●1位(1位)ディープインパクト(44億4891万6000円)(158勝)
先週は1勝クラスで2勝。リーディングはほぼ確定というよりもロードカナロア産駒の有馬記念登録なしということから実際は確定しているはずなので年間獲得賞金50億円に届くか、そこに注目。有馬記念2・3着や2着のみでも可能性は残しそうですが数字上の可能性だけで勝ち馬を出さないと届かないでしょう、有馬記念ワン・ツーならば他のレースに関わらず50億円突破確定。
(有馬記念本賞金は1着4億円、2着1億6000万円、3着1億円、4着6000万円、5着4000万円)
有馬記念には22年G1大坂杯で重賞1勝・G1レース1勝、前走G1天皇賞(秋)13着、ファン投票10位ポタジェ。
22年G2神戸新聞杯で重賞1勝、前走G1菊花賞3着、ファン投票38位3歳ジャスティンパレスの2頭が出走予定。
本年は有力馬にも不安材料あり、といった混戦ムードでこの2頭にもチャンスはあるはずですがワン・ツーなどというのは考え難く特にポタジェの方が近走の状況から厳しく、3歳馬ジャンスティンバレスの勢いといったものに懸けるしかないでしょう。ポタジェは吉田隼人継続、ジャスティンパレスはトム・マーカンドの想定。
阪神Cには前走仏G1フォレ賞3着エントシャイデンが出走予定。
こちらも1着6700万円なので記録を伸ばすためには勝ち馬を出したいのでしょうが有力とは言い難く。
昨年21年もフォレ賞に出走し3着、その次走は本年のOP(L)ニューイヤーS。ローテなどは問題なく欧州では58キロや59キロで走ることも多く57キロも良いのですが阪神実績がなく右回りよりは左回り向き。逃げてこその馬なので行けないと無理ですが同型は同厩のバスラットレオン、これなのでやり合わないとは考えますがこちらが引かされることになりそうなのでパンサラッサとユニコーンライオンが同じレースで走る際のユニコーンライオン役かと。想定は坂井瑠星継続。
障害G1中山大障害にはゼノヴァース、ブラゾンダムールが登録。
今週の重賞では、ここが1番有力とも思え前走G3東京ハイジャンプ1着からのゼノヴァースがチャンスでしょう。障害王者オジュウチョウサンの引退興行というブックなら勝てませんが、さすがにもう勝たせることもないでしょうし種牡馬入りも決まって同日に引退式もあるということなので無理をさせないでしょう。前走で2着に下したホッコーメヴィウスやOPイルミネーションジャンプSも圧勝したミッキーメテオが出て来なかったのであとは初出走の大障害コース適性。これも以前と違い飛越するというよりは障害を突っ切って来るのであまり問われなくなっているように思えます。相手関係として強敵はオジュウチョウサンよりもアサクサゲンキになるでしょうか。。
ブラゾンダムールはG1中山グランドジャンプ2着以来。昨年の中山大障害でも2着とこの2走はオジュウチョウサンに先着されていますが前走も大敗しているオジュウチョウサンに往時の力はなく休み明けを克服できるか。大障害コース適性は問われなくなっているとしましたが、コース実績を考えれば産駒2頭の比較ではこちら。
もっとも考えられる想定は、有馬記念勝ち馬を出せず本年は獲得賞金50億円を割り込んでのリーディングサイアー獲得となりそうです。
●2位(2位)ロードカナロア(37億7292万2000円)(175勝)
(36億7471万9000円)(171勝)
先週はOP特別勝利など4勝。G1朝日杯フューチュリティステークスでもダノンタッチダウン2着など1億円近くの加算と好調でしたがディープインパクトにはもう届かない状況で3位以下との差も大きく年間2位が確定的。こちらは年間40億円突破が注目点。
朝日杯フューチュリティステークスのダノンタッチダウンはゲートと枠の差で負けたとも取れますが直線で福永祐一が川田将雅に対して明らかに進路を開けて差し込んだだけなので、そこで閉められていたら勝ち馬に迫れなかったと考えます。作られた進路を通っただけなのでクビ差という着差以上に実力差はあったかと。まだ完成していないというコメも出ているので年明けにその辺りが良くなってくれば。
有馬記念には産駒登録なし。
この時点でディープインパクトに大きなリードがなければリーディングサイアーはなかったのでしょうが、状況は逆なので。
阪神Cにはカイザーミノル、キングオブコージ、ダイアトニック、ルプリュフォールの4頭が登録。
40億円突破のためにはこの4頭で上位独占するしかないのですが、それでも1億2000万程度の加算で届かないという可能性も。実際に上位独占も無理でしょうしロードカナロアも40億円に近い数値で年間2位というのが現実的。
有力なのはダイアトニック。全9勝のうち芝1400mで7勝といわば芝1400mのスペシャリスト。前走G2スワンS1着からで19年もG2スワンSを勝利していますがG1マイルチャンピオンシップに出走して10着。今年はマイルチャンピオンシップに出走せずこちらを狙って来たようなローテ、これがラストランとなって海外で種牡馬入り予定とのこと。想定は岩田康誠の継続。
ルプリュフォールはG2スワンS3着から。こちらも本年は中京・阪神・新潟の芝1400m戦にしか出走しておらず得意の距離。問題は後方から追い込むタイプなので現状は内枠圧倒的優位の阪神で外を回って差し込めるのか。想定は武豊の継続。
キングオブコージは今秋から距離短縮された路線に進みG2毎日王冠から前走G2スワンS5着から。芝2500mの重賞で勝利などもありますがロードカナロア産駒なのでこの距離に対応しても。いきなり2000m超の距離からということでもなく今回と同じコースの前走スワンSも0秒2差なので。想定は横山典弘で全
6勝中5勝時で騎乗の主戦に戻る形。
カイザーミノルは1200mでは忙しく重賞で戦うには1600mでは長いといったタイプの1400mベスト型。前走は休み明けで0秒7差とはいえ14着なのでここからどこまで戻せるか。想定は荻野極でこちらも横山典弘が主戦もキングオブコージに乗る辺りそちらをチョイスしたという観点では割り引きも。
●3位(3位)ハーツクライ(30億6402万9000円)(124勝)
(30億4757万9000円)(123勝)
先週は未勝利で1勝。獲得賞金は伸びませんでしたが先週唯一勝利のハーパーは総合記事でも書きましたが3歳馬5大特別競走の第1回登録で5競走全てに登録。要は来年度のクラシック登録で全て登録されているうちの1頭。牝馬でなくては不可能な上に桜花賞・皐月賞、オークス・日本ダービーとそれぞれ連闘しないと行けないので登録だけなのでしょうがG1阪神ジュベナイルフィリーズ2着シンリョクカなど数頭しかなされていない、それだけ期待の高い馬ということでしょう。セレクト高馬で本年のJBCレディスクラシックを勝利したヴァレーデラルナの半妹と血統的にも筋は通っていますが芝2000mでスタートして芝1600mに距離短縮されて勝ち上がった辺り、クラシック3冠はもとよりオークスも既に怪しく感じますが。
今週の重賞は産駒登録なし。
日本ダービー勝ち馬を出した年度ですが有馬記念週には重賞登録馬なし。獲得賞金も30億円こそ超えていますが31億円に届いてなく2位を狙うのも獲得賞金差が大きく3位確保に徹するしかないところ。かつ4位キズナ、5位ドゥラメンテは有馬記念に有力馬が登録とそちらの上位入着馬が出ないのを待つようなことに。キズナ産駒3着以下1頭、ドゥラメンテ産駒2着以下ならば有馬記念の結果のみで逆転されることはないのでまだハーツ有利ともいえますが、リードはあっても自ら決められない状況。
●4位(4位)キズナ(29億4111万1000)(128勝)
(29億1209万1000円)(126勝)
先週は未勝利2勝。獲得賞金30億円突破目前で伸び悩んでいますが、あと6000万弱なのでなんとか超えてくるでしょう。それどころか有馬記念一発でそこもクリアして3位以内も狙える状況。獲得賞金・勝利回数ともにキャリアハイの年度で産駒デビュー4年目で初年度から常に前年度を上回っており年間順位も同様。その年間順位は昨年も4位なのでこれも前年度超えとするに初のトップ3入りが必要に。
有馬記念には20年G2京都新聞杯、21・22年G2阪神大賞典・仏G2フォワ賞で国内外重賞4勝、21年有馬記念2着、前走22年仏G1凱旋門賞18着、ファン投票8位ディープボンド。
21年G1エリザベス女王杯で重賞1勝・G1レース1勝、21年有馬記念7着、前走22年G1エリザベス女王杯4着、ファン投票16位アカイイトの2頭が出走予定。
昨年2着ディープボンドが前年と同じ仏G1凱旋門賞から。昨年も全く勝負にならず本年も田んぼで散歩いて来ただけ、本年は昨年勝利したプレップのフォワ賞も使わなかったのでダメージといった点では昨年より少ないのかも知れません。あとは1歳加齢した5歳暮れということですが、春の長距離G1戦線で好走したところから衰えがなければ。想定は前走から騎乗の川田将雅継続。
アカイイトも2年連続出走で昨年は7着。昨年は女王杯1着からの有馬記念7着で本年は女王杯4着から、こちらは5歳牝馬の12月で昨年に比べ落ちている感もありますが前走は道悪適性などもあり昨年の有馬記念は外枠も応えているので内枠を引いてレース途中から捲っていけるようならば軽視は出来ないと見ます。想定は幸英明の継続。
他のレースも関わって来ますが有馬記念実施まで現状のまま推移すると仮定して3位ハーツクライをそこで逆転するには2着以上馬を出せば逆転。3・4着入着でも逆転し3・5着入着でも逆転。現実的にはディープボンドの結果次第でしょう。
阪神Cにはバスラットレオンが登録。
前走G3武蔵野S3着からで本年はドバイでもG2ゴドルフィンマイルを勝利。マイルのダートで本年は好走も中央では芝でしか勝利がなく今夏は英・仏G1芝マイル重賞に出走も。ポイントとしてはエントシャイデン項でも記したように行かないダメというタイプで同型との兼ね合い、同厩なので行かすのはこちらではないかと。芝1600m未満の距離には初出走。想定は川田将雅でディープボンドとともにハーツクライ逆転の鍵は本年ここまでリーディングの手腕に拠るところも大きく。
阪神Cをバスラットレオンが勝っていれば3位逆転に有馬記念で必要な入着状況も多少緩くなりますが、ハーツクライ産駒がそこまでに賞金加算の可能性もあったりなので。
中山大障害にはテイエムタツマキが登録。
●5位(5位)ドゥラメンテ(28億7927万7000円)(126勝)
(28億5400万9000円)(125勝)
2歳G1制覇の翌週となった先週は未勝利1勝。ドゥラメンテも獲得賞金30億円突破が懸かっておりそのためには有馬記念の上位入着が必要。こちらはキズナと違って有馬記念で入着なしならば30億円には届かないでしょう。届かないとしても産駒デビュー3年目で初の年間トップ10入り、30億円に限りなく近い数値までは届いており現時点で年間G1レース5勝と非常に優秀な成績ですが年間獲得賞金30億円突破で、より素晴らしい成績としてもらいたいものです。
有馬記念には21年G2弥生賞ディープインパクト記念、G1菊花賞、22年G2日経賞、G1天皇賞(春)、G1宝塚記念で重賞5勝・G1レース3勝、21年有馬記念5着、前走仏G1凱旋門賞11着、ファン投票1位タイトルホルダーが出走予定。
2番人気で出走になると思われますが仏G1凱旋門賞のダメージがなければ春の結果からも当然勝ち負けでしょう。本年の凱旋門賞に出走した他の日本調教馬と違いハナを切って勝負に出たことからダメージといった点は心配ですが間隔もありますし、それはないと信じるしかないでしょう。3歳時の21年有馬記念はG1菊花賞圧勝からも5着でしたが大外16番枠から、昨年はエフフォーリアを勝たせるレースというのもあって本年はそうではないでしょうし、枠順操作を公開するレースなので微妙ですが蛯名正義騎乗でもないのでピンク帽もないでしょう。想定は蛯名正義ではなく横山和生の継続。
有馬記記念のみでハーツ・キズナ逆転のケースはタイトルホルダー1着のみ。他のレースやキズナ産駒入着なしという条件ならばタイトルホルダー2着でキズナにかなり接近した数値に。30億円突破は2着以上で確定、3着以上を取れないと非常に厳しくなると思われます。
●6位(6位)キングカメハメハ(25億2230万3000円)(90勝)
(24億8144万8000円)(88勝)
先週は2勝クラス特別2勝で獲得賞金25億円突破。2017年の35億円から2018年に22億円台まで年間獲得賞金が激減しキャリアハイの15年からこの時点で4年連続獲得賞金前年度割れでキングカメハメハもこのまま下げ続けてしまうとも思われたのですが、2018年が底だったようで19年以降は常に年間獲得賞金前年度増となってついに25億円まで回復。昨年度は7勝だった2歳戦出走馬も本年度以降完全になくなり産駒デビュー2年目から継続していた年間100勝は本年でストップしそうですが年間獲得賞金の回復ぶりはさすがキングカメハメハ。本年は秋華賞、チャンピオンズカップで年間G1レース2勝も効いていますし重ねて書きますが本当に偉大な種牡馬であると。年間勝利回数の方も近3年は110割れの100勝クリアで本年も90勝はしていますから出走世代の状況からも激減したということでもないので。
有馬記念には20年G3中日新聞杯、22年G2目黒記念で重賞2勝、前走G1ジャパンカップ17着ボッケリーニが出走予定。
勝利すれば30億円まで届きそうな状況ですが他の重賞に登録馬はなくボッケリーニ勝利でも30億円台には届かないでしょう。中山芝2500mのG2日経賞ではタイトルホルダーと0秒1差2着、G2京都大賞典ではジャパンカップ勝ち馬ヴェラアズールの2着などこの程度走ればとなりますが前走ジャパンカップ17着からの変わり身を待ちたいところ。
●7位(8位)ルーラーシップ(21億933万6000円)(89勝)
(20億1208万8000円)(86勝)
先週はG1朝日杯フューチュリティステークスなど3勝で獲得賞金21億円突破。ルーラーシップも止まってしまうことがあるので終盤に止まるようでは11位以下ということも考えられましたが、ここまで獲れば10位以内は確定でしょう。本年は10位でも獲得賞金20億円突破となりそうでボーダーのレベルは非常に高く、ディープインパクトの獲得賞金が激減し分散した影響などと思われますが。
朝日杯フューチュリティステークス勝利のドルチェモアは内枠から好発を決めたこともありますが、2着ダノンタッチダウンが上記のような評価ということもあって着差以上に差は大きいと考えます。ここからの成長度でダノン逆転もあると予防線は張っておきますが今回に関してはドルチェモアの完勝。昨年の勝ち馬ドウデュースは日本ダービー勝ち馬となりましたがそれも異例、ルーラーシップ産駒ですがマイル路線に進むでしょうし本年はこの組からクラシック上位馬も出ないように思われます。NHKマイルカップ路線で有力な存在、といっても上位3頭だけでスプリント寄りの馬が多かったでしょうか。スプリント戦線では土曜の中京2歳Sを勝利し福島2歳SからOP特別連勝のビッグシーザーがややリードといった感も。
今週の重賞に産駒登録なし。
●8位(7位)モーリス(20億2708万円)(106勝)
(20億1749万円)(106勝)
先週は未勝利で停滞していますが20億円あれば年間トップ10入りは確定的でしょう。下位から逆転の可能性がある論調にもなりがちな時期ですが実際はそうでもないので。
有馬記念には22年G2オールカマー、前走G1エリザベス女王杯で重賞2勝・G1レース1勝、ファン投票7位ジェラルディーナが出走予定。
勝利すれば母娘制覇となりますが前走は枠順と道悪に恵まれたようなところもあるので。近年は牝馬も強く女王杯からでも17年8番人気クイーンズリング、20年11番人気サラキアが有馬記念2着に好走。G2オールカマーでは中山でも勝利しており停止明けのクリスチャン・デムーロ想定など買い材料も。
●9位(9位)ダイワメジャー(19億8192万4000円)(91勝)
(19億6289万6000円)(90勝)
先週はヤングジョッキーズシリーズの1勝クラス特別1勝で大きくは伸びませんでしたが着実に賞金加算していけば10位以内は守れるでしょう。ダイワメジャーもキングカメハメハと同じような推移で2017年まで常に前年度の獲得賞金を上回っていましたがそこをピークに18年以降は下げ続けていたものの、本年は5年ぶりの前年度増を確定させ2019年以来の獲得賞金20億円突破も目前に。あと2000万円弱なのでなんとか届くでしょう。
今週の重賞登録馬はG2阪神Cのオパールシャルム。苦し紛れでダート交流重賞を使って5着したものの、近2走は9・13着、ベストも1200mでしょうし厳しい一戦が予想されます。想定は松若風馬。このレースで2着以内なら獲得賞金20億円突破が確定、3着でも限りなく近づきますが。
●10位(11位)エピファネイア(18億9303万円)(99勝)
(18億6984万円)(97勝)
先週は2勝加算でオルフェーヴルを僅かに逆転し10位復帰。11位とは100万円程度の差なのでまだ決していませんが残りの重賞登録状況や2歳戦成績などから考えてエピファネイアの10位以上が有力。ギリギリでトップ10内確保では格好の付かないので更に上積みを望みます。年間勝利回数100まであと1なのでこちらもクリアしてほしいところ。
有馬記念には21年G3共同通信杯、G1皐月賞、G1日本ダービー、G1天皇賞(秋)、G1有馬記念で重賞5勝・G1レース4勝、前走22年G1宝塚記念6着、ファン投票2位エフフォーリア。
22年G2府中牝馬Sで重賞1勝、前走22年G1エリザベス女王杯10着イズジョーノキセキ。
21年G2アメリカジョッキークラブCで重賞1勝、21年G1有馬記念6着、前走22年G2京都大賞典11着アリストテレスの3頭が出走予定。
昨年の勝ち馬エフフォーリアの連覇ならば獲得賞金も大きく加算され順位上昇も見込めますが3歳時の昨年G1レース4勝から一転して本年はG1大阪杯9着、G1宝塚記念6着と入着すらなく、その宝塚記念以来6ヶ月ぶり。昨年は完勝でしたが自身が天皇賞(秋)を勝利しジャパンカップ勝ち馬の出走もなし、本年は負担重量も55キロから57キロとなって天皇賞(秋)・ジャパンカップ勝ち馬も出走。何よりも状態が戻っているか怪しく復活なるか。想定はデビュー戦から全て騎乗の横山武史、こちらも昨年G1レース5勝も本年はここまでG1レース未勝利。
アリストテレスは昨年6着と掲示板まであと一歩なのですが、大外16番枠から5着のタイトルホルダーに3馬身差の6着。勝ち負けを度外視して後方からやって着狙いをやったものなのでこれを評価するのは。本年も2戦してG2競走いずれも2桁着順。想定は昨年同様に武豊で有馬記念は劇的な勝利の印象が先行もオグリキャップ引退ブックの90年、捕まっていれば誰でも勝てる3馬身差圧勝ディープインパクト2度目の有馬記念出走の06年、内枠に入れ勝たせたキタサンブラック17年の3勝、下位人気の予想される騎乗馬による有馬記念ではむしろ消したい騎手。
イズジョーノキセキは牡馬混合戦ということで要らないのでしょうが距離が長く中山実績もないのですがコーナー6回の中山芝2500mというのもプラスにならないでしょう。想定は主戦に戻って岩田康誠。
年間順位などは有馬記念エフフォーリアの結果次第となりそうですが、入着なしとなっても10位は守れると思います。最終日の2歳G1ホープフルステークスで勝ち馬を出すとも見ていますので。
●10位(10位)オルフェーヴル(18億9205万7000円)(69勝)
(18億7715万3000円)(69勝)
未勝利週でエピファネイアに逆転され11位に後退。その差は100万円弱とこれならばまだ逆転は十分に可能も10位エピファネイアは有馬記念、ホープフルステークスに有力馬が登録。対してオルフェーヴルは本年残りの重賞に登録馬なし。重賞以外のレースで賞金加算をするかエピファネイアが止まればという状況で普通に考えれば窮地に追い込まれています。
仮に11位以下となれば産駒デビュー3年目の19年に10位で初のトップ10入りを果たしてから昨年21まで10位以内の3年でトップ10内陥落。順位を争うエピファネイアが先週まで2歳リーディングトップを走る3億9410万円獲得、勝利回数もトップの34勝に対しオルフェーヴルは産駒数が少ない世代ということもあって2172万円獲得(65位)の2勝と完全に、この差でしょう。G1ホープフルステークスを含む残り3日の2歳戦で更にこの差が開くことも容易に想定されます。とはいえ絶望的な状況から12月初週に2重賞制覇で逆転し先週まで10位に入り順位争いを賑わせただけでも立派でしょう。まだ順位は確定していませんが有馬記念の結果次第では25日(日)、もしくは最終日28日(水)は月曜に枠順が確定しますので、その時点で11位以下確定という可能性も。
今週は産駒重賞登録なし。
28日のG1ホープフルステークスにも産駒登録なし。
・11位以下
12位以下ですが有馬記念で有力なのはキタサンブラック産駒イクイノックス。本年のG1皐月賞・日本ダービー2着の3歳で前走G1天皇賞(秋)勝ち馬。勝利で父子制覇ですが1番人気での出走と思われます。
他にエイシンフラッシュ産駒ヴェラアズールは前走でG1ジャパンカップ勝利の本年最大の上がり馬。
スクリーンヒーロー産駒で前走G1菊花賞2着からのボルドグフーシュ。出走メンバー中唯一の重賞未勝利馬も前走は勝ち馬と同タイムの菊花賞2着。調教師転身で来年3月の引退が発表されている福永祐一想定。勝利すれば8大競走完全制覇、ラストチャンスで達成なるか。
・2歳部門
1位(1位)エピファネイア(3億9410万)(34勝)
2位(2位)ドゥラメンテ(3億3319万4000)(23勝)
3位(4位)ルーラーシップ(3億1704万6000)(19勝)
4位(3位)ハーツクライ(2億7014万)(21勝)
5位(5位)ジャスタウェイ(2億5108万8000)(21勝)
6位(7位)ロードカナロア(2億4373万2000)(16勝)
7位(6位)モーリス(2億2364万5000)(17勝)
8位(8位)キズナ(2億1568万7000)(19勝)
9位(11位)ドレフォン(2億926万6000)(13勝)
10位(9位)マインドユアビスケッツ(2億812万5000)(19勝)※新種牡馬
11位(14位)ハービンジャー(2億694万4000)(17勝)
12位(12位)ヘニーヒューズ(2億692万2000)(18勝)
13位(13位)リアルスティール(1億9627万7000)(15勝)※新種牡馬
14位(10位)キンシャサノキセキ(1億9601万4000)(14勝)
15位(18位)ビッグアーサー(1億9084万9000)(10勝)
16位(15位)ダイワメジャー(1億8732万1000)(14勝)
17位(16位)ダノンバラード(1億8169万3000)(10勝)
18位(17位)キタサンブラック(1億7892万9000)(10勝)
19位(19位)シルバーステート(1億7851万)(15勝)
20位(21位)サトノダイヤモンド(1億5073万8000)(9勝)※新種牡馬
ドルチェモアが朝日杯フューチュリティステークス勝利でルーラーシップが獲得賞金3億円突破で3位に浮上。産駒デビュー2年目の2歳戦獲得賞金を上回り2歳戦では獲得賞金キャリアハイの年度に。ここ2年は2歳戦20位に入っていなかったのですが急激な回復を見せ初の2歳G1勝ち馬まで送り出すシーズンに。
リーディング争いは上位5位までの種牡馬がホープフルステークスに産駒登録はあり、それぞれ有力馬も含まれますが1頭登録エピファネイアの逃げ切りが有力。2位ドゥラメンテは2頭登録でエピファネイア産駒の入着がなく1頭は勝利が必要。3位ルーラーシップは1頭登録で1着が必須、更に他のレースでも賞金加算が必要で上位2頭が伸びないことなども条件。4位ハーツクライは獲得賞金差から他のレースもありますが勝ち馬を出しても逆転は絶望的。5位ジャスタウェイは4頭登録で有力馬も含まれますが1着~4着まで独占してもエピファネイアに届かないことから数字上で逆転の可能性を残すという程度でしょう。
昨年は最終日のホープフルステークスでディープインパクト産駒がワン・ツーでエピファネイアを逆転しリーディング獲得。これは1着のみでも逆転だったのですが1着キラーアビリティ・2着ジャンスティンバレスで逆転。ディープインパクト産駒のコマンドラインが1番人気だったので、これで逆転と見ていましたが2・4番人気によるワン・ツーという結果でした。
ディープインパクトは産駒がデビューした2010年以降2015年(1位ダイワメジャー)を除いて全て2歳戦1位でしたが本年は血統登録数6で先週まで3頭デビューし2勝と、最終世代はさすがにリーディング獲得とはなりませんでした。先週まで16位のダイワメジャーも本年はリーディングを獲得しないので初の2歳リーディング獲得種牡馬が誕生というシーズンになりそうです。
エピファネイアは昨年の3億9666万5000円が過去の2歳戦最高の獲得賞金なのでこれを超えて2歳キャリアハイのシーズンになることが有力。新馬戦2着馬が出ればこれをクリア、新馬戦勝ち馬を出すか未勝利戦勝ち馬1頭+未勝利戦1頭入着などでも4億円クリア。つまりG1ホープフルステークスでミッキーカプチーノを擁すエピファネイアが自身初の2歳戦獲得賞金4億円超え&2歳リーディングサイアー獲得が有力です。
新種牡馬リーディングはマインドユアビスケッツとリアルスティールの一騎打ち。1000万円ほどの差でマインドユアビスケッツがリードもホープフルステークスには産駒登録がなくリアルスティールはフェイトが登録。リアルスティールはオールパルフェで初年度から重賞勝ち馬を出しマインドユアビスケッツは中央重賞未勝利ですが全日本2歳優駿でデルマソトガケがJpn1勝利。初年度からいきなり2歳総合リーディングを争うような種牡馬こそ出ませんでしたが現段階で6頭が1億円超え、重賞勝ち馬を出したグレーターロンドン1億円間近、他にもファインニードルが1億円に近い数値など本年も全体的に粒の揃っていたシーズンだったように思われます。
先週の注目馬を取り上げればG1朝日杯フューチュリティステークスの上位3頭ドルチェモア、ダノンタッチダウン、新馬1戦1勝から3着したレイベリング。スプリントカテでOP中京2歳S勝ちのビッグシーザー。
これらは当然注目ということで未勝利勝ちから上記でも触れたハーツクライ産駒のハーパー、骨折明け(骨片除去手術明け)で中山芝2000m未勝利戦快勝のキズナ産駒グランベルナデットの牝馬2頭を今回は挙げます。
・母の父部門
(前回)
1位キングカメハメハ 40億922万4000円
2位ディープインパクト 33億6327万1000円
3位クロフネ 28億5990万3000円
4位シンボリクリスエス 21億2545万8000円
5位サンデーサイレンス 19億6080万7000円
(今回)
1位キングカメハメハ 40億5764万4000円
2位ディープインパクト 35億453万8000円
3位クロフネ 28億8071万5000円
4位シンボリクリスエス 21億7613万2000円
5位サンデーサイレンス 20億489万8000円
首位キングカメハメハは2勝クラス勝ち馬など4勝。G3ターコイズS1番人気ソダシの全妹ママコチャは5着。
2位ディープインパクトはG1朝日杯フューチュリティステークス ドルチェモアなど6勝。朝日杯フューチュリティステークスではバグラダスも5着で勝ち馬を含め2頭入着獲得賞金34億円を超えて35億円まで突破。
5位サンデーサイレンスは舞浜特別12番人気ナックドロップス勝利など2勝クラス2勝で獲得賞金20億円突破で05年から18年連続年間獲得賞金20億円突破。過去最高は2011年の78億7258万1000円。
朝日杯フューチュリティステークスは父ルーラーシップのドルチェモアが勝利。母の父ディープインパクトは2位。
母の父ディープインパクトはG1エリザベス女王杯ジェラルディーナ以来の本年重賞10勝、通算24勝。
朝日杯フューチュリティステークス制覇は初めて、2歳G1初制覇。
年間重賞10勝以上は初めて。
G1制覇はエリザベス女王杯ジェラルディーナ以来の本年2勝、通算3勝。
年間G1レース2勝以上は初めて。本年の母の父年間重賞10勝はクロフネに続いて2頭目。
ルーラーシップ産駒のG1勝ち馬はキセキ、ドルチェモアでいずれも母の父ディープインパクトで下河辺牧場の生産馬。
ターコイズSは父キングズベストのミスニューヨークが勝利。母の父マンハッタンカフェは10位。
母の父マンハッタンカフェはG3平安Sテーオーケインズ以来の本年重賞5勝、通算17勝。
ターコイズS制覇は21年ミスニューヨーク以来2勝目、ミスニューヨークは21・22年ターコイズS連覇で母の父として重賞連覇および複数回制覇は初めて