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週中競馬記事(2023年6月20日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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今週も阪神・東京・函館の3場開催

重賞はG1宝塚記念、G3東京ジャンプSの2重賞

阪神・東京は最終週、函館は1回函館最終週

 

●1位(1位)ロードカナロア(21億3324万2000円)(84勝)

(20億7702万5000円)(82勝)

先週は3勝クラスなど2勝で獲得賞金21億円突破。

 

マーメイドS3着ホウオウエミーズは渋ってこそのタイプと見ましたが高速決着に対応。本年は格上挑戦してきたような軽ハンデ馬が台頭せず実績上位馬優勢の決着だった、と終わってみれば。ハンデ差からも連対2頭の方が強く距離も2000mベストとはいえず、それでも4着以下よりは強かったとなるでしょうか。

 

宝塚記念には産駒登録なし。

 

東京ジャンプSにはジューンベロシティ、ロードアクアの2頭が登録

ジューンベロシティはG1中山グランドジャンプ6着から、ロードアクアはG2阪神スプリングジャンプ2着から。障害OPクラスで勝利のある産駒はこの2頭のみ、勝利すれば産駒による障害重賞初制覇。

 

●2位(2位)ドゥラメンテ(18億9520万4000円)(60勝)

(18億2583万8000円)(54勝)

先週は2勝クラス特別など6勝。獲得賞金19億円は超えませんでしたが首位ロードカナロアとの差は僅かに詰めた週間。

 

宝塚記念には22年G1ホープフルステークスでG1レース1勝、重賞1勝、前走G1日本ダービー競走中止、ファン投票19位ドゥラエレーデが出走予定。

 

負担重量53キロの出走も、3歳馬が勝たないレース。2歳G1勝ち馬とはいえ14番人気の勝利で年明けはG2UAEダービー2着、そこから直行のG1日本ダービーという異例のローテ。ここで走っていれば着順に関わらず評価を上げるか下げるかといったことも出来たのでしょうが、スタート直後に落馬競走中止。本年の出走馬は乗り替わりも多く、テン乗り幸英明の想定。

昨年はタイトルホルダーが勝利し産駒による連覇も懸かる一戦。首位ロードカナロア産駒に宝塚記念の登録はなく1着賞金2億2000万とドゥラエレーデ勝利の場合は急接近しますが、常識的には難しいでしょう。本年の3歳ではリバティアイランド以外どの馬が出走しても現段階では古馬勢に通じそうもないので。

 

●3位(3位)ディープインパクト(17億2160万1000円)(51勝)

(16億2706万7000円)(48勝)

先週はダートOP特別など3勝。OP(L)米子Sでも2・3着馬を出すなどして獲得賞金17億円突破。

ダートOPクラスの勝利は初年度産駒ボレアスが勝利した11年レパードS、中央実施となった18年JBCレディスクラシック アンジュデジール、23年OPスレイプニルSダノンラスターで3頭目。

 

宝塚記念には22年G2神戸新聞杯、23年G2阪神大賞典・前走G1天皇賞(春)でG1レース1勝、重賞3勝、ファン投票5位ジャスティンパレス。

22年G2弥生賞ディープインパクト記念・G1菊花賞でG1レース1勝、重賞2勝、前走G1天皇賞(春)11着、ファン投票7位アスクビクターモアの2頭が出走予定。

22年G2青葉賞で重賞1勝、前走G2目黒記念5着プラダリアは登録時出走馬決定順20位の非抽選馬対象。

ジャスティンパレスは2歳時に芝2000mで2勝し21年G1ホープフルステークス2着。本格化の兆しを見せたG2神戸新聞杯は中京芝2200mでしたが、その後は菊花賞、阪神大賞典、天皇賞(春)と3000m以上の距離で3着内。ある程度の位置は取れそうなタイプですが阪神芝2200m内回りの距離に対応できるか。想定は鮫島克駿、クリストフ・ルメールからの乗り替わりはマイナスでしょうが昨年のG2神戸新聞杯勝利時の騎手でG1菊花賞でも勝ち馬と0秒1差3着の騎手成績。

アスクビクターモアは昨年のG1菊花賞を勝利。年明けの2戦はG2日経賞9着、G1天皇賞(春)11着。日経賞は5ヶ月ぶりで不良馬場、ゲートも悪く敗因は明らかでしたが前走もタイトルホルダーがレースを止めた際に不利が多少生じたとはいえ負け過ぎ、G1勝利の舞台でもある阪神でどこまで調子が戻っているか。想定は前走に引き続き横山武史。

ワン・ツーの場合は3億1000万加算なので上半期最終週に獲得賞金20億円を突破が確定、1・3着でもかなり近い数値に。逆転で本年もリーディングを獲得するようならば現状の手段としてはG1勝ち馬のこの2頭によって秋競馬までG1レース上位を独占し続けるしかないでしょう。プログノーシスが国内で走ればなども考えられますが。

 

東京ジャンプSにはグレートバローズが登録。4月福島の障害OP戦1着から、障害重賞は初出走予定。

 

●4位(4位)キズナ(16億4352万7000円)(59勝)

(16億810万2000円)(57勝)

先週は未勝利2勝。特筆すべきこともないのですが堅実に2勝加算。

 

宝塚記念には20年G2京都新聞杯、21・22年G2阪神大賞典で重賞3勝、22年宝塚記念4着、前走23年G1

天皇賞(春)2着ディープボンドが出走予定。

 

天皇賞(春)で3年連続2着しているように、もっと長い距離向きなのでしょうが同じようなローテの昨年も勝ち馬を負かしに行くようなレースで4着、ある程度の対応はするでしょうし時季的にも考え難いのですが極端に馬体重が増えていなければ。6歳以上馬苦戦の2着までというデータもあるので、衰えている感じはありませんがその辺りも考慮に。6歳馬の勝利は11年アーネストリーが最後。想定は00年テイエムオペラオー、18年ミッキーロケットで宝塚記念2勝の和田竜二。

 

●5位(5位)ハーツクライ(15億462万4000円)(48勝)

(14億7866万3000円)(47勝)

先週は1勝クラス1勝、ダートOP特別入着などで獲得賞金15億円突破。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

昨年の宝塚記念では5番人気ヒシイグアスが2着。

 

●6位(6位)モーリス(13億8843万9000円)(53勝)

(13億5857万4000円)(52勝)

先週は3勝クラス1勝。

 

3勝クラス垂水S勝利のアルナシームは、かなりの素質馬ですが起床に難ありといったタイプで古馬となってその辺りの成長もあったでしょうか。21年G1朝日杯フューチュリティステークス4着馬で1着ドウデュース・2着セリフォス・3着ダノンスコーピオン・5着ジオグリフと掲示板に乗った馬はあるナシーム以外G1勝ち馬。8着プルパレイも先週は3連単600万円超えの配当となったレースで勝利など。

垂水Sは20年ランブリングアレー、21年アカイイト、22年イズジョーノキセキと近3年の勝ち馬が後の重賞勝ち馬、17年には種牡馬シルバーステートも勝利。などと総合記事で書きましたが重賞勝ち馬となった近3年の勝ち馬は牝馬限定重賞の勝ち馬で、牡馬アルナシームも年長牝馬に続けるか。

 

宝塚記念には22年G2オールカマー・G1エリザベス女王杯でG1レース1勝、重賞2勝、前走G1QE2C6着、ファン投票3位ジェラルディーナが出走予定。

 

本年に入ってG1大阪杯6着、G1QE2C6着ですが昨年はG2オールカマー勝利から阪神芝2200mのG1エリザベス女王杯3着、大きく出遅れたG1有馬記念3着など得意コース・距離で本領発揮ならば。昨年のエリザベス女王杯は重馬場の18番枠が功を奏した向きもあるので、先週のように超高速の阪神芝はどうでしょうか。

19年リスグラシュー、20・21年クロノジェネシスで牝馬3連勝、22年3着デアリングタクトと近年は牝馬が強く、過去10年でも13年3着ジェンティルドンナ(ジェラルディーナの母)、14年3着ヴィルシーナ、15年2着デニムアンドルビー・3着ショウナンパンドラ、16年1着マリアライト、17年3着ミッキークイーンと18年以外は牝馬が3着内に来ていますし、牝馬では他にスルーセブンシーズ、ライラックの登録もありますが実績や近況から牝馬で狙うならジェラルディーナでしょう。

想定は武豊。多くのG1・重賞で最多勝騎手だったりもしますが89年イナリワン、93年メジロマックイーン、97年マーベラスサンデー、06年ディープインパクトで4勝も京都実施の06年が最後の勝利、2番人気イナリワン以外は1番人気の騎乗。

 

●7位(7位)キタサンブラック(11億2193万6000円)(41勝)

(11億1753万6000円)(41勝)

未勝利週で賞金加算も非常に少ない週間に。やってしまったものは仕方ないので今週一気に戻してもらいましょう。

 

宝塚記念には21年G2東京スポーツ杯2歳S、22年G1天皇賞(秋)・G1有馬記念、前走23年G1ドバイシーマクラシックで国内外G1レース3勝、重賞4勝、ファン投票1位イクイノックスが出走予定。

 

使い込むよりも休み明けが良いタイプで、現役の中央馬で最強というよりもレート上は世界ランク1位なので。死角があるとすればエフフォーリアのように3歳までの関東専ということでしょうが古馬となった前走でG1ドバイシーマクラシックを圧勝したようにそれとも違いますし、このような馬が取り零すのも宝塚記念ですが、よほど阪神内回りが合わないようことでもなければ負けないでしょう。パンサラッサやジャックドールのようなタイプが万全で出走していればまた違うとも思うのですが。想定はデビュー戦から全て騎乗のクリストフ・ルメール。

 

●8位(8位)ルーラーシップ(9億9865万7000円)(50勝)

(9億2762万円)(46勝)

先週はG3マーメイドSなど4勝。

本年は実績馬が上位を占めたマーメイドS。ビッグリボンが迫る昨年の勝ち馬ウインマイティーを凌いで勝利。ペースの違いなどもありますが22年1月中京の22年渥美特別勝利は同日・同場のG3愛知杯を大きく上回る時計と、元から牝馬限定重賞ならいつでも勝てるような素質馬で時間を要しましたが前走のG3福島牝馬S2着から重賞初制覇。17年G1菊花賞キセキの全妹で同日に新馬で勝ったボルケーノも含めルーラーシップ産駒・石川達絵オーナーの所有馬。

 

2勝クラス町田特別勝利のキングズレインも昨年のG1ホープフルステークス勝ち馬という素質馬。G2ローズS勝ち馬タッチングスピーチの半弟でG1皐月賞を勝利しG1日本ダービーでも2着した同厩のソールオリエンスよりも、2歳戦の結果からはこちらが有力という向きもあったほど(3歳以降それも一変しましたが)。スローの東京芝2400mで逃げた2着馬を捉えるのにやや手こずりましたがキッチリ差し切る辺りはさすがというか、2勝クラスで止まってしまうようでは。

 

宝塚記念には産駒登録なし。

 

東京ジャンプSにはエイシンクリック、ザメイダンの2頭が登録。

エイシンクリックは前走OPペガサスジャンプSで競走中止となりましたが、昨年の3着馬で22年G2阪神スプリングジャンプ勝ち馬。

ザメイダンはG2京都ハイジャンプ5着から。

 

●9位(9位)ハービンジャー(9億480万3000円)(37勝)

(8億8437万9000円)(37勝)

3週連続未勝利ながら獲得賞金9億円突破。6月時点のトップ10内種牡馬が3週連続勝利というのも、かなりの異常事態ですがタイミング的に月間未勝利のピンチに。さすがに今月1回ぐらいは勝つでしょうし今週こそ。

 

宝塚記念に産駒登録なし。

 

●10位(11位)ヘニーヒューズ(8億4532万3000円)(46勝)

(7億7078万4000円)(42勝)

先週はG3ユニコーンSをペリエールが勝利。新馬戦ではダート実施の3競走で全て産駒が勝利、未勝利でも1頭勝ち馬が出て5勝加算の獲得賞金8億円突破。ドレフォンを僅かに交わして10位に復帰。

 

G3ユニコーンSのペリエールはメンバーも軽くなったと見ますが、OP(L)ヒヤシンスS勝利など東京ダート1600mに特化しているようで今後もマイルまでを中心に使うとのこと。グリーンチャンネルCや武蔵野Sなどを使いつつ来年のフェブラリーステークス狙いとなるでしょうか。スピードがあったりダートで決め脚を発揮するというよりはレース巧者といった印象で今回も非常に強く危なげなかったと見ます。

 

3頭が勝利した新馬勝ち馬ではアマンテビアンコ。白毛馬ということでも話題ですが、初戦の勝ちぶりからは非常に強いダート馬で距離が伸びて更に良さそう。今回は1400mで忙しく、ややもたついたようにも映りましたがスピードに乗ってからの力強い伸び脚が鮮烈。気の早い話で順調に事が運べばとなりますが、出走するようなら来年のダート三冠路線でも上位の存在になり得るかと。

 

宝塚記念に産駒登録なし。

土曜阪神メインOP天保山Sに産駒、日曜函館メインOP(L)大沼Sにそれぞれ産駒2頭登録。

 

・11位以下

11位に前回10位ドレフォン。未勝利週でヘニーヒューズに逆転を許しましたが、その差は500万に満たないほど。宝塚記念には21年G3札幌2歳S、22年G1皐月賞でG1レース1勝、重賞2勝、前走G1ドバイワールドC11着、ジオグリフが出走予定。

 

12位キングズカメハメハは宝塚記念には20年G3中日新聞杯、22年G2目黒記念、前走23年G3鳴尾記念で重賞3勝ボッケリーニが出走予定。

 

13位エピファネイアは3歳未勝利で1勝。G3ユニコーンSでは7番人気サンライズジークが2着。

得意の2歳戦で3週終えて未勝利と出足が鈍いのは、やや気になるところ。2歳部門で獲得賞金を大きく加算できないようでは、このままトップ10陥落ということも。

 

 

・2歳部門

1位(1位)モーリス(3083万)(3勝)

2位(-)ヘニーヒューズ(2670万)(3勝)

3位(2位)リアルスティール(1590万)(1勝)

4位(3位)ブリックスアンドモルタル(1550万)(2勝)※新種牡馬

4位(5位)ルーラーシップ(1550万)(2勝)

6位(4位)ロードカナロア(1480万)(1勝)

7位(-)ダノンレジェンド(1010万)(1勝)

8位(6位)ダイワメジャー(900万)(1勝)

8位(6位)ファインニードル(900万)(1勝)

10位(-)アジアエクスプレス(830万)(1勝)

 

11位(9位)スワーヴリチャード(760万)※新種牡馬

12位(-)サトノアラジン(720万)(1勝)

12位(6位)ジャスタウェイ(720万)(1勝)

12位(-)ダノンシャンティ(720万)(1勝)

15位(15位)エピファネイア(472万)

15位(17位)ドレフォン(472万)

17位(10位)シルバーステート(400万)

17位(25位)ラブリーデイ(400万)

19位(-)シャンハイボビー(362万)

20位(31位)ゴールドシップ(362万)

20位(17位)ニューイヤーズデイ(362万)※新種牡馬

 

先週から実施のダート新馬戦では3レース全てヘニーヒューズ産駒が勝利。ワン・ツーとなったレースもあり、いきなりのランキング2位に登場。序盤ということで大きな動きはありませんが先週の勝ち馬で注目馬としては上記アマンテビアンコを挙げます。

今週から2歳未勝利戦も実施。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 19億5553万6000円

2位キングカメハメハ  16億5420万8000円

3位マンハッタンカフェ 12億1962万1000円

4位シンボリクリスエス 12億720万円

5位クロフネ       11億7207万円

 

(今回)

1位ディープインパクト 20億6631万2000円

2位キングカメハメハ  17億5202万7000円

3位シンボリクリスエス 12億3739万9000円

4位マンハッタンカフェ 12億3055万1000円

5位クロフネ       12億1528万円

 

首位ディープインパクトはG3マーメイドSなど4勝。上記アルナシーム、キングズレインなども特別戦勝利で週間1億円超えの加算。獲得賞金20億円突破1番乗り。

2位キングカメハメハは2勝クラス特別など8勝、OP(L)米子S2着ラインベックなどで獲得賞金17億円突破。重賞未勝利ながら、こちらも週間1億円近くの加算。

3位に前回4位シンボリクリスエス。1勝クラス1勝、新馬1勝の週間2勝。

4位に前回3位マンハッタンカフェ。3歳未勝利1勝で4位に後退もシンボリクリスエスとの差は600万ほど。

5位クロフネは新馬2勝、未勝利2勝の4勝で獲得賞金12億円突破。白毛のアマンテビアンコなどが勝ち上がり。3位~5位は獲得賞金12億円台となって2200万円ほどの差に収まる接戦。

 

G3マーメイドSは父ルーラーシップのビッグリボンが勝利。母の父ディープインパクトは1位。

G2目黒記念ボッケリーニ以来の本年重賞5勝、通算29勝。

マーメイドS初制覇。

重賞5勝は本年ここまで母の父部門で単独最多勝。

ビッグリボンの全兄キセキは17年G1菊花賞を勝利しており母ブリッツフィナーレきょうだいによる重賞制覇。母の父ディープインパクトの重賞初勝利は17年G1菊花賞キセキ。

 

G3ユニコーンSは父ヘニーヒューズのペリエールが勝利。母の父フジキセキは7位。

G3アンタレスSプロミストウォリア以来の本年重賞3勝。

ユニコーンS初制覇。

年間重賞3勝以上は初めて。


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