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週中競馬記事(2022年1月18日)~リーディングサイアー展望・回顧~

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●1位(2位)ディープインパクト(3億2061万8000円)(15勝)

G2日経新春杯をヨーホーレイクが勝利し、ダート3勝クラス特別勝ち馬なども出て週間6勝。獲得賞金3億円超えで指定席の首位に。本年も以降どこまで差を広げてリーディングを獲るかという推移になるでしょう。昨年の獲得賞金は前年から激減し、本年はそこから更に落ちるという想定ですが、これまでの2位以下との差からまだ首位は安泰でしょう。

 

G2日経新春杯のヨーホーレイクがここまで強いとは思わなかったのですが4歳世代のレベルがソコソコ高いところに、5歳上のG1勝ち馬などが抜けてこのランクでも上位には来る全体のレベルになっているとも。母クロウキャニオンの産駒なので古馬になってから伸びるとは考えなかったのですが。

 

愛知杯はデゼルが頑張ってマジックキャッスル不振期ですかね、実績はありますが中距離馬と思わないので。

 

他の勝ち馬で注目したいのはウインブライトの下となるウインエクレール。牝馬に出て父がディープインパクトとなったのがこの一族でどうかとなりますが、現段階では完全に仕上げてない3歳1月デビューで初戦を取ったことを評価するだけで良いでしょう。クラシックもまだ間に合いそうですが古馬になって良くなるタイプにも思えます。

 

 

今週の重賞はアメリカジョッキークラブCと東海Sの芝・ダートG2重賞

 

アメリカジョッキークラブCにはポタジェが登録。G1天皇賞(秋)6着から、これだけで本年のメンバーでは上位と思えますが2走前のG2毎日王冠3着の方が着順も良くレースレベルも高いので価値はあるでしょう。ノーザン-友道-川田のラインも当たっていますしルージュバックの下なので父は違いますが中山芝2200mも悪くないでしょう。

 

東海Sは中京ダート1800mで例年は登録馬なしも本年はカデナが登録。8歳で上積みもないのでしょうが初ダート、先行して粘り込むようなタイプでもなく後方から着を拾うようなタイプなのでキックバックで終わる可能性も。20年小倉大賞典の勝ち馬で昨年も6着に来ているように試しでここを使って走ればフェブラリーステークス無理ならば小倉大賞典ではないかと。

 

重賞登録馬以外ではOP(L)若駒Sのリアドに注目。セレクト高馬でギルデッドミラーなどの下なのですが昨年も日本ダービー馬を出した菊花賞同日「伝説の新馬戦」勝ち馬なので本年も続けば。

 

昨年のように次回獲得賞金の想定を出せば、アメリカジョッキークラブCでポタジェが勝てば5億突破も、そうでなければ4億円突破といったところでしょう。

 

●2位(1位)ロードカナロア(2億4586万6000円)(15勝)

ディープインパクトにあっさり逆転され年頭の勢いは失せた感もありますが勝利回数はディープインパクトと同数、これだけ獲っていますからロードカナロアも好調として良いでしょう。本年はそれほど伸びないと見ますので序盤にかなり獲れたのも大きいかと。

 

アメリカジョッキークラブCにはキングオブコージが登録。中山芝2200mでも3勝クラスで勝利はあって合うはずですが骨折明けの11ヶ月ぶりだったとはいえ昨年のG2オールカマーの感じからは距離がもっとほしい印象でロードカナロア産駒に珍しい長距離型。前走のG3中日新聞杯は上位馬が先週の重賞で全く走らなかったようにノーカウントで良いでしょう、好位から傾れ込んだだけですね。

 

東海Sには産駒登録なし。

 

●3位(3位)キングカメハメハ(1億9879万6000円)(11勝)

先週は重賞勝ち馬を含む5勝。G3愛知杯ルビーカサブランカはハンデ差などもあったのでしょうが、最内枠からインコース通ったら当たっただけでしょう。同日の2勝クラス渥美特別が同じコースでこちらも牝馬の勝利でしたが54キロのビッグリボン2分0秒1、愛知杯52キロルビーカサブランカ2分1秒0なので。もちろんペースなど違いますがいくらなんでも同日・同コースとしては遅すぎでビッグリボン自体が中京芝2000mで強く、馬自体もかなり強く本年の女王杯候補としてはこちらでしょう。昨年は渥美特別が1週前の実施でしたが、愛知杯が同じ中京芝2000mで勝ち時計は1秒早く普通はこうなるのでしょう。

 

愛知杯自体はかなりレベルが低かったようですがキングカメハメハ産駒自体は昨年末以上に好調といえる絶好のスタート、昨年同時期は7000万円台の獲得で10位だったので。ルビーカサブランカの勝利によって17年産現5歳の重賞初勝利で重賞未勝利なのは現3歳の最終世代のみ。現状これといって勝てそうな馬も見当たりませんがキングカメハメハだけにこのようなところはクリアして来るでしょう。

 

アメリカジョッキークラブCにはボッケリーニが登録。

昨年の中日新聞杯は度外視して良く流れて力を発揮できれば。愛知杯勝ち馬ルビーカサブランカと同じキングカメハメハ×ダンスインザダーク配合でこちらはラブリーデイの全弟。池江厩舎所属馬で重賞連続年勝利記録も昨年で途絶え逆にこれでスッキリして勝てるかも知れませんし、想定は1週休んだ横山武で一発嵌めれば。重賞勝ち馬なので勝ってもおかしくないのですが初の距離2000m超、中山初出走など。

 

東海Sにはグレートタイムとハヤヤッコが登録。チャンスはあると思えますが東京ダート2100mのリステッドでといった実績からコースや距離を克服すれば。

グレートタイムはJDD3着などもありますが昨年の東海Sでも5着。絶好調の金子真人HD馬も想定は重賞の岩田望来。

ハヤヤッコは19年レパードS勝ち馬でこちらは昨年の東海S6着。昨年はシリウスも10着と中京実績や関西エリアの実績が全くない関東馬なので。

 

 

~母父部門~(前回)

1位キングカメハメハ 1億9952万5000円

2位フレンチデピュティ 9800万8000円

3位シンボリクリスエス 97792000円

4位ディープインパクト 9086万7000円

5位サンデーサイレンス 7894万3000円

 

~母父部門~(今回)

1位キングカメハメハ 2億5545万円

2位ディープインパクト 1億92771万1000円

3位フレンチデピュティ 1億7641万2000円

4位シンボリクリスエス 1億3497万2000円

5位クロフネ        1億2658万円

 

本年も母父部門はキングカメハメハ項で扱うとして前回は数値のみしか表記しませんでしたがシンザン記念で父ダイワメジャーのマテンロウオリオン、フェアリーSで父オルフェーヴルのライラックと早くも重賞2勝。先週も3勝クラス特別など4勝で首位キープ。

 

ディープインパクトは前記ビッグリボンなど3勝。先週は重賞入着が多くG2日経新春杯2着ステラヴェローチェ、G3京成杯4着アライバル、G3愛知杯2着マリアエレーナなど。重賞で賞金加算もあり大きく伸ばし2位浮上で本年は母父部門でも初の首位獲得と見ますが先週の重賞に関してはステラヴェローチェとアライバルは1番人気だったので取りこぼしたという見方も。

 

フレンチデピュティはヨーホーレイクのG2日経新春杯制覇など2勝、もう1勝は障害未勝利戦でいずれもディープインパクト産駒による勝利。ヨーホーレイクの場合はディープインパクト×フレンチデピュティ配合というよりも母クロウキャニオンのきょうだいも走る血統といった印象。本年は重賞勝ち馬であるカラテで既にリステッドレース勝利などもありました。

母父フレンチデピュティの重賞制覇は13年から10年連続。重賞制覇は21年G2京都大賞典マカヒキ以来。

 

シンボリクリスエスは5勝と好調も重賞では日経新春杯フライライクバード、愛知杯マジックキャッスルの上位人気馬が大敗。

 

クロフネは6勝。チャプリ、ナパージュケイクと新馬勝ち馬2頭など。

 

重賞勝ち馬では日経新春杯ヨーホーレイクは母父フレンチデピュティ。

京成杯勝ち馬オニャンコポンは父エイシンフラッシュの重賞初制覇で京成杯父子制覇。母父ヴィクトワールピサの重賞勝ち馬にもなりました。2010年日本ダービー馬エイシンフラッシュ×皐月賞馬ヴィクトワールピサという配合。先週のシンザン記念も2007年皐月賞馬ダイワメジャー×日本ダービー馬キングカメハメハの配合。

 

愛知杯勝ち馬ルビーカサブランカの母父はダンスインザダーク。本年重賞初制覇で15年から8年連続重賞制覇、通算29勝。重賞制覇は21年G2フローラSクールキャット以来、ルビーカサブランカはユーキャンスマイルの全妹できょうだい重賞制覇。

 

●4位(6位)ハーツクライ(1億4592万8000円)(7勝)

ハーツクライも5勝と好調。OP門司Sでエクレアスパークル勝利など。

先週の勝ち馬から注目馬としてはセレシオンを挙げたいのですが5頭出馬確定から当日1頭取消で4頭立てレースもコントロールが効かないような状態ながら軽い相手の少頭数を勝ち切ったというだけで今回は勝利という結果を出しただけ。これがガス抜きになって良い方に出てもらいたいのですが初戦の勝ちぶりからはややガッカリ、本馬場4頭併せ調教で1頭付いて来られなかったようなものでしょう。

 

アメリカジョッキークラブCには産駒登録なし。

 

東海Sにはスワーヴアラミスが登録。中央ダート重賞2勝馬でここでは実績上位も昨夏に無理使いしたことから上がって来ないでしょう、タイムフライヤーなどと同じパターンで北海道地区の開催とはいえ酷暑にダート1700mのOP・重賞を3連戦するとその後が厳しくなると。そこで全く走らなければ別ですがタイムフライヤー、スワーヴアラミスともにそこで好結果を出しておりこのローテは後に響いてしまう傾向にあると見ます。

 

●5位(4位)ダイワメジャー(1億4574万6000円)(7勝)

順位は1つ下げましたが重賞制覇の翌週もOP特別で勝ち馬を出すなど4勝と好調。ただしこれは現状のダイワメジャーとしては出来過ぎなのでここから落ちてくるでしょう。セリフォスの朝日杯フューチュリティステークス2着などはありましたが昨年終盤伸びなかったのでその分なのかも知れません。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●6位(7位)キズナ(1億2938万3000円)(9勝)

4勝加算の獲得賞金1億円突破で上げて来ましたがキズナとしてはまだ低い順位でしょう。

日経新春杯のヤシャマルは9番人気3着と好走なのですが、勝つと見ていましたので。4歳のトップランク勢よりは下だったようですが距離2000m超で買いなのでしょう。1800mや2000mに実績はありますが現状は長めの距離が良いと思われます、同じキズナ産駒のディープボンドほど長距離適性があるとは思えませんが。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●7位(13位)ドゥラメンテ(1億249万4000円)(7勝)

トップ10サイアー記事として先週もっとも注目すべきだった種牡馬はドゥラメンテでしょう。3勝クラス特別を含む週間6勝で獲得賞金1億円突破、7位でトップ10入り。2年目種牡馬として昨年11位、2020年新種牡馬リーディング、初年度産駒からG1勝ち馬も既に出すなどこれは既定路線ですが本来の実力を発揮して来たとなるでしょう。本年以降トップ10入りして上位常連となることは容易に予想される存在でしたが昨年死亡してしまい5世代のみしか残せなかったのが改めて残念に思われます。

 

本年から4歳上の競走に初年度産駒は出走可能ですが今週の重賞は産駒登録なし。

 

●8位(5位)オルフェーヴル(1億141万3000円)(3勝)

8位まで落ちてしまい序盤なのでさほど気にする段階ではないのですが本年は苦しい戦いになるでしょう。オーソリティやソーヴァリアントが走らなければトップ10陥落も有り得るので本年はビッグレースの一発待ちになるのかも知れません。

といっても既に本年も重賞勝ち馬は出しており、そのフェアリーS勝ち馬ライラックは桜花賞直行とのこと。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●9位(10位)ヘニーヒューズ(8539万5000円)(4勝)

1勝加算しダートOP特別で2・3着馬を出すなど順位を1つ上げて9位に。さすがはダート戦の多い冬場のヘニーヒューズといいたいところですが昨年同時期は1億300万獲得の8勝、このところシニスターミニスターやマジェスティックウォリアーなども強くダートカテでその辺りに削られなければ本年も10位争いには出てくるでしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

ダートでこれだけ強い種牡馬ながらダート重賞の東海Sに産駒登録はなく、この辺りもヘニーヒューズらしさ。

 

●10位(8位)モーリス(8384万円)(5勝)

7位ドゥラメンテと同じく3年目種牡馬のトップ2といった存在ですが、ここまで特別戦勝利はなく良く粘っているといった印象。ここからエピファネイアとルーラーシップが伸びて来るのでそれを凌げるとは思えませんが来年以降のトップ10サイアー候補でしょう。モーリスも昨年12位なので本年からトップ10サイアー候補なのですが、こちらはあくまでも「候補」といった扱いで。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

・11位以下

昨年のトップ10内種牡馬ではルーラーシップとエピファネイアは圏外とやや出遅れていますがルーラーシップ11位、京成杯で重賞勝利の12位エイシンフラッシュを挟んで13位エピファネイアと大きく出遅れどうにもならないといった状況でもないので。

 

アメリカジョッキークラブCにルーラーシップ産駒はアンティシペイト、エヒト,18年勝ち馬ダンビュライトの3頭が登録。

このレース最大の注目はエピファネイア産駒オーソクレースでしょう。

昨年の菊花賞2着、想定クリストフ・ルメール、エピファネイア×ディープインパクト配合、ノーザン生産馬は昨年勝ち馬アリストテレスと同様。先週のG2日経新春杯は昨年のクラシックでも好走した2頭のワン・ツー、勝ち馬ヨーホーレイクがG1ホープフルステークス3着ならこちらは2着馬ですしそこから9ヶ月ぶりとなったセントライト記念3着、その時点で馬体重は増えてほしかったのですが減っており成長度などは疑問ですがエピファネイアに母マリアライトでここから更に強くなると見るべきでしょう。そもそも長期休養明けセントライト記念3着が過去最低着順と3着内を外してなく鞍上含め断然人気も想定されますが逆らう必要もないと。

エピファネイアの種牡馬リーディングという観点では昨年同時期は1勝で獲得賞金5000万円台の16位。そこからアメリカジョッキークラブCアリストテレスの勝利など週間5勝で次週7位にランクイン。デアリングタクトやエフフォーリアを出したように元々が大レースの一発型、コンスタントに勝利を重ねて行くタイプでもなく、これがエピファネイアの推移ともいえそうです。

 

 

●今回は以上です

以上


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