●1位(2位)ロードカナロア(7995万6000円)(2勝)
●2位(94位)トーセンラー(4358万1000円)
●3位(5位)キングカメハメハ(3570万5000円)(0勝)
●4位(12位)モーリス(3530万)(2勝)
●5位(18位)ゴールドシップ(3198万7000円)(2勝)
●6位(3位)ハーツクライ(3087万4000円)(1勝)
●7位(1位)ディープインパクト(3039万2000円)(2勝)
●8位(20位)リオンディーズ(2211万円)(1勝)
●9位(8位)オルフェーヴル(1924万1000円)(0勝)
●10位(56位)ヨハネスブルグ(1864万5000円)
東西2場実施1月5日のみ実施の場合は週中記事もこのような形でスタート。
昨年は開幕日からいきなりロードカナロア・ハーツクライ・ディープインパクトがトップ3を形成、これは21年G3京都金杯をロードカナロア産駒ケイデンスコール、G3中山金杯をハーツクライ産駒ヒシイグアスがそれぞれ勝利したことによるもの。
本年はG3中山金杯をロードカナロア産駒レッドガラン、G3京都金杯をトーセンラー産駒ザダルがそれぞれ勝利して東西金杯で勝ち馬を出した2種牡馬が1・2位。
首位ロードカナロアは昨年より順位を下げると年始の順位予想記事でやりましたが絶好のスタート、ただしこれでも2021年の獲得賞金よりも低いスタート昨年はG3京都金杯、本年も勝利した3勝クラス門松Sに加えOP(L)ジュニアCをヴェイルネビュラが勝利していたので1日2場の開催ながら1億円超えのスタート。
ロードカナロアは最年長世代が7歳になって世代数は増えても初年度産駒15年産の獲得賞金自体が落ちると見たところいきなりの重賞制覇。京都金杯3着カイザーミノルは6歳でしたが4着ダイアトニックは7歳でアーモンドアイ、ダノンスマッシュ、ステルヴィオ(本年の京都金杯8着)といったG1勝ち馬が出た初年度産駒が特に強いといえるのでしょう。他にトロワゼトワル、前記ダイアトニック、ジョーカナチャン、アールスターが重賞勝ち馬となってここにレッドガランが加わった形。レッドガランにしても遅咲きで突然勝利したということでもなく既にリステッドレース勝利があり、その後に何度もリステッドレースで3着していた安定型なので。勝つならマイル重賞で2000m重賞しかも関東エリアで勝つとは思いませんでしたが。
2位トーセンラーはザダルが重賞勝利の2位スタートですが初日の出走はザダルのみ。このような出走頭数などの関係から最終的にトップ10入りすることは有り得ないでしょう、序盤でこのようなケースが見られる年度もあります。次回集計は3日間開催後となりますからその時点で11位以下となっている可能性も。
3位キングカメハメハは未勝利でしたが東西金杯で入着馬を出して3位スタート。本年は2歳獲得賞金がなくなり年長世代も衰えることから獲得賞金も減少するでしょう、などとして近2年前年比増でしたがさすがに本年は厳しいかと。ダイワキャグニーが頑張るなど東西金杯は4歳世代よりも年長馬の奮闘も目立った本年でした。
4位モーリスは迷った末にトップ10内予想に入れなかったところ好スタートで上位に。これの何が良いかといえば昨年までは出走のなかった4歳馬による2勝クラス2勝、(有力)3年目種牡馬はこれがあるので獲得賞金増加がデフォ、ピクシーナイト序盤の不在もあって同期デビューで昨年の年間順位でも上位だったドゥラメンテを上位にチョイスしたところエース格タイトルホルダーに春全休の報。初日だけなのでなんともいえませんがドゥラメンテは5頭出走で未勝利のスタート。
5位ゴールドシップは昨年G1オークス ユーバーレーベンの勝利などもあり20位以内にランクもトップ10には届かないといった存在。初日はOP万葉Sをマカオンドールが格上挑戦で勝利などこれが効いた形に。
格上挑戦といっても元から強い馬でレースレベルはともかくG3京都2歳S3着、G2京都新聞杯3着と重賞3着内2度で収得賞金を積まなかっただけというリザルト、冴え渡っていた松山弘平騎手の好騎乗も大きく複数回勝利した初日でも、このレースの進路取りは特に見事だったと思います。
6位ハーツクライは新馬で1勝。G3中山金杯でスカーフェイスが2着。レッドガランが抜けて大激戦となった2着争いに巻き込まれないような形の大外から差し込んで2着、Cコース実施のフルゲート17頭で17番枠も結果的には味方したかと。
7位ディープインパクトは2勝も7位スタート。本年も獲得賞金55億円程度はあって首位と見ますが80億円に迫る勢いだった2020年をピークとして昨年から下降基調に。その昨年でも68億の獲得は見られ実質最終世代となる3歳世代もいますから例年の如くここから上げて、どこで首位に立って数値をどこまで伸ばすか本年は過去数値と比較してどの程度の減少でとどめるかという推移になると思われます。
8位リオンディーズはOP(L)ジュニアCをインダストリアが勝利。ドゥラメンテ・モーリスと同じく産駒デビュー3年目種牡馬で初年度産駒からG1勝ち馬を出し本年はトップ10入りも狙える昨年11位ドゥラメンテ、12位モーリスに対してリオンディーズは20位。2年目種牡馬で20位も立派ですが、2020年の新種牡馬リーディングも1位ドゥラメンテ、2位モーリスで離れた3位はリオンディーズと、これらの順位関係は大体それに沿っています。初日こそ4歳世代の出走はありませんでしたが産駒数も増え本年更に順位を上げることが想定されます、それでも昨年8億4000万ほどの獲得、10位とは倍近くの獲得賞金差だったことからトップ10には届かないと見るべきでしょう。競走馬当時のイメージからアベレージ型ではなく一発長打型の雰囲気もありどこまで伸ばすか楽しみな存在ではあります。
9位オルフェーヴルは東西金杯、万葉Sの入着などで未勝利ながらトップ10入り。モーリスが順位を争うのはヘニーヒューズと見ますがヘニーヒューズはダートカテの現状チャンピオンサイアーで実際に争うのはオルフェーヴルで本年は上昇するドゥラメンテ・モーリスの3年目種牡馬と世代の出走頭数などから下降
も予想されるオルフェーヴルなどの順位予想、ここにダートで稼ぐヘニーヒューズも加わって7位~12位
辺りの想定が難解。毎年当たらないものですが本年はこのゾーンが特に難解で書けば違う結果になりますから次回以降も推移を追うということで。
10位ヨハネスブルグは初日に3勝クラス勝ち馬が出てトップ10入り。2位トーセンラー同様に出走頭数の関係からこちらも年間トップ10入りはないでしょう。
~母父部門~
1位サンデーサイレンス 5806万3000円
2位ディープインパクト 5463万7000円
3位シンボリクリスエス 5188万9000円
4位レモンドロップキッド 4358万1000円
5位ハーツクライ 2611万円
母父部門では2勝、京都金杯2着ダイワキャグニー、4着ダイアトニックを出したサンデーサイレンスが首位スタート。2006年~2019年まで母父部門では首位でしたが2020年からキングカメハメハに首位を譲り2位、昨年は5位まで落ちたSSなので首位に返り咲くということはないでしょう。
2位ディープインパクトは昨年の母父部門2位、上昇度などから本年はディープインパクトが首位になるものと思われます。
3位シンボリクリスエスはG3中山金杯レッドガラン(父ロードカナロア)で本年重賞初制覇。13年から9年連続重賞勝利、通算40勝。重賞勝利は21年G1中山大障害オジュウチョウサン以来。オジュウチョウサンもまだ頑張りそうですが母父部門で本年はソーヴァリアントがエース格になると思われます、他にオーソリティ、ソングラインなど有力馬が多く今年も上位にランクインするでしょう。昨年はアカイイトのエリザベス女王杯勝利などもありました。
4位レモンドロップキッドはG3京都金杯をザダル(父トーセンラー)で本年重賞初制覇。21年から2年連続重賞制覇、通算4勝。昨年もザダルがG3エプソムCを勝利しておりそれ以来の重賞制覇となって他の中央重賞勝ち馬は18年G3ラジオNIKKEI賞、19年G2日経賞で重賞2勝メイショウテッコン。
5位ハーツクライはOP(L)ジュニアCインダストリアの勝利など。インダストリアはケイデンスコールの半弟でマイル近辺で活躍しそうですが本年のエース格はなんといってもエフフォーリア。現役トップホースというのはいうまでもなく父エピファネイア・母父ハーツクライの各数値もエフフォーリアのローテに拠るところが大きいと思われます。要は海外キャンペーンをせず国内無双してくれれば。
●今週の重賞
今週はシンザン記念とフェアリーSの3歳G3重賞。
・シンザン記念
1勝馬ばかりの登録メンバーで1勝クラスのようなG3重賞ですがモーリス産駒のソリタリオが有力。こちらは1勝クラス勝利のある2勝馬で本年も中京芝1600m実施となるシンザン記念と同じく中京芝1600mの1勝クラスこうやまき賞勝ち馬、そこよりは3日間開催まで短期騎乗のC.デムーロ想定とこれで人気も増すでしょう。昨年もこのパターンでこうやまき賞勝ち馬ダディーズビビッドが出走し11着でしたが7番人気の出走と本年のソリタリオとは違うでしょう。なんといっても昨年は1着ピクシーナイト、2着ルークズネストのモーリスワン・ツーと傾向的には良いデータも。
もう1頭のOP馬はG3京都2歳S2着ビーアストニッシド。こちらはアメリカンペイトリオット産駒とトップ10内には入って来ないであろう種牡馬の産駒で京都2歳Sは例年の如く低レベルと見ていたところ勝ち馬ジャスティンパレスがG1ホープフルSでも2着とこの組に関して昨年の出走馬は多少の警戒も必要でしょう。有力馬に不利などがあり2000m重賞を人気薄で逃げ粘った前走ですが未勝利勝ちは中京芝1600m、ダンジグ~ウォーフロントのラインですから血統的にもマイルが向くでしょう(そんなことないのですが記事の都合上)。中京芝は昨年と違い逃げ・先行優位ではないいようですが昨年は逃げたピクシーナイトが勝利、2番手のバスラットレオン3着。前年の傾向にとらわれ過ぎる必要もないのですが昨年に続き中京実施なので。
ダイワメジャー産駒の1勝クラス万両賞勝ち馬マテンロウオリオンは新馬2着から出走した前走の万両賞が初勝利で1勝の収得賞金500万。横山典が最後方から嵌めた前走で内回り荒れ馬場の阪神をその勝ち方ですから、どのような戦法をとるにしてもその勝ち上がりからここでも通用するのか。
他にG2デイリー杯2歳S3着カワキタレブリー、1勝クラスこうやまき勝2着ウナギノボリのドレフォン産駒2頭。G2東京スポーツ杯2歳S5着ハーツクライ産駒レッドベルアームは川田将雅想定。10月東京の新馬戦勝利からとなるシャケトラなどの半弟で藤沢和厩舎所属キタサンブラック産駒ラスールはC.ルメール想定、などが有力と思われます。
・フェアリーS
こちらは1勝400万組のみが出走という登録状況で例年そのようなレースでしょう。サウンドビバーチェとモズゴールドバレル(シンザン記念に再出馬)が非当選馬となって割と有力だったように思われますがいずれにせよ混戦でしょう。
このレースは関東馬が良いようで前記2頭の非当選馬も関西馬2頭と本年もその傾向が強まったように思われます。
10月東京で新馬戦勝利のロードカナロア産駒スクルトゥーラ、特に強いとも思いませんが今回のメンバーですし鹿戸-横山武のいわばエフフォーリアライン。鹿戸厩舎は勝ち馬を出していませんが16年10番人気2着ダイワドレッサー、18年7番人気3着レッドベルローズ3着と好成績。本年は上位人気でしょうから合致しないともいえませんが好調な陣営の組み合わせ。
ドゥラメンテ産駒スターズオンアースは新馬戦でルーススティリアの2着、1勝クラス赤松賞ナミュールの3着と阪神ジュベナイルフィリーズ前なら相当な実績も2歳G1の結果からは?スクルトゥーラは東京で1戦のみスターズオンアースは東京・新潟のみで出走と中山も初ですが右回りも初なので全馬キャリアも浅く有力馬を無理に消すための手段でしかなさそうですが。
他ではオルフェーヴル産駒ライラック。前走G3京都2歳Sは牝馬苦戦の傾向も本命と見ましたが輸送で10キロ減、レースでも他馬の進路を妨害して1秒2差10頭立ての8着。新馬戦1800m勝利、2戦目G3芝2000m戦からマイルに距離短縮。前走の場合は距離よりも輸送で終わったようなところもあるので中山に戻ることがプラスになると思われ仕切り直しの一戦でしょう。初戦のレースぶりからはかなり強いと見ますが。
●今回は以上です
初日を終えただけの段階という週中記事で不透明な部分も多く今回はこの程度で。本年も可能な限り投稿する予定です。
以上