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週中競馬記事(2023年4月11日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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●1位(1位)ロードカナロア(12億7982万9000円)(49勝)

(11億6580万1000円)(45勝)

先週はダートOP(L)京葉Sなど4勝、G2ニュージーランドトロフィーではウンブライル2着など週間1億円超えの加算で獲得賞金12億円突破。2場開催だった前回の未勝利から3場開催に戻り不振は長引かず。

 

ウンブライルに関してはもう厳しいかと見ましたがブリンカーも効いたのかG2ニュージーランドトロフィーで2着に好走。次走も装着するかわかりませんが2走目で効果が薄れたりしなければ、G1桜花賞の出走が叶わなかったのも結果的にはプラスと出たようです。

 

今週の重賞はG1皐月賞、G3アーリントンC、G3アンタレスS、障害G1中山グランドジャンプの4重賞。

 

皐月賞には前走G2スプリングSで優先出走権を得た重賞1勝、3戦3勝ベラジオオペラ。

前走G1朝日杯フューチュリティステークス2着ダノンタッチダウン。

前走OP(L)すみれS1着シャザーンの3頭が出走予定。

 

ベラジオオペラは前走G2スプリングSを勝利してデビューから無傷の3連勝。中山も経験済みで1勝クラスセントポーリア賞は距離2000mで勝利。本年は良馬場の実施となりそうですが前走で道悪も克服しており、あとは未対戦の相手との力関係でしょう。牝馬クラシック初戦の桜花賞と異なり皐月賞は大混戦ムード、多くの馬にチャンスはありそうですがその中で有力候補の1頭になるでしょう。1勝クラス・スプリングS連勝時騎乗の横山武史は先約のソールオリエンス想定、こちらの想定はテン乗りの田辺裕信。

ダノンタッチダウンはG1朝日杯フューチュリティステークス2着から。桜花賞は阪神ジュベナイルフィリーズからの直行組が勝利も、皐月賞と同じ中山芝2000mの2歳G1ホープフルSからの直行ならともかく、朝日杯フューチュリティステークスからは苦戦傾向。過去10年でも20年サリオスがコントレイルの2着、サリオスは朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬でダノンタッチダウンは朝日杯フューチュリティステークス2着の1勝馬。朝日杯フューチュリティステークス組が良くないというよりはマイル以下からの出走で過去10年3着内もサリオスのみ、中間のコメントも「まだ緩い」といったようなものが出ており、名門厩舎のクラシックラストイヤーで出走といったものかと。想定は川田将雅でかつての安田隆行厩舎所属騎手、オーナーサイド縛りの騎乗のような面も窺え今週の勝負度合いは薄いでしょう。

シャザーンは前走OP(L)すみれS勝利から。前走重賞出走馬以外は苦戦傾向ですみれS組も皐月賞では良くないのですが芝2200mのレースで前走距離1800m~2000m組以外も苦戦。レースの格や距離というよりも、例年少頭数のレースとなって本年も6頭立ての非常に軽いメンバーでここを出遅れて後方から差し切ったレース内容は良かったのですが、フルゲートになって一気の相手強化で同じレースができるかは疑問。想定は岩田望来。

 

アーリントンCにはナヴォーナが登録。

3歳2月のデビューで東京芝1600mの新馬戦を33秒2の上りで差し切り。矢作厩舎所属でシュネルマイスターの半弟とかなりの素質馬でしょうが収得賞金400万組は登録時9/15抽選、ここを突破すれば有力と見ますが。想定は川田将雅。

19年1着12番人気イベリス、21年10番人気2着リッケンバッカー、22年1番人気1着ダノンスコーピオン・4番人気3着キングエルメスと産駒得意のレース。

 

アンタレスSには産駒登録なし。

 

中山グランドジャンプにはジューンベロシティが登録。

入障後に未勝利、OPと連勝し前走OP春麗ジャンプS2着。小倉の春麗ジャンプS出走馬でこれをどこまで信用するか、大障害コース出訴も初ですが近年は飛越技術よりもスピード優先なのでさほど気にせず良いとは思います。想定は西谷誠。

 

●2位(5位)ドゥラメンテ(10億1537万7000円)(30勝)

(7億4957万9000円)(28勝)

先週は2勝だったのですがG1桜花賞リバティアイランド、G2阪神牝馬Sサウンドビバーチェの阪神芝1600mの重賞2勝。G2ニュージーランドトロフィー3着、OP(L)忘れな草賞2着馬なども出て獲得賞金は10億円を突破して2位まで浮上。昨年が出来すぎだったので本年はそこまで伸びないと見ましたが、ここまでは昨年以上のペース。昨年の獲得賞金10億円突破は天皇賞(春)の実施週だったのですがタイトルホルダーの勝利で9億円台から一気に12億円台まで伸ばしたもの。

本年は2週後から実施の京都に戻る天皇賞(春)ですが本年もタイトルホルダーが有力、そこでまたロードカナロアとの差を詰めるケースも。それだけに今週の皐月賞ベラジオオペラなどでロードカナロアはリードを広げたく、ドゥラメンテ側の視点では堪えて置きたいとなりますが。

 

桜花賞リバティアイランドは内枠がどうかとも思いましたが、ゲートを出て進まないことから下げて4コーナーでも後方から大外ブン回してもBコース替わり週の先行優位の馬場でも32秒9の上りを計時して1分32秒1で勝利。2戦目こそ落としましたが、それが今回の進路取りにも通じているでしょうしスロー・平坦の新潟とはいえ2歳7月末の新馬戦時点で31秒4という上りを計時していた能力の高さで勝ち切ったということでしょう。オークスとなると距離延長ですがマイラーの瞬発型というタイプでもなく、唯一の敗戦も東京でしたが、後方待機からの直線一気とやることはもう決まっているので、あとは極度の道悪ぐらいしか死角はないでしょう。それとて能力の違いでプラスに出るという可能性も。

他の出走産駒ドゥーラはG1阪神ジュベナイルフィリーズもスムーズさを欠きましたが前走のG2チューリップ賞で更に酷くなり今回も直線後方から伸びず。4コーナーで同じようなところから勝ち馬に一気に交わされましたがゴチャ付いた2走でリズムを崩してしまった気も。シングザットソングはフィリーズレビュー勝ち馬でこの組は本年苦戦といった結果でしたが、これが現状で上位馬との力関係でしょう。

 

阪神牝馬Sのサウンドビバーチェは他の有力馬同士が接触する中の前残りと、かなり恵まれた点は否めませんが元々22年G3紫苑Sでスタニングローズから差のない2着などもあり、レース前の放馬がなければ走るようなところもあったので。これで優先出走権を獲得したG1ヴィクトリアマイルの有力候補になるとも思えませんが。

 

 

皐月賞には前走G3共同通信杯2着タッチウッドが出走予定。

共同通信杯ではデタラメな競馬をして2着だったのですが、2歳11月の新馬戦はライアン・ムーアが出して最後の直線をハンドライドだけで2着に6馬身差を付け、3着はそこから5馬身差というレース。なのでライアン・ムーアが乗れば有力でしょうけど、この時期なので。想定は武豊、どうしてもハナというタイプは他にあまりいませんが早めに動きたいようなタイプが多くとにかくゲートが鍵でしょう。ノースブリッジの半弟とその点では中山芝2000mが向く可能性もあり父は皐月賞馬でもあるドゥラメンテに変わって。キャリア2戦目、あの乗り方で今回1番人気となりそうなファントムシーフの0秒2差2着という見方も。

 

今週の重賞登録馬はタッチウッドのみ。

 

●3位(2位)ディープインパクト(9億9205万6000円)(31勝)

(9億3760万2000円)(28勝)

OP特別勝ち馬の出る週間でしたがG1桜花賞・G2阪神牝馬Sでドゥラメンテ産駒との明暗が分かれるような結果にもなって順位3位に後退。

 

桜花賞のライトクオンタムはこれまでとメンバーが違ったということでG3シンザン記念は少頭数の特殊馬場。新馬戦にしても当時は逃げ先行優位の東京で逃げ勝っただけのもの、今回は内枠で揉まれる苦しい競馬となって着外に。中京のシンザン記念組というのは信頼度も低いのですが来年以降は京都に戻りますしディープインパクト産駒の桜花賞出走も今回が最後なので。そういった意味では残念でしたが最終世代はあまりにも産駒数が少なくそこから重賞勝ち馬を出し桜花賞に産駒を送り出しただけでも立派でしょう。

 

阪神牝馬Sのルージュスティリアは条件戦を連勝しての重賞挑戦と、この時点で怪しかったのですが直線でイズジョーノキセキと接触するなどスムーズに持ち出せなかったような競馬。前残りの展開など敗因は明らかですが重賞で戦うには未知数といったような評価で。

 

皐月賞には産駒登録なし。

G3きさらぎ賞2着オープンファイアが賞金は足りていましたが最終世代の登録はなく16年ディーマジェスティ、17年アルアイン、20年コントレイルで産駒3勝。16年は1着ディーマジェスティ・2着マカヒキ・3着サトノダイヤモンドで日本ダービーでも着順を変えてこの3頭で上位独占。

 

アーリントンCも3歳重賞で登録なし、ダート重賞アンタレスSも登録馬はなく今週は重賞に産駒登録なし。

昨年の中山グランドジャンプ2着ゼノヴァースが本年も出走の場合は有力と思われましたが、前走G2阪神スプリングジャンプ5着後に故障判明で競走馬登録抹消済。

 

●4位(3位)モーリス(8億9717万4000円)(30勝)

(8億4840万2000円)(30勝)

G1大阪杯制覇の翌週となった先週は未勝利でしたがG1桜花賞3着ペリファーニアを出し未勝利週としては多い獲得賞金。順位はドゥラメンテが一気に伸ばしたため4位となりました。

 

桜花賞のペリファーニアは一旦コナコーストより前に出た場面もありながら差し返されリバティアイランドにも交わされる3着。勝ち馬の強さは別格として2着を獲れなかった辺りはノドの影響でしょう、収得賞金400万のままでオークスの優先出走権も得ましたが、これがあるだけに距離延長がプラスと思えず。ノドの不安は付き纏いますが半兄エフフォーリアから父が変わってモーリス産駒の上質マイラーではないでしょうか。

 

 

今週の重賞登録馬はアンタレスSのカフジオクタゴン。

G3マーチS5着からの出走。ダート2000m戦も含まれますが阪神では2勝と得意コース、地方交流重賞でも好走していますし新潟でG3レパードSを他馬の進路を妨害しつつも一応勝利などコースは問わず相手関係でしょう、勝ち切れませんが大きく崩れもしないという印象も。想定は吉田隼人。

 

●5位(4位)ハーツクライ(8億5971万8000円)(27勝)

(7億9119万3000円)(26勝)

先週は1勝クラス1勝。G1桜花賞ではハーパーが4着など目前に迫っていた獲得賞金8億円突破。ドゥラメンテに交わされ5位まで後退しましたが現状は昨年までの上位3強にドゥラメンテ・モーリスの産駒デビュー4年目種牡馬が割って入るような形に。ロードカナロアこそ存命ですがディープインパクト、ハーツクライは亡くなっていますし入れ替わりの時期なのでしょう、ドゥラメンテも既に亡くなっていますが。

 

桜花賞のハーパーはいかにも距離不足といった4着。とはいえG3クイーンCでは勝利していますし今回は阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬でもあるリバティアイランドとチューリップ賞上位馬がクイーンC上位馬を上回ったというような結果に。重賞勝利もある東京の距離延長オークスで、と狙いたいところですが桜花賞でもう少し走ってほしく馬体重が減り続けているところにG1連戦で東京への輸送など不安も。勝ち馬リバティアイランドの強さも顕著、オークスでそれを逆転するとはとても思えず上積みといった点ではハーパーよりもシンリョクカの方が大きいでしょうか。いずれにせよリバティアイランド出走した場合のオークスで相手は桜花賞組以外になるような気もします。

 

皐月賞には産駒登録なし。

ダノンザタイガー、ハーツコンチェルト、グランヴィノスなど産駒で上位を独占しそうなムードもあったのですが本年は産駒登録なし。この辺りが評判通り順調に勝ち上がってくればここまでの戦国皐月賞にもならなかったように思いますが。

 

今週の重賞登録馬は中山グランドジャンプのスマートアペックス。

21年中山グランドジャンプ4着馬で本年はペガサスジャンプS5着から。

 

●6位(6位)キズナ(7億3880万6000円)(37勝)

(6億7927万2000円)(35勝)

先週はOP(L)忘れな草賞など2勝で獲得賞金7億円突破。

 

G1桜花賞のコンクシェルは15着。OP(L)アネモネS2着で優先出走権獲得の1勝馬ですしこの程度でしょうが前が止まらない馬場というのも追い込み型には向かなかったでしょう。そこを後方から差し切った勝ち馬は別ですが、もっと控えて一発狙えば結果的に着順も上がったような気もします。収得賞金400万の1勝馬なので自己条件で勝ち上がってくれば。

 

オークスは別路線組がリバティアイランドの相手ともしましたが、そうなるとOP(L)忘れな草賞組となるわけで勝ち馬グランベルナデットも。本年の桜花賞は出走馬決定順のボーダーはかなり上がりましたがオークスは1600万あれば出走可能と思われますし、この時期に上がって来たというよりは軽度の骨折が癒えたというような過程。本年の忘れな草賞はほとんどが1勝馬で唯一のOP馬で桜花賞を非抽選馬となったダルエスサラームが最下位になるよなメンバーだったのでこれをどのように評価するか。2走前のG3クイーンCは5着で桜花賞でも入着したハーパー、ドゥアイズなどに先着され、6着だったのはニュージーランドトロフィー2着ウンブライル、過去2勝は右回りで東京コースに実績がないのもやや気掛かりとなるでしょうか。

 

今週の重賞登録馬はアーリントンCのショウナンアレクサ。

前走1勝クラスつばき賞6着からで登録時抽選対象。想定は吉田隼人。

 

●7位(8位)ルーラーシップ(6億2314万9000円)(33勝)

(5億2613万7000円)(27勝)

先週は3勝クラス特別など6勝と好調で獲得賞金6億円突破。順位も7位に上がりましたがG2ニュージーランドトロフィーで1番人気となったデビューから3戦3勝、重賞2勝でG1朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬ドルチェモアが7着。

 

ニュージーランドトロフィーのドルチェモアは休み明けの道悪で押し出されてハナに立ち退けない形となって差し込まれたものなので重賞勝利もある良馬場の東京NHKマイルカップとなれば。使われた上積みがあり番手から我慢が利けば意外とアッサリ変わりそうですが、2歳G1勝ち馬でもあり今回もう少し格好は付けてほしかったところ。母アユサンは桜花賞馬でオークスも4着でしたが故障もあってその後は低迷、それだけでここから苦しいとは出来ませんが前走の敗戦もあって更に良くなるようなイメージも持てず。

 

オークスのドゥアイズは5着。前走G3クイーンCでワン・ツーしたハーパーが4着で現状はこの程度とも思えますが距離伸びて多少は良くなる程度の見立てで。桜花賞2・3着のチューリップ賞2・3着馬をクイーンC1・2着馬で桜花賞4・5着馬が東京で距離延長され、その2~5着4頭コナコースト・ペリファーニア・ハーパー・ドゥアイズで着順が入れ替わるだけのような気も。ここまで何度か書いていますが1着リバティアイランド・2着桜花賞非出走馬というのが桜花賞を追えて現段階のオークス予想。G2フローラS、OP(L)スイートピーのトライアル競走実施前で出馬も確定していなく不明な部分も多いので考えも変わりそうですが。

 

皐月賞には前走G3きさらぎ賞で重賞1勝フリームファクシが出走予定。

中京のきさらぎ賞勝ち馬で、桜花賞では中京のシンザン記念勝ち馬ライトクオンタムが勝負にならなかったように軽い相手の前走で勝っただけのような気も。中京実施以前から近年はきさらぎ賞組苦戦の傾向も、きさらぎ賞勝ちの直行馬では16年3着サトのダイヤモンドが最後の3着内で近10年では唯一。初戦でG1ホープフルSで1番人気ながら5着に敗れたミッキーカプチーノに先着され2着などこの程度だと見ますが、買い材料としてはダミアン・レーンへの乗り替わり、きさらぎ賞よりも2走前の1勝クラスでダノントルネードを2着に下した方が価値は高く半姉の活躍馬にディアドラなど。

 

アーリントンCにはオーシャントライブが登録。前走1勝クラスこぶし賞2着からの抽選組ですが、前走の勝ち馬はG2チューリップ賞勝ち馬モズメイメイ。昨年は産駒タイセイディバインが2着。

 

アンタレスSには産駒登録なし。

 

中山グランドジャンプにはミッキーメテオが登録。

障害未勝利、OPイルミネーションジャンプSを圧勝して挑んだ前走G2阪神スプリングジャンプは4着でしたが障害の戦績から勝つ時は圧勝、そうでなければ4着以下のようなタイプで勝ち切ってしまっても。

 

●8位(7位)ハービンジャー(5億7555万5000円)(25勝)

(5億5141万2000円)(24勝)

先週は未勝利1勝。

 

G1桜花賞のエミューは10着。ローテなども良くなかったのでしょうが桜花賞を挟んだことでオークスでマイナスにならなければ。

 

皐月賞には前走G2弥生賞ディープインパクト記念3着で優先出走権を得たワンダイレクト。

前走G3共同通信杯で重賞1勝ファントムシーフの2頭が出走予定。

 

ワンダイレクトはG2弥生賞ディープインパクト記念3着で優先出走権を獲得して出走。新馬1着、OP(L)若駒S2着、G2弥生賞ディープインパクト記念3着と過去3戦は芝2000mで3着内を外していませんが祖母ワンカラットはG2フィリーズレビューと芝1200m重賞3勝、母ワントゥワンはマイル重賞2着3回という血統背景に加え前走直線でゴール前2着馬に差し返されたように実際はこの距離では長いでしょう。ここからNHKマイルCに進めば面白そうなのですが皐月賞の優先出走権はあっても収得賞金400万、5月生まれで良くなるのはまだ先でしょうしこの状況で良くやっているとは思います。想定は藤岡佑介。

ファントムシーフは新馬・OP野路菊Sを連勝しG1ホープフルステークス4着。年明けの共同通信杯を勝利して出走。過去10年でも14年1着イスラボニータ、15年1着ドゥラメンテ、19年3着ダノンキングリー、21年1着エフフォーリア・3着ステラヴェローチェ、22年1着ジオグリフが共同通信杯からのローテ。共同通信杯4着だったタスティエーラがG2弥生賞ディープインパクト記念を勝ったことで更に人気にもなりそうですが、2歳G1勝ち馬不在でG1ホープフルSで先着を許したトップナイフが弥生賞ではタスティエーラの2着などそのような観点でもこの馬が本年のメンバーでは最上位。想定は前走に引き続きクリストフ・ルメール、中間の気配がもう一つのようですが最終追いで良くなる可能性もあり近年は良績の共同通信杯の勝ち馬ということから混戦皐月賞も終わってみればこの馬でアッサリのケースも?

 

中山グランドジャンプにはニシノデイジーが登録。

ニシノデイジーは22年G1中山大障害を勝利して前走G2阪神スプリングジャンプ3着から。前走は62キロと負担重賞を背負わされ連対2頭には離されてしまいましたが、今回は63キロ同士で阪神スプリングジャンプで先着された2頭の登録もなく大障害コースに戻って1番人気でしょう。平地競馬でも2歳重賞を2勝しており既に平地・障害重賞勝ち馬となっていますが翌日に実施のG1皐月賞では19年17着。その後低迷期もありましたが障害戦に舞台を移して活躍中。

 

今週は平地・障害G1レース勝利のチャンスでもあり、ファントムシーフが3歳クラシック戦線でトップを張るようならば年間トップ10入り復帰は強固なものとなるでしょう。

 

●9位(9位)ヘニーヒューズ(5億4517万5000円)(28勝)

(5億1734万円)(26勝)

先週はダート戦で2勝とヘニーヒューズらしく堅実に賞金加算の週間。前回ミラクルティアラが芝重賞のニュージーランドトロフィーに登録していましたが回避してダートOP端午Sに出走予定とのこと。

 

今週の重賞登録馬はアンタレスSのゴールドハイアーとフルデプスリーダー。

ゴールドハイアーはOP(L)仁川S5着から。前走が古馬となってOPクラス初出走で0秒3差5着(3歳時にOP伏竜Sで3着)これならばOPでもやれそうですが今回は重賞で相手も強化されることからどこまで頑張れるか。想定は和田竜二。

フルデプスリーダーは22年G3武蔵野S11着から。昨夏にOPマリーンS、G3エルムSと北海道地区のダート1700m戦を連勝、その前に大沼Sにも使われており北海道地区とはいえ酷暑の時期に変わりなく、このローテで好走してしまうと立て直すのに相当時間が掛かってしまい武蔵野Sの前に出走予定だったG2日本テレビ盃ではゲート内で暴れ競走除外に、これは隣の牝馬に飛びかかろうとしていたものですが心身とも極限状態になっていたと思われます。前走はギルデッドミラーやレモンポップなど相手も強かったのですが昨夏連続好走のダメージが抜けていれば。想定は西村淳也。

 

●10位(10位)キタサンブラック(5億926万9000円)(28勝)

(4億1567万1000円)(26勝)

先週は2勝クラス特別など2勝。G1桜花賞では6番人気コナブラックが2着。前が止まらないBコース替わり開幕週の馬場を道中2番手で進め直線にい入ると逃げたモズメイメイを捉え外から来たペリファーニアが一旦出たものの苦しくなって差し返したところで本来は勝負アリなのですが大外から纏めてリバティアイランドが差し切るといったレース。相手が悪かったというか生まれた世代が悪かったといったようなレベルでしょう。Sunny Valley⇒Sun Purincess⇒バレークイーンといったボトムラインなのですが祖母アンブロワーズは函館2歳S勝ち馬で阪神ジュベナイルフィリーズ2着。母コナブリュワーズの計4勝は3勝クラスこそ芝1400mですが他3勝は芝1200mのスプリンター。これでオークス向きとは思えませんが出走ならばキタサンブラックでカバーするしかないでしょう、キタサンブラックも母の父がバクシンオーですし関係ないと捉えても。

 

皐月賞に前走G3京成杯で重賞1勝、キャリア2戦2勝ソールオリエンスが出走予定。

 

同じ中山芝2000mでも京成杯も皐月賞には直結するとは言い難いレース。且つ前走のレースぶりがアレですのでフルゲートで内枠でも引いてしまうと。破壊力のようなものならトップクラスでしょうし自分の競馬が出来ればとなるでしょうか、東京向きというよりは右回りがダメでしょうけど中山は2走目なので手前も替えるとは思うのですが。想定は横山武史。先約だったのかスプリングS勝利のベラジオオペラではなくこちらに騎乗予定。

 

アーリントンCにはシステムリブートが登録。

3戦目の3月に3歳未勝利勝ちで出走の場合は中2週。未勝利勝ちは阪神芝1600mですが、これで通用するとも思えず。想定は北村友一。

 

・11位以下

ここでエピファネイアに触れておきたく皐月賞にも登録馬はありますが前回ドレフォンにも交わされ12位に後退。イズジョーノキセキが阪神牝馬Sで不利を受け着外など状況は良くないのですが2歳戦がスタートすればまた上がって来るでしょう、ジャスティンカフェも一応いますし。

 

今回はシルバーステートに注目ということで先週はG2ニュージーランドトロフィーをエエヤンが勝利、3勝クラス競馬法100周年記念をセイウンハーデスが勝利など前回の20位から13位まで浮上。

 

皐月賞には前走G2スプリングS3着優先出走権を得たメタルスピード。

前走OP(L)若葉S1着で優先出走権を得たショウナンバシット。

前走OP(L)若葉S2着で優先出走権を得たラスハンメルの3頭が出走予定。

ハービンジャー産駒やキタサンブラック産駒ソールオリエンスの結果次第にもなりますが皐月賞で勝ち馬を出すか上位独占などで次回トップ10入りとなるでしょう。

 

アーリントンCにはカルロヴェローチェとシルヴァーデュークが登録。

シルヴァーデュークは抽選対象ですが皐月賞よりも今週はこちらのカルロヴェローチェが出走の場合はチャンスでしょう。

前走G3ファルコンS2着でNHKマイルカップ出走の賞金は足りているのでしょうが同厩のドルチェモア勝負でこちらはここを獲りに来るという考えだったのか、それはわかりませんが1勝馬も多いここなら有力でしょう。前走騎乗の武豊はオオバンブルマイで想定騎手はわかりませんがダミアン・レーンが乗るようならば。出走で勝利すればニュージーランドトロフィーをエエヤン、アーリントンCをカルロヴェローチェとNHKマイルカップのTR重賞はシルバーステート産駒の両獲りということに。

 

 

・母の父部門

(前回)

1位ディープインパクト 9億8124万5000円

2位キングカメハメハ  8億6509万8000円

3位クロフネ       6億7805万7000円

4位マンハッタンカフェ 5億2345万8000円

5位サクラバクシンオー 4億5702万8000円

 

(今回)

1位ディープインパクト 10億7298万5000円

2位キングカメハメハ  9億7597万7000円

3位クロフネ       7億1476万1000円

4位マンハッタンカフェ 5億6443万1000円

5位サクラバクシンオー 5億1793万2000円

 

首位ディープインパクトは2勝クラス特別7勝で前回から9100万ほど加算し獲得賞金10億円突破1番乗り。G1桜花賞ではドゥアイズが5着入着もG2ニュージーランドトロフィーでは1番人気ドルチェモアが7着。

2位キングカメハメハは週間1億円超えの加算で獲得賞金9億円突破。障害OPなど4勝を加算しG1桜花賞ではコナコーストが2着。

3位クロフネは平地・障害の未勝利で2勝。入着数は多く獲得賞金7億円突破。

4位マンハッタンカフェは3勝クラス競馬法100周年記念セイウンハーデスなど3勝。

5位サクラバクシンオーはOP(L)京葉Sテイエムトッキュウなど4勝、他3勝は1勝クラスで京葉Sではサイクロトロンも3着入着で獲得賞金5億円突破。6位シンボリクリスエスも獲得賞金5億円突破でサクラバクシンオーとは900万ほどの差。

 

G1桜花賞は父ドゥラメンテのリバティアイランドが勝利。母の父オールアメリカンは27位。

母の父オールアメリカンは本年重賞初制覇、通算2勝。

重賞制覇は22年G1阪神ジュベナイルフィリーズ リバティアイランド以来。

本年G1初制覇で22年から2年連続G1制覇。

G1制覇は22年G1阪神ジュベナイルフィリーズ リバティアイランド以来。

産駒中央重賞勝ち馬はリバティアイランドのみ。

 

G2阪神牝馬Sは父ドゥラメンテのサウンドビバーチェが勝利。母の父ヨハンクライフは82位。

母の父ヨハンクライフは10度目の出走で中央重賞初制覇。

過去重賞最高着順は22年G3紫苑S2着サウンドビバーチェ。

サウンドビバーチェの他に重賞出走はメイショウメイゲツ、16年G3アイビスサマーダッシュ3着プリンセス・ムーンの2頭。産駒は中央出走なし。

競走馬時代は97年愛G2ガリニュールSなど重賞2勝、98年G2香港国際C2着(1着ミッドナイトベット)、デインヒル経由ダンチヒ系種牡馬。

 

G2ニュージーランドトロフィーは父シルバーステートのエエヤンが勝利。母の父ティンバーカントリーは40位。

母の父ティンバーカントリーは本年重賞初制覇、通算9勝。

重賞制覇は15年G1フェブラリーSコパノリッキー以来。

ニュージーランドトロフィーは初制覇。

母の父ティンバーカントリーの中央重賞勝ち馬はシンメイフジ、プレイアンドリアル、ラストインパクト、コパノリッキー、エエヤンの5頭。


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