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週中競馬記事(2022年5月4日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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●1位(1位)ディープインパクト(18億8506万5000円)(71勝)

先週はG1天皇賞(春)こそ人気薄1頭の出走で産駒4連覇はなりませんでしたがG2青葉賞ワン・ツー、OP(L)スイートピーSでも勝ち馬が出て日本ダービー・オークストライアルの勝ち馬を含む週間7勝。獲得賞金は1億6500万ほど加算で2位ロードカナロアにおよそ3億8000万差。春のG1連続実施中で今週はロードカナロア優勢もこれだけのリードがあれば次回で即逆転ということはないでしょう。

 

青葉賞はプラダリア、ロードレゼルのワン・ツー。青葉賞は日本ダービーと同一コース、そこで連対したというよりはも元から距離の不安がないタイプの2頭。ただしこのレースから本番で勝ち馬は出ず輸送して中3週でもう1度輸送となる関西馬2頭。勝ち馬プラダリアの方は年明け5走目になるなど上積みも疑問で例年通りG1皐月賞組とG2京都新聞杯組が優勢となりそうです。昨年はG3毎日杯からの直行馬シャフリヤールが勝利でしたが。レース自体も逃げ馬に故障発生など、それは大勢に影響なしとしても全体的に低レベルだったようにも思います。

 

OP(L)スイートピーSのウインエクレールはウインブライトの下なので古馬になってから中山でというタイプ、新馬戦も中山で勝って2戦目東京のG3クイーンCを落としたのでそのように見たのですが東京のオークストライアルを勝利、ウインブライトの下ですが2歳G1・G3で2着したウインファビュラスの下でもあったとなるでしょうか。道悪で相手も軽かったとは思いますが桜花賞・フローラSともにオークスへ直結しないような結果だったことから出走してくるようならチャンスも?このレースも青葉賞ではありませんがトライアルながら本番ではもう1つなので。

年明けデビューですしウインエクレールは基本的に古馬になってからのタイプと見ます、オークスに出走して結果が出なかったとしても見限るのは早計といったことで。

 

今週の重賞はG1NHKマイルカップ、G2京都新聞杯、G3新潟大賞典。

 

NHKマイルカップにはOPききょうS1着、前走G2スプリングS6着ドーブネが登録。

ということですが前日のOP(L)プリンシパルSにも登録があり、そちらへ回ってNHKマイルカップは回避予定。本年は産駒出走なしの見込み。

出走しても勝負にならなかったとは思いますが同一オーナーでG2ニュージーランドトロフィーを勝ったジャングロとの使い分けでしょう、騎手も豊さんで搗ち合いますから。ジャングロもマイル重賞勝ち馬ですが距離が長く東京に変わることからNHKマイルカップでは要らないとも考えています。将来的にはスプリント路線に行って森厩舎なので海外重賞を狙うようになるかと。

 

G2京都新聞杯にはショウナンアデイブ、リアドの2頭登録。

前記ドーブネが千葉サラブレッドセール5億1711万、ショウナンアデイブ5億6100万、リアド5億760万と税込ですがセール5億円オーバー取引馬3頭が今週出走予定。その割にどれもそこまで強くないという印象で1頭怪物気味の馬がいますのでこのレベルでは。ここで上位に入ってもこの2頭で日本ダービーは難しいというか。

昨年同様に中京芝2200mの実施で、一応開幕週ということもあり昨年も高速決着になって産駒レッドジェネシスが勝利。これは2着馬が引っ掛かって制御不能になったところもありますが時計が掛かるよりは2分11秒台の決着でというのが産駒傾向でしょう。来年以降の実施は京都に戻るはずですがディープインパクト産駒も2024年以降の出走はないので、来年2023年も3歳重賞に産駒出走する可能性はかなり低くなりそうです。

 

新潟大賞典にはアルジャンナ、カイザーバローズ、シュヴァリエローズ、トーセングラン、ラインベックの5頭登録。

順調度でいえば産駒内では前走OP((L)福島民報杯2着のシュヴァリエローズ。前走は出入りの激しい競馬を動いて2着も勝ち馬とは0秒8差。2歳早期デビューでOP(L)萩Sを勝利、3歳になってOP(L)若葉S2着、2走前にはOP(L)白富士Sでジャックドールの0秒4差などという実績で早くから活躍していますが5月生まれなので本格化するのはこの辺りからでしょう。開幕週で昨秋以来の実施となる新潟の馬場もわかりませんが問題は厩舎でキタサンブラックの印象も強い清水久詞厩舎の所属馬。厩舎の重賞勝利は19年に新潟大賞典も勝利したメールドグラースによる19年8月G3小倉記念が最後(メールドグラースは19年10月に豪G1コーフィールドCも勝利)。年間勝利数などは多く厩舎自体は好調なので重賞で勝ち馬が1頭出ればまた勝ちだすとは思いますが、やや気になるところ。大混戦で単勝オッズ5倍以上で1番人気、もしくは上位人気には支持されるでしょう。

カイザーバローズは前走3勝クラス但馬S同着1着から3ヶ月ぶり、2走前は3勝クラス寿Sでシュヴァリエローズの0秒3差3着。

トーセングランは3歳10月に新潟の1勝クラスで初勝利し2勝目も新潟の1勝クラス特別。ただし今回が昨年6月の3勝クラス高山S1着以来で2走前は20年3月の2勝クラス館山特別1着と順調に使えない弱みが。

それだけに勝負とも思えますが、前走から1年以内に使えるところを使っておきたいということも?

アルジャンナは昨年12月のG3チャレンジC以来で転厩初戦。

ラインベックは左回り向きで昨年のG3新潟記念も0秒3差5着、近走が負けすぎなのでどこまで調子が戻っているか。

プレシャスブルーとダノンマジェスティも登録されていますが登録時は非抽選馬対象。

 

重賞の結果次第では今週で獲得賞金20億円突破もありそうですが、産駒登録も複数あったヴィクトリアマイル週になるでしょうか。通算勝利数2600まであと5、先週は7勝でしたが今週も同様に勝利を積み重ねれば。

 

●2位(2位)ロードカナロア(15億284万7000円)(75勝)

先週は未勝利で2勝。ダートOP端午Sではジレトールが2着、良く走っていますが勝ち馬リメイクに対してOP昇竜Sに続く2着と現時点での勝負付けはあったかと。重賞出走馬がなく首位ディープインパクトに離されG1天皇賞(春)の結果で3位との獲得賞金差の方が少なくなる事態で離されつつありますが今週は差を詰める可能性も。

 

NHKマイルカップにはOP萩S1着、前走G3アーリントンCで重賞1勝、G3アーリントンC1着で優先出走権を得たダノンスコーピオン。

G2京王杯2歳Sで重賞1勝、前走G3アーリントンC3着で優先出走権を得たキングエルメス。

G3サウジアラビアロイヤルC2着、前走G2チューリップ賞11着ステルナティーアの3頭が出走予定。

 

トライアルG3アーリントンCを勝利したダノンスコーピオンは1番人気も考えられますが3番人気以内にはなるでしょう。騎手がまた飛び降りてしまうとどうにもならず空馬で2着されても競走中止なのですが、そこではなくてアーリントンCがNHKマイルカップのトライアルとなってからは勝ち馬が本番で好走せず、G3共同通信杯7着のみを持ち出して東京コースに実績なしとするのも強引。2歳時にOP(L)萩Sでは後のG1ホープフルS勝ち馬キラーアビリティを2着に下しており、G1朝日杯フューチュリティステークスも1着ドウデュース、2着セリフォスの3着とデータ的にはもう一つといった感も本年のメンバーならこれまでの実績を考慮すれば有力候補とせざるを得ず。想定の鞍上もさすがにG1レースで2週連続スタート直後に飛び降りることはないでしょう。

キングエルメスはG3アーリントンC2着から、これがG2京王杯2歳S1着以来の骨折休養明けで距離にも目途が付いて使われて反動のようなものが出なければ、使われて上がると見るべきで早熟血統ですがこの時期ならばまだ大丈夫でしょう。

ステルナティーアはG2チューリップ賞11着から。牝馬も強いレースで牡牝自体は問わない傾向ですが近年は牡馬優勢。牝馬の勝ち馬も桜花賞で結果を出していた馬がオークスの距離を嫌ってこちらへといった感じなので、この臨戦過程では。新馬戦勝利からG3サウジアラビアロイヤルCで2着したような強さはこの近2走で見られませんが蹄が良くないらしく、どの程度の状態で出走するのか。

 

京都新聞杯は産駒登録なし。

 

新潟大賞典はゴールドギア、レッドガランの2頭登録。

ゴールドギアはもう少し長いところが向くロードカナロア産駒で、かつては2000mで勝利も現状では忙しいかと。

レッドガランは本年のG3中山金杯で重賞勝利の7歳馬。芝2000m重賞勝ち馬ですが、こちらは1800mがベスト2000mなら1600mといった実績でもありトップハンデ57.5ということから他馬との比較で。

もう1頭アドマイヤハダルも登録され本年に入ってOP(L)白富士Sでジャックドールの2着、G2中山記念でパンサラッサの3着。昨年のOP(L)若葉Sでは上位人気も予想されるシュヴァリエローズを2着に下し勝利と出走ならば勝ち負けと見ますがハンデ上位優先出走3頭の5頭並びの3位タイ、決定順では次点の17位といった状況から非抽選馬ではなく非当選馬対象と思われますので決定順上位から回避馬が出るか抽選突破で。

 

 

●3位(5位)ドゥラメンテ(12億3354万5000円)(50勝)

前回2強対決にはならないという想定にしましたが結果としては2強決着でドゥラメンテ産駒タイトルホルダーの圧勝でした。枠が出る以前からどちらも軽視してタイトルホルダーの方は8枠は特に厳しいと見まして外枠がプラスになったとは思いませんが全く問題なかったようで空馬の絡みなどもありましたが、とにかく行けば強いということなのでしょう。なので楽に行かせるのも意外でしたが潰しに行った方も潰れるということになるのでしょう。菊花賞も阪神実施でしたが行くかどうかだけなので、両レースとも京都でも勝っていたとは思います、他馬よりも自分との戦いといったタイプなのかも知れません。次走は宝塚記念という予定もあるようで距離も短縮され今回も内回りを使用しましたが阪神内回りになるので。結局はそこでも行くかどうかだけでしょう、有馬記念は外枠で負けましたが当時と同様にパンサラッサが行けば無理でしょうから。

 

本年から1着の本賞金2億円となった天皇賞(春)の産駒勝利など週間5勝。天皇賞(春)を除いても好調な週間ともいえましたがタイトルホルダーの一撃が大きく獲得賞金は12億円まで伸びてハーツクライとキングカメハメハを抑えてリーディングは3位まで浮上。日本ダービーではハーツ産駒の大幅な賞金加算も予想され最後までこの位置で行くかはわかりませんが現時点でハーツクライに1億円以上のリードでトップ3入りは年間トップ10入り経験のない種牡馬としては驚異的でしょう。獲得賞金の昨年との比較などは総合記事で2年目から3年目となって上位常連種牡馬となる存在であれば古馬が出走する3年目は得てして伸びるものですが、その伸び幅が強烈。

4年目種牡馬ですが本年はエピファネイアがこのような存在となってディープインパクト・ロードカナロアに割って入るところまであると年頭には考えていましたが・・・。

 

NHKマイルカップには産駒登録なし。

 

京都新聞杯にはメイショウラナキラが登録。

前走1勝クラスの平場戦を4馬身差の逃げ切り、OP(L)若駒S3着、OP(L)若葉S4着などもあって行けばそれなりにやれそうですがこれまで10頭立て以下のレースしか出走がなく多頭数がどうなのか。タイトルホルダーではありませんが行くだけでしょうから頭数もあまり関係ないようにも思えますが。

 

新潟大賞典にはアイコンテーラーが登録。

古馬となってから本年はOPクラスでG3愛知杯5着、OP関門橋S3着、前走OP(L)大阪城S3着でハンデ52キロ据え置き。これだけで勝負になりそうですが全4勝は新潟というコース巧者でここを狙っての参戦でしょう。これが直線競馬などの勝利などなら問題ですが距離も芝1800m・2000mで2勝ずつ、想定も全4勝の乗り慣れた亀田騎手と相手関係だけ。極端に渋ったりすれば別ですが今週はそうなりそうもなくこのハンデですし好位から押し切るシーンも十分にありそうです。

 

●4位(3位)ハーツクライ(11億2653万6000円)(54勝)

先週は1勝クラスで1勝。G2青葉賞やOP(L)スイートピーSでは入着馬も出ましたが本番の優先出走権は獲得出来ず。獲得賞金は11億円を超えましたがドゥラメンテの大躍進で差を広げられ4位に後退。この後はハーツ優勢でしょうしこのままドゥラメンテに負けるとも思えませんが、G1レースの賞金が増額されておりこれまでは日本ダービー、ジャパンカップ、有馬記念で勝ち馬を出すと大きかったのですがG1レース全体でその傾向が強まりつつあるとも言えそうです、そのような大きなウエイトを占めるレースが増えたとすべきか。

 

今週の重賞登録馬は京都新聞杯のミスターホワイトのみ。

年明けデビューで前走未勝利を勝ったばかり、今回で年明け5戦目とこれではといった実績もデビューから3走はダート戦、初芝の前走阪神芝2000m戦を6馬身、1.0秒差の圧勝と青葉賞勝ちのプラダリアとやや被るようなところも。矢作厩舎所属馬で想定は吉田隼人。

 

●5位(4位)キングカメハメハ(10億5164万9000円)(41勝)

未勝利週でしたが天皇賞(春)でヒートオンビートが上位3頭からは離されながらも4着と健闘。賞金が増額されたこともあって本年から4着でも3000万の加算があり未勝利週の獲得賞金としては多めに。

 

NHKマイルカップにはG2きさらぎ賞2着、前走G1皐月賞10着ダンテスヴューが出走予定。

G1皐月賞10着からのダンテスヴューが出走で、皐月賞組が来ることもありますし近年も15年クラリティスカイ、19年アドマイヤマーズと2頭が勝利。ダンテスヴューも外枠決着だっただけのレースを4枠から0秒8差なので大して負けてはいないのですが芝1800mと芝2000mの出走しかなく距離は持つでしょうけどマイルのスピード比べ、昨年は1分31秒台と飛び抜けて早い決着でしたが、今週は土日の降雨もないようなので1分32秒台は求められるでしょうしこれに対応できるか。どちらかといえば距離が伸びた方に対応しそうな母クロウキャニオンの産駒で結果はともかく適性だけなら日本ダービーだったような気もします。

競走馬時代の04年に勝利して産駒から勝ち馬は出ておらず本年が最終世代の出走ということもあってキングカメハメハ産駒には頑張ってもらいたいのですが厳しい一戦になると思われます。

 

京都新聞杯は産駒登録なし。

こちらは19年に産駒レッドジェニアルが勝利。

 

新潟大賞典にはヴァイスメテオールが登録。昨年のG3ラジオNIKKEI賞勝ち馬、それ以来となった菊花賞は16着ですがこれは距離でしょうG3京成杯4着、OP(L)プリンシパルS4着、前走G3小倉大賞典4着と4着も多いので4着ぐらいには。距離が1ハロン長いというよりはワンターンの2000mではなくコーナー4回の1800m向きとも思われます。半弟が日本ダービー馬候補ですかね。

 

・母父部門

(前回)

1位キングカメハメハ 12億7534万8000円

2位ディープインパクト 10億1880万1000円

3位クロフネ       8億6619万円

4位シンボリクリスエス 7億4519万9000円

5位フレンチデピュティ 7億962万8000円

 

(今回)

1位キングカメハメハ 13億8628万円

2位ディープインパクト 11億1498万2000円

3位クロフネ       9億5914万6000円

4位シンボリクリスエス 7億8964万3000円

5位フレンチデピュティ 7億5093万2000円

 

上位3頭いずれも好調でしたが、その中では首位キングカメハメハが1番伸ばしており週間1億円以上の賞金加算。3歳ダートOP端午Sリメイク、3勝クラス横浜Sウシュバテソーロなどで週間5勝、G2青葉賞2着ロードレゼルなど。

2位ディープインパクトも好調で1億円近くの加算で賞金11億円突破2勝クラス特別など4勝、G1天皇賞(春)4着ヒートオンビート、G2青葉賞3着エターナルビクトリなど。

3位クロフネも1億近くの賞金加算で追走。G2青葉賞勝ち馬プラダリア、2勝クラス特別勝ち馬、OP(L)ブリリアントS2着馬など。

 

G1天皇賞(春)は父ドゥラメンテのタイトルホルダーが勝利。母父モティベーターは19位。

母父モティベーターは本年重賞2勝、通算5勝。

本年G1初制覇で21年から2年連続G1制覇、G1通算2勝。

G1制覇は21年菊花賞タイトルホルダー以来。

タイトルホルダー以外の中央重賞勝ち馬は20年G2富士Sヴァンドギャルド。

本年の中央勝ち馬もタイトルホルダーのみで、他に入着はセリノーフォスのみ、今週はG3新潟大賞典にステラリアが登録。

 

G2青葉賞は父ディープインパクトのプラダリアが勝利。母父クロフネは3位。

母父クロフネはG3フラワーCスタニングローズ以来の本年重賞2勝、通算27勝。

青葉賞は19年リオンリオン(父ルーラーシップ)以来の母父として2勝目。

 

●6位(6位)キズナ(9億2745万2000円)(40勝)

キズナも未勝利週でしたが天皇賞(春)ディープボンドの2着が大きくものをいって週間1億円超え。順位も変わらずディープボンドも完敗でしたが最後に2着へ上がった辺りは地力の証明。7馬身差を付けられてなんですが負けて強しということも言えると思いますしリーディング的にも非常に大きな2着。

ディープボンドも消えると思ったのですが終わって見れば2強、前哨戦の長距離重賞を勝った3頭が上位という本年の天皇賞(春)でした。

 

NHKマイルカップには産駒登録なし。

昨年はソングラインが勝ち馬シュネルマイスターからハナ差の2着。

 

京都新聞杯にはアスクワイルドモアが登録。2歳時に函館で勝ち上がるのに3戦掛かって札幌2歳Sで2着、これが離された2着の完敗でしたが勝ち馬は皐月賞馬となったジオグリフ。その後G1ホープフルS10着、G3きさらぎ賞4着から。良い面を評価すべきか悪い面を評価すべきか難しいところですが想定はこれまで全て騎乗の豊さんから岩田望来に、豊さんはドウデュースいますし土曜はプリンシパルSでドーブネ騎乗、藤原英昭厩舎なので普通の乗り替わりとも思いますが有力候補でしょう。

競走馬時代のキズナは13年に勝利して日本ダービー馬にもなりましたから、アスクワイルドモア勝利で京都新聞杯父子制覇に。

 

新潟大賞典ににはステラリアが登録。

昨年のG1エリザベス女王杯2着も本年に入ってG2金鯱賞11着、G1大阪杯8着。前走もそれほど負けてはいませんが牡馬相手の54キロで分が悪いでしょうか新潟というか左回りでというイメージもあまりなく、厩舎も今週はここより京都新聞杯が勝負だと思われますので。

ヤシャマルも登録されていますが非抽選馬対象。

 

●7位(7位)ルーラーシップ(8億3152万5000円)(36勝)

先週は3勝クラスなど3勝。3勝クラス府中S勝ち馬は昨年のOP((L)プリンシパルS勝ち馬バジオウで東京向きですかね、エプソムCにでも出てくれば有力かと。

 

 

NHKマイルカップにはG3ファルコンS2着、前走G3アーリントンC2着で優先出走権を得たタイセイディバインが出走予定。

勝ち上がるのに5戦掛かって勝利後も苦戦していましたが1800mや2000mのレースで2走前のG3ファルコンSで2着、前走G3アーリントンC2着で優先出走権獲得と距離短縮が奏功したと言えるでしょうか。ただ今回が10戦目で年明けも5戦目、もっとも嫌いたいのがファルコンS・アーリントンCとプレップを2戦し且つ上位に入っているので初の東京出走で余力があるとは思えず。近代競馬に逆行したような臨戦過程で上位人気が予想されるセリフォスなどとは対照的ですが。

 

京都新聞杯は産駒登録なし。

 

新潟大賞典にはアルサトワが登録。

本年の3勝クラス但馬Sでは同じく登録されているカイザーバローズと1着同着、前走OP(L)大阪城S連勝で20年G3ラジオNIKKEI賞7着以来の重賞挑戦。距離などはベスト1800m~2000m向きでしょうけど左回りに全く実績がなく初の新潟と回りを含めたコース適性がポイントでしょうか。ステラリアで厩舎としては今週ここよりも京都新聞杯勝負と書いてしまったのでなんですが、斉藤崇史厩舎は新潟大賞典も有力2頭出走ですかね。

 

●8位(8位)オルフェーヴル(7億6422万8000円)(26勝)

先週はダートのOP特別2勝、3勝クラス特別2勝の4勝。G1天皇賞(春)ではアイアンバローズが5着など週間1億円超えの賞金加算。天皇賞(春)に産駒が多く出走しそちらで一発あればとも思ったのですがダート戦で大活躍といった週間。マルシュロレーヌも出しましたしショウナンナデシコも今週G1勝ち馬になってもおかしくない状況とダートで非常に強い昨今、ジャスティンなどもいますしヘリオスも根岸Sから交流重賞で3走連続2着など。芝重賞勝ち馬のラーゴムがダートOPを勝つとは思いませんでしたし、アルドーレもダートOPの安定勢力といったところからOP(L)ブリリアントS快勝、とにかく強いです。中央ダート分のみのリーディングではヘニーヒューズ・ロードカナロア・キングカメハメハに次ぐ4位です、5位キンシャサノキセキとは少差で6位ハーツクライ、7位キズナ、8位ドゥラメンテまでそれほど差はなく先週ランクアップしたものと思われます、チェックしていなかったのでわかりませんが。

本年ここまで平地戦は25勝(障害戦1勝)と勝利回数は物足りないのですが、先週のダートのみ週間4勝によって芝10勝・ダート15勝という内訳に。

 

天皇賞(春)はシルヴァーソニックが最後まで頑張りましたが結果としてはスタート直後の落馬で競走中止。タガノディアマンテはこれに絡まれてしまったりで内にモタれたとのことで勝負にならず、メロディーレーンは良く頑張ったでしょう。産駒ではアイアンバローズが5着、2秒以上離されましたが上位人気の実力馬が強いレースをした結果で長距離戦では今後も期待できそうです。

 

今週は産駒重賞登録なし。

 

●9位(9位)モーリス(6億3328万1000円)(36勝)

先週も3勝でトップ10内キープと本年は実績のある上位常連種牡馬を相手に良く戦っていますが、種牡馬デビュー同期で新種牡馬リーディングも争ったドゥラメンテには差を付けられてしまったのが現状。

障害戦勝ち馬なども出しましたし将来的にはモーリスがドゥラメンテよりも上に行くことになるのですが…。

 

NHKマイルカップにはG3シンザン記念2着、前走G2スプリングS10着ソリタリオが出走予定。

距離短縮で良馬場なら前走よりも条件は好転するでしょうし左回りでしか好走はないので、左回りになること自体はプラスでしょう。前走を除けば連対も外していませんがさすがにここではラスティックベル一族なのでダートも合いそうですが、モーリス産駒もダートで全く走らないということでもないので。

 

今週の重賞登録馬はソリタリオのみ。

 

●10位(11位)ヘニーヒューズ(5億8197万円)(32勝)

久しぶりにトップ10内復帰となりましたが、4月は好調で11勝。先週日曜は5月1日で土曜は未勝利でしたが日曜も2勝などダートで賞金を加算しダイワメジャーを交わしてトップ10入り。

今週ダイワメジャーがNHKマイルカップに有力馬出走予定で逆転したとはいえ少差で次回またトップ10陥落の可能性も。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●11位(10位)ダイワメジャー(5億7203万8000円)(29勝)

トップ10陥落となりましたがヘニーヒューズとは1000万円差がない状況。今週はダイワメジャーでしょうから逆転、モーリスまで抜く可能性もあるでしょう。NHKマイルカップ勝ち馬が出ればモーリス逆転という可能性が高く2着でも逆転があっても。

 

NHKマイルカップにはG3シンザン記念で重賞1勝、前走G2ニュージーランドトロフィー2着で優先出走権を得たマテンロウオリオン。

G3新潟2歳S・G2デイリー杯2歳Sで重賞2勝、前走G1朝日杯フューチュリティステークス2着セリフォスの2頭が出走予定。

 

どちらも有力だとは思いますがマテンロウオリオンは前走で底を見せてしまったというかジャングロ相手に直線で差し返されたようなレースぶりが不満。使える脚も計れたと思うのでそのような面ではプラスでしょうけどそれだけに鞍上が極端な競馬でとんでもなく離れた最後方から直線全く伸びないということも。

このような有力馬では無難に乗って負けるケースが多いのでやらないと思いますが、息子さん2人も有力馬ではないことからそこは問題なさそうですが。

セリフォスは朝日杯フューチュリティステークス以来となるローテでそこだけでしょう。東京は初ですが左回り自体は問題なく他の人気馬がノーザンF生産馬ではないので勝たせるならこの馬かと、昨年も一応ノーザンワン・ツーで牝馬をゴール前で2着に落としてまで牡馬に勝たせましたからマイルのスピード比べで種牡馬価値を上げる目的もあるのでしょう。その観点ではセリフォスですがこのような有力馬を極端な枠に入れるのが本年のG1傾向ですから枠順もポイントになるかと。

 

新潟大賞典にはスマイルが登録。

新潟初出走で中山向きなのでしょうけどG2アメリカジョッキークラブC8着、日経賞7着からG3ハンデ重賞54キロで。距離短縮自体もプラスにはなるかと。

 

・他

エピファネイアが相変わらず上がって来ませんが想定していたようなトップ10内上位には来ないというだけで現状で10位とは8000万ほどの差、2歳戦では稼ぐでしょうから最終的になんとか10位以内には入るでしょう。NHKマイルカップにもソネットフレーズとフォラブリューテの2頭登録。依然として初年度産駒5歳世代が本年未勝利ですがG1ヴィクトリアマイルに5歳牝馬で20年3歳牝馬三冠デアリングタクトの登録も。

 

そのエピファネイアを交わして天皇賞(春)でテーオーロイヤルが3着したリオンディーズが13位に浮上。

リオンディーズもインダストリア、オタルエバーの2頭がNHKマイルカップ登録。OP(L)ジュニアC勝ち馬で19年14番人気2着ケイデンスコールの半弟インダストリアはレーン騎手想定で不気味なところも。

NHKマイルカップで勝ち馬が出ればエピファネイア、リオンディーズともに次回でトップ10入りも。

 

15位ドレフォンもNHKマイルカップにカワキタレブリーが登録。京都新聞杯にもテーオードレフォンが登録。どちらも人気薄でしょうがこの辺りが勝つようなら皐月賞馬ジオグリフを擁すだけに日本ダービーの結果次第でトップ10争いに加わっても。

 

今週の注目は京都新聞杯のブラックブロッサム、斉藤崇史厩舎のブラックブロッサムです。

年明け1月デビューで京都新聞杯と同じ中京で2戦2勝、前走は今回と同じく芝2200mの1勝クラス大寒桜賞で重馬場を2着に8馬身差の圧勝。中京芝2200m⇒中京芝2200mとなるこのローテで昨年は大寒桜賞勝ち馬マカオンドールが3着。京都新聞杯が中京実施でない当時から大寒桜賞勝ち馬はトーセンホマレボシ、ラストインパクト、タンタアレグリア、リオンリオンなどが名を連ねる出世レース、そこを圧勝したキタサンブラック産駒で想定レーン騎手すから注目として差し支えないでしょう、大注目です。勝てば本番でも乗って来るでしょうし2着でも収得賞金2000万になりますから出走は可能かと。皐月賞組優勢と思われる日本ダービーでプリンシパルSも残っていますが大勢逆転ならブラックブロッサムでしょう

キタサンブラックは現在リーディング24位、ブラックブロッサムの大寒桜賞勝利後はダート1勝クラスの1勝のみと何気に勝っていませんがG1皐月賞2着イクイノックスがどう見ても使われて上がりそう、2頭で日本ダービーワン・ツーでもするようなら付加賞を含めて3億円ぐらいになることから上位に顔を出しても。現状ではトップ10までは遠く10位とは3億4000万ほどの差。それでも3億円が日本ダービーで加わると皮算用すれば、秋のビッグレースも有力でしょうし。そうなればリーディング争い、特にトップ10ボーダー近辺が大混戦になって面白いというだけで現実的には?

 

 

●今回は以上です

以上


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