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週中競馬記事(2022年9月13日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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●1位(1位)ディープインパクト(31億5727万4000円)(126勝)

先週はG3京成杯オータムハンデキャップをファルコニアが勝利。2歳世代からも初の出走馬がありオープンファイアが新馬勝ち。今シーズンは2位ロードカナロアに決定的な差を付けられませんがジリジリと差を広げ今週は久しぶりにディープインパクト優勢の重賞登録状況になっていると思われます。

総合記事でも触れましたが通算勝利回数は2650となって父SSの2749まで100勝を切っていよいよカウントダウンに。昨年までの勢いは感じられませんが本年もまだ勝利回数を加算するでしょうし来年中にこちらは超えることになるでしょう。

通算獲得賞金というのは今まで触れる機会もなかったのですがSS795億7951万7000円、ディープインパクト727億4821万2000円。もちろんこれは歴代1位・2位で3位キングカメハメハが485億4379万4000円(ディープインパクト・キングカメハメハは先週までの数値)。賞金や出走頭数が違いますのでなんともいえないのですがディープインパクトが超えたとしてもサンデーサイレンスの方が上とも言えますし、キングカメハメハおよびキングカメハメハ系、ハーツクライ、ステイゴールド、ダイワメジャーといったSS系種牡馬と争い勝ち続けて来たディープインパクトが数値だけでも超えれば偉業として間違いないでしょう。

リーディングサイアー記事として関連性は希薄ですが週中に英女王エリザベス2世が死去。中央競馬のG1レース名にも冠されており、74年G1英1000ギニー、G1英オークス勝ち馬でG1キングジョージ6世&QES2着でディープインパクトの3代母Highclereのオーナーであったことなども著名な競馬関連での業績。

 

今週は2場3日間開催で重賞はG2ローズS、G2セントライト記念、G3阪神ジャンプS。

 

G2ローズSにはサリエラ、パーソナルハイ、マイシンフォニー、ラリュエルが登録。

近年はオークスから秋華賞へ直行というローテも主流となっており、本年はもう一方のトライアルで先週に実施のG3紫苑Sへ有力馬が揃ったこともあって重賞勝ち馬がいないどころかOP馬もいない状況。唯一のOP勝ち馬がOP勝ち馬がOP(L)忘れな賞勝利のアートハウス、G2フローラS2着パーソナルハイもいますがこの2頭は1勝クラス時にその勝利および2着なので編成上は3勝クラス馬ということに。

 

サリエラは新馬、1勝クラスとデビューから2戦2勝。初戦は逃げて33秒9、2戦目は32秒9の上りで勝利と強烈な決め手を持つ産駒ですが2戦目も新馬から6ヶ月ぶり、今回も3ヶ月ぶりですから詰めて使えないようでここを勝っても本番は?2戦とも東京競馬場の勝利で同じ左回りですが輸送して中京で力を発揮できるか、開幕週はレコード連発の高速馬場だったのでその点は向きそうですが。サリオス、サラキア、エスコーラといった下の母サロミナ産駒で人気も集めるでしょうがサークルオブライフでもやった国枝厩、かつて所属したアーモンドアイやアカイトリノムスメはオークスから直行で秋華賞を勝利。想定は本年重賞勝利がG1オークスのみというルメール騎手で素材は認めても消える要素も多い印象。

パーソナルハイはかなり厳しいローテでG1オークスに出走し春の二冠は桜花賞6着、オークス16着。桜花賞は直線ゴチャ付き0秒2差、オークスはG1の間にフローラS2着で権利を獲って本番は発走前に競走除外馬が出て大きく待たされ距離も長いところにハナも切れず大敗。など前走の敗因は明らかですが春に無理使いをしたダメージがなければ。こちらは関西トップの矢作厩舎でこのような使い方をしても問題ないとも判断できそうですが。想定はパンサラッサとのコンビでもある吉田豊継続。

マイシンフォニーは1勝400万組ですが本年は登録段階でフルゲートを割れており出走可能。G2フィリーズレビュー4着、G2フローラS4着、これでいて札幌で2戦し自己条件を勝てなかったのは不安ですが小回り向きと行った感じもなく使われて良くなっていれば。G2フォワ賞にも出走があったマイラプソディの下でキーファーズ所有馬ということから想定は豊さんでデビューから全て騎乗。

ラリュエルはこちらも矢作厩舎所属馬でステイフーリッシュなどの下。3歳重賞G3クイーンC4着、G2チューリップ賞7着でクラシック出走はなく前走で小倉の牝馬限定1勝クラス特別を勝利。想定は坂井瑠星、G3紫苑Sをスタニングローズで勝利した騎手ですが所属騎手ですしこちらが本線でしょうか。

 

本年のメンバーなら登録馬はいずれも有力という存在でローズSは過去7勝、現在産駒3連勝中の12年1着~3着、13年1・3着、15年1・2着、16年1着、17年2着、18年1着~3着、19年1着、20年1・3着という産駒3着内でディープインパクト産駒が最も強いレースとして良いかも知れません(この部分は昨年の記事からコピー)。

昨年は5番人気オヌール(6着)、13番人気エンスージアズム(7着)と3着内馬は出ませんでしたが本年のメンバーはどの馬にもチャンスがあるような前記の状況で上位人気が予想される登録馬も含まれここはチャンスでしょう。中京開催の過去2年でも20年は1着リアアメリア(3人)・3着オーマイダーリン(11人)と出していますし、通常実施の阪神外回り芝11800mの方が良いでしょうけど中京芝2000mも問題はないでしょう。

ローズS自体は過去成績から信頼できますが現3歳世代は牝馬の重賞勝ち馬がここまで出ていないので、その点はやや気になる材料とも。

 

セントライト記念にはアスクビクターモアが登録。

過去3勝は全て中山でG2弥生賞ディープインパクト記念では後の日本ダービー馬ドウデュースを抑えて勝利。G1皐月賞は当日不利となった内枠を引かされ1枠2番から逃げて5着、G1日本ダービーは2番手から一瞬勝つような場面もあっての3着。中山の3勝は芝1800mと芝2000mで芝2200m戦の出走はありませんがG1日本ダービーの結果から距離自体は問題なく、これらの実績から1番人気での出走となるでしょう。G1皐月賞6番人気、G1日本ダービー7番人気とクラシックでは上位人気になりませんでしたが初戦はG1皐月賞勝ち馬ジオグリフの3着、未勝利勝ち後の3戦目OP(L)アイビーSはドウデュースの3着、これが完全に乗り違いで以後は今回も想定の田辺裕信騎乗。18年ジェネラーレウーノ、21年アサマノイタズラでセントライト記念2勝騎手。

セントライト記念は過去1勝とローズSほど圧倒していませんがその1勝は16年1着ディーマジェスティ・2着ゼーヴィント・3着プロディガルサンでワン・ツー・スリーこれを含め過去10年で1勝2着4回3着2回、過去10年データでは消えますが2011年は2着にトーセンラー。

 

阪神ジャンプSにはブレッシングレインが登録。

 

3歳G1の両トライアルで有力馬の出走もあり今週も重賞制覇のチャンス。

2位ロードカナロアに対し大きくリードを広げることも想定されます。

 

●2位(2位)ロードカナロア(28億1852万1000円)(135勝)

先週はディープインパクト重賞勝利で離されましたがロードカナロアもG2セントウルSでファストフォース2着と先週分は大きく離されず。それでも徐々に離され3億4000万円近い差に。この程度なら2歳成績で引っくり返せないこともなく先週ディープインパクト産駒がついに出走し勝利しましたがロードカナロアも先週は2歳戦の1勝で現状2歳成績はロードカナロア5332万に対しディープインパクト700万。ここで思ったよりも稼げない本年ここまでの2歳戦ですが、ここから差を詰めて来るようならば。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

重賞登録馬に有力馬を抱える首位ディープインパクトに対してこれなので、奇跡的にディープインパクト産駒が重賞ですべて着外に、対してロードカナロアは他のレースで獲得賞金差を詰めるということにでもなれば。

ということから週始めの登録段階では圧倒的ディープインパクト優勢。今週が本年のリーディングを決定付ける週間となっても。あとは本年から賞金増額されたレースも多いG1戦の結果次第でしょう。

 

●3位(3位)ドゥラメンテ(23億530万円)(99勝)

先週は1勝クラス1勝で年間勝利回数100まであと1。クリアすれば自身初ですが1勝ですし2場開催とはいえ3日間開催なのでここは問題なくクリアするでしょう。

先週はG3紫苑Sでサウンドビバーチェが2着。G1オークス競走除外以来でしたが、原因となった放馬による精神的ダメージなどもなかったようで勝ち馬を苦しめ連対確保。本来2000mでは長いでしょうし外枠決着となり枠順も良かったことから次走も同じような好走が見られるかは?この重賞連対などもあり獲得賞金23億円突破で順位3位をキープ。ただし4位ハーツクライが差を詰めてまたもや接戦に。

 

今週の重賞登録馬はローズSのセントカメリア。

初勝利は3歳の3月末、1勝クラスあずさ賞ではセントライト記念に登録があり上位人気となりそうなガイアフォースを2着に下して逃げ切り。前走の2勝クラス月岡温泉特別は2着でしたが、勝ち馬はこちらもセントライト記念に登録があるラーグルフ。これならセントライト記念でも好勝負しそうな戦歴ですが過去2勝は20年から3年連続ローズS実施の中京芝2000m。コース実績は申し分ないのですがこの2勝は重馬場を押し切ったものでレコードが頻発した中京の開催2週目で。母アドマイヤテレサの産駒なので母やきょうだいの重賞勝ち馬からは3歳春時点の重賞でバリバリやるというよりは古馬になってから、この辺りから力を付けて行くような傾向。母は2歳新馬勝ちをしており、半兄アドマイヤジャスタなどは2歳G1連対など早くから活躍もしましたが古馬になって重賞勝利、同じく半兄アドマイヤラクティは6歳時に海外G1勝利など。

想定は過去2勝の福永祐一が継続で昨年の勝利騎手。厩舎は先週G3紫苑Sスタングローズ・G3京成杯オータムハンデキャップ ファルコニアで勝利の高野厩舎で勝利すれば2週連続重賞勝利の秋華賞TRの2重賞制覇。

 

●4位(4位)ハーツクライ(22億9848万6000円)(91勝)

先週はダートOP特別勝ち馬も出ましたが獲得賞金23億円に僅か届かず3位ドゥラメンテ逆転はならず。前回やや差は開きましたがまた詰めて700万円弱の差に収まる3位争いということに。本年はこのように接戦のゾーンが多くトップ10内で順位変動がかなり見られますが先週はトップ10内の順位変動なし。

 

ダートOP(L)エニフS勝利のチェーンオブラブはOPクラス初勝利となりましたが3歳1月のフェアリーSで2着して、その後3歳牝馬G1戦線で勝ち切れず3勝クラス降級後もほぼ着外で大敗続きだったところ、4歳12月にダート初出走しいきなり3勝クラスで勝利。その後ダートOP特別3着を経てG3リヤドダートスプリント3着、G1ドバイゴールデンシャヒーン4着、前走OP正風月S3着から勝利。実績からはそうなりますがOP特別をやっと勝っただけということもないでしょうしハーツ産駒のダート有力馬となるでしょう。今回も最内枠から出遅れて後方一気は力のなせる業。こうなると地方交流重賞や好走歴のある海外遠征という可能性もあるので中央獲得賞金では微妙という状況も生じそうですが。

 

海外重賞ではG2フォワ賞のマイラプソディ、こちらは帯同馬でしょうから結果はともかく問題はG2ニエル賞に出走のG1日本ダービー勝ち馬ドウデュースの方でプレップにしてもあのレースぶりでは次走も全く勝負にならないと見ます。慣れも見込め使われて急変でもすれば3歳なので負担重量のアドバンテージもあるでしょうが、後方からやってスローを詰めて届かないのならまだしも上位3頭に最後は突き離された結果。バーイードなどの出走はわかりませんが次走予定のG1凱旋門賞は今回から相手が考えられないぐらい強くなりますので。

 

セントライト記念にはボーンディスウェイが登録。

上記ドウデュースなど3歳牡馬に有力馬は揃っていますがここはG2弥生賞ディープインパクト記念3着ボーンディスウェイが出走予定。前走のG3ラジオNIKKEI賞6着から、過去2勝は中山芝2000mで同コースの2歳G1ホープフルSも5着、G1皐月賞こそ崩れましたが中山では好成績。

 

ローズSにはロマンシングブルーが登録。

1勝馬なので本年のメンバーでも苦戦しそうですが[1-4-0-1]という過去成績で唯一の着外はOP(L)忘れな草賞4着。これが8頭立ての0秒8差4ちゃくで今回は当時の勝ち馬アートハウスも登録。前走の小倉で一叩きされ上積みがあれば。母母父アルザオのリファールクロス持ちでノーザンが繁殖用で導入している一族という気もしますが(適当です)。

 

阪神ジャンプSにはアルーフクライが登録。

 

●5位(5位)キズナ(21億2404万円)(91勝)

先週は未勝利でしたG2セントウルSで2頭入着など特別戦の上位入着も多く2場開催の未勝利週としては賞金加算が多めで獲得賞金21億円突破。G2セントウルS4着ダディーズビビッドは休み明けで力負け、勝ち馬が何をするかわからないスターホースなので他馬も側に寄らず勝たせてしまったようなところもあるので仕方ないでしょう。5着ソングラインはBCのプレップとしてもスプリント戦は良くないのでしょう、左回りは強いのですが東京で強い左回り巧者なので、相手が軽いサウジでは勝ちましたが。昨年はBCで日本調教馬の活躍もありましたが本年は東海岸の実施と競走能力や力関係以前にそれで厳しいとも思います。

 

今週の重賞登録馬はローズSのエグランタイン、ベリーヴィーナス。

エグランタインは4月に福島で未勝利勝ち、昇級初戦1勝クラス都井岬特別はローズSに登録ラリュエルの2着、前走平場1勝クラスで勝ち上がり。中京初出走で左回りも初出走、平坦寄りの実績と人気は薄そうですがデビュー後に減った馬体重が戻って前走は過去最高の450キロ、3走前の未勝利勝ち時は8キロ増、2走前2着時18キロ増、前走2キロ増と数字上は実が入って来た印象も。

ベリーヴィーナスは5月に未勝利勝ち、それ以来3ヶ月ぶりの前走1勝クラスはエグランタインが勝利したレースで逃げて9着。これでは厳しそうですが初戦は東京でG2フローラS勝ち馬エリカヴィータの4着、未勝利勝ちは中京芝2000mで同コースは2走して1勝2着1回。キズナ牝馬にありがちな大穴パターンとも思えますが想定騎手が入っていないので出走すればということになりますが。

 

●6位(6位)キングカメハメハ(17億5985万5000円)(67勝)

先週はG3紫苑Sをスタニングローズが勝利。G3フラワーC勝ち馬でG1桜花賞をスキップ、前走G1オークス2着なので実績も上位でしたが、そのオークス以来で馬体重14キロ増。逃げた2着サウンドビバーチェも馬体重14キロ増でしたが、いかにもトライアルという作りでゴール前ではキッチリとそのサウンドビバーチェを捉え着差はクビ差でも内容としては完勝の上積みも十分に感じられる理想的なトライアル勝利。本年も秋華賞実施の阪神はマイル戦ながら2勝、1勝クラス特別は6頭立てでしたが阪神1勝クラスこぶし賞の2着はセントライト記念に登録されているOP(L)プリンシパルS勝ち馬セイウンハーデス。それよりもやはりG1オークス2着という実績を評価したく勝ち馬の2冠牝馬スターズオンアースが故障により順調さを欠いた状況からスタニングローズが秋華賞の最有力候補と考えます。今週のTRローズSの結果待ちにもなりますが、安定のスタニングローズvs二冠牝馬スターズオンアースの底力といった構図でしょうか。

 

セントライト記念にはキングズパレスが登録。2歳新馬戦は1着イクイノックス、2着メンアットワークはダートで3連勝中、3着サークルオブライフのG1連対馬などに加え4着にG2スプリングSなど重賞3着2回サトノヘリオス、6着ウィルソンテソーロは前走1秒8差でダート未勝利勝ちといったメンバーの9着。9着なのでさほど強調する材料でもないのですが2戦目3着時の勝ち馬エピファニーは先週の2勝クラス白井特別を未勝利から3連勝で勝ち上がりとデビュー当初は強い相手と対戦してしまい勝ち上がれず。初勝利は3歳4月中山、その次走OP(L)プリンシパルSは最後方から1頭だけ馬場の大外をブン回してセントライト記念に登録のセイウンハーデスの0秒1差2着。前走の1勝クラスは東京芝2400m戦を差し切り。半兄ランドオブリバティの悪い面がクロースアップされるところもあって極端な競馬しか出来ない印象もあり通常年に実施される阪神芝2400mの神戸新聞杯が合いそうなのですが、未勝利勝ちは中山芝2200mと現状の評価としては2000m超で良いキングカメハメハ産駒でしょう。下り坂適性なども問われる京都ではどうかと思いますが阪神3000mの菊花賞に出走となれば非常に面白い存在と見ます。

 

阪神ジャンプSにはシャイニーゲールが登録。

 

ローズSには産駒登録がなく本年3歳が最終世代ということから昨年勝ち馬アンドヴァラナウトなどが最後の出走ということに、昨年は3着アールドヴィーヴルもキングカメハメハ産駒。先週の紫苑Sはスタニングローズで産駒初勝利。

セントライト記念は14年トゥザワールド、18年レイエンダの2着が過去最高着順。4年周期ということならば本年も連対馬は出ますが。

 

●7位(7位)ルーラーシップ(14億7757万6000円)(65勝)

先週は3勝クラス特別など2勝。入着馬が多く賞金加算は多めの週間に。

 

3勝クラスムーンライトハンデキャップ勝利のレインカルナティオは5歳9月のOP入り。全姉に18年クイーンC勝ち馬テトラドラクマ、半兄セプタリアンは障害戦で活躍し、半姉ゴールデンプルーフは現2勝ときょうだいも活躍。3代母ページプルーフの産駒にシーキングザパール、5代母の産駒にリファールなどといったファミリー。

 

今週の重賞登録馬はローズSのヴァンルーラー。

世代の牝馬重賞戦線ではもう一息といった成績で前走2勝クラス三木特別以来3ヶ月ぶり。前走はミスフィガロなどに先着しており2歳新馬戦はステルナティーアの2着。強調材料に乏しい気配もバッサリ消すまでの存在にも非ずといった評価で。

 

阪神ジャンプSにはゲインスプレマシー、ザメイダンが登録。

 

●8位(8位)モーリス(14億3246万5000円)(83勝)

先週は2勝クラス特別など3勝。獲得賞金14億円突破で昨年記録したキャリアハイ更新が確定的で早ければ3日間開催の今週にでも。

 

先週は日曜の最終レースを2場で勝利したことで直近のレースということもあり印象も強まりますが日曜中京最終のララヴォルシエルは芝1600mのレコード更新。当日メインのセントウルSでもレコードが大きく更新されたように時計は開幕週の馬場に突きますが1勝クラスでグレーターロンドンがG3中京記念で走破したレコードを0秒1ながら更新したもの。2着馬も離しており本年の新種牡馬で早くも重賞勝ち馬を前週に出したグレーターロンドンのレコードというのも更に印象を強めることに。

中山最終の2勝クラスで勝利したプレフェリータは15頭立ての15番人気ということでこちらも強烈な印象に、産駒の単勝最高配当や人気薄での勝利記録なども更新。

もう1頭の勝ち馬アンクロワは開幕週中山の内枠を利した1勝クラス逃げ切りでしたがこちらも今後が楽しみな存在。きょうだい2頭も2勝の4代母Sun Princses一族(強引な当週プリンセスサイン)。

 

今週の重賞登録馬はセントライト記念のベジャール、ラーグルフ。

ベジャールはG3毎日杯2着馬。超大物の出ることもある毎日杯も本年は小粒な印象。前走G3ラジオNIKKEI賞13頭立て12着から。中山芝2000mの新馬戦ではセントライト記念に登録オニャンコポンの5着。

ラーグルフは前走2勝クラス月岡温泉特別勝利から。未勝利勝ちと前走は新潟ですが中山芝2000mの2歳OP芙蓉S勝ち馬でG1ホープフルS3着。G2弥生賞ディープインパクト記念は不利もあり11着、G1皐月賞は8着でしたが0秒6差。前走勝利時の2着で上記セントカメリアが前日のG2ローズSに出走でこの結果も指標となるでしょうか。

 

●9位(9位)エピファネイア(13億3200万9000円)(71勝)

先週は5勝と好調で獲得賞金13億円突破。ここから順位は上がって来ませんがトップ10内で推移するようになっており、まさかの11位以下という自体は避けられそうです。先週も5勝中3勝は2歳戦で、昨年も最終日、2歳戦最終実施のG1ホープフルS前まではディープインパクトを抑え2歳首位だったので本年のディープインパクトの血統登録数状況などから、このようになることも容易に想定。なので2歳成績で11位以下というのも考え難かったのですが。

 

2歳部門では独走態勢となりつつあり、前記エピファニーが2勝クラス特別勝利と3歳馬も2勝、とくに酷い初年度産駒5歳を含む古馬勢は未勝利。その古馬勢不振よりも先週はG3紫苑SのサークルオブライフでG1オークスは発走前の事象で大敗は仕方ない面もありますが、そこから22キロ減の出走となってまたもや出遅れ4着。その状況で良く4着まで来たともいえますが、相変わらずイタリアの先生が大出遅れから強引に捲ったレースぶり、秋華賞は阪神に輸送でこの状況ですからスタニングローズの上積み十分と思える勝ちぶりと対照的にこちらは反動しか考えられないような4着。2歳女王の復権は険しい道となりそうです(ここは強引な女王サインなし)。

 

今週の重賞登録馬はローズSのブルトンクール。

前走は1回函館開幕週の牝馬限定1勝クラス遊楽部特別勝利から。未勝利勝ちは中山芝1800mで2勝はいずれも逃げ切り。行けなかった際の不安もありますしこのランクの関東馬が勝つレースとも思えず。

関東馬の勝利なら14年のオークス馬ヌーヴォレコルト以来。メルドスポート一族なので期待はしています。

 

●10位(10位)ダイワメジャー(12億9510万9000円)(65勝)

●11位(11位)オルフェーヴル(12億8304万6000円)(51勝)

先週はどちらも未勝利週でしたが重賞入着馬をともに出すなどして順位変わらず。獲得賞金差はやや開きましたが依然として僅差は続きます。

 

今週の重賞登録馬はダイワメジャーが阪神ジャンプSのホッコーメヴィウス、前走はG3新潟ジャンプSを勝利。

オルフェーヴルはローズSにメモリーレゾンが登録。

前走1回函館開幕週の2勝クラス北海ハンデキャンプ勝利から。前走はハンデ51キロでしたがここは54キロの馬齢定量戦でその辺りは特に問題ないでしょう。母父ノボジャックなので距離延長は不安ですが、今週の重賞に有力産駒も登録のキタサンブラックがそのようなことを全て破壊してくれましたので。距離などよりは相手関係でしょう。

 

11位以下産駒の有力馬ではセントライト記念のオニャンコポン、ガイアフォース、ショウナンマグマ、ローシャムパーク。

オニャンコポンはG3京成杯勝ち馬でG1皐月賞6着、G1日本ダービー8着とここでは実績上位。通算成績[3-0-0-3]で着外はホープフルSを含めG1レースのみ。

ガイアフォースは前走2勝クラス国東特別を1分56秒8のレコード、2着に7馬身差で勝利。2走前はセントカメリアの2着と同馬の項で記しましたが新馬戦はドウデュースの2着で3着はOP(L)白百合S、G3ラジオNIKKEI賞を連勝中のフェーングロッテン。新馬戦後の故障で未勝利勝ちは3歳3月になりましたが遅れてきた大物が菊花賞に向けてここで権利を獲れれば。父キタサンブラックは15年セントライト記念を6番人気で勝利し菊花賞も5番人気で勝利、その後の活躍は言うまでもない歴史的名馬で父子制覇も懸かる一戦。想定は新馬戦から全て騎乗の松山弘平。

ショウナンマグマは前走G3ラジオNIKKEI賞でフェーングロッテンの2着から。勝利すればザファクター産駒の中央重賞初勝利。想定の横山武史は昨年のセントライト記念は1番人気タイトルホルダーでまさかの13着。本年はそのようなこともないでしょう。

ローシャムパークは前走1勝クラス山藤賞勝利以来5ヶ月ぶり。前走は中山芝2000mでガイアフォースの前走と同じく7馬身差の勝利。3代母エアグルーヴのパロクサイド一族で父はハービンジャー。想定は過去2勝時の鞍上ルメール騎手。

 

 

・2歳部門

1位(1位)エピファネイア(1億6942万6000)(15勝)

2位(2位)ダノンバラード(1億557万5000)(6勝)

3位(3位)ビッグアーサー(9602万4000)(5勝)

4位(4位)ハーツクライ(9481万2000)(7勝)

5位(5位)ルーラーシップ(8160万6000)(7勝)

6位(6位)ダイワメジャー(7547万6000)(6勝)

7位(7位)ドゥラメンテ(7519万)(5勝)

8位(8位)モーリス(7342万)(5勝)

9位(13位)ドレフォン(7240万4000)(7勝)

10位(9位)マインドユアビスケッツ(6526万)(6勝)※新種牡馬

 

上位陣に大きな変動はなく1勝クラスアスター賞ドンデンガエシなど2勝のドレフォンがトップ10内に。

昨年の新種牡馬首位で初年度産駒から早くも皐月賞馬ジオグリフを送り出し、自身はダートスプリンチャンピオンだったことから産駒はダートでも強く、どちらかといえば「芝でも走る」といった表現が適切でしょうか。本年の種付頭数は社台SSトップだったようで将来のリーディングサイアー候補ともいえそうです。

実際に種付頭数はトップなのですがドレフォン198、ルヴァンスレーヴ196、サートゥルナーリア195。コントレイル193のトップ。

 

先週の特別戦はアスター賞のみで半数以上が未勝利馬と例年通りレベルは疑問の一戦で注目としてはディープインパクト産駒オープンファイアでしょう。レースでは出遅れながらも後方から差し切りましたが最速上りでもなく7頭立ての超スローを33秒4で差し切ったもの(最速上りは4キロ減今村騎手騎乗の3着ツージーフェイス33秒3)。歴史的大種牡馬の希少な最終世代と、セレクト高馬ということで過大評価されている面も否めず出走メンバーのレベルは疑問でもう1戦は見たいところ。

その他では母スマートレイアーのスマートジェイナや中山で勝利のロッククリークなどを注目。どちらも凄まじい破壊力を繰り出しねじ伏せるといったタイプではなく、スピード豊かなレース巧者の優等生といった非常に良いタイプと感じました。

 

・母父部門

(前回)

1位キングカメハメハ 27億5286万9000円

2位ディープインパクト 21億9750万6000円

3位クロフネ       17億5626万1000円

4位シンボリクリスエス 15億9317万3000円

5位フレンチデピュティ 13億1297万7000円

 

(今回)

1位キングカメハメハ 27億8725万円

2位ディープインパクト 22億4609万5000円

3位クロフネ       18億1770万円

4位シンボリクリスエス 16億1939万7000円

5位フレンチデピュティ 13億4419万7000円

 

首位キングカメハメハは2勝。G3紫苑Sではライラックが3着。

2位ディープインパクトは5勝で獲得賞金22億円突破。2勝クラス特別勝利エピファニーなど。

3位クロフネは1勝もG3紫苑Sスタニングローズの勝利、2着入着馬も多く獲得賞金18億円突破。

4位シンボリクリスエスは2歳1勝クラスアスター賞ドンデンガエシの1勝。G2セントウルS2番人気ソングラインは5着。獲得賞金16億円突破。

5位フレンチデピュティは1勝。15番人気プレフェリータの勝利でG2セントウルSではダディーズビビッド4着。

 

G2セントウルSでは父ミッキーアイルのメイケイエールが勝利。母父ハービンジャーは28位。

母父ハービンジャーはG2京王杯スプリングCメイケイエール以来の本年重賞3勝、通算6勝。

セントウルS初制覇、母父としてこれまでの重賞勝ち馬はメイケイエールのみ。

 

G3紫苑Sは父キングカメハメハのクロフネが勝利。母父クロフネは3位。

母父クロフネはG3函館記念ハヤヤッコ以来の本年重賞5勝、通算30勝。

紫苑Sは18年ノームコア、19年パッシングスルー以来の3勝目。

 

G3京成杯オータムハンデキャップは父ディープインパクトのファルコニアが勝利。母父ホークウイングは78位。

母父ホークウイングは中央重賞初制覇。

過去重賞最高着順は20年G2阪神大賞典トーセンカンビーナ2着(これまでの重賞3着内はファルコニアとトーセンカンビーナのみ)。

競走馬時代は02年エクリプスSなどG1レース3勝、重賞4勝、02年G1英2000ギニー2着・G1英ダービー2着、愛チャンピオンS2着。ウッドマン経由ミスタープロスペクター系種牡馬。


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