●1位(1位)ロードカナロア(3億3302万7000円)(16勝)
3億円突破も1番乗りで勝利回数も首位ですが少し止まって来たというか、最序盤のペースを年末まで保ってしまうと年間獲得賞金50億円突破になりかねなず本年の最終数値、週間の平均数値に収束しているようなものだと思います。要は序盤が出来過ぎで先週日曜が悪過ぎたとなるでしょう。
今週はシルクロードS・根岸Sの週間でスプリント・ダート重賞実施週とあまり上位には影響がないのが過去の傾向。ロードカナロアはこの芝・ダートスプリントカテも強くディープインパクトもグランアレグリアが昨年スプリントカテを制圧したとしても良い成績で近年はこれらのカテゴリーで上位種牡馬が強い様に思われます。
根岸Sはレッドルゼルが登録。左回りがダメというよりも右回りに成績が特化しているような安田隆行厩舎のロードカナロア産駒で距離伸びてフェブラリーSというよりもスプリント寄りなのでここが勝負と見ても良いでしょうか。想定は東海Sで重賞勝利の川田将雅さん、本年の傾向から重賞だけは必死のパッチで獲りにくるようなので。
今週最大のポイントとも言えそうなのがステルヴィオも根岸Sに登録で厩舎もゴタゴタしていてシルクロードSと間違ったのかも知れませんが昨年芝G1勝ち馬モズアスコットが勝利した例もあってこれが難しくしていますので。芝重賞勝ち馬がフェブラリーステークスでダート初挑戦して大惨敗を繰り返す時期もありましたが昨年からの傾向が続けば、ロードカナロア産駒自体はダート重賞勝利はありませんが走らないこともないので、メンバーが軽いといえば軽いのですが58キロですし、昨年もこんな状況だったでしょうか。
シルクロードSは産駒登録なし。2012年勝ち馬で2019年にダノンスマッシュ勝利の父子制覇達成済重賞ですが本年は中京芝1200m実施で宮記念と同じ設定ですが昨年の秋と年末に開催して年頭も関西主場が1回中京スタートで1回10日のシルクロードSで馬場が荒れ放題のところに先週の降雨などで例年のシルクロードSとかなり異なる条件で同距離・コースとなる宮記念に全く直結しない気も。
●2位(2位)ディープインパクト(2億7930万円)(11勝)
ロードカナロアが出来過ぎというのも本年の序盤ですがディープインパクトが悪すぎるということも言えるでしょう。昨年はロードカナロアが序盤悪くディープインパクト好調で昨年同時期比では4億500万ほどの獲得で勝利回数16の首位がディープインパクトだったので。
昨年は1回京都・中山9日、1回小倉4日終了が1月終了時で本年は1回中京8日・中山8日、1回小倉4日終了と日数も違えば開催場も違ったりで1月で見ると本年はまだ1週あるので単純比較は出来ませんが数字だけ見ればディープインパクトが落としているとして間違いないでしょう。重賞だけを見ても昨年は京都金杯・シンザン記念・フェアリーSと1月だけで3勝していましたので。
昨年1月16勝中10勝が京都で本年は11勝のうち中京3勝、G3愛知杯ワン・ツーなどもあったのですが荒れ馬場中京の影響が出てしまったのかも知れません。勝利回数だけ拾って出走回数との割合を見ていないのでなんとも言えませんが。
アメリカジョッキークラブCのサトノフラッグは走らなかったのですが道悪というよりも内枠が堪えたようで、それよりも騎手が相当堪えたのだと思われます。
シルクロードSにはコントラチェック、プリモシーン、ミッキースピリットの3頭が登録。
コントラチェックとプリモシーンはマイル重賞勝ち馬で距離が合わないとは思うのですが前走芝1200m戦でどちらも10着、コントラチェック0秒4差、プリモシーン0秒7差と着順の割に負けていないといえますがスプリント戦ですしこんなもんだろうと、どちらもピークを過ぎていて中京というか関西エリアで走るイメージもなしなので。
中京競馬場の芝1200m重賞は現行中京2012年以降の種牡馬別ではディープインパクトが3勝でトップらしくそれ自体は間違いないのでしょうが当然シルクロードSは含まれず15年ウリウリ・17年シャイニングレイ・18年アレスバローズのCBC賞3勝なので。このデータを持ってくる意味がわからないというか夏季開催のCBC賞データでイレギュラー中京開催の冬季シルクロードSですしディープインパクト苦戦と見て良いでしょうミッキースピリットにしても昨年のCBC賞14着なので。そもそも通常年度では宮記念とCBC賞しか中京芝1200m重賞というのはないので。
ならばCBC賞でディープインパクト産駒を狙えば良さそうなのですが本年CBC賞は小倉実施なので、登録状況がわかりませんけど本年で見るとシルクロードSよりはCBC賞にチャンスありそうですが。
根岸Sは産駒登録なし。
ロードカナロアがやや止まって東京開催スタートとこの辺りで差を詰めてくるとは思うのですが、首位との差を詰めつつあるという状況が許される種牡馬ではないので。
●3位(4位)キズナ(2億1793万3000円)(15勝)
キズナがトップ3進出、いよいよここまで来たということですが序盤でまだ上位も僅差ということから年間を通じて3位以内で推移すると見るにはまだ早計。ただ勝利回数ではロードカナロアと1勝差の2位、産駒デビュー3年目でまだ2世代の出走しかない時期ということを考えれば今後もかなり期待は持てるとも。
スプリント・ダートカテも産駒は走るのですが今週の重賞は産駒登録なし。
ダートは走るといっても1800m戦寄りで、キャリアをかなり詰んだベテランスペシャリストが揃うような根岸Sに初年度産駒出走というのはキズナに限らず厳しいのかも知れません。本年の登録馬でも4歳馬はダート寄り種牡馬サウスヴィグラス産駒のテイエムサウスダン1頭なので。
この順位で推移出来るのかしばらく注目でしょう。
●4位(5位)オルフェーヴル(2億1201万円)(10勝)
G2日経新春杯制覇の翌週で2週連続重賞制覇はならず、といってもアメリカジョッキークラブCタガノディアマンテのみが重賞出走という週間。先週は4勝加算で10勝到達し2億円も突破と1月前半2週は不振でしたが中盤から後半に掛け上げて来たとして良いでしょう。先週はメロディーレーンも頑張りました。
今週の重賞は根岸Sにヘリオスが登録。さくねんのOP霜月S1着からで東京ダート1400mのOP特別勝利もあるのでコースなどは良いのでしょうが相手関係で重賞や他のOP特別出走馬と比較した場合にやや厳しいかと、重量自体は全く問題ないのでしょうけど負担重量も54⇒56のG3重賞なので。
●5位(3位)ハーツクライ(2億701万円)(8勝)
キズナが昨年の順位から更に躍進してオルフェーヴルもここ2週の好調で昨年同様の4位まで上がって来たのですがハーツがそれに喰われて5位まで落ちたという方が事態としては通常ではないと思います。
キズナとは1000万、オルフェーヴルとは500万という差なので1週でひっくり返せる差で本年の暦ではまだ1月も終了していない時期で序盤出遅れることもあるハーツなのでさほど心配はないのですが重賞勝ち馬を既に2頭出して5位まで落ちたのが。早々に昨年のトップ3が上位3頭を形成してこのまま最後まで行くとも思ったのですが。
今週の重賞ではタイムフライヤーが根岸Sに登録。昨年は2019年チャンピオンズC8着からフェブラリーステークスというローテで本年は2020年チャンピオンズC8着から根岸Sを挟むというローテになりそうですが昨夏に走りすぎた影響というか馬体重を見ればそれは明らかで状態が戻りきっていないのだろうと。
2月の解散厩舎(正確には手続き上3月だと思いますが)なので使って来るというかそれならばフェブラリーステークス1本に懸けた方が良さそうな?ルメール騎手継続騎乗ですし脈はありそうですが距離が忙しく1400mは1600m向きで小回り1700mベストのような印象も。
とにかく状態が戻っていないと見ますので、2歳芝2000mG1勝ち馬の明けて6歳冬のダート1400m重賞なので、これで走る方がおかしい(強すぎる)とも言えそうで。
キズナやオルフェーヴルにこの時期から離されてはマズイでしょうし、今週は産駒の奮起を期待します。
●6位(6位)ルーラーシップ(1億8578万2000円)(12勝)
今季はここまで特に不振もなく、かといって重賞勝利もなく一気に上げて来ることもないのですが勝ち馬もコンスタントに出て6位キープとある意味もっとも面白くない推移をしているのがここまでのルーラーシップでしょう。先週ではロバートソンキーが年明け初戦を自己条件で順当に勝ち上がりましたが1勝クラスの話なので、そこらで止まっているような馬とも思えませんが。
今週の重賞では根岸Sに登録馬はありますが出走馬決定順下位で出走なしとなりそう。
●7位(16位)エピファネイア(1億4976万8000円)(6勝)
アリストテレスのアメリカジョッキークラブC勝利などで一気にトップ10入りとなりましたが、デアリングタクト効果とはいえ昨年も産駒デビュー2年目でトップ10入りした3年目サイアーということからこの位置に来てもなんらおかしくなく、前回まで1勝と出遅れていただけなので。
アリストテレスに関しては昨年の菊花賞でやはりブック通りに立ち回ったというだけのガチでやれば相当強いというだけでしょう。そうなると今度はヴェルトライゼンデがわざと引っ張ってアリストテレスを勝たせたとなってしまうのですが相手なりで勝つにしても負けるにしても差のない競馬になるタイプとして置きましょう。距離はもっとあったほうが良いでしょうしあの馬場で捻じ伏せて来たのはやはり強いと、それがダメージにならなければ良いのですがフィエールマンも抜けましたしルメールマンは本年この馬で天皇賞(春)となれば最有力と見て良いでしょう、コントレイルは天皇賞(春)行かないでしょうしそうなるとキセキやらひょっとしたらショウリュウイクゾ辺りが相手なので。天皇賞(春)以外は牝馬が古馬路線を圧倒したように手薄なカテに有力4歳が出て来たといったような状況かと、相手もキセキやらではなくてヴェルトライゼンデや良馬場ならサトノフラッグといった4歳になりそうな気も。
先週は重・不良で含水量というよりは荒れ馬場になったのが大きく産駒も走ったのか新馬・未勝利で勝ち馬も多く出て上げて来た、これも上げて来ないといけない種牡馬なので。コンスタントに勝ち馬を出して物量勝負のキズナに対して大レースで一発長打型のエピファネイアといった種牡馬としてのキャラ付けも固まって来たようにも思われます。
今週の重賞は産駒登録なし。4歳上の芝1200m・ダート1400mの2重賞で重賞勝ち馬はデアリングタクトとアリストテレスだけなのでそのようにもなるでしょう。
●8位(7位)ヘニーヒューズ(1億2350万6000円)(10勝)
堅実ではあるのですが先週は日曜完全に止まって大きくは跳ねないのがヘニーヒューズ、ここまでも出来過ぎなので暫く落ちてくるかと、そしてまた上がってくるでしょう。
東海Sがあっても登録馬はなく重賞勝ち馬が得意のダート戦でも出ないというのがヘニーヒューズですが根岸Sにはスマートセラヴィーが登録。小回り1700mか1400mといった実績で東京ダート1400mというのはコース形態なども向かなそうですが、関東エリアや左回りで実績が全くなく何度も走ってダメということではないので力を付けてきたこの状態での左回り東京ダート1400m戦でどこまでやれるか。
昨年も中央重賞勝利なしでトップ10入りとなったので負けてもさほど問題はなさそうですが勝つに越したことはないので。
●9位(8位)エイシンフラッシュ(1億868万5000円)(6勝)
特別戦勝ち馬を出して1億円突破、トップ10内で良く踏ん張っていますがエイシンフラッシュの年間トップ10入りというのはまずありえないので。
最年長世代は6歳なのですが重賞勝ち馬もなく1億円以上の獲得賞金がある馬なく、それどころか8000万以上まで下げてもなく7000万円台がエイシンフラッシュ産駒の獲得賞金トップグループ勢なので。
そのうち圏外になって触れることもなくなるとは思いますがここまでは好調ですね。
産駒で昨年のOP福島2歳Sを勝利した九州産馬ルクシオンがトレセン内の事故によって安楽死となったようです。
●10位(15位)キンシャサノキセキ(9904万4000円)(4勝)
先週2勝で混戦を突いてトップ10入り。昨年もトップ10入りは近かったのでこの程度はやれるのでしょう、ダイワメジャーが全く上がって来ずにキングカメハメハも出足が良くないというのがエイシンフラッシュやキンシャサ上位という結果にも。
今週はシルクロードSにルッジェーロ、根岸Sにシュウジとブルベアイリーデが登録。ルッジェーロとシュウジは逆のレースでも走りそうですがこれらが勝つかといわれればそうでもなく一発あればというよりは入着で賞金獲れればといった見立てになるでしょうし、10位近辺は差がないのでまだ順位変動が激しくなることも予想されます。
●11位以下
総合記事にある通りということで省略しますがキングカメハメハが11位となってしまったので母父部門だけ軽く触れておきますとアリストテレスの母父ディープインパクトが現在母父部門では首位。前回まで首位のシンボリクリスエス2位、フジキセキ3位と続いてキングカメハメハが4位、SSは8位でアーモンドアイが抜けたことなどもあって本年以降の巻き返しは厳しく母父でもSS最上位の時代ではなくなりつつあるようです。
そのキングカメハメハやダイワメジャーも、もう少しは上げて来るとは思うのですがこの2頭がトップ10争いに回る年度になってしまうでしょうか?本年はまだ問題なくトップ10入りはすると見ていましたが出遅れ気味で。他ではモーリス・ドゥラメンテの2年目種牡馬2強がどこまで上位に入って来るかで最初の1ヶ月段階で出遅れ気味の種牡馬はいますが大体いつものメンバーで固まって来たともいえるでしょう。
●今回は以上です
例年の序盤と多少の差異はあるものの、リーディングの様相としては特筆すべきこともない時期なのでこの程度で。
以上