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週中競馬記事(2023年8月8日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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今週から小倉・新潟・札幌の3場開催に戻って3回小倉・3回新潟・2回札幌の夏競馬終了までの8日間開催。重賞はG3関屋記念、G3小倉記念の2重賞。

 

●1位(1位)ロードカナロア(25億248万9000円)(98勝)

(24億6743万2000円)(98勝)

未勝利週でしたがG3エルムS3・4着馬を出すなど獲得賞金は多く、25億円突破で首位キープ。

 

今週の重賞登録馬は関屋記念のエターナルタイム。

前走3勝クラス多摩川Sを勝利して重賞初挑戦。これまで7走のうち6走のマイルがベスト、1400m~1800mも対応していますがここもマイル戦なので。東京の出走が多く左回り芝マイルがベストとなりますが新潟は1勝クラス芝1800m戦で1走して2着。夏季に実績がなく相手も一気に上がりますが、重賞勝ち馬も多いロードカナロア×ハーツクライの配合、この辺りから良くなる血統でもあり試金石の一戦となるでしょうか。想定はクリストフ・ルメールの継続。母マジックタイムの16年関屋記念3着時の鞍上もクリストフ・ルメール。

 

●2位(2位)ドゥラメンテ(21億4743万8000円)(72勝)

(21億1872万3000円)(70勝)

先週はダート3勝クラス特別勝ち馬と新馬勝ち馬が出て2勝。

 

3勝クラス柳都Sを勝ったアスクドゥラメンテは4歳8月で5戦4勝2着1回。2・3歳時は1走ずつと使えなかったようで古馬になって順調に使えるようになったのか本年4月の1勝クラスから3連勝でOP入り。OPクラスの次走以降でどこまでやれるか。

 

新馬戦勝ち馬は札幌芝1800mで勝ち上がったガイアメンテ。世代初勝利で出足の鈍い感もありますが、世代初期の短距離戦を仕上がり度だけで勝つような種牡馬でもなく、この辺りから有力馬も勝ち上がって来るでしょう。勝利したガイアメンテは最後の直線で頻繁に手前を変えるなど色々と課題はありそうですが、それでいて番手の競馬から2馬身差の快勝。まだ全く仕上げていないようなこれから更に上がって来そうなデビュー戦で、1勝馬同士の争いとなる次走予定のG3札幌2歳Sもコース克服済みということから有力でしょう。札幌2歳Sで負けたとしても順調ならばクラシック路線に乗ってくる素材と見ます。

 

今週の重賞登録馬は小倉記念のゴールドエクリプスとレヴェッツァ。

ゴールドエクリプスはG3マーメイドS4着からですが、2勝クラス勝利から格上挑戦だった前走、まだ3勝クラスに出走はありませんがここも格上挑戦。前走は後方から一発狙いで嵌ったようなところもあり阪神内回りから小倉にコースが変わってどうかも小倉ではデビュー戦となった3歳未勝利戦と1勝クラスで2戦2勝。開幕週とはいえ後方一気型が上位に来るレースでもありハンデは51キロ据え置きと連続好走があっても。想定は角田大河。同日の3勝クラス小倉芝1800m博多Sにも登録されており、1800mでしか勝っていないので相手関係や距離・コースなどから実際にはこちらに回れば有力とも思われます。

レヴェッツァも3勝クラスからの格上挑戦となる5歳騙馬。騙馬は近5年で1勝2着2回3着1回と好成績で本年唯一の騙馬による登録ですが3勝クラスで後方から届かない競馬を繰り返している状況の重賞出走。1着シャフリヤール、2着グレートマジシャン、3着プログノーシス、4着ルペルカーリアという超ハイレベルの21年G3毎日杯5着馬でそれ以来2度目の重賞出走。当時7着ダディーズビビッドもその後は活躍していますが5着以下は離されたレースでもあったので、同レースに出走したというだけで過大評価するのも。想定は酒井学。

 

●3位(3位)ディープインパクト(20億4101万円)(57勝)

(20億3276万円)(57勝)

未勝利週で獲得賞金1000万に満たない週間となりましたが、2歳・3歳の出走もなく夏季2場開催という週間だったことからさすがのディープインパクトも以前のような成績は残せなくなっているようです。それでいてトップ3には入っていますが。

 

今週の重賞登録馬は関屋記念のビューティフルデイ、フィアスプライド、ラインベックの3頭。

ビューティフルデイはOP(L)パラダイスSを勝って重賞初挑戦。1400mベストで1400mを超える距離では未勝利。1ハロン延長や前走は53キロの勝利と55キロになって相手関係など克服する材料も多く。1600mでも4度連対はありますが新馬・未勝利や中山芝1600mのレースがそれぞれ3度。今開催の新潟芝1400mOP(L)朱鷺Sの方が条件は合うと思いますがマイル重賞でどこまで。想定は前走で勝利した三浦皇成の継続。

フィアスプライドはG3エプソムC9着から。芝1600mは特に悪くもない条件ですが新潟には全く実績もなく

相手関係で消しとなるでしょうか、前走は6ヶ月ぶりでしたが馬体重を減らしており増減の激しいタイプなのでその辺りも注意は必要かと。想定は北村宏司。関屋記念に登録のディープインパクト牝馬2頭ビューティフルデイ、フィアスプライド2頭はいずれも国枝厩舎所属馬。

ラインベックはOP(L)米子S2着から。騙馬となってマイル戦に出走してから安定しており、混戦になれば。内枠で先行して傾れ込むような近走なので好枠を引いて昨年のようなレースが理想でしょうか。シリーズ優勝を必至で取りに来る陣営とは全く思えませんが勝利すればサマーマイルシリーズチャンピオンにも近づくので。想定は石橋脩。

産駒は12年、18~20年の3連覇を含む過去4勝。18年は1~3着を独占。

 

●4位(4位)キズナ(19億9220万1000円)(78勝)

(19億8500万1000円)(77勝)

先週は新馬戦で勝ち馬も出ましたがその1勝のみで、入着もその1頭ということで未勝利週のディープインパクトにリードを広げられ、獲得賞金20億円にも届かず順位4位のまま。

 

関屋記念にはフラーズダルムが登録。

芝1600mで全4勝。1勝クラスは新潟芝1600mで勝利し20年G3新潟2歳S3着などもありますが古馬となってからOPクラスの重賞では足りず、リステッドレースでも苦戦してるような近走。後方からやって嵌ればというレースになるでしょうから昨年のよう稍重のスロー、前残りにならなければ勝ちきれずとも大きくは崩れないような結果となるでしょうか。

 

小倉記念にエニシノウタが登録。

2勝クラスを勝利しての格上挑戦ですが3勝クラス博多Sにも兼登録されておりそちらに回るのかも知れません。全姉は21年G1エリザベス女王杯勝ち馬アカイイト。

 

●5位(5位)ハーツクライ(16億5571万8000円)(56勝)

(16億3047万8000円)(54勝)

先週は新馬、未勝利で2勝。ハーツ最終世代からも勝ち馬が出て上位種牡馬からも有力産駒がデビューし始めたといったところでしょうか。世代最初の勝ち馬となったファーヴェントは先日ダート条件戦で圧勝したサーマルソアリングなどの下ですがハーツ産駒ですしこちらは芝でしょう、サーマルソアリングも父ドゥラメンテで初ダート戦を圧勝しましたが。レースでは直線で進路が中々開かないところを我慢して抜け出し勝利と着差以上に強い勝ち方だったように思います。

 

今週の重賞登録馬は小倉記念のカテドラルとスカーフェイス。

カテドラルは昨年に小倉芝1800mのG3中京記念で2着してG3小倉記念4着。本年の小倉大賞典でも2着と芝で特に頭打ちとなった感もなかったのですが、その後ダート重賞で2戦して勝負にならず。先週のエルムSでも芝重賞勝ち馬が出走して全く勝負にならず、カテドラルの半兄ジェベルムーサはエルムS勝ち馬だったりもしますが無理なものは無理なので。ダートよりは芝でこそですが勝ち馬から3秒2反されたG3平安S12着以来でトップハンデ58.5キロでは昨年のような好走も難しいでしょうか。このようなハンデや負担重量を嫌ってのダート挑戦だったとも思いますが。想定は団野大成。

スカーフェイスは函館記念10着から。この馬の場合はロスなく馬群で回りつつ最後の直線で外に出して伸びるかだけなので、そう都合よく嵌ることもないようです。北海道地区から連闘ということでもないので間隔など問題はないでしょうが小倉記念に良績があるローテとは言えないので。想定は幸英明。

 

●6位(6位)モーリス(16億3060万3000円)(65勝)

(16億1790万3000円)(64勝)

先週は2歳未勝利1勝。総合リーディングではそれほど伸びませんでしたが2歳リーディングでは前回まで首位のヘニーヒューズが未出走だったこともあり首位に復帰。土曜で首位に戻って先週終了時点の首位が確定し、日曜に2歳未勝利勝ち馬が出てその差を広げたという形でした。

 

今週の重賞登録馬は関屋記念のディヴィーナ。

前走G3中京記念は人気薄の逃げ切り、それを後方から追い上げ2着。その前走で敗れたセルバーグも登録しておりハンデ54キロと55キロから別定55キロと58キロの3キロ差にもなるので。2走前のG1ヴィクトリアマイルでは最速上り33秒1を計時してあわやのシーンを作る4着。昨年はヴィクトリアマイル11着から関屋記念13着でしたが当時よりもかなり力を付けており、新潟はこの1走しか出走はありませんがこれを消し材料とすることもないでしょう。新潟実績はともかく左回りマイルはベストで崩れるとすれば今夏の新潟でありがちな酷暑に対応しなかったケースぐらいでしょうか。想定はミルコ・デムーロの継続。

 

●7位(7位)キタサンブラック(14億9770万1000円)(51勝)

(14億8787万1000円)(51勝)

出走頭数が少ない中から週間で1頭は勝ち馬を出すという近況でしたが先週は未勝利週。コツコツ稼ぐタイプではなく大レースの一発長打型なので、年間を通じて見ればこのような時期もあるのでしょう。ドゥラメンテ・ハーツクライに2歳勝ち馬が出てトップ10内唯一の2歳世代勝ち馬なしとなってしまいましたが(昨年が2歳最終世代のディープインパクト除く)イクイノックスも21年8月の新潟デビュー、昨年は8月の小倉でG1桜花賞2着コナコーストがデビューしており、現2歳で3世代目ですがこの時期から秋に掛けてデビューする産駒に大物が存在する傾向にもあるので。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

宝塚記念イクイノックスを最後に7週連続産駒重賞出走なし。

 

●8位(8位)ハービンジャー(12億872万6000円)(56勝)

(11億7331万6000円)(54勝)

先週は2勝クラス特別など2勝で獲得賞金12億円突破。開幕週の札幌では勝ち馬なしでしたが先週は札幌で2勝クラス特別など2勝。基本的にダートは走らないので洋芝に強いといったことにしておきます、京都などでも強いのであまりそのようにも言えないのですが。

 

関屋記念にはプレサージュリフトが登録。

登録時出走馬決定順19位で次点の唯一非抽選馬対象。昨年のG3クイーンC勝ち馬で本年のG3京都金杯3着、G3東京新聞杯3着。新馬戦は東京芝1600mで勝利しクイーンCは後のニ冠牝馬スターズオンアースを2着に下して勝利など左回りマイルは崩れていないので6ヶ月ぶりになりますが出走さえ叶えば。

 

小倉記念にはカレンルシェルブルとスタッドリーが登録。

カレンルシェルブルはG3七夕賞9着から。勝っても負けても後方から最速上りを計時するようなタイプなので差し追い込み決着になれば。本年も登録のあるマリアエレーナが昨年の小倉記念で記録した1分57秒4に次ぐ芝2000mの持ち時計1分57秒5を持っており、良馬場なら高速になって馬場は向くと思うのですが週中に九州地方を台風が通過するようで降雨の影響がどの程度残るかなどもポイントになりそうです。想定は斎藤新の継続。

スタッドリーは芝2200mで2勝クラス・3勝クラスの特別戦を勝利して前走は東京芝2400mのOP(L)メトロポリタンS7着。2000mを超える距離に実績があり本年はG3ダイヤモンドSにも出走していますが、小回りや内回り芝1800m~2000mといった条件が本来はベストのように思え今回のようなコースで先行できれば、休み明けの方が良いタイプなので一発あっても。想定は坂井瑠星。

 

●9位(9位)ルーラーシップ(11億3308万2000円)(56勝)

(11億1201万6000円)(55勝)

先週は新馬1勝。勝ち馬も出ていますがG3マーメイドSビッグリボンの勝利を最後に特別戦の勝ち馬がなく、その後は2歳新馬戦と未勝利戦のみでしか勝ち馬は出ていなく2勝クラスや1勝クラスの平場戦でも勝ち馬は出ていない状況。

 

今週の重賞登録馬は小倉記念のヴァンケドミンゴ、エヒト、ワンダフルタウン。

ヴァンケドミンゴは8ヶ月ぶりのOP関越Sから中1週で登録。このローテなので出走も微妙ですが使いつつ得意の福島で今秋にといったところでしょうか。

エヒトはG3七夕賞8着から。22年七夕賞はハンデ54キロの高速決着を大外枠から差し切りましたが、本年はスローの先行残りを最内枠のハンデ58キロと条件がかなり厳しくなって着外に。小倉は4歳時の21年1月芝2600mの1勝クラス特別で勝利。ハンデは据え置き58キロですが前走もハンデ差で負けたような内容ではないので開幕週の高速決着ならば。想定は2走前サウジの海外重賞で騎乗した川田将雅。

ワンダフルタウンはG3鳴尾記念4着から。ローテのような傾向はあまりないハンデ重賞ですが前走鳴尾記念出走馬は18年1着トリオンフ、19年1着メールドグラース、22年3着ジェラルディーナと近年は好相性。馬名の出たところは後のG1勝ち馬だったり鳴尾記念で連対していた馬なのでワンダフルタウンとは違いますが、G2金鯱賞やG1大阪杯が含まれているとはいえ2桁着順の続いていた不振から前走は0秒2差4着と一変を見せたように復調していれば、小倉は初出走なので小回りへの対応はやや不安も。想定は和田竜二の継続で全3勝時も騎乗。

 

●10位(10位)ヘニーヒューズ(10億9017万3000円)(58勝)

(10億4017万6000円)(56勝)

先週はG3エルムSなど2勝。11位エピファネイアもこのところ好調ですが重賞勝ち馬を出してトップ10内をキープ。

 

エルムS勝利のセキフウは展開が嵌ったようなところもありますがOP(L)大沼S・OPマリーンS・G3エルムSの「北海道ダート三冠」とも呼ばれるような今夏の北海道地区ダートOPクラスで2・3・1着と安定した成績。マリーンS連対馬の強いレースでしたが本年はマリーンS3着からの武幸四郎厩舎所属セキフウが武豊騎手で差し切り。2歳時から中央以外の場でも活躍していた馬で再び起動に乗って来たような好調ぶりですが北海道地区のレースとはいえ酷暑の時季に、この3連戦で激走してしまった場合はダメージも大きいのか同年の秋に狙い難くなるので今後の出走で注意は必要でしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

土曜小倉メインのOP阿蘇Sに1頭登録。

 

 

・11位以下

11位エピファネイアはOP(L)札幌日経オープンをブローザホーンが6馬身差の勝利。これならばOP丹頂Sも出走すれば勝つでしょうし秋に備えてG2京都大賞典やG2アルゼンチン共和国杯なども狙えるような本格化の兆し。先週はリステッドレースを含む2勝も10位ヘニーヒューズが重賞勝ち馬を出し順位は変わらず。それでも上位との差を詰めておりトップ10内に入って来ても、過去の年間順位などから考慮しても本来はトップ10内上位で推移しないといけない存在なので更に上昇を期待します。

小倉記念にも登録馬はありますが今週の注目は関屋記念のセルバーグでしょう。G3中京記念をハンデ55キロの逃げ切り、今回は初出走の新潟で58キロになりますが先手は取れそうな組み合わせで重賞連勝のチャンスも十分。想定はテン乗りの吉田豊。

 

関屋記念では他に21年勝ち馬ロータスランド、京都牝馬S勝ち馬ララクリスティーヌなどの上位人気が想定されます。

 

小倉記念の有力馬としては昨年の勝ち馬マリアエレーナ。昨年はハンデ54キロで2着に5馬身差の圧勝。その後は未勝利ですが不利のあった昨年のG1天皇賞(秋)や本年のG1大阪杯でもそれほど負けてなく得意の小倉で1年ぶりの勝利となっても。ハンデは56.5キロと牝馬なので実質トップハンデですがそれでも有力でしょう。想定は松山弘平の継続。普段から小倉で乗る関西の騎手で先約だったなど事情は定かではありませんが前走で騎乗し中京記念を勝利した関屋記念のセルバーグよりもこちらなのでしょう。小倉記念は20年2着サトノガーネット、21年1着モズナガレボシ、22年1着マリアエレーナで2連覇中。レース3連覇なら史上初の記録、2着内で4年連続連対。競走馬マリアエレーナ連覇の場合は04・05年メイショウカイドウ以来2頭目。

 

 

・2歳部門

1位(2位)モーリス(8457万)(8勝)

2位(1位)ヘニーヒューズ(7785万2000)(6勝)

3位(4位)スワーヴリチャード(7259万2000)(7勝)※新種牡馬

4位(3位)ロードカナロア(7021万2000)(6勝)

5位(5位)エピファネイア(5617万)(6勝)

6位(8位)キズナ(4404万)(5勝)

7位(7位)ドレフォン(4332万6000)(3勝)

8位(6位)ダイワメジャー(4075万)(4勝)

9位(9位)リアルスティール(4048万2000)(3勝)

10位(10位)ルーラーシップ(3974万)(4勝)

 

11位(12位)レッドファルクス(3038万)(2勝)

12位(11位)マジェスティックウォリアー(2634万)(2勝)

13位(18位)パイロ(2473万)(3勝)

14位(24位)リアルインパクト(2450万)(2勝)

15位(13位)サトノクラウン(2422万)(2勝)

16位(15位)シルバーステート(2325万)(1勝)

17位(14位)ビッグアーサー(2272万)(2勝)

18位(16位)ブリックスアンドモルタル(2092万)(2勝)※新種牡馬

19位(35位)アジアエクスプレス(2063万)(2勝)

20位(17位)ファインニードル(2060万6000)(1勝)

 

2歳戦出走のなかったヘニーヒューズに変わってモーリスが首位に復帰。全体的に上位には大きな変動もなく注目は3位の新種牡馬スワーヴリチャードで余程の不振にでもならなければこのまま新種牡馬首位は確定でしょう。

先週はOPダリア賞で勝ち馬を出し総合リーディングでも100位とTOP100にランクイン。

新種牡馬首位を獲得するような種牡馬は総合部門でも年間100位以内に入ることが珍しくないというか、入らないようでは新種牡馬リーディングも獲れないのですが、8月の序盤に100位以内に入るというのはかなり優秀でしょう。ディープインパクト(35位)、ダイワメジャー(35位)、キズナ(37位)、ロードカナロア(40位)、キングカメハメハ(44位)、ドゥラメンテ(44位)、モーリス(47位)、エピファネイア(48位)などは初年度に2歳成績だけで総合50位以内に入って近年トップ10内の上位常連となったように、スワーヴリチャードもこのランクにある種牡馬なのかも知れません。年度によって上位種牡馬の顔触れや番組・賞金なども違うのですが指標とする分には、ある程度の参考になるかと。

 

先週の勝ち馬で注目はOPダリア賞を勝利したスワーヴリチャード産駒コラソンビート。このレースを勝つと出世しない早熟馬のOP戦で未勝利馬や地方所属馬もいる7頭立て、とはいえ本年の勝ち馬はレース上り34秒7を34秒0で差し切って2着に1馬身半差。4着以下は勝負にならなかったような結果も勝ち馬が特に抜けていたということでしょう。ラフィアン所属の早熟で新潟2歳Sを獲って終わりかも知れませんが、それならそれで早期に回収をしたということで。ロージズインメイの肌にオルフェーヴルの母とハーツクライ系スワーヴリチャードの配合で字面からはオークスに向いても。

 

他では上記のガイアメンテとファーヴェント。

これまで新馬戦で負けた馬を注目馬として取り上げませんでしたがニシノコマチが勝利した新潟芝1600mの牝馬限定新馬戦で3着したサフィラ。最後の直線で進路取りに失敗し内ラチに接触するような不利があって3着。1着~4着馬まで上り33秒台のスロー決着で届かなかったのですがスムーズならばといったレースぶりでフットワークの良さから次走でスンナリ勝ち上がって不安点なども早目に修正されれば。

 

ダートの勝ち馬では新潟ダート1800mのライジンマル。2着を8馬身切ったのは相手関係もありそうですが良馬場で1分54秒8と1分54秒台でこのレースを勝利すると出世する傾向にもあるようで今後も注目。アジアエクスプレス産駒で初出走時532キロの大型馬で初戦の内容からも当然ダート馬でしょう。

 

未勝利勝ちからは2戦目で勝利のラケダイモーン。初戦は勝ち馬に逃げ切られ2着に落としましたが2戦目で勝ち上がり。飛び上がるようにゲートを出てテンに首を上げるようなところもありましたが一応折り合って、最後は狭いところを割って抜けて来ましたし2000mで勝利と早くも中距離対応するなど、それなりの力はあるでしょう。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 25億1030万7000円

2位キングカメハメハ  21億6701万2000円

3位クロフネ       14億9722万9000円

4位マンハッタンカフェ 14億5308万1000円

5位シンボリクリスエス 14億3461万1000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 25億5475万1000円

2位キングカメハメハ  21億7934万2000円

3位クロフネ       15億1278万3000円

4位マンハッタンカフェ 14億6345万1000円

5位シンボリクリスエス 14億4241万1000円

 

首位ディープインパクトは2勝クラス特別2勝の3勝。2場開催で先週は上位勢も低調な成績。

2位キングカメハメハは未勝利1勝。G3レパードSではエクロジャイトが4着も賞金加算は1200万ほど。

3位クロフネは未勝利。2勝クラス特別2着など入着馬は多く獲得賞金15億円突破。

4位マンハッタンカフェは未勝利。G3エルムS1番人気ペプチドナイル13着なども響き獲得賞金は1000万円に満たない週間。

5位シンボリクリスエスも未勝利週。OP(L)札幌日経オープンではジェットモーション4着も獲得賞金1000万に満たない週間。

 

G3エルムSは父ヘニーヒューズのセキフウが勝利。母の父キングマンボは39位。

母の父キングマンボは本年重賞初制覇、通算17勝。

重賞制覇は20年G2スプリングSガロアクリーク以来。

エルムS制覇は初めて。

母の父として9場目の重賞制覇で重賞未勝利競馬場は函館のみ。

 

レパードSは父シニスターミニスターのライオットガールが勝利。母の父ハーツクライは9位。

G3ダービー卿チャレンジトロフィー インダストリア以来の本年重賞3勝、通算13勝。

レパードSは初制覇。

母の父としてダート重賞初制覇。


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