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週中競馬記事(2020年10月1日)~今週の2歳新馬戦~

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●2回中京8日ダート1800m

・フルヴォート(牡 西村)

ヘニーヒューズ×リーチコンセンサス(フレンチデピュティ)

母リーチコンセンサスは1000万特別勝利の4勝。本馬は4番子。おばクロノロジストの産駒に19年G1ヴィクトリアマイル、20年G2札幌記念など重賞4勝で現6勝ノームコア、19年秋華賞、20年宝塚記念でG1レース2勝の重賞通算4勝で現6勝クロノジェネシス。フサイチリシャール、フサイチエアデールなどの重賞勝ち馬が出るラスティックベルの一族。

https://carrotclub.net/upfile/1977/2019family1977.pdf

ノーザンファーム生産、キャロットファーム所有。

 

(メモ)

ノームコア、クロノジェネシス姉妹が確かに近親ですが、この2頭を含めて母クロノロジストのきょうだいは7頭中央勝利という優秀な繁殖で、本馬の母はその3歳下の半妹でここまできょうだいが走っているわけでもないので、3頭の兄・姉で1頭が中央で1勝です。

だから走らないということでもなくヘニーヒューズ産駒なのでソコソコやるでしょうと適当ですが、母も短距離馬だったようにこの距離よりは1200mや1400mが向くでしょうか。

 

・アリーヴォ(牡 杉山晴)

ドゥラメンテ×エスメラルディーナ(ハーランズホリデイ)

母エスメラルディーナは14年G2関東オークス、15年韓国G3トゥクソムCで地方・海外重賞制覇の通算4勝、芝レースでも14年OPジュニアCを勝利しG2フィリーズレビュー3着。本馬は2番子。3代母Ms. Cuvee Napaの産駒に07年米G3ソレントSなど芝・ダート重賞勝ち馬Tasha's Miracle  4代母A Penny Is a Pennyは90年米G2モリーピッチャーハンデキャップ(ダート8.5f)など重賞3勝の通算13勝。一族に10年米G2ウェストヴァージニアダービーなど重賞2勝Concord Point、16年米G1マザーグースSのOff the Tracksなど。

https://www.silkhorseclub.jp/hspdf/2019/2018050.pdf

ノーザンファーム生産、シルクレーシング所有。

 

(メモ)

相変わらずの母エスメラルディーナの世代までは走って、この世代になるとどうかという血統でドゥラメンテ産駒が2・3着馬などは出ていますが出走回数も少なくここまでダート未勝利、キングカメハメハの系統なのでいずれ走って来るとも思いますが。もう1つの問題は5月生まれで2歳戦も期間が経過しているので遅生まれの馬が勝ってもという時期に入って行くでしょうがドゥラメンテ産駒で5月生まれの勝ち馬はまだ出ていません。これで盛っていくのならそこで終えても良いのですが4月30日生まれのテネラメンテが未勝利で勝ち上がってはいます、この1日差で4月生まれか5月生まれかをどう扱うか本馬は5月17日生まれとのこと。杉山晴厩舎はここまで2歳戦3頭勝ち上がりで、そのうちの1頭が本馬と同じく父ドゥラメンテ産駒のフォティノースです。

 

●2回中京8日芝2000m

・オスタークラング(牝 松永幹)

ルーラーシップ×ラフォルジュルネ(スペシャルウィーク)

母ラフォルジュルネは1600万特別勝利の4勝。本馬は3番子。おじに12年G2弥生賞3着の5勝アーデント、おばに15年G3クイーンCなど重賞2着2度の4勝シャルール。

https://carrotclub.net/upfile/1967/2019family1967.pdf

社台白老生産、キャロットファーム所有。

 

(メモ)

母やおじ・おばとなるそのきょうだいは勝ち馬率が高く、中央で走った祖母グレイトフィーヴァーの産駒は上記重賞入着馬を含め13頭で11勝という成績なのですが、本馬のきょうだいは2頭走って未勝利とこの世代がどうかという、ありがちなパターンと思われます。

 

・カラレーション(牝 松下)

キングカメハメハ×カラフルブラッサム(ハーツクライ)

母カラフルブラッサムは2歳新馬戦勝利、500万勝利の3勝。本馬は2番子。おじに12年G2浦和記念などダート重賞2勝のピイラニハイウェイ。3代母Barbara Sueの産駒に98年米G2ダヴォナデイルS勝ち馬Diamond on the Run。

https://www.silkhorseclub.jp/hspdf/2019/2018040.pdf

ノーザンファーム生産、シルクレーシング所有。

 

(メモ)

こちらもキングカメハメハでダートのような気もしますが、ポリで追われているとのことで個人的にはこれで評価を下げたくなってしまうもので。友道厩舎などはそのような調教で勝ち上がらせているように思いますし松下厩舎のそれがわからないのですが、1枚割り引いて考えても。

 

・テンカハル(牡 矢作)

キングカメハメハ×ジンジャーパンチ(オーサムアゲイン)

母ジンジャーパンチは07年BCディスタフなど米ダートG1レース6勝、重賞8勝、通算12勝の名牝。本馬は8番子で2019年セレクトセール3億1320万円取引馬(2019年セレクトセールキングカメハメハ産駒購買額1位、2019年セレクトセール購買額全体3位、1歳セッション2位)。半姉ルージュバック(父マンハッタンカフェ)は16年G2毎日王冠など重賞4勝、15年G1オークス2着(1着ミッキークイーン)。半兄ケイブルグラム(父ディープインパクト)は20年G3阪神ジャンプS2着、同じく半兄ポタジェ(父ディープインパクト)は20年OP(L)プリンシパルS2着、2勝クラス特別勝利の現3勝。祖母Nappelonは95年米G2カムリ-Sなど17勝。

ノーザンファーム生産、ライオンレースホース所有。

 

(メモ)

ルージュバックの下で2歳戦も絶好調の矢作厩舎。既にカイザーノヴァ、ホウオウアマゾンでOP特別2勝ですがこ2レースは相当レベルが低くここは仕上がり度で早期出走組が拾ったというだけ、これは陣営の戦略でしょう。他にも札幌2歳S3着バスラットレオン、今週のOPききょうSに登録の新馬戦圧勝ポールネイロン、1勝クラスサフラン賞登録のタウゼントシェーンなども既に勝ち上がりでマークすべきでしょうけど、同じく矢作-ライオンのシュンイがダメだったり、ライオンもグラティトゥーで既に2歳戦勝利はありますがブレイブライオンが2戦して2着2度など当然ですが全て走っているという訳ではないので。

といってもこの血統ですし関東に入っていた馬が活躍したところから、関西のトップ厩舎に入っている訳ですし相応のマークは必要でしょう。

 

●4回中山8日芝1600m(牝)

・アルジェントステラ(牝 和田正)

モーリス×アルギュロス(マンハッタンカフェ)

母アルギュロスは未勝利。本馬は2番子。祖母シルヴァースカヤは04年仏G3ロワイヨモン賞など重賞2勝。おじに13年豪G1ザメトロポリタン勝ち馬で11年愛ダービーなどG1レース2着4度のSeville、通算5戦4勝2着1回で1600万特別勝利の種牡馬シルヴァーステート。3代母Boubskaiaの産駒に97年仏G2アスタルテ賞のデインスカヤ、その産駒に06年G2京都記念勝ち馬で05年G1皐月賞2着・G1日本ダービー3着(いずれも1着ディープインパクト)、G1香港ヴァーズ2着(1着ウィジャボード)のシックスセンス。

https://www.silkhorseclub.jp/hspdf/2019/2018022.pdf

ノーザンファーム生産、シルクレーシング所有。

 

(メモ)

モーリス産駒の祖母シルヴァースカヤ産駒ですが、相変わらず走るのはその母シルヴァースカヤの産駒ということで、この代となるきょうだいで活躍馬なし。本馬で2番子なのでまだなんともいえませんが初子も関東に入って未勝利、この血統で勝ちに来るのであれば関西の有力厩舎に入っているでしょう。

 

・ヴァシリエフスキー(牝 武藤)

ミッキーアイル×マトリョーシカ(クロフネ)

母マトリョーシカは1000万勝利の3勝。本馬は初子。近親に16年G3京成杯のプロフェット、18年G3京都2歳Sのクラージュゲリエきょうだい、18年G3クラスターCのオウケンビリーヴ。トゥザヴィクトリーなど活躍馬多数フェアリードールの一族。

https://www.sundaytc.co.jp/catalog/pdf/93139.pdf

ノーザンファーム生産、サンデーレーシング所有。

 

(メモ)

先週の中山芝1600mの新馬を非当選となってこちらに。先週実施の中京ダート1400m 1勝クラスヤマボウシ賞でデュアリストがレコード勝ちしましたが、他のミッキーアイル産駒は全て芝1200mの勝利。母はダート戦の勝ち馬ということからこの条件が合うかと言われればやや疑問も。

 

・グランパラディーゾ(牝 木村)

ルーラーシップ×ラルケット(ファルブラヴ)

母ラルケットは2歳新馬戦勝利、1000万特別勝利の4勝。本馬は5番子。半兄に18年G2スプリングS、G1マイルチャンピオンシップで重賞2勝、現4勝のステルヴィオ。おじに11年G3新潟ジャンプSのクリーバレン、11年G3阪神ジャンプSのクランエンブレム。5代母スイートルナの産駒に84年3歳牡馬三冠などG1レース7勝のシンボリルドルフ。

https://www.sundaytc.co.jp/catalog/pdf/93120.pdf

ノーザンファーム生産、サンデーレーシング所有。

 

(メモ)

きょうだいは堅実に走りG1勝ち馬の他に全兄ヒシゲッコウも2勝クラス特別勝利の現4勝、ステルヴィオとは厩舎も同じだが、障害重賞勝ち馬のおじにしても近親の活躍馬からは牡馬型と言えそうで牝馬に出たのがどうかでしょう。ルドルフまで遡ればこちらも牡馬ですし元々は狂気の血統で牝馬だと危険な血統とも?母は走りましたが。

 

・サンフィニティ(牝 鈴木伸)

ルーラーシップ×イントロダクション(デュランダル)

母イントロダクションは1000万勝利の3勝。本馬は初子。祖母ダークエンディングは01年米G1シリーンS(ダート8.5f)勝ち馬。

https://www.shadaitc.co.jp/catalog/pdf/93014.pdf

社台ファーム生産、社台RH所有。

 

(メモ)

これといって特にないのですが、ルーラーシップ産駒の世代勝ち馬がここまで4頭中4頭が牡馬で、いずれ牝馬も勝つのでしょうが世代でまだ勝ち馬は出ていない状況。近親にダート寄りの活躍馬も多く芝もどうでしょうか。

 

・ラヴィズミニオン(牝 武井)

ロードカナロア×グローリアスデイズ(サンデーサイレンス)

母グローリアスデイズは未勝利1勝、04年G2フローラS2着、G2ローズS2着。本馬は11番子。4代母Sun Princessは83年英・ヨークシャーオークス・英セントレジャーでG1レース3勝、83年仏G1凱旋門賞2着(1着All Along)。一族にフサイチコンコルド、ヴィクトリー、アンライバルドなどの3歳クラシック勝ち馬をはじめ活躍馬多数。同じく4代母Sun Princessのハービンジャー産駒レベランスは3回新潟芝1800mの新馬戦を勝利。

ノーザンファーム生産、牧埜幸一氏所有。

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cdn.jrha.or.jp/select/2019/pj139.pdf

 

(メモ)

セレクトの高馬ですが新規のオーナーさんなのか持ち馬の出走がなく本馬で初出走でしょうか?共同で所有したりといった場合はわからないのですが。食品関係の方のようですが。

この世代になるとバレークイーン一族も走らないとしたいのですが、2歳世代で勝ち馬も出ているように1つぐらいならば勝利も。2週前の限定戦で非当選馬となって1度作ってあることからもある程度やるとは思うのですが。

 

・ノワールドゥジェ(牝 宮田)

ハーツクライ×プチノワール(シングスピール)

母プチノワールは未出走。本馬は8番子。半姉に12年G1阪神ジュベナイルフィリーズなど重賞2勝ローブティサージュ、これまできょうだいは中央で5頭が勝利。3代母Much Too Riskyの産駒に97年仏G2ポモーヌ賞など重賞2勝、愛G1ヨークシャーオークス2着ホワイトウォーターアフェア、その産駒に05年G1安田記念など重賞2勝アサクサデンエン、06年G3小倉記念勝ち馬でG1天皇賞(秋)2着のスウィフトカレント、10年皐月賞、有馬記念、11年ドバイワールドカップで国内外G1レース3勝のヴィクトワールピサ。同じく3代母Much Too Riskyの産駒に06年英G3ミュージドラ賞など重賞2勝、英オークス3着Short Skirt、その孫に19年G3兵庫ゴールドトロフィーなど現5勝デュープロセス。

https://www.silkhorseclub.jp/hspdf/2019/2018008.pdf

ノーザンファーム生産、シルクレーシング所有

 

(メモ)

先週の新馬を非当選となって再掲。限定戦に出走ということでこちらの方がチャンスもあるでしょうか、除外となったレースは1頭が大逃げを打つ極端な展開になって出走していてもどうだったかというのがありますので。日曜の芝1800m戦に出馬という可能性も。

 

●4回中山8日ダート1200m

・コートリーアスペン(牡 栗田)

マクフィ×アスペンアベニュー(トワイニング)

母アスペンアベニューは未勝利。本馬は7番子。3代母Northern Aspenは85年仏G2アスタルテ賞、87年米G1ゲイムリーハンデキャップ(芝9f)など重賞2勝。近親に08年G1桜花賞などのレジネッタ。

https://www.g1tc.co.jp/catalog/pdf/18026.pdf

追分ファーム生産、G1レーシング所有。

 

(メモ)

カタログ等にも記載はありますが馬名となっているCourtly Dee5×3、Fall Aspen5×4のクロス持ちという配合。Courtly Deeはトワイニングの母で一族からグリーンデザート、ヤマニンパラダイス、ノーリーズン、ラビットランなど。Fall Aspenは78年米G1メイトロンS(ダート7f)勝ち馬でティンバーカントリーの母ということになると思われます。クロスを否定しないのですが、肯定も全くせずにやっていますので、個人的にはこのように記載するためのネタというだけです、勝利後の後付けとでも言いましょうかその程度。

権利取りで1度非当選になって、権利持ちが多いようでまたその可能性もありそうですがそのような臨戦過程ということから当選馬となればいきなりから勝負と思われます。

マクフィ産駒も新種牡馬という扱いなのですが、ここまで7勝しダート3勝の芝・ダートどちらも走るといった感じでそれを象徴するのが初戦ダート1000mレコード勝ちから芝1200mのG3函館2歳Sでも2着したルーチェドーロ、先週のOPカンナSは正直手薄だったという印象は否めませんがオールアットワンスが2勝目。ミスプロ系同士の組み合わせでも5×4で遠いというかこの組み合わせはダート短距離走りますので。やや気になるのはマクフィ産駒世代の勝ち馬はほぼ母父SS系でルーチェドーロのみが母父クロフネ(母母父はSS)、マクフィ×ミスプロ配合の出走数などはわかりませんがこれから勝ち馬も出て来るでしょうし、さほど問題はないでしょうか。

 

・コーンフィールド(牝 宗像)

ジャスタウェイ×コーンドリー(インディアンチャーリー)

母コーンドリーは2歳新馬戦勝利の1勝。本馬は6番子。おじに09年G3根岸Sなど重賞3勝フェラーリピサ。

https://www.shadaitc.co.jp/catalog/pdf/93018.pdf

社台ファーム生産、社台RH所有。

 

(メモ)

きょうだいも堅実に走るといった感じでゴールドアリュール産駒が多く、ジャスタウェイになったのがどうかということで週中に産駒マスターフェンサーが交流重賞で連勝とタイミングも良いでしょうか、マーキュリーCや白山大賞典勝ち馬というよりはケンタッキーダービーやベルモントSでも大健闘したほどなのでそことの比較というか、ならば1800mの方が良さそうにも思いますが、きょうだいも短距離に実績があるのでジャスタウェイで短距離に対応できれば。今週のスプリンターズSに登録のあるアウィルアウェイなどもいますので勝てばそのようなところから都合よくチョイスすれば。

 

●4回中山9日芝1200m

・アルトヴォラーレ(牡 上原)

ダイワメジャー×ラーストチカ(スウェプトオーヴァーボード)

母ラーストチカは1000万勝利の3勝。本馬は初子。おじに11年G3新潟2歳Sのモンストール。3代母イソノルーブルは91年G1オークスなど重賞3勝。

https://www.normandyoc.com/pdf/catalog/2018026.pdf

岡田スタッド(新ひだか)生産、ノルマンディーサラブレッドレーシング所有。

 

(メモ)

先々週の中山芝1200mで非当選となって、ここに出走可能のようですが血統的にはやはり1200m向きですかね。重賞勝ち馬ではないのですが先々週の中京1勝クラス金山特別で勝利したディアマンミノルもおじという血統。調教で併走馬に大きく先着しているようなのですが終いがタルい上に美浦の時計は全般的に信用しなくて良いので、悪くはないという程度で考えて相手次第でチャンスといったところでしょうか。

 

・ラナキラ(牝 尾関)

ロードカナロア×ラベ(ダンスインザダーク)

母ラベは2歳新馬戦勝利、500万勝利の3勝。本馬は7番子。全兄カバジェーロは2歳新馬戦勝利、現2勝3歳牡馬。4代母Amyaの産駒に84年仏G1ロイヤルオーク賞など重賞3勝のAgent Double、86年仏G1カドラン賞など重賞3勝Air de Cour。

ノースヒルズ(新冠)生産、ノースヒルズ所有。

 

(メモ)

特に書くことがなかったので4代母の欧州重賞勝ち馬などを見るとステイヤーのようで、母父もダンスインザダークですがロードカナロアでこの距離から使い出すということですし短距離寄りでしょう。ノースヒルズ勢ならば関西という印象も強く関東に入ったのはどうでしょうか。

 

●2回中京9日芝1600m

・テオリス(牡 池添学)

モーリス×トピカⅡ(ウィッパー)

母トピカⅡは11年仏G3ミエスク賞など4勝、12年G1仏1000ギニー3着(1着は父ディープインパクトのBeauty Parlour)。本馬は4番子で2019年セレクトセール2160万円取引馬。おばBocca Baciataは15年愛G3ダンスディザインS勝ち馬。4代母Kaharaの産駒に15年G2独2000ギニーなど重賞2勝Karpino。

https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cdn.jrha.or.jp/select/2019/pj104.pdf

栄進牧場(浦河)生産、シルクレーシング所有。

 

(メモ)

栄進牧場生産のセレクト購買馬できょうだいもエイシン冠名の競走馬できょうだいも中央では未勝利。

近親に欧州で重賞勝ち馬もいるようなのですが父モーリスとなってこれで走って来るかは?

母父はジャックルマロワ賞やモーリスドギース賞の勝ち馬というミスプロ系。その半妹に05年仏1000ギニー・オークスなど10戦9勝でG1レース5勝、ルメール騎手が主戦となったDivine Proportions。

 

・マリアエレーナ(牝 吉田)

クロフネ×テンダリーヴォイス(ディープインパクト)

母テンダリーヴォイスは2歳新馬戦勝利、15年OPアネモネSなど2勝、15年G3フェアリーS3着(1着ノットフォーマル)。本馬は初子。祖母ブロードアピールは中央・地方で芝ダート重賞6勝。近親に18年G1日本ダービーなど重賞3勝、現5勝のワグネリアン。同じく祖母ブロードアピールの2歳ヴィルヘルムは小倉芝1800mの未勝利戦を勝利。

日高大洋牧場(日高)生産、金子真人HD所有。

 

(メモ)

クロフネ産駒の芝なので消して良いとは思うのですが、金子オーナーの産駒でソダシが出たこともあってその論もやや弱いでしょうか。しかし世代で勝利しているクロフネ産駒もここまでソダシのみで基本的にはダート戦のみで、狙うなら特に1800m(1700m)以上が良いとも思います。産駒の本年ここまで39勝中26勝は距離1700m以上のダート戦です、要は晩年の産駒で芝などスピードに対応出来ないと思うのですが、ソダシに関しては毛色なども含めて例外中の例外という晩年の傑作かと。

 

・ローリング(牡 渡辺)

カリフォルニアクローム×ワ-ブリング(アンブライドルズソング)

母ワ-ブリングは10年米G2インサイドインフォメイションSなど3勝、G1レース2着2回。

http://apps.keeneland.com/sales/Sep19/pdfs/700.pdf

米国産、カナヤマホールディングス所有。

 

(メモ)

海外セール購買馬らしく詳しくはわからないのでカタログ参照ということで、2019年キーンランドセプテンバーセールの購買馬と思われます。父父ラッキープルピットの祖母と母父アンブライドルズソングの祖母が同一でLucky Spell(米G3重賞2勝、通算12勝)の4×4というクロスを持つようです。

新馬勝ちをしているバニシングポイントと同様のプルピット系×アンブライドルズソング配合ですがバニシングポイントが父タピットなのに対し本馬はカリフォルニアクロームがまだわからないところもあって母母父がインリアリティ系のバニシングに対しこちらはニジンスキー系。

カリフォルニアクロームは現2歳が初年度産駒のようで中央でもここまで1頭が出走し3走して3着1回、競走馬時代は14年ケンタッキーダービー、プリークネスS、16年ドバイワールドカップなどG1レース7勝、ラッキープルピット経由シアトルスルー系種牡馬。2020年より本邦供用で2023年の新種牡馬となるようです。

 

●4日中山9日芝1800m

・ヴァイスメテオール(牡 木村)

キングカメハメハ×シャトーブランシュ(キングヘイロー)

母シャトーブランシュは15年G3マーメイドSなど4勝。本馬は2番子。近親に04年G1中山大障害・中山グランドジャンプで障害G1レース2勝のブランディス(2003年中山大障害は降雪で延期となり翌2004年1月実施の中山大障害と同年の中山グランドジャンプで変則の年間障害G1完全制覇)。4代母ブランシュレインの産駒に91年仏G3ギシュ賞のBalleroy。5代母Belgaの産駒に78年仏G3トーマスブライアン賞など重賞4勝のベリファ、81年仏G2ウジェーヌアダム賞など重賞2勝ベルマン。

https://www.silkhorseclub.jp/hspdf/2019/2018003.pdf

ノーザンファーム生産、シルクレーシング所有。

 

(メモ)

半姉ミスビアンカ(父ロードカナロア)も中央ダートで1勝していますが、ノーザンお抱え厩舎でどこまで外厩で仕上げて入れて来るかだけでしょう。キングカメハメハ産駒は世代で2歳OP特別勝ち馬も出していますが5頭立ての野路菊Sを勝ったホウオウアマゾンで、ここから大物が出るとも考え難くなっており、せめて1戦見てみないことには何ともいえませんがクラシックでというタイプでもないでしょう。

 

・メラニー(牝 菊沢)

ディープインパクト×ロベルタ(ブライアンズタイム)

母ロベルタは500万特別勝利の3勝。本馬は5番子。全兄に現4勝で前走20年OPケフェウスSなどOP特別2着2回のフランツ。活躍馬多数Sun Princessの一族。

ノーザンファーム生産、近藤英子氏所有。

 

(メモ)

上記ラヴィズミニオンと同じく祖母グレースアドマイヤのバレークイーンの一族で近親などはそちらを参照。本馬は旧アドマイヤ系の関東馬ということで評価を落として良いでしょう、音無厩舎や友道厩舎に入っていない時点で期待は薄いかと。アドマイヤも先代が亡くなり変化もあってここまで中央デビューのきょうだいも全兄のディープインパクト産駒だけで牝馬に出て、そのきょうだいもアドマイヤ冠名では走っておらず近藤英子オーナー名義の競走馬ということで走る(or走らない)旧アドマイヤ系競走馬と合致しない面もありますが。

 

・レインフロムヘヴン(牡 堀)

ドゥラメンテ×レディオブヴェニス(ルーソリテール)

母レディオブヴェニスは07年米G2キャッシュコールマイル(4着キストゥヘヴン、5着ディアデラノビア、9着コイウタ)など重賞3勝、米・仏通算7勝。本馬は7番子。半兄アクションスターは13年G3京成杯2着の現3勝という10歳馬で19年5月のG2目黒記念以来出走はありませんがアグネスタキオン産駒最後の中央在籍馬。

https://www.shadaitc.co.jp/catalog/pdf/93019.pdf

社台白老生産、社台RH所有。

 

(メモ)

アクションスター以外のきょうだいではヴェネト5勝、19年G3中山牝馬S3着アッフィラート4勝なども走っていますがこの2頭はディープインパクト産駒、SS系との相性が良く、父キングカメハメハの半姉が未勝利で終わっていることもやや嫌いたい傾向か。堀厩舎ということで期待するならそちらになるでしょうか。

 

・レッドアウレア(牡 尾関)

スクリーンヒーロー×レッドマニッシュ(シンボリクリスエス)

母レッドマニッシュは500万勝利の2勝。本馬は初子。祖母スティンガーは98年G1阪神3歳牝馬Sなど重賞5勝、おじに14年G3京成杯3着、G1NHKマイルカップ2着(1着ミッキーアイル)のキングスオブザサン、15年谷川岳SなどOP特別2勝サトノギャラント。近親に16・17年G1スプリンターズステークス連覇のレッドファルクス。4代母Katonkaは75年米G3オープンファイアS(芝8.5f)勝ち馬。重賞勝ち馬多数レガシーオブストレングスの一族。

http://www.tokyo-tc.com/mng_h_pdf/g_p_blood_redaurea.pdf

社台ファーム生産、東京ホースレーシング所有。

 

(メモ)

当日に出走ならば16・17年スプリンターズステークス連覇レッドファルクスの近親で同一オーナー・調教師・想定も連覇時の鞍上M.デムーロ騎手で本年のスプリンターズS同日にデビューに。レッドファルクスは2歳11月デビューで(新馬2着)初勝利は3歳3月、G1連覇も5・6歳時という晩成寄りというか長く活躍したタイプのレガシーオブストレングス一族。本馬はそのきょうだいでもなく持ち出すのも半ば強引ですが、父がスクリーンヒーローでレッドファルクスの父スウェプトオーヴァーボードよりは距離対応も可能と見られ芝1800m戦でもとは思えますが、どちらかといえば古馬になってからのタイプかと。この血統背景でいきなりから勝つようなら楽しみですが。

 

 

※今回から新馬戦のみ記載します。


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