◆リーディングサイアー関連
●ディープインパクト・キングカメハメハ・ノーザンテースト
通算勝利回数で順位に変動があったのでそちらを。前回ノーザンテーストのカウントを誤っていたとしたのですが、それが誤りだったようで公式ホームページでも関連の記載がありましたので数字に関して現状では問題ないと思われますし中央競馬の出すものに準拠しますので。
そこは戻せたので良いとしまして推移を追うと
・11月10日(土)開始時
ノーザンテースト1757
キングカメハメハ1755
ディープインパクト1751
この勝利数で先週スタート、ノーザンテーストは現役産駒がいないので動きません
先週は土曜競馬終了段階でキングカメハメハ0勝、ディープインパクト2勝となって
・11月10日(土)開始時
ノーザンテースト1757
キングカメハメハ1755
ディープインパクト1751
⇓
・11月11日(日)開始時
ノーザンテースト1757
キングカメハメハ1755
ディープインパクト1753
ここから
・日曜東京5レース新馬戦をディープインパクト産駒サトノラディウスが勝利
ノーザンテースト1757
キングカメハメハ1755
ディープインパクト1754
・日曜福島7レース500万をディープインパクト産駒エバーミランダが勝利
ノーザンテースト1757
キングカメハメハ1755
ディープインパクト1755
ディープインパクトがキングカメハメハに並び歴代3位タイに、1位はサンデーサイレンス
・日曜東京7レース500万をディープインパクト産駒アルミレーナが勝利
ノーザンテースト1757
ディープインパクト1756
キングカメハメハ1755
ディープインパクトがキングカメハメハを上回り歴代単独3位
・日曜京都7レース500万をディープインパクト産駒シルヴァンシャーが勝利
ノーザンテースト1757
ディープインパクト1757
キングカメハメハ1755
ディープインパクトがノーザンテーストに並び歴代2位タイ
日曜7レースで3連勝
・日曜京都8レースをキングカメハメハ産駒ディキディキが勝利
ノーザンテースト1757
ディープインパクト1757
キングカメハメハ1756
・日曜東京9レース1000万tvk賞をキングカメハメハ産駒ロシュフォールが勝利
ノーザンテースト1757
ディープインパクト1757
キングカメハメハ1757
3頭が歴代2位で並ぶ
・日曜福島12レース500万西郷特別をダノングレースが勝利
ディープインパクト1758
ノーザンテースト1757
キングカメハメハ1757
ディープインパクトが単独2位、ノーザンテーストとキングカメハメハが3位タイに
このような推移になってリーディングサイアー経験もある歴史的大種牡馬の3頭が並ぶという場面もあり、超高次元のこの状態は今後2度とないレアケースでしょうから貴重であったと述べて置きたく記しました。
ディープインパクトとキングカメハメハでまだ変動があるかも知れませんが、ペースから見ても2位ディープインパクト、3位キングカメハメハ、4位ノーザンテーストという形で暫くは推移することになるでしょう。
1位はサンデーサイレンス2749勝(これは合っているかと)なのでディープインパクトろ1000勝近くの差がありますが年間250勝ペースになって来ているので4年後にはクリアも、5年後の2023年前半にはクリアしそうなのですがキングカメハメハがアクシデントがあってから頭数を制限するなど落ちたように、加齢もありますのでどうなるかはわかりませんが何もなければ父サンデーサイレンスの勝利回数も超えることになるでしょう。SSは12世代のみでディープインパクトは本年種付け産駒誕生で12世代になりますので。
生産頭数や取り巻く状況が違いますのでどちらが上という比較はしたくなく、単純にどちらも凄いということで良いと思います、勝利回数1位・2位となったので数字が表す通り実質この2頭が1・2位なのでしょう、無論ノーザンテーストもキングカメハメハも偉大ですが。
●2位~4位
2位(2位)キングカメハメハ(30億577万円)(118勝)
3位(3位)ステイゴールド(28億8780万1000円)(92勝)
4位(4位)ハーツクライ(28億7135万2000円)(132勝)
キングカメハメハは通算勝利回数の項目でも書きましたが先週2勝で30億円突破、ここはクリアするので特にありませんが40億円は本年も超えないでしょう。過去に5度40億円超えがあり51億円台がキャリアハイですがレイデオロもJCスキップしてJCはミッキーロケットのみ登録となったのでこれで無理でしょう。
11~12、15~17年が40億円超えなのですが13年39億9934万3000円・14年39億8342万1000円で40億を超えなかったので微妙な勝負弱さが、通算勝利回数でも一旦並びつつディープインパクトに集計時点で上回られる何かが。年間勝利数でも2012年に199勝し中々200勝を超えられなかったということも、これは2015年224勝でクリアしています。2015年はラブリーデイ、ドゥラメンテ、レッツゴードンキなどが活躍したシーズン。
2位は現状やや抜けているというのは変わらず、ステイゴールドは女王杯2着、G3福島記念勝ち馬を出してこれが昨年と同様というのは総合記事でも書きましたが2017年エリザベス女王杯2着クロコスミア・福島記念1着ウインブライト、2018年エリザベス女王杯2着クロコスミア・福島記念1着スティッフェリオ。クロコスミアは2年連続9番人気で同じ様なレースで2着、福島記念も連覇で2年連続2番人気のステゴ産駒勝利、この週間はステゴ産駒リピーター体質だと気づいていれば、来年は違うと思いますが。
この状況なのでハーツ本当にヤバイと思いきやそのクロコスミアを差し切ったのがモレイラ騎手ではなくてハーツクライ産駒のリスグラシュー、ジャパンカップにシュヴァルグラン・スワーヴリチャードのレート1・2位が控えているとはいえここでクロコスミアにやられたら危険な状況だっただけに逆転こそできませんでしたが1600万円差、ジャパンカップの結果次第では2位まで一気に行くでしょう。その前にマイルチャンピオンシップのロジクライもありますし、2位~4位ゾーンとしてはキングカメハメハのエアスピネルとの攻防でしょう。ステゴは2歳部門も厳しいですがマイルチャンピオンシップ、ジャパンカップで登録馬なし、有馬記念オジュウチョウサンに託すような形にもなりかねないというかそこまでに終わる可能性も高いのでやはり4位でしょう。パフォーマプロミスなどのローテ次第かも知れませんが、そのような状況でまだハーツを上回っているのですから驚異的で実質2位はステゴでしょう、数字が全てで「実質」はここでは不要となりますが。
●ダイワメジャーVSハービンジャー
5位(5位)ダイワメジャー(21億2923万2000円)(100勝)
6位(6位)ハービンジャー(19億8346万7000円)(79勝)
このゾーンはダイワメジャー優勢、2歳戦で例年よりは振るわなかったダイワメジャー産駒が突然走り出して勝利回数量産態勢、先週は1勝だったのですがそれがG2デイリー杯2歳Sで1着アドマイヤマーズ・2着メイショウショウブでワン・ツー。2歳部門ではディープインパクトとロードカナロアに次ぎ3位まで浮上とさすがに強い、年間100勝もここで決めました。
対するハービンジャーは昨年女王杯モズカッチャン、マイルチャンピオンシップをペルシアンナイトで勝利して大躍進の時期になったのですが本年はモズカッチャンが3着、これでも走っているのですがダイワメジャーを逆転するという意味では非常に厳しくなりました、ルメール騎手絡みで秋華賞をスキップしてアーモンドアイの出ない女王杯でノームコアが5着に終わったのも逆風のようなものが。マイルチャンピオンシップにペルシアンナイトも登録されていますがこちらも今年は?臨戦過程などが似通っていますのであればあるのでしょうけど相手関係で厳しいか、対するダイワメジャーもレーヌミノル登録、これでは・・・と思えますが昨年は1着ペルシアンナイト・4着レーヌミノル。とはいえレーヌミノルに過度の期待も酷でしょうからペルシアンナイトの凡走を待つと見るべきでしょうか、上記デイリー杯2歳Sダイワメジャー産駒ワン・ツーも3着がハービンジャー産駒ハッピーアワーで対立軸(?)があるとかないとか。
東京スポーツ杯2歳Sにハービンジャー産駒で札幌2歳Sの勝ち馬ニシノデイジーが登録されていますが
ここはディープインパクト・ハーツ軍団が強力なラインナップでどこまで割って入れるか。
そのようなハービンジャーも次回で年間獲得賞金キャリアハイとなるという可能性が高いです、ダメでも次々回でクリアとなるでしょう、産駒デビュー4年目ですが前年度の獲得賞金を上回る状況がここまでは続いています。
●ロードカナロアVSルーラーシップ
7位(7位)ロードカナロア(16億5744万円)(89勝)
8位(8位)ルーラーシップ(16億4919万8000円)(89勝)
キングカメハメハの後継2頭はこの状況で接戦、勝利回数まで並んでいますが、産駒デビューからはロードカナロア2年目、ルーラーシップ3年目なのでロードカナロアが驚異的ということで。ルーラーシップ2年目の昨年が12億8000万台なのでそこを考えても。
ここではジャパンカップのアーモンドアイがリーディングサイアー関連以外でも注目、ここの結果如何でこれまで2頭しかいない産駒デビュー2年目の年間20億円超えも、2頭が何かといえばやはりSSとディープインパクトですが。対抗とはいえなそうですがキセキもジャパンカップ登録、毎日王冠や天皇賞(秋)の好走からここでも3着ぐらいなら、3着でもジャパンカップならば大きいですし。
ジャパンカップのレートでいえば
1位シュヴァルグラン(ハーツ)
2位スワーヴリチャード(ハーツ)
3位ミッキーロケット(キングカメハメハ)
4位アーモンドアイ(ロードカナロア 父キングカメハメハ)
5位キセキ(ルーラーシップ 父キングカメハメハ)
このようになっていてハーツ・キングカメハメハ系軍団が上位を形成
あくまでもレーティングでフルゲートも登録段階で割れていますのでレートで救われるようなことなどもありませんが。ロードカナロア産駒ステルヴィオのマイルチャンピオンシップもありますが、ジャパンカップ関連でしょうからここは次週の週中で。
●クロフネ・ゴールドアリュール・マンハッタンカフェ
9位(9位)クロフネ(13億8731万9000円)(69勝)
10位(11位)ゴールドアリュール(13億8486万7000円)(89勝)
11位(10位)マンハッタンカフェ(13億4607万2000円)(75勝)
前回マンハッタンカフェがゴールドアリュールをなんとか凌いでまだ行ける!というようなテンションでしたが武蔵野Sをサンライズノヴァがアッサリ勝ってこれはもう無理だわとなってしまいました。チャンピオンズカップでゴールドドリームもいるでしょうからとにかく無理、なんと言ってもマンカフェが全く伸びないので。
マンカフェといえば「牝馬のマンハッタンカフェ」というようなところもあったのですがクイーンズリングやらそのようなところですね、現状そのようなこともなくヒルノデイバローやら、障害重賞に託すような状況でそれも振るわず。
マンハッタンカフェ本年唯一の重賞勝利がメイショウテッコンで菊花賞でも勝てばというところでしたが、ここで大敗を喫し、JBCのイレギュラー開催もありましたがその時点で詰んだのでしょう。2008年から10年連続でトップ10入り継続中、2009年チャンピオンサイアー、2012年突如不振に陥ったものの10位で凌ぎその後も「驚異的な中位力」を発揮してきたあのマンハッタンカフェがついにトップ10から陥落する。
1000勝クリアで既に亡くなっており、本年2歳が最終世代という状況で仕方ないのですがトップ10入りするならば本年が最後でしょうしそれだけになんとか10位は確保してほしかったのですが。しかも負けるのがダート偏重のゴールドアリュールでJBC中央開催の恩恵を受けたもの、それがなくともマンカフェが負けそうですし、なければゴールドアリュール産駒のローテが更に好転した可能性もありますが、とにかく無理でしょう。
メイショウテッコンの菊花賞論に戻しますと神戸新聞杯で優先出走権を得ていましたが、元々足りなかったのでしょう、皐月賞も日本ダービーも出走していませんでしたし、勝ったのも福島のラジオNIKKEI杯ですから、となりますがその2着馬がトライアルも挟まずそこから直行しキャリア3戦で菊花賞を勝ったフィエールマンというのがなんとも皮肉。「ノーザンファーム生産・使い分け・外厩・外国人騎手・ディープインパクト産駒」と中央競馬現状の縮図がそこに。メイショウテッコンが14着大敗で勝ったのがやる前からリーディングサイアー確定のディープインパクト産駒ですが。
だったらクロフネならとなりますがアエロリットのマイルチャンピオンシップ、モレイラから替わると思いきやライアン・ムーアでもっと強くなってしまったか?昨年はエアスピネルでやった感もありますが、ライアン・ムーアですから。
マンハッタンカフェも先週1勝で「レーツェルという無敗馬が勝ち上がり!」
確かに無敗ではあるのですが昨年のきんもくせい特別以来、1年以上の休養明けの平場1000万勝利、これでG1有力馬を抱えるクロフネ・ゴールドアリュール追走とは・・・レーツェル自体は底を見せていないのですがローテからも順調に使えないようなので。先週はジョーカプチーノ産駒に新馬勝ち馬も出ましたので、クロフネやゴールドアリュールでそういう後継種牡馬から2歳新馬勝ち馬いなかっただろ?別に11位でも構わないのですがせめてもう1年粘ってほしかったというのが本音です。
ゴールドアリュールも10位よりは9位も見えてきた状況でクロフネとの争いが見どころとなって来るでしょうか。マンハッタンカフェもヤマカツシシマルがまだいますから希望は捨てないで置きましょう。シシマルよりも1000万条件などで渋く行きましょう。
●今回は以上です
以上です。