◆ディープインパクト関連
ディープインパクト号が死亡
http://www.jra.go.jp/news/201907/073001.html
●はじめに
週初めにディープインパクトが死亡ということで記事投稿。
投稿記事の特性上から競走馬ディープインパクトではなくて種牡馬ディープインパクトを主眼に進め今後想定するリーディングサイアー争いの見解を述べます。
種付け制限の際にこのまま種牡馬を引退するのだろうというのが大方の見解で私的にもそのように考えていました。キングカメハメハがそのような経緯を辿りましたのでディープインパクトも今シーズンを最後に種牡馬引退と捉えていました。今回の手術が成功しても種牡馬を継続していたと思えませんが、継続するための手術だったのかそれはわかりません。
●種牡馬リーディングの行方
当記事のメインテーマでもありますが、本年に関しては首位不動というのは週毎の総合記事および週中記事で繰り返しているように確定的。最終世代が2022年デビューなので2021年までは出走世代数がこれまでと凡そ変わらず首位という見立てで良いでしょう。
逆転をするならば以前はキングカメハメハでしたが本年から5位以内も無理という状況で、その産駒のロードカナロアでしょう。現状年間4位ですが2位までは行くでしょう、仮に2位が無理でも3位までは行きます。そうなるとハーツクライが2位になるわけですがハーツクライが首位ということはないでしょう2021年までディープインパクトに勝てないでしょうし来年移行(本年移行)ロードカナロアに勝てないでしょうから。
●首位交代はいつ?
では2022年に首位から落ちるのか?となるとこれは2020・2021年のロードカナロアの年間獲得賞金状況を見たいところですね。どこまでやれるのかがわからないというのが実情といいましょうか未来予測なので当然そうなります。それをやっていこうというのが当記事でもありますが。
2020年産の2022年デビュー可能2歳となる最終世代が25頭前後らしく、そのうち海外生産分が多く国内産は5頭前後ということで(そのような状況と記事を見ました)そのような生産状況から何頭中央で血統登録されデビューするのか。単純に考えれば3頭ぐらいもしくは15頭ぐらいいるのかも知れませんが、3頭ぐらいでもディープインパクトなら2歳リーディング上位となりそうな気もしますが。
これまでの2歳成績から2022年に2歳戦の獲得賞金が0になったとしても5~6億円前後の減算という見立てで良いかと思います年間の2歳戦でこの程度の獲得賞金があるいうことです。なので5億円程度減ったところでロードカナロアに抜かれないとなるのであれば2022年まではディープインパクト首位という予測が立ち、2019年~2021年までのロードカナロアの状況を把握したいということですね。
●ロードカナロア
首位争いということで種牡馬ロードカナロアにここで触れますが「争うところまで行くのだろうか?」という近況。初年度産駒としてロードカナロアやステルヴィオが出て2世代目からもサートゥルナーリアが出て相当な種牡馬と見ましたがここに来てややトーンダウン。
ただしまだ3世代の状況なので世代数が増え2歳~6歳上フル稼働という時がくればまた別でここでディープインパクトが世代数が物理的に減少(消滅)する際に逆転が起きる、2023年まで余勢でディープインパクトが押し切るのかさすがにここまで行けばロードカナロアで抜くのか?逆転の正確な年度は出せませんが現在考えられるのはそのようなことです。
●単年首位種牡馬
ノーザンテースト以降で考えますが中央分集計の記事なのでそれに合わせますと1982年~92年の首位がノーザンテースト、93年リアルシャダイ、94年トニービン、95年~2007年サンデーサイレンス、08年アグネスタキオン、09年マンハッタンカフェ、10~11年キングカメハメハ、12年~ディープインパクト
ここから考えるのが、大種牡馬からの首位交代時は同世代で上位ながら勝てなかった種牡馬が短期間
首位となりその後に出てきたチャンピオンが長期政権といえそうです。キングカメハメハの場合は事を異にするとしても良いのですが2年なので単年ではなく短期政権、それでも2位をキープして歴代で言えばSS・ディープインパクトの次にはランク、実際に2度チャンピオンサイアーとなっていますし回数で劣ってもノーザンテーストよりは上でしょう。
通算の獲得賞金でも1位SS・2位ディープインパクト・3位キングカメハメハ・4位ブライアンズタイム・5位フジキセキ・6位ステイゴールドでここから行くと5位・6位種牡馬はリーディングサイアー獲得経験がないのですがマンハッタンカフェやタキオンより上でしょうタキオンの場合は亡くなったのが早かったりもしますしタイミングも大事だと改めて。
話を少し戻しますと産駒の走る種牡馬に一極集中するのでこのように、種付け数増加で今回のようなという因果関係がある・なしにせよ今回そこは触れず長期政権になりやすい土壌が出来るとします。
そこでロードカナロアもこの単年型もしくはキングカメハメハのような状況になるのではないかと、そうなると本年好調の新種牡馬勢でディープインパクト後継のキズナ・リアルインパクトなどやエピファネイア、更に今後産駒がデビューし有力視されるドゥラメンテやエピファネイアよりも後の世代が長期政権に?
そうでないのならば各記事でも見られるディープインパクト亡き後の戦国時代となって首位種牡馬がコロコロと入れ替わることが続くのかも知れません、これまでの状況からこれは考え難く戦国時代というよりもSS・ディープインパクト・キングカメハメハの歴代TOP3サイアーほどの存在が出るのか?これが懐疑的。
必ずなんらかの種牡馬が首位にはなるのですがタイミングですよね、ロードカナロアも種牡馬2年目成績だけ見ればSS・ディープインパクトの次にランクするのですがその次がキングカメハメハではなくてダイワメジャーなのでこれだけで見るのも。
●最後に
またもや繰り返しですが種牡馬が亡くなったことで記録が抹消されたり以降の産駒成績がカウントされないということではないので暫くはディープインパクト首位は動かないはずです。「あちらを立てればこちらが立たず」というのが種牡馬順位予測でして非常に難しいもので首位はこれまでディープインパクトとして置けばよかったのですが数年後からここも考えなくてはいけなくなったということです。
今後暫くは総合記事と週中記事で年間推移を追いますのでそちらを。
●以上
今回は以上です。