは16着、こちらは白毛の牡馬としてはG1初出走も4コーナー手前で一杯になるような結果の敗戦で、例年に比べ手薄なメンバーといえそうな伝統の一戦ではあったが条件馬ということからもこの相手ではさすがに厳しかった。
G2青葉賞では5番人気リーブルミノルが10着、青葉賞とは相性の良い1勝クラスアザレア賞勝利からの参戦も以前よりは直結度が薄れているレースからともいえる傾向で本年は阪神開催が例年とは異なることも影響したか本年も上位入着馬は送り出せず。13番人気テンカハルは12着、1勝クラスアザレア賞3着からの出走でこちらも伸び切れず。
日曜東京メインOP(L)スイートピーSでは5番人気タガノパッションが勝利。3歳3月デビューで先月未勝利戦を勝ち上がっての挑戦で2着に2馬身差を付ける差し切り、見事にオークスの優先出走権を獲得した。
先週の重賞出走馬は全て着外で土曜は8頭と出走頭数も少なかったが3着馬も1頭出たのみ。日曜東京は2頭しか出走がなかったもののそこから3歳牝馬リステッドレース勝ち馬を出し唯一の週間勝ち馬にもなった。
NHKマイルカップには前走OP野路菊S1着、G2デイリー杯2歳S2着、前走G3アーリントンC1着で優先出走権を得たホウオウアマゾンが出走予定。
産駒成績は15年3着ミュゼスルタン、18年3着レッドヴェイロン。
競走馬時代は07年に出走し1着、ホウオウアマゾン勝利で初勝利および父子制覇達成。
7位(7位)オルフェーヴル(7億5292万8000円)(37勝)
イクスプロージョン(未)、シュルレアリスト(未)で2勝
先週は未勝利で2勝。
G1天皇賞(春)の6番人気オーソリティは10着、前走G3ダイヤモンドS2着からで重賞2勝も東京競馬場と右回り自体は問題ないだろうが初の関西遠征となる阪神コースで枠順も厳しく力を出し切れなかったか。16番人気メロディーレーンは11着、結果的に昨年と同じ着順となったが当日馬体重342キロの出走という小柄な牝馬で条件馬でもあることから良く走ってはいるだろう。9番人気オセアグレイトは13着、競走馬時代のオルフェーヴルも12年に1番人気で出走し18番枠から11着と大敗してしまったが本年出走の産駒も全て8枠に入ってしまい、この辺りの枠順も堪えてしまったか3頭全てが2桁着順に敗れた。
土曜新潟6レースでは単勝1.8倍の1番人気に応えて6戦目で勝利。2歳6月阪神でデビューし新馬戦ではG3東京スポーツ杯2歳S、G1ホープフルステークスで2歳チャンピオンとなったダノンザキッドが1着、同日のG2青葉賞で重賞2勝目を挙げたワンダフルタウンが2着というレースの7着、2戦目以降は芝2000m戦以上で使われ前走2着から新潟芝2000m戦で初勝利。
日曜新潟3レース未勝利では2番人気シュルレアリストが6戦目で勝利。2歳8月小倉でデビューし新馬戦はG2チューリップ賞など重賞3勝メイケイエールの4着と好走していたが芝では勝ち上がれず前走初ダートで3着に入って今回は減量騎手起用で軽量の2・3着馬を抑えて逃げ切り。
先週は土・日に新潟で1頭ずつ未勝利戦勝ち馬を出して2勝。昨年オーソリティが勝利したG2青葉賞には出走馬がなく産駒による連覇もならず、そのオーソリティを含む3頭が出走したG1天皇賞(春)でも全て着外に敗れるなど大幅な賞金加算は見られなかったが下位勢も伸ばしてくることはなく先週と変わらず順位7位を守った。
NHKマイルカップには産駒登録なし。
産駒成績は20年3着ギルデッドミラー。
競走馬時代は出走なし(該当年11年1着グランプリボス)。
8位(9位)エピファネイア(7億152万3000円)(28勝)
グリモリオ(未)、コーディアル(未)、サツキハピネス(未)で3勝
賞金7億円突破
先週は未勝利で3勝。
G1天皇賞(春)の2番人気アリストテレスは4着。前走G2阪神大賞典で勝ち馬から2秒以上離された7着とよもやの大敗を喫し今回どこまで巻き返すかというところから入着は果たしておりそれなりの力を見せたとなるだろうか。本年実施の阪神では未勝利で昨年の菊花賞2着馬でもあり通常の京都実施ならば上位勢にもう少し迫れただろうか。
日曜東京メインOP(L)スイートピーSでは4番人気オレンジフィズが3着。勝ち馬のみに付与ということでオークスの優先出走権は得られなかったが着外続きとなっていた世代の牝馬重賞戦線からは前進で上位入着を果たした。
土曜阪神5レースでは1番人気に応えてコーディアルが勝利。2歳11月阪神でデビューし新馬戦は前週のG2フローラSで1番人気(8着)となったオヌールと同タイムの2着、1月の中京未勝利戦3着を挟んで今回は14キロ増での出走となったが道中掛かり気味の追走も最後は内から抜け出し2着に半馬身差で勝利。
日曜新潟4レース牝馬限定未勝利では4番人気グリモリオが3戦目で勝利。2歳8月新潟でデビューし新馬戦は6着、このレースからは2着ファインルージュがG3フェアリーSを勝利しG1桜花賞で3着。その後2歳戦でもう1走しそれ以来6ヶ月ぶりダート戦は初出走となったが新潟ダート1200mの限定戦で勝ち上がり。
日曜阪神4レース未勝利では2番人気サツキハピネスが5戦目で勝利。2歳12月阪神でデビューし2戦目以降は中京で3戦使われ今回は阪神に戻って芝2400m戦を1着同着ながら勝ち上がった。
先週は阪神2勝、新潟1勝で東京では未勝利に終わりすべて3歳未勝利戦による3勝。G1天皇賞(春)のアリストテレスは昨年の3歳G1好走から一気にトーンダウンしたような結果となったが入着は確保、前回からは7300万ほどの賞金加算となって獲得賞金7億円突破。前回400万円ほどの差であったダイワメジャーを交わして順位は9位から8位に上昇。3歳戦の成績からは初年度産駒でもある牡牝のエース格デアリングタクトとアリストテレスが本年に入り古馬となってからの成績は期待通りとは決していえないものだがそれなりの賞金加算は見せておりトップ10内で追走。今後は次走の大一番に1番人気で出走するであろう無敗の皐月賞馬エフフォーリアに掛かる期待が殊更大きくなったか。
NHKマイルカップには前走G2ニュージーランドトロフィー3着で優先出走権を得たシティレインボーが出走予定。
スペシャルドラマは19位タイで非抽選馬対象。
昨年は初年度産駒の出走がなく本年産駒初出走予定。
競走馬時代は不出走(該当年13年1着マイネルホウオウ)。
9位(8位)ダイワメジャー(6億7115万2000円)(34勝)
レッドフラヴィア(2勝クラス・蓬莱峡特別)、ロードサージュ(未)で2勝
先週は2勝クラス蓬莱橋特別、未勝利で2勝。
牝馬限定2勝クラス蓬莱橋特別では4番人気レッドフラヴィアが勝利。前走1勝クラスからの連勝で阪神競馬場および特別戦は初勝利。当日の騎乗変更でルメール騎手に乗り替わったがこの時点で同日のルメール騎手は騎乗機会5戦5勝となった。蓬莱橋特別は15年サトノキングリー以来の産駒2勝目。
日曜阪神2レース未勝利では1番人気に応えてロードサージュが7戦目で勝利。2歳10月中京の芝1600m戦でデビューし13着となって2戦目以降はダート短距離線に使われ2着に3馬身半差で初勝利。母は13年OPスイートピーS勝ち馬でG1秋華賞3着リラコサージュで、その初子。この勝利で産駒通算1100勝達成。
先週は土曜未勝利で日曜に阪神で2勝。特別戦勝ち馬を出したが大幅な賞金獲得のあった週間ということでもなくG1入着馬などを出したエピファネイアに交わされ前回の8位から9位に後退。
NHKマイルカップには産駒登録なし。
産駒成績は12年1着カレンブラックヒル、13年3着フラムドグロワール、16年1着メジャーエンブレム、17年3着ボンセルヴィーソ、19年1着アドマイヤマーズ、20年2着レシステンシア。
競走馬時代は不出走(該当年04年1着キングカメハメハ)。
10位(10位)ヘニーヒューズ(6億725万1000円)(37勝)
コパノリッチマン(2勝クラス)、サトノギャロス(OP・吾妻小富士S)、スマートアルタイル(OP・天王山S)で3勝
賞金6億円突破
先週はOP天王山S、OP吾妻小富士S、2勝クラスで3勝。
土曜阪神メイン天王山Sでは6番人気スマートアルタイルが勝利。前走3勝クラスブラッドストーンSでは蛯名正義騎手に最後の勝利をもたらしOPクラス初出走の今回は当日から復帰となった武豊騎手で連勝を飾った。
日曜新潟メインOP吾妻小富士Sでは1番人気に応えてサトノギャロスが勝利。OP特別連続3着から逃げた2着馬を直線で鮮やかに差し切ってのクラス初勝利。
3歳OP端午Sでは5番人気ゲンパチフォルツァが4着。健闘しているが上位からは離されており初遠征の関西エリアで、強い3歳OPダートの関西馬相手ではここまでが精一杯だったか。
日曜東京最終2勝クラスでは3番人気コパノリッチマンが勝利。再転入馬で中央では初勝利、東京ダート2100m戦の勝利で距離2000m超のダート戦では産駒通算2勝目(他に芝2200m戦で1勝あり)。
先週の重賞出走馬はなかったがダートOP特別2勝など得意カテゴリーでキッチリ結果を出して前回から6900万ほどの加算となって獲得賞金6億円突破。G1・G2競走の結果次第では10位逆転という可能性もあったが11位以下との差を広げてトップ10内の順位10位を堅持。
NHKマイルカップには産駒登録なし。
産駒成績は過去2頭出走し19年9着ワイドファラオが過去最高着順。
海外調教馬で競走馬時代は中央不出走。
・11位以下
前回11位まで順位を上げたスクリーンヒーローは産駒ウインマリリンがG1天皇賞(春)で牝馬として入着する健闘も5着まで、他に2勝クラス特別で勝ち馬も出たが先週はこの1勝のみ10位ヘニーヒューズがOP特別を2勝したことなどもあってその差を広げられ順位11位は変わらず。
前回12位モーリスは1勝クラス特別を含む3勝も3歳G2重賞およびリステッドレース出走馬は着外で12位は変わらず。
前回15位ドゥラメンテはG2青葉賞で1番人気キングストンボーイが2着して日本ダービーの優先出走権も獲得したが未勝利週で日曜は出走5頭が全て着外など入着数自体は少なかったが順位は前回の15位から14位に。
・11位以下産駒NHKマイルカップ登録注目種牡馬
12位(12位)モーリス
G3シンザン記念2着、前走G3ファルコンS1着ルークズネスト。
G3シンザン記念1着、前走G3アーリントン4着ピクシーナイトの2頭が初年度産駒から出走予定。
競走馬時代は不出走(該当年14年1着ミッキーアイル)。
27位(27位)リオンディーズ
前走OP(L)アネモネS1着アナザーリリックが初年度産駒から出走予定。
競走馬時代は不出走(該当年16年1着メジャーエンブレム)。
81位(80位)キングマン
G1朝日杯フューチュリティステークス1着、前走G3ファルコンS2着グレナディアガーズ。
G2チューリップ賞1着同着、前走G1桜花賞13着エリザベスタワーの2頭が出走予定。
産駒勝利でNHKマイルカップおよび中央G1初制覇。
エリザベスタワーは先週のOP(L)スイートピーSに出走しておりNHKマイルカップ出走は微妙な状況、エリザベスタワー回避の場合は登録時900万組から1/6の抽選で出走可能。
グレナディアガーズ勝利の場合は19年アドマイヤマーズ以来の朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬によるNHKマイルカップ勝利。
海外調教馬で競走馬時代は14年に愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、サセックスS、ジャックルマロワ賞で愛英仏マイルG1レース4連勝。
◆中央競馬歴代勝利数1000以上種牡馬
1位サンデーサイレンス2749勝
2位ディープインパクト2393勝(2)
3位キングカメハメハ2009勝(1)
4位ノーザンテースト1757勝
5位ブライアンズタイム1711勝
6位フジキセキ1527勝(0)
7位クロフネ1448勝(0)
8位サクラバクシンオー1435勝(0)
9位ライジングフレーム1379勝
10位パーソロン1272勝
11位ヒンドスタン1258勝
12位ハーツクライ1220勝(1)
13位マンハッタンカフェ1153勝(1)
14位トサミドリ1135勝
15位ステイゴールド1128勝(0)
16位ダンスインザダーク1110勝(0)
17位ダイワメジャー1101勝(2)
18位シンボリクリスエス1070勝(0)
19位ネヴァービート1064勝
20位トニービン1054勝
21位アフリート1040勝
22位ゴールドアリュール1032勝(0)
23位チャイナロック1012勝
アグネスタキオン967勝(0)
ネオユニヴァース915勝(0)
ロードカナロア544勝(2)
ハービンジャー487勝(1)
ルーラーシップ480勝(5)
キンシャサノキセキ414勝(2)
へニューヒューズ330勝(3)
オルフェーヴル323勝(2)
キズナ197勝(5)
エピファネイア130勝(3)
モーリス63勝(3)
ドゥラメンテ57勝(0)
※2021年5月2日現在
◆今週の重賞
●NHKマイルカップ(G1 東京芝1600m)
・出走馬決定順
優バスラットレオン(ニュージーランドトロフィー1着 3600万)(3位キズナ)
優タイムトゥヘヴン(ニュージーランドトロフィー2着 2250万)(2位ロードカナロア)
優シティレインボー(ニュージーランドトロフィー3着 400万)(8位エピファネイア)
優ホウオウアマゾン(アーリントンC1着 3650万)(6位キングカメハメハ)
優リッケンバッカー(アーリントンC2着 1150万)(2位ロードカナロア)
優レイモンドバローズ(アーリントンC3着 900万)(19位ヴィクトワールピサ)
7位グレナディアガーズ(4650万)(84位フランケル)
8位ルークズネスト(3050万)(12位モーリス)
9位エリザベスタワー(3000万)(81位キングマン)
10位ピクシーナイト(2300万)(12位モーリス)
11位シュネルマイスター(2000万)(81位キングマン)
11位ショックアクション(2000万)(198位グレンイーグルス)
13位アナザーリリック(1600万)(27位リオンディーズ)
13位ヴェイルネビュラ(1600万)(2位ロードカナロア)
13位ソングライン(1600万)(3位キズナ)
16位ロードマックス(1150万)(1位ディープインパクト)
17位ゴールドチャリス(1000万)(69位トゥザワールド)
17位ランドオブリバティ(1000万)(1位ディープインパクト)
19位ヴィジュネル(900万)(35位マクフィ)
19位グレイイングリーン(900万)(1位ディープインパクト)
19位スペシャルドラマ(900万)(8位エピファネイア)
19位ダディーズビビッド(900万)(3位キズナ)
19位ニシノアジャスト(900万)(99位リーチザクラウン)
19位ワザモノ(900万)(33位マツリダゴッホ)
25位ヴィアルークス(400万)(1位ディープインパクト)
・25頭登録
●京都新聞杯(G2 中京芝2200m)
●新潟大賞典(G3 新潟芝2000m)
◆他OP特別
●中京
橘S(L・芝1400m)
●東京
プリンシパルステークス(L・芝2000m)
メトロポリタンS(L・芝2400m)
ブリリアントS(L・ダート2100m)
●新潟
谷川岳S(L・芝1600m)