◆重賞勝利種牡馬
キーンランドC エイティーンガールの父ヨハネスブルグは45位⇒40位
新潟2歳S ショックアクションの父グレンイーグルズは223位⇒130位
小倉サマージャンプ スプリングボックスの父ハーツクライは3位⇒3位
1位(1位)ディープインパクト(46億5443万7000円)(167勝)
ケイブルグラム(障・未)、サラキア(OP・小倉日経OP)で2勝
賞金46億円突破
G3新潟2歳Sでは4番人気シュヴァリエローズ5着、6番人気ロードマックス7着と本年はなんとか入着馬を送り出した程度に終わった。
日曜小倉メインOP特別小倉日経OPでは3番人気サラキアが勝利。18年G2ローズSなど重賞2着は2度あったがOPクラスでは初勝利、全兄サリオスも本年のクラシック戦線で活躍中。2番人気の19年G3きさらぎ賞勝ち馬ダノンチェイサー3着と勝ち馬を含め出走2頭が上位入着。小倉日経OPは18年レトロロック以来の産駒2勝目。
日曜障害未勝利では1番人気に応えてケイブルグラムが勝利。入障後9戦目の勝利は4連続2着からと、もどかしい状態は続いたがレース途中からハナに立っての逃げ切り。平地では3勝しており通算では4勝目。半姉に16年G2毎日王冠など重賞4勝、15年G1オークス2着のルージュバック。
土曜は未勝利となったが日曜はOP特別勝ち馬などを出し前回から8200万ほどの加算で獲得賞金46億円突破。重賞出走馬が2歳重賞しかなくさほど人気もなかったことから今夏のディープインパクトとしてはマズマズの週間となるだろうか。
2位(2位)ロードカナロア(25億1142万7000円)(110勝)
アッタヴァンティ(未)、サトノヴィーナス(未)、メイショウゲンセン(未)で3勝
勝利数110到達
賞金25億円突破
先週は未勝利で3勝。勝利回数110到達。
G3キーンランドCでは7番人気アスタールビー4着、4番人気の3歳牝馬ヤマカツマーメイド5着と2頭が入着。10番人気イベリスは14着1番人気ダイアトニックは道悪で負担重量58キロ、外枠優位の馬場で最内枠からの出走など不利も重なって15着と大敗し外枠馬が上位になった一方で1枠に入った2頭は大きく敗れた。昨年ダノンスマッシュが勝利したレースで産駒による連覇はならず。
土曜札幌6レース未勝利では4番人気サトノヴィーナスが9戦目で勝利。昨年9月阪神のデビューで2戦目に2着などはあったが漸く勝ち上がり、3代母エアグルーヴのパロクサイド一族。
日曜小倉2レース牝馬限定未勝利では5番人気メイショウゲンセンが3戦目で勝利。3歳5月京都のデビューで過去2戦は芝1400mだったが芝1200mに距離短縮され3着まで同タイム、5着まで0秒1差という大接戦を制して初勝利。
日曜新潟6レースでは5番人気アッタヴァンティが6戦目で勝利。2歳12月中山の新馬戦以来となった芝レース出走で内回りコースを後方から差し切った。母はOP特別勝ち馬で同日実施の重賞G3キーンランドCで13年3着のシュプリームギフト。
昨年勝ち馬を出したキーンランドCでは産駒による連覇はならなかったが不運な条件も重なったもので、それでいながら2頭入着。18年に勝ち馬を出した新潟2歳Sには出走馬がなく大きくは伸ばせなかった週間だが堅実に3頭勝ち馬を送り出し前回から4100万ほどの加算で獲得賞金25億円突破。
3位(3位)ハーツクライ(20億8017万5000円)(97勝)
カテドラル(OP・L朱鷺S)、グレアリングアイ(未)、コートダルジャン(新)、スプリングボックス(G3・小倉サマージャンプ)、ラインオブダンス(1勝クラス)で5勝
賞金20億円突破
障害重賞G3小倉サマージャンプでは2番人気スプリングボックスが勝利。再転入馬で本年のOP中山新春ジャンプS以来の入障後3勝目。この勝利が産駒通算1136勝目となってトサミドリを上回り歴代単独13位の通算勝利回数を記録。
OP(L)朱鷺Sでは4番人気カテドラルが勝利。OP特別は2歳時の野路菊S以来の2勝目で勝利自体もそれ以来の3勝目。その間に19年G3アーリントンC2着、G1NHKマイルカップ3着などはあったがおよそ2年ぶりの勝利となった。
土曜小倉最終レース1勝クラスでは2番人気の3歳牝馬ラインオブダンスが勝利。2歳デビュー戦では後の重賞勝ち馬でG1桜花賞3着スマイルカナの5着、G3アルテミスS4着などもあった馬で年明けを6月に1度叩かれてここで勝ち上がり。ダートで上級馬を送り出す一族のキャサリーンパーが祖母。
土曜小倉5レース新馬戦では2番人気コートダルジャンが勝利。
土曜新潟2レース2歳未勝利では1番人気に応えてグレアリングアイが2戦目で勝利。2着3番人気ウインザナドゥで産駒ワン・ツー。
昨年勝ち馬ウーマンズハートを出した新潟2歳Sに出走馬はなく先週は平地重賞出走馬なしも障害重賞で勝ち馬、OP特別勝ち馬も出すなど7300万ほどの加算で前回700万弱まで迫っていた獲得賞金20億円突破。
年間獲得賞金20億円突破は産駒デビュー4年目の2013年から8年連続8度目。過去3年は獲得賞金30億円を突破しており、ここは通過点でしかなく本年も30億円クリアがノルマという上位種牡馬で2013年以降は年間順位5位以内もキープし昨年はキャリアハイとなる年間順位2位を記録。
小倉サマージャンプをスプリングボックスが勝利
G3エルムSタイムフライヤー以来の本年重賞3勝、通算61勝
スプリングボックスは3度目の重賞出走で初制覇
(重賞過去最高着順は前走の20年G2東京ジャンプS4着)
産駒の小倉サマージャンプ制覇は初めて、ハーツクライ産駒の障害重賞制覇も初めて
4位(4位)オルフェーヴル(16億914万円)(77勝)
アラスカ(2勝クラス・支笏湖特別)、レジェモー(1勝クラス)、レミニシェンザ(未)で3勝
賞金16億円突破
日曜札幌最終レース2勝クラス支笏湖特別では3番人気アラスカが勝利。前走1勝クラス北辰特別ではレース前の放馬でかなり走った上での勝利で昇級初戦の今回は重馬場で同じ札幌芝1800mでも5秒以上時計を要したがタフな馬場でもキッチリと差し切り。半姉リスグラシューとの比較はあまりにも酷だがこちらも軌道に乗りつつあり、少しでも近づきたいところだろう。
日曜小倉7レース1勝クラスでは3番人気の3歳牝馬レジェモーが勝利。半姉レッドアネモスは本年G3クイーンS勝ち馬だがこちらはダート1000mでの1勝クラス勝ち上がり。
土曜小倉4レース未勝利では9番人気のレミニシェンザが4戦目で勝利。2歳11月京都のデビューで新馬戦では後の2冠牝馬デアリングタクトの8着。その後は休養に入って順調に使えなかったようだが詰めて使われたここで追い込みを決めての初勝利。
重賞出走馬がない週間で小倉日経OPでは1番人気セラピアが11着と大敗したが特別戦勝ち馬を出すなどして前回から3200万ほどの加算で獲得賞金16億円突破で4位をキープ。次回に先週と同程度の賞金加算で昨年記録した年間獲得賞金を上回りキャリアハイとなる。
5位(5位)ルーラーシップ(15億4664万円)(91勝)
ミスミルドレッド(未)で1勝
先週は未勝利で1勝。
G3新潟2歳Sの7番人気ハヴァスは9着。今回と同じ新潟芝1600mでの新馬勝ち馬だが本来このコースに向くタイプでもなく巻き返しも十分可能だろう。
障害重賞小倉サマージャンプでは5番人気タガノグルナが5着。
土曜新潟7レース未勝利では1番人気に応えてミスミルドレッドが10戦目で勝利。昨年10月東京のデビュー戦2着など、これまで7度も2着のあった馬で待望の初勝利。母メジロミドウはステイゴールド×メジロマックイーンのいわゆる黄金配合。
先週は土曜に未勝利で1勝。日曜は20頭の出走だったが3着内がなく4着3頭・5着2頭と伸びを欠く週間と、大きく突き離されてはいないが僅少差まで迫ったオルフェーヴルとの差はジリジリと広がって6000万円以上となってしまった。
通算勝利回数400まであと2。
6位(6位)キングカメハメハ(13億5167万8000円)(61勝)
パールデュー(1勝クラス)で1勝
先週は1勝クラスで1勝。
日曜小倉メインOP特別小倉日経OPでは4番人気ボッケリーニが2着。前走6月東京で3勝クラス江ノ島Sを勝利してOPクラス初出走となったがいきなり2着の好走を見せた。
土曜新潟メインOP(L)BSN賞では5番人気ハヤヤッコが3着。2桁着順続きとなっていたが重賞勝利のある新潟ダート1800mでマズマズの走り。
土曜新潟8レース牝馬限定1勝クラスでは4番人気パールデューが勝利。19年1月京都の3歳新馬戦以来となる2勝目。母は08年マイルチャンピオンシップ勝ち馬ブルーメンブラット。
1勝クラスで1勝の週間となったが芝・ダートのOP特別で上位入着馬を出すなど現状のキングカメハメハとしてはこの程度獲れれば悪くはないだろう。
7位(7位)ダイワメジャー(12億8131万6000円)(62勝)
アルバエナジー(1勝クラス)で1勝
先週は1勝クラスで1勝。
土曜小倉7レース牝馬限定1勝クラスでは10番人気アルバエナジーが勝利。昨年9月の小倉未勝利戦以来およそ1年ぶりの勝利で当時と同じ小倉芝1200m戦での通算2勝目。
先週も人気薄の勝ち馬による勝利で直近の3勝は全て10番人気馬によるもの。先週は特別戦で8番人気馬が2着、16番人気馬が3着と3着内は勝ち馬を含めこの3頭で大きくは伸ばして来ないがこのところ人気薄馬による好走も目立っている。
8位(8位)キズナ(10億5995万1000円)(71勝)
フィオリキアリ(2勝クラス・西海賞)で1勝
先週は2勝クラス西海賞で1勝。
G3新潟2歳Sでは3番人気フラーズダルムが3着と入着。8番人気ジュラメント10着、11番人気タイガーリリーは最下位11着に敗れた。
牝馬限定2勝クラス西海賞では2番人気の3歳フィオリキアリが勝利。OPアネモネS2着馬で3歳クラシック戦線では通用しなかったがG1オークス14着以来の自己条件出走でリスタート。今回は馬体重が前走から20キロ増えていたがそれで444キロ、休み明けと成長分でデビュー戦からは4キロ増と現状ではこの辺りが適正体重なのだろう。産駒重賞勝利やリステッドレースの勝利はあるが2勝クラスおよび2勝クラス特別の勝利はこのレースが初めてとなる。
土曜に特別戦勝ち馬が出て日曜は重賞入着馬は出たが未勝利の週間1勝。それでも入着馬は多く前回と変わらず8位をキープ。
9位(9位)キンシャサノキセキ(10億346万2000円)(48勝)
アーズローヴァー(1勝クラス)、ナイトブリーズ(未)で1勝
賞金10億円突破
先週は1勝クラス、未勝利で2勝。
G3キーンランドCでは12番人気カッパツハッチが13着。前走は札幌芝1200mのOP特別UHB賞で2着と好走していたが重発表以上に悪いと思われる馬場で人気もなかったがここでは大敗を喫してしまった。
土曜小倉8レース1勝クラスでは2番人気アーズローヴァーが勝利。18年10月京都の2歳未勝利戦以来の勝利でこのところ芝で使われているが芝のレースでは初勝利。
日曜新潟4レース未勝利では7番人気ナイトブリーズが2戦目で勝利。前走3歳7月福島の未勝利戦でデビューし今回でまだ2戦目ではあったが初戦8着からの変わり身で2番手から抜け出し2着に2馬身半差で初勝利。
2週勝ち馬は出なかったが先週は2頭が勝ち上がり前回から2600万ほどの加算で獲得賞金10億円突破。年間獲得賞金10億円突破は産駒デビュー3年目の2016年から5年連続5度目、これまで年間トップ10入りはないが昨年11位で2014年の産駒デビューで2年目以降は前年度の獲得賞金を常に上回っており本年もペース的にはキャリアハイとなることが確実視され本年は始めての年間トップ10入りも狙える状況。
10位(11位)ハービンジャー(9億8625万7000円)(39勝)
モメントグスタール(新)、モリノカンナチャン(未)、ワセダインブルー(3勝クラス・オホーツクS)で3勝
先週は3勝クラスオホーツクS、新馬、未勝利で3勝。
土曜札幌メイン3勝クラスオホーツクSでは8番人気ワセダインブルーが勝利。前走の五稜郭S2着からの連続好走でOP入り。過去3勝を中山、小倉、福島で挙げており今回は札幌とすべて異なる競馬場での勝利。レース名は2013年以来の復活で例年ならばワールドオールスタージョッキーズの2戦目として実施されるレースが該当。
土曜新潟5レース新馬戦では6番人気モメントグスタールが勝利。同日の未勝利戦で勝ち馬も出ており昨年3勝に終わった2歳戦は、この勝利で早くも5勝目と例年の状態に戻りつつあるか。
土曜札幌1レース2歳未勝利では2番人気モリノカンナチャンが3戦目で勝利。デビューから2着が続いた3戦目の勝ち上がりで先週G2札幌記念でワン・ツーを決めたハービンジャー産駒の勢いが当地で続いたとなるか。
先週は土曜に3勝し日曜は未勝利となったが3勝クラス特別勝ち馬などを出して前回1000万円ほどまで差を詰めたゴールドアリュールに1300万ほどの差を今回は付けて逆転で11位からトップ10入り。本年のトップ10内復帰は4月5日のG1大阪杯実施週以来で翌週のG1桜花賞・G2ニュージーランドトロフィー実施週にエピファネイアがデアリングタクト、キンシャサノキセキがルフトシュトロームと勝ち馬を出したことなどで弾き出される形となってそれ以来の復帰とすべきだろうか。
G2札幌記念ワン・ツーで勢いに乗ったような形で今週も札幌で3勝クラス勝ち馬と2歳未勝利勝ち馬が出るなど欧州調教馬でやはり洋芝適正があるとなるか。2歳戦は昨年の勝利回数をすでに上回っているが獲得賞金でも8月終了時点で昨年の数値に500万ほどまで迫っており順位としては昨年37位が本年は現時点で10位とトップ10内にもランクして、先週のスーパーG2でのワン・ツーが目立ってはいるが同部門での復調も大きいと思われる。
11位となったゴールドアリュールも先週2勝と好調は維持しており僅差で追走。
12位ステイゴールドは障害重賞で4着と入着馬を出したが出走頭数が少なく先週も入着はこの1頭のみで8月は月間未勝利となって7月最終週も勝ち馬は出ておらず現在6週連続未勝利と非常に苦しい状況。
オジュウチョウサンも主戦の関係で復帰戦が京都に変わり、インディチャンプもスプリンターズステークス出走予定と賞金獲得が望めるエース急の始動戦で微妙な変化も。
13位エピファネイアはこのところ勝ち星を量産していたが先週は未勝利。こちらもデアリングタクトがG2ローズS回避でG1秋華賞にぶっつけで挑む予定と単純にG2の1着賞金が加算されないと見れば苦しくなってしまったか。
・11位以下重賞勝利種牡馬
40位(45位)ヨハネスブルグ(3億170万6000円)(13勝)
エイティーンガールがキーンランドCを勝利
本年重賞初制覇、通算5勝
重賞制覇は17年G3京阪杯ネロ以来
エイティーンガールは重賞5度目の出走で初制覇(重賞過去最高着順は20年G3シルクロードS2着)
中央重賞5勝中4勝は今回と同じく芝1200m戦で、重馬場での重賞制覇は3勝目
130位(223位)グレンイーグルズ(4211万5000円)
ショックアクションが新潟2歳S勝利
中央重賞初制覇
ショックアクションは重賞初出走で初制覇、デビューから3戦2勝
産駒の中央重賞出走は今回が初めて
競走馬時代は15年英・愛2000ギニーなどG1レース4勝
ガリレオ経由、サドラーズウェルズ系種牡馬
◆中央競馬歴代勝利数1000以上種牡馬
1位サンデーサイレンス2749勝
2位ディープインパクト2221勝(2)
3位キングカメハメハ1929勝(1)
4位ノーザンテースト1757勝
5位ブライアンズタイム1711勝
6位フジキセキ1527勝(0)
7位サクラバクシンオー1436勝(0)
8位クロフネ1417勝(2)
9位ライジングフレーム1379勝
10位パーソロン1272勝
11位ヒンドスタン1258勝
12位マンハッタンカフェ1144勝(0)
13位ハーツクライ1138勝(5)
14位トサミドリ1135勝
15位ステイゴールド1119勝(0)
16位ダンスインザダーク1110勝(0)
17位ネヴァービート1064勝
18位シンボリクリスエス1061勝(1)
19位トニービン1054勝
20位アフリート1040勝
21位ダイワメジャー1035勝(1)
22位チャイナロック1012勝
23位ゴールドアリュール1010勝(2)
アグネスタキオン967勝(0)
ネオユニヴァース908勝(0)
ハービンジャー463勝(3)
ロードカナロア417勝(3)
ルーラーシップ398勝(1)
キンシャサノキセキ384勝(2)
オルフェーヴル257勝(3)
キズナ104勝(1)
エピファネイア75勝(0)
※2020年8月30日現在
◆今週の重賞
●新潟記念(G3 新潟芝2000m)
●札幌2歳S(G3 札幌芝1800m)
●小倉2歳S(G3 小倉芝1200m)
◆他OP特別
●小倉
なし
●新潟
なし
●札幌
丹頂S(芝2600m)
すずらん賞(芝1200m)