◆重賞勝利種牡馬
安田記念 モズアスコットの父フランケルは77位⇒41位
鳴尾記念 ストロングタイタンの父リーガルランサムは276位⇒106位
1位(1位)ディープインパクト(29億5265万2000円)(96勝)
グランアレグリア(新)、サトノグロワール(未)、チャレアーダ(500万)、ブラックスビーチ(1000万・三木特別)で4勝
賞金29億円突破
先週は1000万三木特別、500万、新馬、未勝利で4勝。
安田記念に出走した3頭はサトノアレス4着、サングレーザー5着で2頭入着、昨年12頭立て11着のリアルスティールは16頭立て15着と本年も大敗、昨年はサトノアラジンで制したレースだが連覇ならず。
鳴尾記念では16年勝ち馬サトノノブレスが5着、芝に戻ったモンドインテロは6着。1000万三木特別のブラックスビーチは昨年の3歳OPスイートピーS以来の勝利で通算3勝目。サトノグロワールは阪神芝2600mで従来の時計を0秒8更新するレコード勝ち。グランアレグリアの新馬勝ちは16年産2歳世代初勝利、2着ダノンファンタジーでワン・ツーを決めて1週終わった段階ながら2歳リーディングで早くもトップに立っている。前回から8000万円ほどの加算で獲得賞金29億円突破、次回で30億円突破が濃厚。
注目された海外競馬に出走した産駒の結果は、英ダービーのサクソンウォリアーは4着、仏ダービーではスタディオブマンが1着となって本年はワグネリアンの日本ダービー制覇と合わせ日仏ダービー制覇となった。
2位(3位)ハーツクライ(16億3973万1000円)(68勝)
キャンディケイン(500万・国分寺特別)、サトノグラン(1000万・稲村ヶ崎特別)で2勝
賞金16億円突破
先週は1000万稲村ヶ崎特別、国分寺特別で2勝。
安田記念で1番人気となったスワーヴリチャードは3着、初のマイルで良く走ったとも言えるが前走・大阪杯からG1レース連勝を狙うという立場だっただけに物足りない結果とも、もう1頭出走のリスグラシューは8着、2歳9月以来の牡馬混合戦ということもあったが昨年のG1エリザベス女王杯と並ぶ自己最低着順に敗れた。鳴尾記念のナスノセイカンは7着。G1レース3着馬や特別戦勝ち馬を複数出して獲得賞金16億円突破、前回の3位から2位へと浮上し、決めきれなかった印象も強いが悪くもない週間とも言えそう。
2位(2位)ステイゴールド(15億9184万3000円)(45勝)
先週は未勝利
安田記念のウインガニオンは7着。
鳴尾記念のトリコロールブルーは3着、1600万・OP特別と連勝中で今回も好走を見せたが連勝はストップ、昨年ステイインシアトルが制したレースで産駒による連勝はならず、ステイゴールド自身は競走馬時代の99年に出走し3着(1着スエヒロコマンダー)となっている。2場開催で未勝利週の割に獲得賞金は多目だが順位は前回の2位から3位と後退、先週からスタートした2歳戦で苦戦が容易に予想されるだけに同部門のレース数が増えるに連れて苦しくなることが予想されるだけに、3歳上の奮闘が例年以上に望まれる。
4位(4位)キングカメハメハ(15億5441万5000円)(66勝)
アルトリウス(500万)、サトノアッシュ(障・未)、ネイビーアッシュ(未)、ブリスフルデイズ(未)、ユラノト(1600万・麦秋S)で5勝
賞金15億円突破
先週は1600万麦秋S、500万、未勝利2勝、障害未勝利の5勝で週間最多勝。
1600万麦秋Sのユラノトは降級初戦のレースで勝利し1600万クラス2勝目の通算5勝目、母は07年G1ヴィクトリアマイル勝ち馬コイウタ。安田記念に出走馬がなく1番人気馬などを出走させたハーツクライに大きく離されて2位の座から陥落することが決定付けられる週間になることも想定されたが今回はなんとか凌いだと言えそう、例年ならばこの程度の差は逆転出来るといえるが現段階でこの順位となっていることが異常事態で厳しい状況に変わりはない。
通算勝利数は1705となって歴代3位ブライアンズタイムまであと5。
5位(5位)ダイワメジャー(10億6612万5000円)(46勝)
ジョディー(新)、マテンロウハピネス(障・OP)、マルカソレイユ(1000万・洲本特別)で3勝
先週は1000万洲本特別、新馬、障害OPで3勝。
安田記念のレーヌミノルは12着で父子(父娘)制覇ならず。
1000万洲本特別勝利のマルカソレイユは前走1000万から再度出走となった1000万クラス連勝で初の特別勝ち、クラス再編のあった週間で来季から降級制度が変更となることで色々と話題にもなっているが種牡馬ランキングに関してはさほど影響がないようにも思われる。ジョディーの新馬勝ちで16年産競走馬初勝利。マテンロウハピネスは連勝で障害OPクラス初勝利、平地時代もOPクラスで勝利している。
6位(6位)ハービンジャー(9億8628万4000円)(38勝)
グレンガリー(500万・ホンコンジョッキークラブトロフィー)で1勝
先週は500万ホンコンジョッキークラブトロフィーで1勝。
安田記念では2番人気ペルシアンナイト6着で17年マイルチャンピオンシップからの秋・春マイルG1制覇ならず、G1レース初出走のヒーズインラブは13着。
500万特別勝利の3歳グレンガリーは年明けデビューで初勝利が3歳4月となったが未勝利から連勝、きょうだいに15年G2金鯱賞のミトラなど。
7位(8位)クロフネ(8億2110万6000円)(41勝)
ワシントンレガシー(500万)で1勝
賞金8億円突破
先週は500万で1勝。
安田記念では5番人気アエロリットが2着、前走G1ヴィクトリアマイルに続く上位入着で勝ち馬と同タイムのクビ差2着という結果に、G1レース2勝目はあと僅かのところで逃したが東京マイルは非常に良く走る。
平場500万1勝に終わった週間だがG1レース2着馬を出すなどして獲得賞金8億円突破、ルーラーシップを交わして順位は前回の8位から7位に浮上。
8位(7位)ルーラーシップ(8億1038万5000円)(40勝)
先週は未勝利
賞金8億円突破
未勝利週ながら前回あと140万弱に迫っていた獲得賞金8億円は突破もクロフネに交わされ順位は前回の7位から8位に後退。
9位(9位)ロードカナロア(7億4528万8000円)(34勝)
アカネサス(新)で1勝
先週は新馬で1勝。
重賞は安田記念と鳴尾記念の施行週で3歳馬も出走可能ではあるが両レースともに3歳馬自体の出走がなく大幅な伸びは見られなかったが、ここまでは1世代のみの出走、それでいてトップ10内にランクすること自体が驚異的でもあるが、先週から2世代ということになって昨年も大活躍を見せた2歳戦で勝ち馬を早くも送りだした、初年度産駒の出走であった昨年も3回東京2日の2歳戦開幕週から勝ち馬は送り出しており産駒初勝利にもなったが、その馬がG2スプリングS勝ち馬で2歳G1連対も果たしたステルヴィオ、競走馬時代の実績からもわかるように産駒傾向は仕上がり度や早熟度だけで勝つタイプではないはずで、本年後半以降に向け最注目種牡馬としても良い存在。
10位(10位)マンハッタンカフェ(7億1252万4000円)(43勝)
クルスデルスール(未)で1勝
賞金7億円突破
先週は未勝利で1勝。
先週は未勝利戦で1勝のみとなったが前回60万弱と迫っていた獲得賞金7億円突破となってトップ10内種牡馬は先週で全て7億円以上の獲得。前回11位に浮上したオルフェーヴルが先週も4勝と好調で差は詰められたが、まだ7000万円以上のリードは保っている。先週唯一勝利のクルスデルスールは3歳3月デビューで勝利まで5戦を要したが今回の勝利で1勝2着4回と連対は外していない。
先週スタートの2歳戦で既に1頭出走はあったが、本年出走の2歳馬が最終世代、2015年の8月に死亡で種付け頭数自体は前年よりも上がっているほどだが受胎率が低かったのか血統登録数も全13世代で最も少なく、初めて50頭を割り込む46頭にとどまっている状況でどのような結果を残すのか注目したい。
・11位以下産駒重賞勝利種牡馬
41位(77位)フランケル(1億8588万5000円)(3勝)
モズアスコットが安田記念を勝利
本年重賞初制覇で16年から3年連続重賞制覇達成、通算5勝
重賞制覇は17年G1オークス ソウルスターリング以来
モズアスコットは4度目の重賞出走で初制覇(18年G2マイラーズC2着)
産駒の安田記念制覇は初めて
牡馬産駒の中央重賞制覇などは初めて
本年G1初制覇で16年から3年連続G1制覇達成、G1通算3勝
G1制覇は17年オークス ソウルスターリング以来
106位(276位)リーガルランサム(4139万2000円)(1勝)
ストロングタイタンが鳴尾記念を勝利
中央重賞初勝利
ストロングタイタンは4度目の重賞出走で初制覇
産駒の中央出走はこれまでストロングタイタンのみ、競走馬時代はG2UAEダービーなど重賞2勝、ディストーテッドヒューマー経由ミスタープロスペクター系種牡馬。
◆中央競馬歴代勝利数1000以上種牡馬
1位サンデーサイレンス2749勝
2位ノーザンテースト1757勝
3位ブライアンズタイム1710勝(0)
4位キングカメハメハ1705勝(5)
5位ディープインパクト1628勝(4)
6位フジキセキ1525勝(0)
7位サクラバクシンオー1431勝(0)
8位ライジングフレーム1379勝
9位クロフネ1283勝(1)
10位パーソロン1272勝
11位ヒンドスタン1258勝
12位トサミドリ1135勝
13位ダンスインザダーク1104勝(0)
14位ネヴァービート1064勝
15位マンハッタンカフェ1060勝(1)
16位トニービン1054勝
17位アフリート1040勝
18位チャイナロック1012勝
19位シンボリクリスエス1003勝(0)
ステイゴールド969勝(0)
アグネスタキオン967勝(0)
ネオユニヴァース831勝(2)
ダイワメジャー823勝(3)
ハーツクライ814勝(2)
ゴールドアリュール808勝(1)
アドマイヤムーン363勝(0)
ハービンジャー304勝(1)
ルーラーシップ137勝(0)
ロードカナロア72勝(1)
オルフェーヴル37勝(4)
※2018年6月3日現在
◆今週の重賞
●エプソムC(G3 東京芝1800m)
●マーメイドC(G3 阪神芝2000m)
◆他OP特別
●阪神
なし
●東京
アハルテケS(ダート1600m)