◆ランキングデータ
◆重賞勝利種牡馬
マイラーズC ケイデンスコールの父ロードカナロアは2位⇒2位
フローラS クールキャットの父スクリーンヒーローは13位⇒11位
福島牝馬S ディアンドルの父ルーラーシップは5位⇒4位
1位(1位)ディープインパクト(20億9254万7000円)(80勝)
ジュリアバローズ(未)、ヤマニンマヒア(1勝クラス・尖閣湾特別)、デュアライズ(2勝クラス)、プライドランド(3勝クラス・京橋S)で4勝
勝利数80到達
賞金20億円突破
先週は3勝クラス京橋S、2勝クラス、1勝クラス尖閣湾特別、未勝利で4勝。勝利回数40到達。
G2マイラーズCでは3番人気アルジャンナが2着、2歳から3歳春に掛けて重賞で上位入着しG3重賞で2着2回などもあったがG1日本ダービーでは最下位に敗れてしまい、古馬となった前走でそれ以来となるOP(L)洛陽Sに出走し5着と叩かれ勝ち馬には届かなかったが最後に差し込み大接戦となった2着争いは制す形で連対確保、脚元が良くなって来たようでこれならば重賞戦線で再び活躍を見せられるか。6番人気ギベオンは7着、前走は重馬場のG2金鯱賞を最低人気で逃げ勝る大金星を挙げたがここでは控える競馬を試みてマイル戦1分31秒台前半の勝ち時計を要求されてはさすがに厳しかったか。14番人気フォックスクリークは14着、前走3勝クラス春興Sで逃げ切ったのが1年10ヶ月ぶりの勝利、そこからの重賞初挑戦で差し決着を2番手追走し大敗、本来の形となるハナを切ったとしても今回は難しかったであろう。
G2フローラSの3番人気パープルレディーは6着、東京芝2400mの1勝クラスゆりかもめ賞勝利後で距離実績もあることから優先出走権を獲得すればオークスでもといったところだったが同厩の勝ち馬などに上回られ入着にも届かず、賞金900万でオークス出走も難しくなったか。1番人気オヌールは8着、デビューから2連勝、ここでも1番人気に推されたが馬体重が減り続け小柄な上に404キロの出走となって強烈な決め手も発揮できず。15番人気スノーハレーションは15着、前走で未勝利戦を勝利して挑んだ一戦だが距離延長もプラスとは思えずこれから良くなってくるタイプか。8番人気ジェニーアムレットは16着、こちらも未勝利勝ちからで東京芝2400m戦を勝ち上がって来たが近年の傾向からは早いと言えないものの馬場も良く開幕週の東京芝2000mで2分を軽く切って来る勝ち時計には対応せず大きく敗れた。
G3福島牝馬では1番人気ドナアトラエンテが2着、最後は鋭く追い込んだが勝ち馬にハナ差届かず。10番人気サンクテュエールは3着、3歳G1戦線などで2桁着順に敗れるなど近走は不振で人気を落としていたが昨年のG3ターコイズS14着以来の出走で3着とG3シンザン記念1着以来となる重賞での上位入着を果たした。
土曜阪神メイン3勝クラス京橋Sでは5番人気プライドランドが勝利。昇級初戦の前走は6着に敗れたが今回は一転逃げの手を打ち最後は2着馬に追い詰められたがハナ差で押し切りOP入り。レース名としては1992年1500万下クラス阪神芝2500m戦以来の復活レースで当時の勝ち馬は同年G3ステイヤーズSで2着などの武豊騎手が騎乗したボストンキコウシ。
日曜東京最終レース2勝クラスでは10番人気デュアライズが勝利。東京ダート1600mの最内枠から意識的に下げたのが後方2番手といった位置取りで直線に向くと前を一気に差し切って最後は2着に1馬身1/4差で勝利。19年10月中京の1勝クラス以来となる勝利で過去2勝も新潟・中京と左回りだが距離1600m以下およびダート戦には初出走で極端な条件変更も奏功したと思われる。
日曜新潟最終レース1勝クラス尖閣湾特別では3番人気ヤマニンマヒアが勝利。先に抜け出した2着馬が外ラチ沿いに逃避するようなところも見られたがキッチリ差し切って特別戦初勝利。2・3着も非常に多いタイプではあったが2歳時の18年8月小倉の未勝利戦以来の勝利となってその間の連敗を22でストップ、2歳新馬戦では国内外G1レース勝利のアドマイヤマーズが1着、同日のG2マイラーズCで重賞勝利のケイデンスコールが2着というレースで3着している。尖閣湾特別は13年シルクキングリー(13年10月新潟芝1800m)以来の2勝目でレース名としてはそれ以来の復活で実施機会では産駒による連覇となる。
土曜東京4レース未勝利では2番人気ジュリアバローズが勝利。3歳4月末の初出走となったが既走馬相手に差し切ってデビュー戦を勝利、母シャムロッカーは豪G1レース2勝、18年セレクトセール9504万円取引馬。
先週は土日2勝ずつの4勝で日曜は新潟と東京の最終レースで勝利。G2・G3重賞連対馬は出たが阪神・東京の芝レースが土日良馬場の超高速ということからはもう少し賞金加算もほしかったか。それでも4月終了時点で勝利回数80に到達し前回から1億2300万ほどとなる週間1億円超えの加算、キャリアハイとなった昨年よりもペースは悪いものの獲得賞金20億円を突破した(昨年はG1大阪杯実施週で獲得賞金20億円を突破)。
海外G1レース香港のQE2Cは7頭立て、そのうち日本調教馬が半数以上の4頭出走となったが1着ラヴズオンリーユー・2着グローリーヴェイズで出走した日本調教馬が1着~4着と上位独占した中で産駒2頭による海外G1ワン・ツーを決めた。1着ラヴズオンリーユーは19年オークス以来のG1勝利で国内外G1レース勝利、全兄リアルスティールは16年ドバイターフを勝利しておりきょうだい海外G1レース勝利なども達成。2着グローリーヴェイズは距離こそ違えど19年G1香港ヴァーズ圧勝のシャティン競馬場でよほど適正があるのか週中には脚部不安も報じられたが無事出走し直線鋭く追い込み連対を果たした。
天皇賞(春)には19年オークスなどG1レース3回を含む重賞2着6回、前走G2日経賞2着、レーティング1位カレンブーケドール。
19年G1菊花賞でG1レース1勝、重賞1勝、19年有馬記念3着、前走G3日経賞3着、レーティング2位ワールドプレミア。
16年G2弥生賞・G1日本ダービー・仏G2ニエル賞でG1レース1勝、国内外重賞3勝、前走20年G1ジャパンカップ9着マカヒキ。
本年実施の阪神芝3200mで前走3勝クラス松籟Sを勝利したディアスティマ。
19年G2弥生賞で重賞1勝、20年天皇賞(春)8着、前走G2阪神大賞典6着メイショウテンゲンの5頭が出走予定。
産駒成績(3着内)は13年2着トーセンラー、17年3着サトノダイヤモンド、19年1着フィエールマン・2着グローリーヴェイズ、20年1着フィエールマン。
競走馬時代は06年に勝利しており父子制覇達成済。いずれかの産駒勝利で産駒による3連覇の3勝目。
カレンブーケドール勝利の場合は53年レダ以来2頭目の牝馬による勝利。
2位(2位)ロードカナロア(15億4412万6000円)(65勝)
アオイカツマ(未)、エンビレオ(未)、ケイデンスコール(G2・マイラーズC)、ステラダイヤ(未)で4勝
獲得賞金15億円突破
先週はG2マイラーズC、未勝利3勝の4勝
G2マイラーズCでは2番人気ケイデンスコールが勝利、本年に入って復調急でG3京都金杯制覇からG2中山記念2着を経て左回りに実績は寄っていたが前走中山のG2戦での好走に続いて阪神競馬場でもG2重賞制覇、鞍上が翌日となる日曜に発効の騎乗停止となる急遽の乗り替わりなども人馬が見事に跳ね除けた。9番人気カイザーミノルは3着、前走は初の重賞およびスプリント戦出走でG3オーシャンS5着と好走を見せマイル戦に戻すような形でここも見せ場十分の上位入着。もう1頭出走予定だったパンサラッサは除外となったが勝ち馬を含め出走した2頭が上位入着の好結果。
土曜新潟1レース牝馬限定未勝利では4番人気エンビレオが3戦目で勝利。2歳11月東京でデビューし過去2走の芝から初となるダートに回り先手を取って2着に4馬身差で初勝利。半姉に20年G3クイーンSのレッドアネモス。
土曜新潟5レースでは1番人気に応えてステラダイヤが5戦目で勝利。2歳11月東京でデビューしOPカトレアS勝ち馬レモンポップの6着、このレースからは6頭目の勝ち馬に。年明けの未勝利戦連続3着から2着にアタマ差で勝ち上がり。
日曜東京2レースでは2番人気アオイカツマが7戦目で勝利。2歳8月新潟でデビューし当時の勝ち馬はG2チューリップ賞で3着からG1桜花賞にも出走したストゥーティ、2着はG2デイリー杯2歳S勝ち馬でG1朝日杯フューチュリティステークス3着から前週の皐月賞に出走したレッドベルオーブというレースで当時は12着と大敗。2戦目以降は安定した成績を残しこれまでは全て芝のマイル戦に出走していたが今回初の芝1400m戦で勝ち上がり。母は13年G2阪神牝馬S勝ち馬で他OP特別3勝、12年G1桜花賞4着サウンドオブハート、18年セレクトセール4752万円取引馬。
先週は土日2勝ずつの4勝でG2マイラーズCでは1・3着馬を出すなど前回から1億円ほど加算し獲得賞金15億円を突破。
香港の海外G1チェアマンズスプリントプライズでは20年G1香港スプリント、前走G1高松宮記念から国内外G1レース3連勝および海外G1連勝も懸かったダノンスマッシュが1番人気で出走も勝ち馬から大きく離される6着と、勝利したG1香港スプリントと同じ舞台で当時と同じようなメンバーの組み合わせではあったが思わぬ敗戦となってしまった。
天皇賞(春)には産駒登録なし。
これまで産駒出走なし。
競走馬時代は出走なし。
ケイデンスコールがマイラーズCを勝利
G1高松宮記念ダノンスマッシュ以来の本年重賞5勝、通算39勝
ケイデンスコールは18年G3新潟2歳S、21年G3京都金杯以来の重賞3勝目
産駒のマイラーズC制覇は初めて
3位(3位)ハーツクライ(9億6800万8000円)(42勝)
バロットピーク(未)で1勝
先週は未勝利で1勝。
G2フローラSの12番人気ララサンスフルは9着、未勝利勝ちからのクラシックTRのG2重賞に挑戦し中山で勝ち上がって来たということからも初戦で敗れた左回りへの対応も今後の課題となるか。10番人気オメガロマンスは14着、全姉に14年オークス馬のヌーヴォレコルトで権利を獲れればというところだったが後方から直線外に持ち出されたもののそこからサッパリ伸びないといったレースぶり、前走からは10キロ減で絞れているのかも知れないが3歳1月の新馬戦から馬体重も減り続け、この辺りの成長も待たれるところか。
G3福島牝馬Sの14番人気アフランシールは8着、このところマイル以下の距離で使われ久しぶりの1800m戦出走、他の上位馬と同じくそれほど負けておらずここまでが上位争いとしても言えそうだが。もう1頭の出走予定だったクラヴァシュドールは外傷性の鼻出血で出走取消となった。
日曜新潟2レース牝馬限定未勝利では3番人気バロットピークが4戦目で勝利。3歳1月中京でデビューし過去3戦のダート1400mから限定戦のダート1200mに回り3キロ減を利しての勝ち上がり、祖母は96年高松宮記念・スプリンターズステークス制覇のフラワーパーク。
先週は未勝利の1勝、特別戦を含む2着5回と連対数はある程度見られたが重賞出走馬はいずれも着外など大きく伸ばしてくることもなく獲得賞金10億円突破にも届かなかった。
天皇賞(春)には前走G2阪神大賞典を心房細動で競走中止したゴーストが出走予定。
産駒成績は12年3着・14年2着ウインバリアシオン、15年2着フェイムゲーム・3着カレンミロティック、16年2着カレンミロティック・3着シュヴァルグラン、17・18年2着シュヴァルグラン。
ゴースト勝利で初勝利、騸馬による勝利ならば史上初。
競走馬時代は05年に出走し5着(1着スズカマンボ)。
4位(5位)ルーラーシップ(9億2250万6000円)(48勝)
カレンシュトラウス(2勝クラス・丹波特別)、グランパラディーゾ(1勝クラス)、サトノフィオーレ(未)、スマイルライン(未)、ディアンドル(G3・福島牝馬S)、ビーオールアイズ(障・未)、ベスビアナイト(1勝クラス・雨飾山特別)で7勝
賞金9億円突破
先週はG3福島牝馬S、2勝クラス丹波特別、雨飾山特別など1勝クラス2勝、未勝利2勝、障害未勝利の7勝。
G2マイラーズCのワールドウインズは10番人気9着。前走のOP(L)六甲Sは1番人気で8着と敗れたが稍重馬場も堪えたもの、今回は早い時計にも対応し勝ち馬とは0秒5差だが重賞初挑戦で相手も強く着外に終わった。
G2フローラSの16番人気エトワールマタンは10着。G1桜花賞にも登録はあったが出走叶わずこちらに回り前走G3フラワーC6着から着順を下げる結果となってしまった。
G3福島牝馬Sでは7番人気ディアンドルが勝利、2歳~3歳時に掛けて芝1200m戦で5連勝し3歳重賞制覇もあったが、その後は不振に陥り中距離に転じ前走のG3小倉大賞典では12番人気から3着と復調の兆しを見せ、今回2着とは同タイム8着まで0秒3差という大接戦を逃げ切った。9番人気パッシングスルーは10着、昨年12月のOP(L)ディセンバーS以来となるレースで後方から伸びてはいるがここまで、元から休み明けも良くなく使われてからだろうか。2番人気パラスアテナは11着、昨年のG3紫苑S2着馬でG1秋華賞でも4着、現級としては3勝クラスからの格上挑戦で登録時も次点で非抽選馬対象だったが出走馬決定順上位から回避馬があり出走に漕ぎ着け、勝ち馬から0秒5しか離されていないものの2桁着順に敗れた。
2勝クラス丹波特別では単勝1.7倍の1番人気に応えてカレンシュトラウスが勝利。昨年11月福島の1勝クラス高湯温泉特別1着以来の出走となったが2着に5馬身差の圧勝で特別戦を連勝。昨年3月のデビューから8戦連続3着内も継続。
1勝クラス雨飾山特別では1番人気ベスビアナイトが勝利。前走は1月の小倉で未勝利馬ながら1勝クラスで勝利し今回は特別戦でクラス連勝。
日曜東京3レース3歳1勝クラスでは単勝1.8倍の1番人気に応えてグランパラディーゾが勝利。前走未勝利戦から東京ダート1400m戦を連勝。
土曜阪神5レース未勝利では1番人気に応えてスマイルラインが4戦目で勝利。3歳1月中京でデビューし2戦目以降はダートに使われ阪神ダート2000m戦で2着に7馬身差の初勝利。
日曜阪神1レース牝馬限定未勝利では2番人気サトノフィオーレが2戦目で勝利。2回阪神3日の3歳4月デビューで新馬戦ダート1400m戦7着から距離延長されたダート1800m戦を早め先頭から2着に4馬身差の押し切り。
土曜阪神1レース障害未勝利では2番人気ビーオールアイズが勝利。入障4戦目の勝利で平地時代を通じても初勝利。
先週は3場全てで勝ち馬を出しG3重賞制覇などを含む7勝と絶好調の週間で前回からは1億1200万ほど加算し獲得賞金9億円を突破。キズナを交わして順位は前回の5位から4位に浮上。
海外G1のQE2Cではキセキが4着。競走馬時代の12年に勝利し同一海外G1父子制覇なども懸かっていたが記録は達成出来ず、それでも入着を果たして日本調教馬上位独占の一角を担った。
天皇賞(春)には産駒登録なし。
産駒成績は昨年2頭初出走しキセキ6着が過去最高着順。
競走馬時代は出走なし。
ディアンドルが福島牝馬Sを勝利
G3フラワーCホウオウイクセル以来の本年重賞3勝、通算19勝
ディアンドルは19年重賞葵S以来の重賞2勝目
福島牝馬Sは20年フェアリーポルカ以来の産駒による連覇達成の2勝目
(20年は福島、本年は新潟実施)
5位(4位)キズナ(8億8757万4000円)(48勝)
ロジーナ(2勝クラス・福島放送賞)、ローウェル(1勝クラス)で2勝
先週は2勝クラス福島放送賞、1勝クラスで2勝。
G2フローラSの13番人気グローリアスサルムは11着。前走G3フラワーC8着からの1勝馬で多分に相手関係だろうが中山コース向きとも思われる。
G3福島牝馬Sの8番人気アブレイズは6着。着外に敗れる結果となったが5着~7着が同タイム、勝ち馬とも0秒2差という僅差のレースで最速上りも計時、それでも上位には届かなかった。
日曜新潟メイン2勝クラス福島放送賞では1番人気に応えてロジーナが勝利。混戦ながら推された1番人気といったような形だったが2着に1馬身半差を付けて特別戦初勝利。
日曜阪神6レース3歳1勝クラスでは1番人気に応えてローウェルが勝利。未勝利勝ち後で昇級初戦となった前走3着からの勝ち上がり、半兄に20年G1NHKマイルカップのラウダシオン。
先週土曜は20頭の出走も1頭が2着しただけで未勝利、日曜は9頭の出走から新潟メインレースで勝利などもあったが重賞勝利などを含め一気に獲得賞金を加算したキズナに交わされ順位は前回の4位から5位に後退。
天皇賞(春)には20年G2京都新聞杯、前走G2阪神大賞典1着で優先出走権を獲得した重賞2勝ディープボンドが出走予定。
初年度産駒が本年から出走可能。
競走馬時代は2度出走し14年4着(1着フェノーメノ)、15年7着(1着ゴールドシップ)。
6位(6位)キングカメハメハ(8億2038万6000円)(35勝)
アンドヴァラナウト(未)、グランオフィシエ(未)で2勝
賞金8億円突破
先週は未勝利で2勝。
G2マイラーズCの11番人気ダイワキャグニーは4着、勝ち馬同様に左回り向きこちらは更に顕著で東京でしか勝利のない実績だったがキャリア29戦目にして初の出走となった阪神で2着とは同タイムに好走し入着を果たした。1番人気エアロロノアは5着、良く伸びて勝ち馬とは0秒2差、2着とは同タイムに駆けており1勝クラスからの3連勝で重賞初挑戦と考えれば人気こそ下回る着順となったが大負けしたわけでもなく悪くはない結果ともいえるだろうか。4番人気エアスピネルは8着、マイラーズCは3度目の出走で17年2着・18年3着と実績のあるレースだが本年は通常の京都から阪神実施、などというよりも19年7月以来の芝レース出走となる本年G1フェブラリーステークス2着からでさすがに戸惑ったか芝マイル戦で高速決着を1分31秒台を計時も着外に。
日曜阪神4レース牝馬限定未勝利では単勝1.7倍の1番人気に応えてアンドヴァラナウトが3戦目で勝利。2歳11月阪神でデビューし2歳戦で連続2着から今回は4ヶ月ぶり前走からは10キロ増の出走で馬体の成長もあったか2着に2馬身差の順当な勝ち上がり。母は12年G3マーメイドS勝ち馬グルヴェイグ、祖母エアグルーヴのパロクサイド一族。
日曜東京6レース未勝利では1番人気に応えてグランオフィシエが3戦目で勝利。3歳1月中山でデビューし前走2着から、最後は持ったっきりで流して2着に7馬身差の圧勝。母は13年重賞アルテミスS勝ち馬マーブルカテドラル。
先週の土曜は阪神で障害未勝利戦の1頭出走のみということもあって他場も含め未勝利。日曜は新潟で出走馬はなかったが未勝利戦で2頭勝ち馬を出し、G2マイラーズCでは複数入着馬を出すなど前回から 2900万ほど加算し獲得賞金8億円を突破。
天皇賞(春)には19年G3ダイヤモンドS・G3新潟記念、20年G2阪神大賞典で重賞3勝、天皇賞(春)19年5着・20年4着、前走G2阪神大賞典2着、レーティング5位ユーキャンスマイル。
前走G2阪神大賞典4着の条件馬シロニイの2頭が出走予定。
(本年は登録時フルゲート割れで登録全頭出走可能)
いずれかの産駒勝利で初勝利。
競走馬時代は出走なし。
7位(7位)オルフェーヴル(7億3242万8000円)(35勝)
アイアンバローズ(2勝クラス・白鷺特別)、サンタグラシア(未)、フォルテデイマルミ(未)で3勝
賞金7億円突破
G2フローラSでは14番人気スライリーが2着。前走G3クイーンC10着からで人気は落としていたが2着に激走。重賞勝利こそ逃したがオークスの優先出走権獲得と非常に大きな2着争いをハナ差で制した。
土曜東京メインOP(L)オアシスSでは3番人気ヘリオスが3着。近2走はG3根岸S・G1フェブラリーステークスで勝ち負けとはならず、今回は上位人気の連対2頭には僅かに及ばなかったがダート戦に転じてからは初となるマイル以上の距離で好走。
2勝クラス白鷺特別では単勝1.4倍の1番人気に応えてアイアンバローズが勝利。近走は1番人気に推され上位入着続きも勝ち切れずといったレースぶりだったが前走から10キロ減と絞れたのも良かったか2着に5馬身差で昨年5月の3歳1勝クラスメルボルントロフィー以来の勝利。
日曜新潟4レース牝馬限定未勝利では4番人気サンタグラシアが3戦目で勝利。3歳1月中京でデビューし新潟芝2000mの限定戦、女性騎手騎乗の2キロ減を生かして勝ち上がり。祖母エヴィータアルゼンティーナは09年米G1ラブレアS勝ち馬で同世代ながらおばに当たるレコレータが前週に勝ち上がっている。
日曜東京5レース未勝利では単勝1.4倍の1番人気に応えてフォルテデイマルミが9戦目で勝利。2歳8月札幌でデビューし2着、以降は芝2000m戦で5戦し、6戦目以降は阪神芝2400m戦に出走。今回は東京芝2400m戦に出走しての勝ち上がり、初勝利までにキャリアを要したが2戦目以外は全て3着内という安定型。19年セレクトセール3672万円取引馬。
先週土曜はリステッドレース入着馬も出たが未勝利。日曜は特別戦を含む各場で1勝ずつの3勝、G2フローラSでは2桁人気から連対馬を出すなど前回から6600万ほどの加算で獲得賞金7億円突破。
天皇賞(春)には20年G2青葉賞、G2アルゼンチン共和国杯で重賞2勝、前走G3ダイヤモンドS2着オーソリティ。
20年G2ステイヤーズSで重賞1勝オセアグレイト。
前走OP大阪-ハンブルクC10着、20年天皇賞(春)11着の条件馬メロディーレーンの3頭が出走予定。
産駒成績は昨年メロディーレーンが初出走し11着し、過去唯一の出走。
いずれかの産駒勝利で初勝利、メロディーレーン勝利の場合は53年レダ以来2頭目の牝馬による勝利。
競走馬時代は12年に出走し11着(1着ビートブラック)。
8位(8位)ダイワメジャー(6億4577万円)(32勝)
カバーガール(未)、サンライズグリット(未)、ダディーズメジャー(1勝クラス)で3勝
先週は1勝クラス、未勝利2勝の3勝。
G2マイラーズCの7番人気ボンセルヴィーソは12着。着順ほど負けていないが近走は関東エリアで好走を見せる関西馬といった成績でもっと軽い相手になれば上位入着でまた穴を開けそうにも思うが。
G3福島牝馬Sの4番人気シゲルピンクダイヤは7着。ゴール前は大接戦となる勝ち馬と0秒2差の7着で着順ほど負けていないが入着には届かず。
日曜阪神7レース1勝クラスでは9番人気ダディーズメジャーが勝利。再転入初戦の前走9着から変わり身で9頭立て9番人気と人気薄ながら中央で初勝利。祖母ケイティーズファーストは本年のG1皐月賞勝ち馬エフフォーリアと同じくするケイティーズ一族。
土曜阪神2レース未勝利では3番人気カバーガールが7戦目で勝利。2歳9月中山でデビューし安定した成績を残していたが前走は初の着外となる7着、これまでマイル戦を中心に使われていたところから1400m戦に出走し2着に3馬身差の初勝利と見事に巻き返した。
土曜阪神3レース未勝利では3番人気サンライズグリットが5戦目で勝利。2歳12月阪神でデビューし2戦目以降はダートに使われ2着に2馬身差を付けて勝ち上がり。
先週は土曜1勝、日曜2勝の3勝全てが阪神競馬場。通算勝利回数1100まであと1。
天皇賞(春)には産駒登録なし。
競走馬時代は出走なし。
9位(9位)エピファネイア(6億4149万1000円)(25勝)
マヒオレ(未)で1勝
先週は未勝利で1勝
G3福島牝馬Sの6番人気ムジカは5着。昨年のG2ローズS2着はあるが現級は3勝クラスの格上挑戦で前走但馬S2着からの格上挑戦。直線突き抜けそうなところもあったが最内のラチ沿いに押し込まれるような形となって外に持ち出されてからも前が壁になるようなレースぶりと入着を果たしたというよりも着差からもスムーズならば突き抜ける場面まであっただろうか。
土曜新潟6レースでは2番人気マヒオレが4戦目で勝利。2歳11月東京でデビューし距離を短縮するような形で出走し新潟ダート1200m戦で2着に3馬身半差の初勝利。
G1皐月賞制覇で大幅な獲得賞金加算の翌週となったが先週は未勝利の1勝のみ。土曜に3勝クラス特別2レースで2着馬を出すなど2着数は多く、週間3勝の8位ダイワメジャーとの差を前回から詰めている。海外G1レースQE2Cでは1番人気に推された昨年の3歳牝馬三冠デアリングタクトが直線抜け出しそうな場面もあったが年長の日本調教馬に差し込まれ3着まで。初の海外G1出走で上位入着もこれで無敗の3歳牝馬三冠制覇から依然として3着内こそ外していないが3連敗。
天皇賞(春)にはG2アメリカジョッキークラブCで重賞1勝、前走G2阪神大賞典7着、レーティング3位アリストテレスが出走予定。
初年度産駒が本年から出走可能。
競走馬時代は出走なし。
10位(10位)ヘニーヒューズ(5億3623万8000円)(34勝)
ケイアイロベージ(1勝クラス)、タガノビューティー(OP・オアシスS)で2勝
賞金5億円突破
先週はOP(L)オアシスS、1勝クラスで2勝。
土曜東京メインOP(L)オアシスSでは1番人気に応えてタガノビューティーが勝利。前走OPポラリスSでは1番人気で5着と敗れていたが関西馬ながら全5勝は新潟1勝・東京4勝という左回りおよびコース巧者でゴール前はクビ・ハナ差の争いとなったがこれを制した。
土曜阪神6レース3歳1勝クラスでは1番人気に応えてケイアイロベージが勝利。前走未勝利戦を7馬身差で勝利して昇級初戦の今回も2着に3馬身差の勝利でOP入りとなる連勝。
先週は土曜2勝で日曜は未勝利。リステッドレース勝ち馬を出すなどして前回から ほど加算し獲得賞金5億円を突破して前回と変わらず10位を守った。
11位以下では前回13位スクリーンヒーローが産駒によるG2フローラS連覇など3歳馬で週間3勝、順位を11位まで上げG1天皇賞(春)の結果次第では逆転トップ10入りという可能性も。
天皇賞(春)には産駒登録なし。
競走馬時代は中央出走なし。
・11位以下重賞勝利および天皇賞(春)産駒登録注目種牡馬
11位(13位)スクリーンヒーロー(4億3951万5000円)(26勝)
クールキャットがフローラSを勝利
G2日経賞ウインマリリン以来の本年重賞2勝、通算17勝
クールキャットは4度目の重賞出走で重賞初制覇
(過去重賞最高着順は20年G3アルテミスSなど5着2回)
フローラSは20年ウインマリリン以来の2勝目で産駒による連覇達成
天皇賞(春)には20年G2フローラS、前走G2日経賞1着で優先出走権を獲得した重賞2勝、レーティング4位ウインマリリンが出走予定。
産駒成績はこれまでゴールドアクターが2度出走し17年7着が過去最高着順。
ウインマリリン勝利で初勝利、牝馬による勝利ならば53年レダ以来2頭目。
競走馬時代は09年に出走し14着(1着マイネルキッツ)。
◆中央競馬歴代勝利数1000以上種牡馬
1位サンデーサイレンス2749勝
2位ディープインパクト2391勝(4)
3位キングカメハメハ2008勝(2)
4位ノーザンテースト1757勝
5位ブライアンズタイム1711勝
6位フジキセキ1527勝(0)
7位クロフネ1448勝(0)
8位サクラバクシンオー1435勝(0)
9位ライジングフレーム1379勝
10位パーソロン1272勝
11位ヒンドスタン1258勝
12位ハーツクライ1219勝(1)
13位マンハッタンカフェ1152勝(0)
14位トサミドリ1135勝
15位ステイゴールド1128勝(0)
16位ダンスインザダーク1110勝(0)
17位ダイワメジャー1099勝(3)
18位シンボリクリスエス1069勝(0)
19位ネヴァービート1064勝
20位トニービン1054勝
21位アフリート1040勝
22位ゴールドアリュール1032勝(0)
23位チャイナロック1012勝
アグネスタキオン967勝(0)
ネオユニヴァース915勝(1)
ロードカナロア542勝(4)
ハービンジャー486勝(0)
ルーラーシップ475勝(7)
キンシャサノキセキ412勝(1)
へニューヒューズ327勝(2)
オルフェーヴル321勝(3)
キズナ192勝(2)
エピファネイア127勝(1)
モーリス60勝(3)
ドゥラメンテ57勝(1)
※2021年4月25日現在
◆今週の重賞
●天皇賞(春)(G1 阪神芝3200m)
・出走馬決定順
1位カレンブーケドール(2億8650万)(1位ディープインパクト)
2位ワールドプレミア(1億2900万)(1位ディープインパクト)
3位アリストテレス(1億6000万)(9位エピファネイア)
4位ウインマリリン(日経賞1着 1億6800万)(11位スクリーンヒーロー)
5位ユーキャンスマイル(1億1650万)(6位キングカメハメハ)
6位ディープボンド(阪神大賞典1着 1億2500万)(5位キズナ)
7位オーソリティ(1億3700万)(7位オルフェーヴル)
8位マカヒキ(9650万)(1位ディープインパクト)
9位オセアグレイト(8600万)(7位オルフェーヴル)
10位ディアスティマ(4400万)(1位ディープインパクト)
11位ゴースト(3900万)(3位ハーツクライ)
11位ナムラドノヴァン(3900万)(20位ディープブリランテ)
11位メイショウテンゲン(3900万)(1位ディープインパクト)
14位ジャコマル(3350万)(55位ダノンシャンティ)
15位ディバインフォース(2100万)(50位ワークフォース)※条件馬
15位メロディーレーン(2100万)(7位オルフェーヴル)※条件馬
17位シロニイ(1350万)(6位キングカメハメハ)※条件馬
・17頭登録
●青葉賞(G2 東京芝2400m)
◆他OP特別
●阪神
天王山S(ダート1200m)
端午S(ダート1400m)
●東京
スイートピーS(L・芝1800m)
●新潟
吾妻小富士S(ダート1800m)