●1位(1位)ディープインパクト(42億4759万7000円)(138勝)
先週はOP特別勝ち馬なども出て獲得賞金42億円突破。
総合記事にも大体書いたのですが札幌日経OP勝ちのディアスティマ、このレースの産駒勝ち馬ということでは16・17年連覇のモンドインテロがいてこの馬はステイヤーズSを勝ったりしていますがそれよりはもう少し軽いというかスピード型のイメージで京都重賞などでも本年実施はないのですが。札幌日経OPは本年函館の実施ということからそう思わせるのかも知れませんが。
他の勝ち馬ではミスフィガロ。2歳秋のデビューで勝ち上がるのに時間は掛かったのですが、ここに来て本格化の兆しを見せて未勝利から連勝し秋に向けて楽しみになって来たというところでしょうか。ワグネリアンの下なので早い時期に活躍して枯れるようにも思ったのですがブロードアピールの系でもあるので古馬になってから長く活躍しても。
今週から3場開催に戻って重賞は小倉記念と関屋記念。
小倉記念にはスーパーフェザーとファルコニアが登録。有力なのはファルコ二アの方で割れたオッズになって上位1~3番人気内に収まると思われます。前走エプソムC3着から、当時の東京が連続開催の3回東京これで内を空けて走る外差し合戦のようになった分だけ負けたような結果、今回は枠順で不利のようなことがなければ。エプソムCからここに出走する3頭が7番枠3着ファルコニア、3番枠4着ヴェロックス、6番枠6着ヒュミドールとこれらは枠順に泣いたようなところがあるのでそのまま上位にスライドしても。
スーパーフェザーは格上挑戦で53キロ、前走は3回小倉の5日目の3勝クラス特別3着と開幕週ほどではなくても後方からは届かない馬場、ある程度行けますが小倉の中距離では控えるレースがこのところ多く格上挑戦ですし後ろからやって嵌ればというところでしょう。4回小倉開幕週でどのような馬場を作ってくるか全くわからず、こちらは相手関係で消してしまっても。さすがに前開催ほどの超高速にはしないと考えますが雨も多い時期でとにかくわかりません。
関屋記念にはサトノアーサーとベストアクターが登録。ディープインパクトは夏競馬で関屋記念しか重賞を勝たないとしていたのですがクイーンSワン・ツーで既に重賞勝利もあり色々と前提も崩れていますが関屋記念は18年プリモシーン、19年ミッキーグローリー、20年サトノアーサーで産駒3連覇中。夏競馬の重賞はここだけ勝つというより直線の長い平坦新潟外回りに強いというだけとも。
なので本年もディープインパクト産駒と行きたいところですがサトノアーサーは自身の連覇は懸かるものの昨年の関屋記念後は着外続きで2月の東京新聞杯8着以来6ヶ月ぶり昨年から負担重量1キロ増の57キロ。
ベストアクターは阪急杯16着以来の5ヶ月ぶり、これが19年阪急杯1着から20年阪急杯16着というローテで休み明け自体は悪くもないのですが普通の休み明けともいえないので厳しいでしょう。こちらは1400mベストで全6勝が芝1400mと1ハロン延長も向かないところにこのローテなので、距離延長に加えて内回り向きなら無理でしょう。想定が善臣さんなので先週のレパードSに加えその翌日にクラスターCも勝利とそれだけが怖いところ。
関屋記念は産駒得意レースですが本年は難しい状況、チャンスは小倉記念ファルコニアでしょう。
獲得賞金想定は3場開催に戻りますし43億円クリアは濃厚で重賞次第に、小倉記念勝利で跳ねれば44億円に近づくといった辺りでしょう。
●2位(2位)ロードカナロア(24億899万8000円)(112勝)
先週はレパードSに2番人気のルコルセールの出走もあったのですが全く走らず最下位に。函館経由で暑さに対応できなかったのか輸送自体が良くなかったといったところでしょう。
勝ち馬は2頭出て新馬戦勝ち馬の2頭なので獲得賞金24億円は超えましたが賞金加算は多くない週間。勝ち馬ステルナティーアの方は相当な素材と思われ厩舎関連など色々ありますが天栄で仕上げて来て所属厩舎は関係ないことの裏返しでもあったので。よほど失敗しなければ重賞・G1級でしょう、同じくロードカナロア牝馬のアーモンドアイは新潟で新馬戦落としましたのでいきなり走って早期に終わる怖れよりも、全兄ステルヴィオは17年3回東京の開幕週に新馬勝ちしていますしこちらを採って1勝だけで終わることもないでしょう。
小倉記念にはアールスターが登録。昨年の勝ち馬ですが格上挑戦で勝利した昨年と違い20年小倉記念後は連敗中、G3七夕記念経由11着からと昨年とは状況も全く違うでしょう。昨年はレースでかなり恵まれたところもあってハンデは昨年の53キロから56キロと3キロ増、相性の良いレースで小倉自体は強いことからここ狙いなのかも知れませんが連覇は難しいと見ます。
関屋記念にはグランデマーレとブランノワールが登録。
昨年のクラシックはコントレイルが三冠達成しサリオスがその2番手といった様相でしたが、それらと争うか3番手になったのが本来はグランデマーレと見ています。2歳の1勝クラス特別レコード勝ち後に骨折してしまいこれでクラシックを棒に振り長期休養明け後は苦戦していましたが条件戦を連勝中でこれが本来の姿、ワンターンよりもコーナー4つの中距離向きとは見ますがマイルも対応していますので実力を出し切ればG3重賞で止まるというレベルではなく。ここは相手も強いのですがこの馬も強いので。
ブランノワールは長い直線で決め手が生きればというタイプでしょうが、昨年の谷川岳Sで12着これが0秒6差と着差ほどは負けてなく春の新潟と夏開催の新潟で馬場も異なりチャンスも多少は。しかし結果として前を捉えきれず、このクラスになると内回りで決め手を生かす方が向くのではないかと。
今週の重賞登録馬ではグランデマーレに注目という見解。
●3位(3位)ハーツクライ(17億7726万3000円)(81勝)
先週はスワーヴアラミスがG3エルムS勝利。初ブリンカー装着のテンからムチが飛んで道中も騎手がおっつけ通しで直線伸びないかとも思ったのですが2着馬が来たらまた伸びるような感じのダートでしぶといそのようなタイプなのでしょう。札幌実施のエルムSなら差し込まれて負けたとも思うのですが今夏は大沼S2着・マリーンS1着・エルムS1着で実施順などもスワーヴアラミスに向いたのでしょうけど夏場に良く頑張ったという評価で良いでしょう。
小倉記念は産駒登録馬なし。
関屋記念はシャドウディーヴァとマイスタイルが登録。シャドウディーヴァはコーナー4つの中距離でも走りますしワンターンの左回りマイルも走るので1600m~2000mぐらいの芝ならばコースを苦にするといったこともなく前走にしても軽ハンデ馬が勝つレースを負担重量差で逃げ切られただけで1番強かったのはこの馬、ここでは54キロになりますし5歳牝馬の8月でも衰えた気配も全くなく勝ち切るとはいえないのですが崩れる可能性はメンバー中でもっとも少ないとも。新潟は初出走で秋~冬が良い印象もありますが夏場も悪くないので。
マイスタイルはもうピークを過ぎていると思うのですが逃げて上位に来ることもあるので、想定が横山典なので行って止まるか後方から全く伸びないかのどちらかと。現状では誰が乗っても厳しそうですが。
通算勝利回数でヒンドスタンに並び1勝以上で歴代単独11位に。10位パーソロン超えも近いのでこの部門でトップ10入りも近いでしょう。あと15勝で単独10位だったかと。
●4位(4位)キズナ(16億3462万6000円)(81勝)
先週は平場で3勝。レパードSではレプンカムイが3着と好走。抽選対象だったのでこの時点で評価を下げたのですがハナを切れた場合にソコソコといった程度に見ていたところ上位に、勝ち馬メイショウムラクモだけ抜けていたレースで2着以下は微妙で内枠なども良かったはずですが想定よりはかなり強かったようです。
小倉記念にはグランスピードが登録。格上挑戦の53キロと昨年の勝ち馬アールスターのようなパターン、前走3勝クラス特別2着で勝ったダブルシャープも登録。昨年のアールスターは垂水S6着からの勝利でグランスピードは垂水S15着⇒不知火S2着のローテ。上位人気が想定されるファルコニアが同着で勝利した3勝クラス難波Sは5着、そのファルコニアには3キロ貰っていますし微妙なところもありますが過去10走全て芝1800mなので1ハロン延長も?
関屋記念にはソングラインとクリスティが登録。
ソングラインはNHKマイルC2着からで3歳牝馬の51キロ。前走は種牡馬にしたいからなのか同じサンデーRの牡馬を明らかに勝たせていますので本気でやればこちらが勝っていたでしょう。右回りで走った桜花賞は不利があってレースにならず、右回りもそれなので特に左回りが良いともいえないのですが回り自体は悪くなく、それが東京や中京の実績なので平坦外回りの新潟でどうなるか、まともなら勝つとは思うのですノーザンの他馬に与したこともあるのでそれをやらなければ。
クリスティの前走はG1ヴィクトリアマイルで逃げたのですが勝ち馬があまりにも強く一蹴されました。その割には止まってなくマイスタイルやアトミックフォースとの兼ね合いもありますが行ってどこまで、同型のいる新潟の外回りでこのタイプが勝つとは思えませんが休み明けの方が良いタイプでも。週末に雨予報もあるのでそうなって決め手比べにならなければこの馬には向きそうですが、投稿日の段階では天候が全くわからないので。
●5位(5位)ルーラーシップ(15億4117万2000円)(78勝)
先週はダートの2重賞に産駒出走も着外。レパードSのスマートパルフェは牡馬相手で無理だったのですがエルムSのダンツキャッスルは札幌のエルムSだったらというところでしょう、枠も良くなかったと思われます。
今週の産駒重賞登録馬なし。
●6位(6位)キングカメハメハ(13億8722万2000円)(63勝)
先週は未勝利週で伸びませんでしたが札幌日経OPのカウディーリョは2着、これは勝ち馬ディアスティマが強かっただけでしょう。
小倉記念にはモアナアネラが登録。3勝クラスでも大きく負けている状況、ダート戦に使ったり芝2400m戦に使っても結果は出ないようでハンデ49キロですが強力な牡馬相手でもあり厳しい一戦となるでしょう。
関屋記念には産駒登録なし。
~母父部門~
1位キングカメハメハ 20億3161万2000円
2位ディープインパクト 17億3572万円6000円
3位クロフネ 14億5309万9000円
4位サンデーサイレンス 13億5901万6000円
5位シンボリクリスエス 13億1313万円
上位勢の順位変動はなく2場開催で獲得賞金も大きくは伸びていません。
今週の重賞ではキズナ産駒ソングラインの母父がシンボリクリスエスで関屋記念1番人気の出走になると思われます。
●7位(7位)オルフェーヴル(12億8746万4000円)(67勝)
先週は未勝利で2頭が勝利。レパードSのオセアダイナスティは行けなかった割に崩れなかったとは思うのですがルコルセールほどではないにしても函館からのローテというのは良くないのでしょう。
小倉記念にはヒュミドールが登録。ディープインパクト産駒ファルコニアでも書きましたが内枠が完全に影響した前走で条件を問わず走るのですが関東馬の勝たないレースですし、また良いところを見せて惜敗するような結果になるかと、本年登録の関東馬も1頭のみ。
関屋記念にはアンドラステが登録。前走の中京記念で重賞勝利し昨年の関屋記念3着、それらは54キロで今回は55キロというのもありますが岩田望来に戻ってこの騎手が重賞になると全く勝たないのでそこでしょう。前走で重賞勝利した川田将雅が小倉記念のファルコニア想定でこの差配がどう出るか、エージェントのブック軍団間でどのような関係になっているのかわかりませんが。
●8位(8位)エピファネイア(11億188万8000円)(49勝)
先週は新馬の1勝でしたが獲得賞金11億円突破。勝ち馬フォラブリューテは母ブルーメンブラットで5月生まれということからいきなりは無理だろうと見ていたところ圧勝。ただ翌日に同じ新潟で新馬勝ちのステルナティーアが更に上回る強さといった感じで印象も薄まってしまったような?
OPダリア賞ではタガノフィナーレが3着。翌年のクラシックや2歳G1に直結するような重要なレースではなく本年もそのようになると思われますが1-2着は新種牡馬のシルバーステート産駒で2歳リーディングトップに返り咲きました。昨年はディープインパクトが結局2歳リーディングでしたが本年はさすがに伸びない気配、そのようにやったところ昨年もひっくり返しましたし本年の新種牡馬2強シルバーステート・ドレフォンが過去2年の新種牡馬2強キズナ・エピファネイア、ドゥラメンテ・モーリスほどではなさそうなので。現段階ではどうなるか全くわかりません、2歳リーディングコーナーがないので軽く触れました。
今週の重賞登録産駒なし。
●9位(10位)ダイワメジャー(10億5909万6000円)(56勝)
先週は未勝利でしたがヘニーヒューズが伸びずに9位浮上。
特筆すべきこともなく今週の重賞登録馬もありません。
●10位(9位)ヘニーヒューズ(10億5184万6000円)(61勝)
先週はエルムSでレピアーウィット5着などはありましたが出走頭数が少なく伸びを欠き10位に後退。それでも11位と2億7000万以上の差なのでまだトップ10内陥落の危機ではないでしょう。2週連続未勝利から3場開催になって今週は勝ち馬も出てくるとは思いますが。
重賞登録馬はありませんがOP阿蘇Sには2頭登録。
●今回は以上です
以上