◆JRA賞競走馬部門・年度代表馬について
発表から数日経過して今更、そこよりも昨年度の結果からなのでより一層の今更感もありますがやって置きましょう。結果が出る前に書いて置かないと「後出しになる」という嫌いもありますが大体順当なので別になどとも。本年の展望なども兼ねて適当&冗長&思いつきのいつものペースで進めます。
●最優秀2歳牡馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | アドマイヤマーズ | 153 |
2 | サートゥルナーリア | 123 |
投票権が当然ないのですが投じるならアドマイヤマーズなのでここは納得。サートゥルナーリアの方が強く同じく2歳G1を勝ったのでこちらに票が流れるのもわかるのですが、そのようなことはレーティングなどでやるべき事項であって勝ちぶりや相手関係などは除外して考えるべき・・・そちらを優先するのならそれでも良いと思うのですが。
全項目について言えるのが「統一された選定(投票)基準を設けるべき」、これをやらないからあやふやになる。そうは書いたが揺れるものなので曖昧になるのもわからなくはないのですが。
今回の2歳牡馬部門の場合でポイントになるのが「重賞勝利数の差」これでどちらが相応しいか明確なんですよね、要は「G2デイリー杯2歳S分でアドマイヤマーズ」これだけなんですよ。リザルトも4戦4勝と3戦3勝ですし、OP特別1勝というのは同様ですが。勿論サートゥルナーリアの方が強いですが直接対決もありませんし昨年度の2歳成績、レース結果オンリーで判断すると当然アドマイヤマーズ、朝日杯フューチュリティステークスとホープフルSの格、これも同格でG1レースとして実施回数で朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬からではなくデイリー杯2歳Sも一応G2ですので普通に判断すればこれが決め手でしょう。
●最優秀2歳牝馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | ダノンファンタジー | 275 |
2 | 該当馬なし | 1 |
ここは全く文句なしで、例年は阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬自動決定で良いと思いますがグランアレグリアが朝日杯フューチュリティステークス勝っていたらそちらになったでしょう。とはいえ3着でしたのでそうなれば当然ダノンファンタジーに投じるということでこの結果。該当馬なしというのは全部門共通でありえないでしょう。
2歳牡馬部門のアドマイヤマーズとサートゥルナーリアであれほど票が割れるのだったらこちらも本来はグランアレグリアにもっと流れるべき、牡馬はG1勝ち馬同士なのでそのようになったのでしょうが「レース内容」のようなものを評価するのであれば牡馬相手に3着したグランアレグリアにも票は入るはず、ダノンファンタジーに入れるので当然入れないのですがだったらなぜサートゥルナーリアにあれほど入るのよということで、1位2位3位の票数でポイント別の合算、このNPBのMVP投票のような方式であれば1位ダノンファンタジー2位グランアレグリア3位(何でしょうか?)となってダノンファンタジーがやはり、この方式でも良さそうな気もしますけどね。
●最優秀3歳牡馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | ブラストワンピース | 114 |
2 | ワグネリアン | 88 |
3 | ルヴァンスレーヴ | 69 |
4 | エポカドーロ | 3 |
5 | ステルヴィオ | 1 |
5 | 該当馬なし | 1 |
今年はこの部門が最も割れてブラストワンピースでした。Twitterでも少し書いたのですが投じるならばワグネリアンです。2歳牡馬と同じような観点で3冠が割れたので日本ダービー勝ち馬のワグネリアンというのが最初の考えで且つG2神戸新聞杯を勝利しているということでワグネリアンでしょう。
「日本ダービー至上主義」ということでもないのですが、三歳三冠体系を英国競馬を範としてダービーステークスを頂点とするのならばそのレースの勝ち馬をまず評価すべき、それ一発だけで複数G1勝利馬がいればそちらに流れるのもわかるのですが本年の場合はその該当馬がいないのでワグネリアンでしょう。週中記事で書いて来た「八百長で勝たせた日本ダービー馬」に違いはないのですが部門投票でそこの考慮は不要でしょう。
ではなぜブラストワンピースではないかといえば、重賞勝利数ではこちらがワグネリアンよりも上ですがG2格のレースを勝っていないという点と直接対決で負けたのもありましたので(要は勝たせたのですが)
なぜこうなったかというと有馬記念の格というよりは「日本ダービーより有馬記念の方が直近で印象に残りやすいから」これだけでしょう。そうなると他部門でそれではない矛盾も生じますが、年度の終盤や年末の独特なムードという有馬記念の時期(時季)的な印象度でこちらになったのでしょう。
三冠至上主義を持ち出せばエポカドーロ、皐月賞勝ち馬で日本ダービー2着とこの時点で有力、しかし神戸新聞杯4着、菊花賞8着と成績を下げたので印象が悪くなってしまいこのような票差になったのでしょうワグネリアンもブラストワンピースも三冠皆勤ではないのでこの点でもエポカドーロにもう少し入っても、1位取りで2位以下の票が入らないゆえでしょうかね。
ステルヴィオも古馬相手にマイルG1を勝ったのですがさすがにこれはないかと、NHKマイルCも勝っていたらどうだったか、ケイアイノーテックがマイルチャンピオンシップを勝っていたらとなりますが勝っていないので、それでもマイル下げ(三冠上げ・有馬記念上げ)なので選出はないでしょう。
3位でルヴァンスレーヴなのですがこれはちょっと「ない」、G1レース数考慮ならばこの馬でこれまで書いて来た事と矛盾しますがダート戦で地方実施のものは言っては悪いのですが地方馬は数合わせなので、地方競馬場で実施しているのでそれもないのですがいわゆるクラシック競走の路線と同格に扱うのはないでしょう、そのためという訳でもないでしょうが別カテゴリーがありますので、エポカドーロとルヴァンスレーヴの票数が逆だろうと。
●最優秀3歳牝馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | アーモンドアイ | 276 |
満票でもありますが、この部門は全く異論なし当然の結果でしょう。
あえて2位を選ぶならプリモシーンですかね?前回の牝馬三冠ジェンティルドンナのケースでは2位もヴィルシーナ満票なのでしょうが今回はここも割れましたのでラッキーライラックかリリーノーブル、それかプリモシーンか?難しいですが「ない部門」ですので。
とにかくアーモンドアイの選定は必定で平成年間どころか、オールタイム3歳牝馬でも受賞、オールタイムベストでも上位の存在になると思われます。
●最優秀4歳以上牡馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | レイデオロ | 212 |
2 | ファインニードル | 45 |
3 | 該当馬なし | 10 |
4 | ミッキーロケット | 4 |
5 | レインボーライン | 3 |
6 | ゴールドドリーム | 2 |
ここはレイデオロで割れ具合も納得ですかね、それで「該当馬なし」ということはちょっとあり得ないんですよ。先程オールタイムベストなどと書いたのでそのような部門に本年の古馬牡馬を選ぶのならば該当馬なしもわかるのですが2018年度内の古馬牡馬からなので、いくらなんでも投じられたいずれかの競走馬などから選ぶべきでしょう、票の入った競走馬は全てG1勝ち馬ですし2018年の状況で何票か入るのは納得で至極当然でしょう。
レイデオロは天皇賞(秋)と有馬記念2着でこれですね、ファインニードルの方がG1レース勝利や重賞勝利も多いのですがそれも別カテありますよということで、だったら秋古馬三冠出てこいよということに、レイデオロがスプリント行って勝つとも思えませんが。
実施時期の印象論でスワーヴリチャード(モズアスコットなど)が入っていないのもやや疑問、当然レイデオロを票数で上回ると思えませんが大阪杯勝ち馬で年度前半で、秋成績が振るわなかったのでその点でしょう。これなら中間発表的に上半期代表馬を選定しても?「相応しい・相応しくない」というよりは「上半期不利・下半期有利」程度に捉えるべきでしょうか。
●最優秀4歳以上牝馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | リスグラシュー | 265 |
2 | 該当馬なし | 8 |
3 | ディアドラ | 2 |
4 | ジュールポレール | 1 |
これもマイル下げ・下半期上げでリスグラシュー、納得ですがもう少し割れても良いですし改めてヴィクトリアマイル必要なのかと。「該当馬なし」というかあるでしょうよというのは同様、いくらなんでも今回はリスグラシューかジュールポレールに投じるべき、、ディアドラは重賞勝利数もですが香港C2着も効いてって2票ですけどね。「強さ」のようなものではディアドラでしょうがG1タイトルなしではさすがに。
●最優秀短距離馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | ファインニードル | 274 |
2 | ステルヴィオ | 2 |
この部門は名称がスプリント寄りになっていてマイラー不利なのかも知れませんが、本年はスプリントG1完全制覇で昨年の週中記事でも書きましたがプレップから勝つタイプなのでシルクロードSやセントウルSも勝利しているファインニードルで決まりでしょう。他のマイルG1で勝ち馬が全て割れたのも後押しというかスプリントG1完全制覇(2レースですが)これは大きいでしょう。
●最優秀ダートホース
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | ルヴァンスレーヴ | 274 |
2 | ケイティブレイブ | 1 |
2 | ノンコノユメ | 1 |
カテ別があるのでルヴァンスレーヴ投じるならこちらだと、逆にここでブラストワンピースやワグネリアンに投じることもないであろうと暴論ですが最優秀3歳牡馬でルヴァンスレーヴにいれるのはこちらでブラストワンピースやワグネリアンに入れるようなものだと(カテゴリーへの出走もないですしあまりにも暴論ですが)。
ケイティブレイブもノンコノユメも中央ダートG1タイトルホルダー、今回はJBC京都開催の年度なのでそうなりますがやはりルヴァンスレーヴこの馬も下半期型といって良いのでしょうが全てG1勝利ですし当然の結果で満票で良かった気もします。ケイティもノンコも最後にタイトル取ったオメガパフュームも強かったのですが今回に関しては相手が悪かったということですね。
●最優秀障害馬
ここは障害両G1の結果からニホンピロバロンでしょう。オジュウチョウサンの場合は中山グランドジャンプの勝ちぶりと秋競馬での平地戦の過程が考慮されておりこのカテゴリーで今回の場合はニホンピロバロンより下でしょう。
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | オジュウチョウサン | 228 |
2 | ニホンピロバロン | 42 |
3 | 該当馬なし | 5 |
4 | アップトゥデイト | 1 |
ここは障害両G1の結果からニホンピロバロンでしょう。オジュウチョウサンの場合は中山グランドジャンプの勝ちぶりと秋競馬での平地戦の過程が考慮されておりこのカテゴリーで今回の場合はニホンピロバロンより下でしょう。
「時期的な印象度」でもニホンピロバロンなのですが、そのくせここではオジュウチョウサンになるので、時期で選ぶ、つまり下半期G1はポイントが高い(賞金面などからも)とするのならばそうすれば良いですし「悪法もまた法なり」のような観点で基準を決めちまえよということなんですね。
平地戦の結果はともかく2018年「最優秀話題提供馬」というようなものがあればオジュウチョウサンでしょう、色々と貢献度は高いですし。
それでアップトゥデイトって何が?該当馬なしよりは選定しただけマシですがニホンピロバロンか、それこそ中山GJ勝利のオジュウチョウサンでしょう。
●年度代表馬
順位 | 馬名 | 合計票数 |
---|---|---|
1 | アーモンドアイ | 276 |
ここも満票で当然の結果。今回のアーモンドアイに関しては書くことがないです。
「仮に」といったことばかりになりますが仮にJCで負けていても、JC出走および秋華賞後の出走がなくともアーモンドアイでしょう、そうなるとJCにレイデオロが回ってそこで勝つとレイデオロとも考えられますが「仮定」ですので。
全てに異論を唱えるなどということではないので2018年はアーモンドアイの年度ということに尽きるでしょう。結果は受け入れるしかないのですが納得の行く、これも個々人の考えがあるので仕方ないのですが統一された選定基準を設けるのと、該当する競走馬を選出する期間などから「該当馬なし」はやめるべきであると。
以上です。