◆重賞勝利種牡馬
中山金杯 ラーグルフの父モーリスは2位
京都金杯 イルーシヴパンサーの父ハーツクライは1位
1位(3位)ハーツクライ(6409万4000円)(1勝)
※順位次項の( )は昨年順位
イルーシヴパンサー(G3・京都金杯)で1勝
初日はG3京都金杯1勝。
G3京都金杯では5番人気イルーシヴパンサーが勝利。昨年のG3関屋記念11着以来の出走。本年から基礎重量の変更などもありハンデ58キロだったがインの狭いところから抜け出し2着に半馬身差で勝利。
中京は初出走だったが東京4勝・新潟1勝と合わせて全6勝は左回り。
初日は中京で1勝。1日2場開催としては多めの16頭出走も1勝に終わったがG3京都金杯イルーシヴパンサーの勝利、G3中山金杯でもマテンロウレオが5着、平場戦で2着馬3頭も出て首位と絶好のスタート。
イルーシヴパンサーが京都金杯を勝利
本年重賞初制覇で産駒デビュー2年目の11年から13年連続重賞制覇、通算79勝
重賞制覇は22年G2毎日王冠サリオス以来
イルーシヴパンサーは22年G3東京新聞杯以来の重賞2勝目
京都金杯は初制覇
21年ヒシイグアスでG3中山金杯を勝利しており産駒東西金杯制覇を達成
2位(8位)モーリス(4895万3000)(1勝)
ラーグルフ(G3・中山金杯)で1勝
初日は中山金杯1勝。
G3中山金杯では1番人気に応えてラーグルフが勝利。昨年10月の3勝クラス甲斐路S1着以来の出走。4着まで同タイムの接戦となったゴール前の争いを制して本年最初に実施の重賞制覇。21年OP芙蓉S勝ち馬、21年G1ホープフルステークス3着。
初日は中京1頭、中山5頭の6頭出走。G3中山金杯ラーグルフの勝利など6頭出走し4頭入着。産駒デビュー3年目の昨年に初めてトップ10入りし早くも重賞制覇で2位と好スタート。
ラーグルフが中山金杯を勝利
本年重賞初制覇で産駒デビュー2年目の21年から3年連続重賞制覇、通算11勝
重賞制覇はG1エリザベス女王杯ジェラルディーナ以来
ラーグルフは5度目の重賞出走で重賞初制覇
過去重賞最高着順は21年G1ホープフルS3着
京都金杯は初制覇
3位(11位)オルフェーヴル(4247万2000)(1勝)
ミクソロジー(OP・万葉S)で1勝
初日はOP万葉S1勝。
OP万葉Sでは1番人気に応えてミクソロジーが勝利。1勝クラス特別・2勝クラスと連勝しての格上挑戦、ハンデ53キロもあったが2・3着馬も同じくハンデ53キロ、2着馬には2馬身差を付け21年OP万葉Sで記録されたナムラドノヴァンの基準タイム3分3秒9を0秒5更新するレコード勝ち。万葉Sは20年タガノディアマンテ以来の2勝目。
初日はOP万葉Sで勝ち馬を出し1勝。G3中山金杯では7番人気クリノプレミアムも2着と3位のスタート。昨年はトップ10内から陥落し本年も苦戦は想定されるが、どこまで上位で踏ん張れるか。
4位(6位)キングカメハメハ(3935万6000円)
初日は未勝利
初日は8頭出走し未勝利に終わったがG2京都金杯4番人気エアロロノア2着、G3中山金杯5番人気アラタ4着、OP万葉S9番人気シロニイ3着など8頭中6頭入着。産駒登録数などから本年はトップ10内キープも厳しくなるような状況と思われそのような苦境に立たされる場面も想定されるが、未勝利ながら4位スタートと相変わらずの強さでそれらも取り越し苦労に終わるか。
5位(13位)ハービンジャー(2558万2000)(1勝)
ローシャムパーク(2勝クラス)で1勝
初日は2勝クラス1勝。
中山最終レース2勝クラスでは単勝1.4倍の1番人気に応えローシャムパークが勝利。前走G2セントライト記念3着以来3ヶ月半ぶり8キロ増と過去最高馬体重での出走となったが、先行策から直線は持ったっ切りで先頭に並び掛け2着に1馬身1/4差と着差以上の完勝。同日同距離のG3中山金杯ラーグルフと同じ時計の2分0秒2で楽勝し負担重量はラーグルフ56キロに対しローシャムパーク57キロ。前走でデビュー以来の連対率100%はストップしたが菊花賞TRのG2戦3着と重賞級の能力は既に発揮の素質馬。
初日は2勝クラス1勝に終わったがG3京都金杯では2番人気プレサージュリフトが3着、1勝クラス2着馬も出てトップ5入りのスタート。16~19年に4年連続トップ10入りも近3年は15位以内ながらトップ10内には届かず年間10位以内ならば4年ぶり5度目。
6位(14位)キタサンブラック(2532万)(2勝)
ウィルソンテソーロ(3勝クラス・招福S)、シュバルツガイスト(未勝利)で2勝
初日は3勝クラス招福S、未勝利1勝の2勝。
3勝クラス招福Sでは1番人気に応えてウィルウソンテソーロが勝利。芝では勝ち上がれず3歳8月新潟で初ダートの3歳未勝利戦を勝ち上がると4連勝で3勝クラス特別まで突破してOP入り、ダート戦では4戦4勝。特別戦は今回初出走で初勝利。21年8月新潟の2歳新馬戦は昨年の天皇賞(秋)・有馬記念でG1レース2勝の本馬と同じく父キタサンブラックの産駒イクイノックスが勝ち馬、3着G1馬サークルオブライフなどを送り出す出世レース。初年度産駒が古馬となって初日から4歳馬が勝利し3勝クラス特別を早くも勝ち上がり。産駒のダート3勝クラス特別勝ち馬は初めて。
中山1レースでは単勝1.8倍の1番人気に応えてシュバルツガイストが5戦目で勝利。7月札幌でデビューし新馬戦はG1阪神ジュベナイルフィリーズ3着ドゥアイズが勝利、G3札幌2歳S勝ち馬ドゥーラが4着、G1ホープフルS2着トップナイフが6着というレースの7着。芝では着外2走となったがダートに回って3・2着し本年最初に実施のレースを勝利し2023年度勝ち馬第一号に。父キタサンブラックの主戦だった鞍上武豊騎手はこのレースでデビューから37年連続勝利をいきなり達成。
初日は中京3頭、中山3頭の6頭出走。中京で入着馬は出なかったが中山のダート戦で2頭が勝ち上がり最終レースでも5着入着馬。重賞およびOP特別に出走馬はなかったが勝利回数ではシルバーステートと並び2勝でトップ。昨年はイクイノックスの獲得賞金が5割以上を占め14位となったが本年は世代数も増えトップ10入りも狙える中で好スタートを切った。
7位(116位)ファインニードル(2251万5000)(1勝)
クルゼイロドスル(OP・LジュニアC)で1勝
初日はOP(L)ジュニアC1勝。
3歳OP(L)ジュニアCでは2番人気クルゼイロドスルが勝利。2歳7月新潟の2歳新馬戦はG1阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬リバティアイランドが31秒4の上りで差し切って勝利し本馬は2番手から進め32秒4の上りで3馬身差2着。2戦目の未勝利戦で勝ち上がり前走はG2デイリー杯2歳Sで勝ち馬に逃げ切られ5着。今回は自身がハナを切って最後まで勢いは衰えず2着に4馬身差逃げ切りの圧勝。
初日は中山に2頭の出走でOP(L)ジュニアCクルゼイロドスルの勝利と3歳未勝利戦2着の2走ながら連対率100%でトップ10入りのスタート。
昨年の新種牡馬で2歳戦は4頭が勝ち上がり5勝、9078万円獲得、2022年新種牡馬8位。OPクラス勝ち馬
は22年OPカンナSウメムスビ以来2頭目。競走馬時代は18年にG1高松宮記念・スプリンターズステークスで年間スプリントG1完全制覇など重賞5勝、アドマイヤムーン経由ミスタープロスペクター系(フォーティナイナー系種牡馬)。
8位(7位)ルーラーシップ(2085万4000)(1勝)
フリームファクシ(1勝クラス)で1勝
初日は1勝クラス1勝。
中京6レース3歳1勝クラスでは単勝1.4倍の1番人気に応えてフリームファクシが勝利。9頭立てのレースを中位から進め直線で前を捉えると2着に1馬身1/4差の差し切り。派手さはなかったが全く危なげなく完勝といったレースぶり、ここまで混迷を極める本年のクラシック戦線でも十分にやれる素材だろう。昨年の同じレースからは3着ボルドグフーシュがG1菊花賞で2着。
初日は中京で3歳1勝クラスの1勝。重賞入着馬は出なかったがOP万葉Sでは9番人気タイセイモナークが2着、未勝利戦で3着馬も2頭出るなど5頭入着でトップ10入り。昨年7位で5年連続トップ10入りを継続している上位常連種牡馬が順調なスタートを切ったといったところか。
9位(118位)タピット(1877万8000)(1勝)
ヴァルキュリア(3勝クラス・門松S)で1勝
初日は3勝クラス門松S1勝。
3勝クラス門松Sでは2番人気ヴァルキュリアが勝利。3勝クラス昇級後は6走して2着2回・3着1回を含み掲示板を外した1走も6着など崩れずも勝ち切れずといったレースを続けていたが、昨年は後方から追い込み2着したレースを本年は2着に2馬身差の勝利でOP入り。21年10月2勝クラス以来の勝利で特別戦は初勝利。
海外供用種牡馬で年間トップ10入りは狙えず初日も出走馬はヴァルキュリアの1頭のみ。中央調教馬ではG1勝ち馬テスタマッタ、G2勝ち馬ラビットラン、海外重賞勝ち馬の種牡馬ラニなどが活躍。海外調教馬では22年にデビュー戦から6戦6勝、引退レースのBCクラシックも8馬身1/4差の圧勝など歴史的名馬Flightlineなど活躍馬が輩出。
10位(1位)ディープインパクト(1864万)(1勝)
タイセイグラシア(2勝クラス)で1勝
初日は2勝クラス1勝。
中京7レース1勝クラスでは14番人気タイセイグラシアが勝利。先行策から最内を突き抜け出して最後は内外離れた2着馬に追い詰められたがハナ差で凌ぎ勝ち上がり。5歳牝馬4キロ減の女性騎手・古川奈騎手の起用で52キロ、58キロの2着馬に僅差で勝利と基礎重量見直しのルールを上手く突いた勝利とも言えるか、いずれにせよ本年初勝利は中京ダート1200m戦。
初日は中京で2勝クラス1勝に終わったがOP万葉S4着馬など勝ち馬以外にも4頭入着で10位ながらトップ10入りのスタート。昨年まで11年連続リーディングサイアーの絶対王者も本年はその座を脅かされる戦いが想定され防衛は非常に困難を極めるもの、数値を激減させた昨年度からその予兆はあったがあらためて実感させられるディープインパクトとしては鈍い出足とも言えそう。
・11位以下
初日2勝のシルバーステートは11位。2年連続10位から昨年12位でトップ10陥落となったヘニーヒューズは1勝で12位。
昨年トップ10内種牡馬では昨年9位エピファネイアが1勝で13位、昨年4位キズナは未勝利ながら獲得賞金1000万円超えの15位。出遅れたところでは昨年2位で本年のリーディングサイアー候補ロードカナロアがG3京都金杯記念で5着馬を出し3頭入着も840万円の獲得で20位。
初日出遅れたところでは昨年10位ダイワメジャーが2頭入着で獲得賞金200万にとどまり49位。昨年G1レース6勝で初の年間トップ10入りで5位まで躍進したドゥラメンテは6頭出走の獲得賞金なし。
これらは初日を終えただけの結果で上位と差も開いてなく、直ぐにでも巻き返してくるだろう。
◆中央競馬歴代勝利数1000以上種牡馬
1位サンデーサイレンス2749勝
2位ディープインパクト2685勝(1)
3位キングカメハメハ2170勝(0)
4位ノーザンテースト1757勝
5位ブライアンズタイム1711勝
6位フジキセキ1527勝
7位クロフネ1478勝(0)
8位サクラバクシンオー1435勝
9位ハーツクライ1423勝(1)
10位ライジングフレーム1379勝
11位パーソロン1272勝
12位ヒンドスタン1258勝
13位ダイワメジャー1239勝(0)
14位マンハッタンカフェ1162勝(0)
15位ステイゴールド1142勝(0)
16位トサミドリ1135勝
17位ダンスインザダーク1110勝
18位シンボリクリスエス1083勝(0)
19位ネヴァービート1064勝
20位トニービン1054勝
20位ゴールドアリュール1054勝(0)
22位アフリート1040勝
23位チャイナロック1012勝
ネオユニヴァース928勝(0)
ロードカナロア825勝(0)
ルーラーシップ648勝(1)
ハービンジャー602勝(1)
へニューヒューズ472勝(1)
オルフェーヴル456勝(1)
キズナ394勝(0)
エピファネイア293勝(1)
ドゥラメンテ255勝(0)
モーリス233勝(1)
※2023年1月5日現在
◆今週の重賞
●シンザン記念(G3 中京芝1600m)
●フェアリーS(G3 中山芝1600m)
◆他OP特別
●中京
淀短距離S(L・芝1200m)
すばるS(L・ダート1400m)
●中山
ニューイヤーS(L・芝1600m)
ポルックスS(ダート1800m)
中山新春ジャンプS(ダート3200m)